5.《ネタバレ》 ひとつひとつの映像とそのシーンの長さがすごく重く感じる。だが、じっと見ていられる そしてずっと見ていられる 憐れな少女の予測つかない行動。
そして最終的に害虫とは 何の事(誰の事?)を指していたのだろうかという事がやはり気になります。でも答えは分かりません。ただ、サチ子が最後に一緒にいた男 、つまり、最後 サチ子にすり寄ってきたあの男 ヤツは明らかに害虫。駆除が必要とされる危険な人物です。そんな害虫からさなぎを守る大人が身近にいないとこうなる 13歳の少女がこんな危なかしい世界を自分の思う方向に思うがままに舵取りしててよいのだろうか いや、よくない筈だが、致し方ないのでしょうね。。
とかいう感想にて締めくくりたかったのですがね のちに後からこの作品のタイトルの意味を調べてみてビックリ。〝タイトルの意味は監督自身が「サチ子こそが害虫であり、ゴジラである」とコメントしているように、図らずも周囲の人々を破滅させていくサチ子の比喩表現である。〟 なんですと。そうなると、まるで違ってた自分の解釈の仕方に只今呆然。映画同然とても痛く重たい気分になってしまったこと事実です。
宮崎あおいの素質と女優としての力量なくして成り立たなかったであろう綱渡り的な作品となってましたが、宮崎あおい、そこをちゃんと向こう岸まできちんと渡りきっていたかと思います。