5.これは何だ?サスペンス映画のようで恋愛映画でもあり、いや、それ以上にコメディとしての楽しさにこれが最後の作品となってしまったフランソワ・トリュフォー監督、この監督の人間観察、女性の描き方、あのファニー・アルダンの歩き方などどう真似しても男には無理だ!あんなかっこ良く決まった歩き方は女性ならではの女性にしか出来ません。そんな歩く姿を映し出すカメラワーク、歩き方だけではなくこの映画、男の私には女性にしか出来ない仕草の数々、足を組んで新聞を読む姿、それは殺された女の時もそうです。新聞を読む時の表情のミステリアスなことといったらもう、あんな表情は女性ならではです。映画を楽しむ上で欠かせない一つの要因でもある俳優の演技と表情、それを映すカメラワーク、私は映画は物語だけでなく、そういう所にも楽しみを見出します。この映画はそんな物語とは違う楽しみを見つける作品だと感じる。この作品を見て男は女性のミステリアスな部分に惹かれ、また女性はそうそう、解る。解る。と同姓しにか解らない部分に共感し、またそんな部分を監督は上手く描いていて感心させられる。これが遺作だなんて、勿体無い。これはフランス映画独自の雰囲気が苦手な方にも、そして、この監督さんが苦手な方にも私がこの監督の作品で一番、解り易くオススメ出来る。ハリウッドの大作にしか興味の無い方、こういう映画も良いですよ。 【青観】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2007-06-17 18:36:42) |
4.《ネタバレ》 シリアスっぽいコメディに仕上がっていて、いい感じの白黒作品です。トランティニャンとアルダンの、掛け合いのテンポもピッタリと決まっていてとってもいいですよ。トリュフォー映画の女性ってみんな強いし行動力あるなあ。男性の掌の上で踊らされてるって言えばそうかもしれないけど、トランティニャンなんか、もくろみははずれるし、事務所でじっとしてヒステリックに文句ばっかり言ってるダメ中年男。アルダンは3回も殴られて、内2回はトランティニャンから。これだけやられて、よく恋が芽生えるなあと思って観ていたら、「私なんて、半年前からバカだったのよ」って台詞で疑問が氷解。惚れた弱みで、一生懸命トランティニャンのために尽くしてたのね。バカにならなきゃ、ああは尽くせませんって。最後はめでたしめでたし。なのに、これがトリュフォー最後の映画というのはほんとうに残念です。トリュフォー最後の作品なので、1点余分に加点させていただきました。 【ひよりん】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-06-04 23:15:03) |
3.私もオープニングのファニー・アルダンの歩くあのシーンが印象的です。トリュフォーの作品に出てくる女性はどこか可愛らしくて大好き。サスペンスコメディになるのかなあ、今も時々BSなどで放送されるとついつい観たくなる一本ですね。 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-07-23 22:17:19) |
2.これは観ていて凄く楽しい!トリュフォーが描くサスペンスって(そもそもこれがサスペンスなのかどうか定かではないけど)「ピアニストを撃て」なんかもそうですけど、フィルムノワールに成りきれないフィルムノワールという感じで茶目っ気があって、それもわざと狙ってやっているんだろうけど本作はまるでアメリカ映画のスクリューボールコメディのようでとても愛らしかったです。まず不動産探偵というシチュエーションからしてかなり可笑しい。ファニー・アルダンも「隣の女」を観た時はヤバそうな女にしか見えなかったけど、ここまでガラッとスタイルを変えられるものなんですね。早い段階で犯人の目星が付いてしまうのは残念だけど、何の気兼ねもなく素直に面白い!と思えた初めてのトリュフォー映画かもしれません。 【かんたーた】さん 8点(2005-01-25 14:41:17) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 ↓そうそう!私もオープニングで歩くアルダンにルンルンしてしまいます♪(【あまみ】さんに同じです、はじめまして~)。彼女が歩くもう1シーン(事務所前)も好きですぅ、女性なら絶対やるでー。犯人探しと恋愛がセットだし、とにかくわかりやすいのがとても嬉しかったです、片平さんとかたせさんはこの路線で成功したんでしょうか(【りく&あん】さんにも同感、こんにちは~)。ト’リ’フォー(←そう信じてきたの、すんません)監督、何とも楽しくて可愛らしい遺作ですよね(それも日曜日に亡くなったの? なら胸キュン~)、そう考えるとラストに現実味があってさらにジンとくるではないですか、、。最後の恋人にふさわしいアルダンの魅力に納得(ドヌーヴが負けたってことかな~。8人の女たち、よう撮らせてくれました。おフランス女優の器に乾杯!)。 【かーすけ】さん 8点(2004-08-28 01:14:09) (良:1票) |