13.個人的にフランス映画との相性が抜群だと言うこともありますが、それを抜きにしてもこれは感動します。 【めたもん】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2019-12-14 15:36:01) |
12.取るに足らないラブストーリーを、ナチスの占領下にもかかわらず結構面白く見せてくれるのですから、映画の奥深さと本音を大事にするフランスの国民性を感じます。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-09-30 20:39:36) |
11.第一幕、第二幕の二部構成。第一幕は登場人物が一通り出そろったところで終わり、という感じ。幕間の6年間に登場人物たちはそれぞれの道を歩み、第二幕で再び皮肉な再会を果たす。ドラマについては全体的に、ややセリフ過多な印象もありますが(ただし説明セリフに堕することはない)、劇中劇として繰り広げられるパントマイム劇が、それと好対照をなしていて、無言の舞台に引き込まれます。と同時に、セリフ劇にこだわるフレデリックと、パントマイマーのバチストとの対比もそこにはあります。飛び入りのように獅子の着グルミで舞台に立ったフレデリック、おそらくは肉体で客を沸かせる才能の持ち主でもあろうけれど、本人はセリフにこだわり、陳腐な詩を口ずさみ、後に別の劇団でシェイクスピア俳優として成功するけれど、その舞台はなんだかさらに陳腐。その一方、肉体で演じることに関しては雄弁だけど(パントマイムによる目撃証言!)それ以外はひたすら不器用なバチストの存在は、さらに純化されていき、それは周りにも影響を与えていく。映画冒頭の雑踏シーンが圧巻ですが、その雑踏から生まれ出てきたような登場人物たちが、映画を通じてその存在感を明らかにし、互いに複雑な関係で結ばれ、そしてラストでは、その雑踏によって引き裂かれていく。いやはやすごいラストシーンです。……映画中盤、ドラマを断ち切ってしまうような「省略」があり、もう少し描いて欲しかった部分もあるのですが……。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-09-27 09:32:32) (良:1票) |
10.《ネタバレ》 実は他の映画を観るつもりだったが来週の予定で…(笑 残念)全ーーっく前知識ゼロ状態で劇場にて鑑賞致しました 3時間超えの内容にか・な・りの覚悟で挑みましたが 意外や意外 普通にというか後半はかなり引きこまれましたね 確かにアルレッティそんなに魅力的かな~とは思いましたが、後半は慣れてきました 団長の娘さんのほうが好みではありますがw かなり大がかりなセット・衣装・エキストラ シンプルながら巧みなカメラワークなどなど いろいろ見所ありましたが 個人的に①もしかしてムーンウォーク!?場面はこれが元ネタ?②ラスネール、(たぶん)殺すつもりで来たのに惜しげもなく大金を渡したフレディックと結局朝まで飲み明かし(お酒のつぎ方が豪快!思いっきりこぼれてるw)決闘の場所に一緒に酔っ払い状態(もうフラフラw)で行った なにげにいい人なんだなぁ③パントマイムシーンは素晴らしい いきなり冒頭から時計泥棒のとこ おーー!と思ってしまいました 全体的になんというか、こう画面からのパワーを感じると言うか 制作者の見えない力を感じたというんですかね あとからここの皆様のレビューから戦時中ナチス支配下のフランスでの制作 フランス映画の金字塔的作品 と知り 妙に納得 大変映画的に勉強になりました 戦時中の「自由」への想いが画面からあふれ出るような素晴らしい作品デアリマス 【Kaname】さん [映画館(字幕)] 8点(2010-12-08 22:32:06) |
9.なんと甘酸っぱくてつらい映画なんだ!滑稽なシーンもあり楽しめた。衣装や舞台の絵がすばらしかった。 【ホットチョコレート】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-09-27 09:56:35) |
8.ジャン・ルイ・バローのパントマイムに呆然としました。鬼気迫るとはこのことでしょうか。ある意味「開いた口がふさがりません」でした。 【きのう来た人】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2009-08-07 06:10:18) |
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7.贅を極めた精緻な作りの年代物ドールハウスじっくりのぞき込むような愉しさ。そのドールハウスに住む、これまた美しく手の込んだ人形達による愛憎劇をうっとりと眺めているうちに、時間が経つのを忘れて夢中になる。バティストのマイムシーンは本当に作り物のような美しさで見飽きない。が、興味のない人にとってはかなり退屈と思われる大人の趣味の世界。 【lady wolf】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-05-11 21:29:20) |
6.3時間を超す作品ですが、短いと感じるくらい一気に引き込まれました。 【Yoshi】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-06-17 11:55:53) |
5.時代背景の知識はほとんど持ってないが、有名なパントマイムが素晴らしかったり、すれ違いの皮肉を、コテコテだが繊細に描いているのが素晴らしかったり、いろいろ素晴らしい。終盤でナタリーがガランスに詰め寄るシーンに女の強さを感じ、グっときた。映画史に残る映画は、残るだけのものがありハズレにあまり出くわさないので好き。 【えいざっく】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-07-21 11:57:47) |
4.美しい。物語りも背景も話し方も全てが美。中でもバチストのパントマイムが素晴らしい。彼のパントマイムに見入ってしまいました。すごく印象的です。やわらかな気持ちにさせてくれるような作品だと思います。 【蘭】さん 8点(2004-01-10 02:15:24) |
3.《ネタバレ》 人ごみで「Gallance!」と探すシーンが印象的でした。 【its】さん 8点(2004-01-05 00:18:02) |
2.長いけどそれを感じさせないっす。皆さん書いてますがドイツ占領下によくこんな映画とりましたなーっていうとこが凄いと思います。フランス映画ってなんかハリウッドにはない華があって好きです。 【たましろ】さん 8点(2003-11-26 23:53:59) |
1.ナチスドイツ占領下において,カルネはじめフランス映画人の威信をかけた大作だが,モノクロ・スタンダードのため,「いかにも大掛かり」という感じはしない。フランス映画らしく,スカッとわかりやすい躍動感はないが,名優たちの演技と洒落た台詞のはしばしにユーモアと軽妙な味わいがあり,「恋なんて簡単よ。」アルレッティ演ずるギャランスの言葉にも言い知れぬ深い人生観がにじむ。ジャン=ルイ=バローのパントマイム!まさに至芸,これだけでも一見の価値あり。それにしても,3時間を越える大作だが,アクビもなく引き込まれた。劇場で観たのだが,これを観てから2週間はほかの映画を観る気がしなかった。その場での激情はないけれど,何だか後から効いてくる,いかにもフランス映画らしい歴史的名編。 |