1.《ネタバレ》 豪華なキャストでしたねぇ!
兆治を慕って甲斐甲斐しい田中邦衛さん、酒癖悪くて兆治にからみまくるくせに毎度お店に来て呑んでる伊丹十三さん、カウンターに突っ伏して寝てるところに田中邦衛さんに起こされてビクッとしちゃうちあきなおみさん、新婚生活の悲哀を目玉焼きでユーモラスに語ってくれた大滝秀治さん、サブキャラ!?って簡単に片付けられない面々の愛おしさに、いい映画だなぁ!としみじみ。。。
話は、脱サラして赤ちょうちん『兆治』を始めた高倉健さん演じる兆治(えいじ?伝吉ともあるけど?)と昔の恋人で大原麗子さん演じるさよとの物語。
居酒屋常連のエピソードで笑わせたり、泣かせたりしながらさよとの関係がどーなっていくのか、うまくみせてくれました。
冒頭の火事バックの大原さん、半端ない美しさでしたね。
あれなら多少ストーカーまがいの行動も許せちゃうかも。
加藤登紀子さんの『人の思いは誰にも止められない』ってセリフもなんだかしみじみしました。
健さんについては、私なんぞがとやかく言うまでもなくサイコーでした!
ただ、まぁ健さんの『不器用』で、これまで(いろんな映画でも)どれ程の女の人が苦しんできたか。
女性の懐の深さに支えられてるカッコよさですね。
もちろん健さんの器のデカさがあっての話ですけど。
映画のラストは悲しい結末ながらも、左とん平さんの大人な対応でしみじみした余韻。
30年前の映画ながら、すすきのでさよを探すシーンに杏里さんのキャッツアイが流れてましたね。
あぁ私も年を取ったはずだと、一杯呑みたくなりました。
もちろん兆治で。