93.《ネタバレ》 中学生の頃初めて見た時は素直に感動したさ。
でもこの映画がこれだけ高評価なら、同年代の他の映画ももう少し点があっても良いんじゃないかなと思ってしまう。
おまえらの脳味噌は火薬しか詰まっていないのか?
そんなにVシネマが好きなのか?
いや、それくらいベイはマジで本当に頭の中に火薬しか無さそうなんだけど。
最近「アルマゲドン」を見て悪い予感はしていたんだ。
まさかこんなにも「コマンドー」並にシリアスな笑いを提供してくれる映画だったとは。
「パール・ハーバー」も「アルマゲドン」もベイをブッ殺してやると発狂していたんだが、この映画はうんざりを追求しすぎて「もう褒めるしかないな」という領域だ。
正直完成度はガタガタ、でもこれほどパワーで押し切り「細かい事は気にするな」と言われているような作品は他に無い。
カーチェイスがくどすぎて笑うしかないとか(親バカが大惨事を引き起こす好例)、
アルカトラズでのやり取りが長すぎてうんざりするとか(味方使えねー)、
アクションがゴリ押しすぎるとか、
音楽が五月蝿いとか、
スローモーションが過剰でウザいとか(「ワイルドバンチ」やジョン・ウー映画並の反吐が出るウザさ(褒め言葉)、
その他にもツッ込みどころが多すぎて諦めるレベル。
セリフの量も尋常じゃない。
「パルプ・フィクション」とか「ヒズ・ガール・フライデー」みたいな映画が好きな人はこういうのどうなんでしょうね・・・って誰かと思ったらやっぱりおまえの仕業かクエンティン・タランティーノ(脚本の一人として参加・クレジットなし)!
登場人物にしたってニコラス・ケイジなら「フェイス/オフ」の方が狂気地味てて面白かったし、
ショーン・コネリーも「アンタッチャブル」「最後の聖戦」の方が好きかな。
・・・しかし、そんな事を気にしなければアクション映画としては申し分ない。
「007」がそのまま豪快かつパワフルになった感じの頭空っぽにして楽しめるアクション!ニコラス・ケイジの場違い振りが良い意味で発揮されていたと思う。
ラストシーンの“死ぬ”場面は印象的。
今頃は農夫か詩人にでもなってこっそり娘に会ってたりすんじゃねえの。