1.もの凄く芸術性の高い時代劇だった。
雪がちらちら舞う農村。
茶室の外に広がる木々の紅葉。
雄大な大地を馬で駆け巡る爽快感。
雨を合図に始まる斬り合い。
散っていく椿を背景に行われる果し合い。
などなど、観ていてワクワクするような綺麗な画が満載でそれだけでも楽しい。
物語的には流浪の凄腕浪人が巨大な陰謀渦巻く事件を解決するというよくあるものだが、単純な勧善懲悪ものではなく、何の為に生きるのか?とか生きる意味を問うような深いテーマ性が根底に流れる物語で、深く考えさせられた。
また、主演の岡田准一始め、脇役に至るまで皆良い演技でとても引き込まれた。