シェルブールの雨傘のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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シェルブールの雨傘

[シェルブールノアマガサ]
The Umbrellas Of Cherbourg
(Les parapluies de Cherbourg)
1963年西独上映時間:91分
平均点:7.58 / 10(Review 120人) (点数分布表示)
公開開始日(1964-10-04)
ドラマラブストーリー戦争ものミュージカル
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タイトル情報更新(2024-07-27)【イニシャルK】さん
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監督ジャック・ドゥミ
キャストカトリーヌ・ドヌーヴ(女優)ジュヌヴィエーヴ
ニーノ・カステルヌォーヴォ(男優)ギイ・フーシエ
マルク・ミシェル〔男優〕(男優)ローラン・カサール
ジャック・ドゥミ給仕人 他(歌声)(ノンクレジット)
ミシェル・ルグランジャン(歌声)(ノンクレジット)
脚本ジャック・ドゥミ
音楽ミシェル・ルグラン
撮影ジャン・ラビエ
製作マグ・ボダール
配給東宝東和
美術ベルナール・エヴァン(プロダクション・デザイン)
その他ミシェル・ルグラン(指揮)
あらすじ
フランスの港町シェルブール。傘屋の娘ジュヌヴィエーヴ(カトリーヌ・ドヌーヴ)と自動車修理工のギイ(ニーノ・カステルヌオーヴォ)は結婚を約束する恋人同士。やがてギイのもとに徴集礼状が届く。出兵前夜に2人は結ばれギイとの愛の結晶を宿したジュヌヴィエーヴ。だが、恋人不在の日々は彼女にとって堪え難かった。そんな彼女の前に裕福な宝石商ローランが現れる。セリフがすべて歌という大胆な形式。ミシェル・ルグランの楽曲が名作に華を添える。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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12
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27.《ネタバレ》 サントラで聴く音楽が似てたので、きっと「ラ・ラ・ランド」の原型はジャック・ドゥミなんだろうと思ってましたが、ここまでソックリな話だったとは驚きました。つまり「ラ・ラ・ランド」は、ほとんどこの映画のリメイクなのだと言ってもいい。未熟な男女の幼くも甘い恋の夢が、現実と打算に破れて別の相手と結婚してしまい、それぞれが人生の安定を手に入れた後に再会する…という物語の構造はほぼ同じです。ただ、本作の場合は「ラ・ラ・ランド」と違って、男女の幼さだけが原因なのではなく、母や叔母の望んだ相手との妥協の結婚だったという面もありますが。
それにしても、再会を約束したうえに妊娠も分かっていながら、わずか2年の兵役さえ待てずに別の金持ち男と結婚するってのは、一般的な日本人の価値観からはかけ離れてすぎていてドン引きです。さすがは二股三股の恋愛が当然のフランス人恐るべしですが、裏を返せば、連れ子をまったく厭わないフランス人の寛容さなのでしょうか。いちおうアルジェリア戦争を背景にはしていますが、これを「戦争によって引き裂かれた悲恋」とは解釈しにくいし、ここから反戦のメッセージを汲み取るのも難しい。
とはいえ、漫画か御伽話のようなカラフルで可愛らしい世界のなかで、夢見る男女が歌だけで繰り広げる物語には、やはり愛おしさと切なさを感じてしまう。ルグランの音楽も相まって、フランス人のお洒落なセンスが画面に充溢してます。冒頭の雨の降らせ方が初歩的な技術も覚束ないようなヘタウマに見えるのも意図的なんでしょうか?
まいかさん [インターネット(字幕)] 8点(2024-04-11 02:37:42)(良:1票)
26.《ネタバレ》 言わずと知れた名作。この映画はミュージカルというよりオペラだと思います。
オープニングから、かの有名な主題曲が流れ、色鮮やかな傘、傘、傘のシーン。
全編を貫く「お洒落感」はそりゃあもう半端なく、映像美と音楽美に圧倒されます。
ジュヌヴィエーヴのノースリーブワンピースと彼女の部屋の壁紙がリンクしているシーンでは思わず一時停止してしまいました。
内容はベタな恋愛ものですが・・・、結構重いです。それにも関わらず軽やかでクールでスタイリッシュなのは、日本では考えられません。良い意味で。
クライマックスで、ジュヌヴィエーヴが未婚(しかも17歳)で妊娠して、ギィ(お腹の子の父親)は出征して行方知れずなのに、お母さんは子供の誕生を純粋に楽しみにしている様子が描かれていて、この当時からフランスはシングルマザー大国だったことが伺われます。
ESSOガスステーションでのラスト・シーンは、三文恋愛ドラマなら、再会で焼け木杭に・・・となりがちでしょうけど、ここで再燃したところで誰も幸せにはならないことがよく分かっていると思いました。ジュヌヴィエーヴとマドレーヌを鉢合わせさせることもなく、素敵なエンディングだと思います。
めたもんさん [インターネット(字幕)] 8点(2022-01-17 14:04:29)(良:1票)
25.《ネタバレ》 楽しみ映画、でもラストが切ない映画。とにかく、ドヌーブが綺麗で可愛い。曲がいい。パラソルを雨の中、くるくる回すシーンが忘れられない。
にけさん [映画館(字幕)] 8点(2019-01-03 16:14:09)
24.《ネタバレ》 「恋で死ぬのは映画の中だけ」「疲れで死ぬことはない」等々、落ち込んでいる娘に投げかける母親の言葉が面白い。自声でないミュージカルに物足りなさを感じますが、初めから終わりまでずっと歌というのも趣があってなかなかいいです。どこにでもありそうな打算的悲恋物語ですが、随分音楽に救われているような気がします。
ProPaceさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2018-05-03 21:12:48)
23.《ネタバレ》 人の代替可能性を描いた作品。
自動車の修理工という典型的ブルーカラーが、兵士として徴兵される。まずこの点が明示的である。
彼女がいなくなった後、唯一自分を「個」として扱ってくれる家族を亡くし、しかし、そこにいた手伝いの女の子と結ばれる。この「手近で間に合わせた感」が、序盤のギイとの付き合いを批判する母親を想起させる。
最後のシーン2人が言葉を交わすのはほんの僅かであるが、そのとき感じられる各々の幸せは本物だろう。
家族を作るというのは日常性の積み重ねの上にあって、社会はその上でまわる。
唯一無二と信じこむことで成立する恋愛は、振り返ればその瞬間、「繋がれる」と思える距離にいた人間と、タイミングというきっかけだけでいかようにも変化しうるし、その入れ替え可能性自体が実は幸せなのだということを確認させられる良作
楊秀清さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-04-19 14:56:55)
22.《ネタバレ》 ずっと観損ねていたのを、劇場でデジタル・リマスター版を鑑賞した。すごくラッキーだったと思う。色あいも音楽もとてもきれいで、愛らしくおしゃれな小品に仕上がっている。悲しいラストシーンが白と黒を基調とした雪の吹きすさぶ夜であるのに対し、二人が愛し合っていた日々はカラフルで鮮やか、陽気な音楽とともに描かれる。二人が簡単に永遠の愛を誓うようすはいかにも若気の至りではあるけれど、この映画はそれを否定しているわけではなく、あくまでも美しい思い出として、彼らが成長してからも人生の宝物になりえるような記憶としてとらえているように思える。

それにしても、エッソのガソリンスタンドまでおしゃれなアイテムにしてしまうのだから、フランス人というのは空恐ろしい人種だ。
no oneさん [映画館(字幕)] 8点(2009-06-01 12:16:47)
21.《ネタバレ》 こうも言える。果てしなく、おバカ映画であると。好きなところ。始まってすぐのカトリーヌのワンピース姿。服、着てないのと同じ。はんのうして、、、、、た。
しかしまあ、物語はたしか1957年ぐらいから始まったが、なんとも、いやはや、すべてが美し過ぎる。(日本と比べると、なさけないが)街、ひと、服、食事、センス、カラー、自動車工場、駅、ガススタンドそして、、そして、不朽の音楽。そう!音楽!
男ザンパノさん [映画館(字幕)] 8点(2009-03-03 23:47:48)
20.映像とカトリーヌの美しさに失神しそう。ずっと見入ってしまう。オープニングとエンディングの美しさに腰砕ける。特に、エンディング、Essoガソリンスタンドがあんなにお洒落に見えるなんて。雪の白とガソリンスタンドの赤と青、喪服の黒と金髪がマッチしすぎてこれはやばい。でもこういう全編歌い通しのミュージカルはあまり好きではない。 メインの音楽はとても良かった。
Michael.Kさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-01-20 17:33:53)
19.《ネタバレ》 いや綺麗ですねえ。カトリーヌ・ドヌーブってカラフルな衣装や傘が似合うなあ。ウエディング・ドレス姿まで見せてさり気なくサービス精神も感じるし、寂れた港町や終始美しいメロディラインに乗って独特の雰囲気を醸してました。でも髪型だけはなんとなく黒柳徹子を連想してしまいました・・・・。それはそうと究極の選択、果たしてお腹に子供がいる事情を全て受け入れてプロポーズする人格出来すぎの金持ちより生死不明の恋人を選べるか?この場合の敵は長期間の生活力の有無なんですよね。誰も悪くない。2人が子供につけた名前が証明しています。雨が雪に変わって真っ白な世界での再会、別れが本当に綺麗なフランス映画でした。
くなくなさん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-05-31 22:39:25)
18.そもそもミュージカル映画というのは、普通の会話の途中で踊ったり、歌ったりするわけだから奇妙なものなんでしょうけど、この作品はセリフがメロディーにずっと重なっているということで、最初はかなり違和感を覚えました。だんだん慣れてくると、ごくごくありふれた悲恋物だと気づいてきたわけですが、なぜでしょう?「ひまわり」なんかとは全く違ったものが頭を駆け巡ってました。もちろんそれは心地のよいものだったわけですが、、、ああ、ミュージカル映画は奥が深い!
maemaeさん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-05-02 23:20:11)
17.切ないねぇ。雪が舞うラストシーンは鳥肌が立ちました。子供を抱き上げるギイの姿が印象的です。悲しくて美しい旋律の音楽が素晴らしかったです。
ギニューさん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-02-27 23:29:48)(良:1票)
16.自分も(SIX-COIN)さんと同じで「オペラ座の怪人」が全く受け入れられなかった内の一人。「オペラ座の怪人」観ながら「この形式って前にどっかで・・・」とこの映画の事を思い出した次第。こちらにはもうしょっぱなから「ぽ~っ」となれたのにどうしてなんだろう?ヒロインの魅力の差?(これはもうドヌーヴの圧勝!)盛られた歌曲が単に自分好みだった?(「オペラ」は同じ曲を何度何度もリピートして飽きる)ストーリーが俺好みだった?・・・色々考えたけど、こちらのほうが観客をロマンチシズムにのめりこませる雰囲気醸成が抜群にうまいんだと思います。これはやっぱりドゥミ監督の卓越した音楽と映像センスの賜物、なんでしょうね。
放浪紳士チャーリーさん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-09-25 13:23:53)(良:1票)
15.美しい映画。カトリーヌも全て。ミュージカル好きだけど、この作品はちょっと他のミュージカル作品とは違う感じがした。
あしたかこさん [地上波(字幕)] 8点(2005-05-02 07:52:35)
14.学校で恋愛感情についての学習という一環で見せてもらったこの映画。フランス映画に苦手な印象を持っていた私でも大いに感動できました。先生が「人生こういうこともあるんだよ」と言っていたのが忘れられません。でも、周りの生徒は「退屈」「・・・シェルブールの雨合羽?」とかさんざん叩きまくってて、見ているこっちは別の意味で切ない気分になってしまいました。
シェリー・ジェリーさん 8点(2005-01-15 16:18:19)(良:2票)
13.ゆったりとしたメロディーラインに多彩な色使い。すべてに気品を感じる。
モチキチさん 8点(2004-10-23 05:11:09)
12.《ネタバレ》 とにかくカトリーヌ・ドヌーヴがかわゆい♪ 色とりどりの傘に、部屋の壁紙、部屋着……原色のオンパレード、色の洪水の中でも光り輝くドヌーヴのかわいさに溜息。あのコートの着こなし、細い手足、大きな目……むっちゃくちゃ可愛いぞぉーーー。ずるい、ずるいなぁ。ストーリー自体は戦争に出ていった恋人を待ちきれなくて、パッと出の男と結婚ししてしまうって話なので、便りがないからといって心変わりしてしまった女の浅はかさを描いているものなのかもしれません。でも、でも、あんな可愛いジュヌビエーヴ(ドヌーヴ)を手紙も書かずに放っておくほうが悪い!と、彼女の肩をもってしまうのです(汗)。そりゃあ男が言い寄ってきて、そっちになびくわなぁ〜と、なにげに思ってしまいます。可愛いってズルイなぁ〜(笑)。
元みかんさん 8点(2004-03-08 23:12:34)(良:1票)
11.なんか、凄い斬新な時があって笑ってしまうときもあるけど、素敵な映画です。
(ビデオ)
zero828さん 8点(2004-02-22 00:14:16)
10.まったく予備知識を持たずに観ました。いきなり歌いながら始まるから、このまま最後まで続いちゃうのって思ったんですけど続いちゃいました。でもかえって可笑しかったですよ。それに途中からあんまり不自然には思わなくなりましたね。ミュージカルって歌って踊るっていうイメージですけどこれは踊らないのでちょっとミュージカルの固定観念壊れました。音楽は終わってから口ずさめるほど頭に残るくらいでよかったです。ストーリーはありがちな感じではあるんですけどこういうの好きです。そしてお人形さんのようにかわいいっていうのはカトリーヌドヌーブみたいな人のことを言うのでしょうね。期待せずに観ただけにおもしろかったです。
日向夏さん 8点(2003-10-28 22:35:55)
9.色んなところでパロディ化されてしまってるので、本家を見てもつい笑いそう!って、笑っちゃいけませんね。これはイイ話。なんとも悲しいメロディが哀しい現実的なストーリーに輪をかけているようでいて、実は救いになっているような気もします。
鱗歌さん 8点(2003-08-15 19:39:04)
8.最高のメロドラマです。色とりどりの傘の花、美しすぎるミッシェル・ルグランの音楽、美しすぎる雪の日のラストシーン。最後の偶然の出会い、後に残る現実。静かに寝かしたまま忘れていたワインを思い出して口にしたような極上の後味です。
omutさん 8点(2003-07-23 23:18:21)
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【点数情報】

Review人数 120人
平均点数 7.58点
000.00%
100.00%
200.00%
321.67%
410.83%
554.17%
62117.50%
73025.00%
82722.50%
91815.00%
101613.33%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.50点 Review8人
2 ストーリー評価 7.00点 Review11人
3 鑑賞後の後味 7.91点 Review12人
4 音楽評価 8.93点 Review15人
5 感泣評価 8.33点 Review9人
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【アカデミー賞 情報】

1965年 38回
脚本賞ジャック・ドゥミ候補(ノミネート) 
オリジナル主題歌ミシェル・ルグラン候補(ノミネート)"I Will Wait for You"(歌曲賞 として)
オリジナル主題歌ジャック・ドゥミ候補(ノミネート)"I Will Wait for You"(歌曲賞 として)
作曲賞(ドラマ)ミシェル・ルグラン候補(ノミネート)(ミュージカル映画音楽賞 として)
作曲賞(コメディ)ジャック・ドゥミ候補(ノミネート)(作曲賞 として)
作曲賞(コメディ)ミシェル・ルグラン候補(ノミネート)(作曲賞 として)
外国語映画賞 候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1965年 23回
外国語映画賞 候補(ノミネート) 

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