1.《ネタバレ》 思った以上に良いと思いました。
昨今、不登校児童の話がようやく世間で認知されてきたから、一般的な物語に見えてしまうのだけど、最後まで見ると、一般的だと思っていた認識がまだまだ甘いんだな、と感じますね。最初は主人公たちと同じ様に説明不足なゲームの始まりに怪訝な感じがありましたが、これって多分、青少年期の思いと同じなんだよね。そう理解したら感情移入しやすかったです。
原恵一作品は、「クレしん」の頃のダイナミックな表現が好きなんだけど、その後あまりパッとしない感じがあったので少し斜に構えて見ていたのだけど、今作は物語の筋が良くて、ダイナミックさは無かったけど、物凄く誠実なドラマにしたてていたのは、良かったと思いました。
役者に関しては、中々バランスが良かったです。日本の劇場版アニメは、どうしても普通の役者を使いたがるんだけど、個人的には、相変わらずキャラクターが浮いて見えたり、変な引っかかりを招くので、不安が残るのですが、今回は、ベテラン声優の起用がいい具合にはまっていたと思います。惜しむらくは、物語の謎部分が、物凄く分かり易かったことかな?原作を読んでいないから、この辺はどちらの匙加減なのか分かりませんが、多分、辻村さんの原作が分かりやすくしてる気がしますけどね。
さいごにこれは、あにやんさんも仰ってますけど、こういったいじめを取り上げた映画つてのは少なからずフラッシュバックを起こす場合があるから、見る時には注意が必要です。
あたしも少しやばかったです。