6.映画が終わり、ホールが明るくなると子供たちの声が聞こえてくる。
「あーたのしかった♪」
米批評サイト・ロッテントマトで、観客と批評家で評価が二分している本作。
メッセージ性も深みもなく、ストーリーに捻りがあるわけでもない。
批評家受けの"そういう造り"にできないわけでもないが、ゲームの世界観が壊れるリスクもある。
監督の思想が入って、大炎上した名作ゲームの映画化が近年あったからだ。
「保守的すぎる」「幼稚」と言われようが元の世界観を大事にし、王道エンタメに全振りしているわけだから、
深みや捻り、ましてやポリコレ配慮を求めるのはナンセンス。
その答えが記録的大ヒットに繋がっている。
ただただ御託は並べず、童心に帰って子供たちと一緒に遊園地のアトラクション感覚で
「あーたのしかった♪」
と一言述べて終わるレビューがあっても良いだろう。
それこそ観客が本来求めている映画のあるべき姿であり、それ以上は要らない。
いっそのこと、アカデミー賞で作品賞を取ったら面白いかもね。
だって、「その年で一番、最も大衆に支持された映画」なのだから。