7.《ネタバレ》 バリアンが、エルサレム明け渡しの交渉が済み、最後の別れ際にサラディンに
「エルサレムの価値は?」と聞くと「無だ。」「しかし、全てだ!」と答えましたが、
それが、この映画の全てを語りつくしていると感じました。それにしても
いつもながら、凄まじい位にスケールの大きな映画で、観る度に色々な
事が分かりつつあります。エルサレム攻城戦の映像は特に凄かったです。
攻城塔を銛を打ち込んで引っ張って横倒しにする、などの防御法は
初めてみました。▼自殺した妻の十字架のネックレスを埋めたのは
キリストが処刑されたゴルゴダの丘だったのですね。最後に故郷で眺めていた
花は桜の花だったような?ボードワン4世の崩御時のバックに流れた音楽は、
同じリドリー・スコット監督の「ハンニバル」の野外オペラシーンで使用されたパトリック・
キャシディ作曲の「ダンテス・ラ・ヴィダ・ノーヴァ」で、「あらら?同じ監督だだから、こんなのもありなのなのかなぁ?」と思ってしまいました。まあ、違和感はなく、むしろ高貴な悲愁感を漂わせていて非常に良かったのですが・・・・。最後に「この村にくると、バリアンに会えるといわれたのだが?」と尋ねたのは獅子心王リチャードだったのですね。まだまだ色々な事が分かって来そうな気がします。