10.《ネタバレ》 いやー大変綺麗な映像でした。アフリカの美しさに見惚れてしまった。冒頭のキリクが自力で生まれてくるシーンで、既に人類発祥の地であるアフリカの神秘的感じが滲み出ています。小さいキリク故の視点が面白い。大人に見下ろされたときの不気味なまでの威圧感。地下で繰り広げられる冒険譚。どんどん独特な映像の世界にのめりこんでしまいました。アドベンチャー、謎解き、異形なものに対する畏怖、神秘的な世界観。私はこの作品に、ゼルダの伝説に似た空気を感じました。これゲーム化されたら面白いだろうなあ。アニメーションとしては満点だと思います。ただキリクは、何故カラバと結婚したくなっちゃったんだろう?唐突だったので呆気にとられました。また男たちは喰われていなかったものの、カラバは村人に対して結構迷惑かけたと思うんですよ。一言くらい謝罪の言葉があってもよかったのではと思ってしまった。野暮かな・・・ 最後の超展開を除けば完璧に近いアニメ映画だと思います。 【スノーモンキー】さん [DVD(字幕)] 8点(2015-01-02 01:59:43) |
9.初めて見た時の衝撃は一生残るであろうこのヴィヴィッドカラーな異国のアニメの映像美。一発で監督のファンになってしまいました。日本人の感性とはまったく掛け離れたセンスでとても新鮮でした。そしてあの主題歌、しばらく頭に流れますな。 【movie海馬】さん [CS・衛星(吹替)] 8点(2014-03-06 21:24:19) |
8.《ネタバレ》 何と言う凄い映像美、とにかく映像の美しさだけでも見ていて驚かされる。驚かされると言えば何も映像の美しさだけではない。出てくる人物、男も女も大人から主人公である子供のキリクまで裸、裸、裸のオンパレードである。それなのにちっともいやらしさを感じない。そこが凄い。間違ってもこの作品を実写でやろうなんて馬鹿な事を考えてはいけない。今、日本中で大ヒットしているらしいあの名作アニメの実写版を撮った監督と脚本家には間違っても見せてはならない。もしかしたら実写でなんてことを考えるかもしれない。いや、まさかいくら何でもそこまではしないだろう!おっと、そんなことよりもとにかくアニメだから良いのである。魔女としてのカラバの恐さに怯えるキリク、何故カラバが自分に対して冷たいか?と疑問を感じながらも魔女になってしまっているカラバを元の姿にしようとするキリク、キリクがカラバを元の姿の人間に戻す瞬間の周りの美しく咲く花の美しさには眼を奪われる。作品全体に漂う不思議な感じのするこの魅力は何から来るんだ?何とも神秘的な雰囲気を漂わせながらの1時間11分でした。 【青観】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-01-10 20:54:36) |
7.画も内容もまったくユニークで、これぞアートといった感じ。生まれ落ちた瞬間から並々ならぬものを感じさせるキリクはスゴイ。わるい魔女をやっつけておわり、じゃないしね。(こんな大団円があるでしょうか?)なんとも懐が大きいのです。近年見当たらないザックリしたテイストも魅力。エンディングに流れるユッスー・ンドゥールの‘Kirikou,c’est mon ami(キリクはともだち♪)のメロディが耳に残ります。 【レイン】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-02-05 06:59:32) |
【Yoshi】さん [DVD(吹替)] 8点(2008-03-12 23:28:32) |
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5.ラストはポカ~ンって感じだけど、前半はとても良かった。キリクは可愛いし、カラバはカッコイイ。そもそも、「カラバ」って名前が素敵だ。歌も楽しかった。 【南の二等星】さん [DVD(吹替)] 8点(2007-10-07 00:23:26) |
4.オリジナリティがすさまじい。アフリカ版の昔話か。うまれたばかりの赤ん坊キリクが魔女と対決する。助けてあげてもすぐ恩を忘れ、同じような過ちを繰り返す村人のおろかさが印象に残る。デザインに近い森の木々がきれい。キリクには魔女に立ち向かう勇気だけじゃなく、戦略を練る知恵もあったってことかな?勇気は魔女に戦いを挑んだ男たちも持っていたからね。 【承太郎】さん [DVD(吹替)] 8点(2005-11-18 00:19:23) |
3.《ネタバレ》 魔女の呪いが解けた瞬間に咲き零れる花々があまりにきれいで、なんだか涙が出そうになった。ストーリーよりも映像に感動して泣きかけたのは初めてのことだった。 実際この映画を元に画集を出せるんじゃないかってほど画の質は高い。緻密な描き込みや、原色に近く、それでいて透明感のある色彩には息を呑んだ。たとえ地中であっても、よく見ると背景に不思議な模様がある。最初の村の場面にはノルシュテインを連想したけど、この強烈な色彩感覚は誰にも似ていない。アニメーションよりもむしろ絵画に近く、アンリ・ルソーや(他の方も言及していらしたが)ゴーギャンを思わせた。 物語はおとぎ話調で、終盤はとくに一寸法師に似ている。ほんとはこういう寓話的な話は好みではないのだけれど、キリクがお祖父ちゃんにすがりつく場面でちょっぴりぐっときた。魔女を口説く場面など、寓話のようでいて妙に生々しいところもあるのが面白い。 キリク「小娘なんかに興味ないよ!」って、おいおいお前が言うのかキリクよ。 魔女「どうせ召使いが欲しいだけなんだ」 キリク「召使い扱いなんかするもんか!」 魔女「男はみんな最初はそういうのさ」 なぜか急に夢のない話に……。 【no one】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-09-29 14:02:42) (良:3票) |
2.《ネタバレ》 この作品の監督はフランス人だけど、少年時代にアフリカで暮らしていた事があり、作品自体もアフリカの民話・伝承から着想を得ているんだそうな。だからアフリカの描き方がとても自然(とはいえ行った事ないからわからないけど、ホントのところ)で、映像も美しいし、民話的・寓話的な、ある種突飛な話の展開にも違和感を感じることなく入り込めた。大人たちが忘れてしまった「なぜ?どうして?」という問いかけを抱き続けること、そして勇気を持って行動することで村人たちを、そして魔女をも救済したキリクは、我々観る者にも「なぜ?どうして?」と問い掛けているように思える・・・・・・のだけれど、単純に裸でお尻をぷりっぷりさせながら猛ダッシュしちゃうキリクは、理屈抜きで可愛いやね(笑)。それにしても、こういう作品を観ると、アニメってまだまだ色んな可能性があるんだなーと思わせられる。日本のアニメって、一部の個性的な名匠の作品を除くと同じようなのばっかりになってきてるから、こういう作品に刺激を受けて欲しいよなあ。 【ぐるぐる】さん 8点(2004-07-27 16:21:47) (良:1票) |
1.やはり一番に評価したいのは背景の美しさ。それはもうぞっとするほど。ジャングルの景色は葉脈が見えそうなくらい繊細で、花は匂い立ちそうなほどリアル。特に赤の使い方は目を惹いた。緋色と言うのがぴったりくるその鮮やかな色合いは、見ていてくらくらとする。この美術だけでも満足。DVDでの鑑賞がゼッタイおすすめ。ストーリーはオリジナルらしいが、アフリカの民話からきているのかと思うくらい、静かで寓話的な展開。始まりもとても不思議でそこから引き込まれ、目の醒めるような画とともに、大人もじっくりと楽しめる。 【のはら】さん 8点(2004-07-03 09:29:19) (良:1票) |