1.ジャン・マイケル・ビンセントのセクスィーな笑顔と、スネたティーンエイジャー役しか人々の記憶に残さなかったジャッキー・アール・ヘイリーの近未来SF。この組み合わせだけでも充分楽しめるのだが、行く先々で出会う廃墟と化した町の姿に、近未来SFに期待するものは普通に詰め込まれていると思うのでそれなりに楽しい映画だったように思う。巨大ゴキブリの群れに追いかけられるシーンは何度観てもおっそろしい。タネも仕掛けもないベタベタな近未来SFではあるが、このぐらいベタだと却って素直に楽しめてしまうような気がする。今となってはこれも一つのノスタルジーかも。個人的に、ジャッキー・アール・ヘイリーにはマット・ディロンと同じくらい熱狂したので、その後彼の消息が聞かれないことが今だに残念でなりません。美少年マニアの方、是非一度いかがですか。