【とと】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2009-03-07 17:50:29) |
7.これは日常?何とも救われない。それぞれの電車、時代が合わなかっただけだよ…。 ところで、主人公は誰? 【T橋.COM】さん 8点(2004-08-31 00:03:57) |
6.これ撮った頃の黒澤監督の孤独が画面に滲んでいるようで、冒頭架空の電車を走らせる六ちゃん、そんな彼を馬鹿にして石を投げる子子供達。あの場面は、何だか監督が可哀相で涙が出る。黒澤作品としては、異例の短期間、低予算で完成し、撮影中監督は終始笑顔だったという。ニコニコ笑いながら、こんな孤独を抱えていたのか。作品の出来不出来がどうこう言うより、何て正直な人なんだろうと、それに感動した。伴淳と三波伸介、芥川比呂氏が絶品。 【ひろみつ】さん [DVD(邦画)] 8点(2003-11-06 22:43:45) |
5.巨匠、初のカラー作品なんですが、画家黒澤明の独創性溢れる色彩感覚が炸裂という感じの映画でした。黄色系を強調した鮮烈な色づかい。徹底した細部へのこだわり。瓦礫の山はもちろん、ゴミくずまでがアートとして映っている。監督の「楽しんで撮った」と言うのが良くわかるような気がする。しかし物語りはといえば、どれもみな切なくやりきれない話しばかり…。かろうじて救われるのが、電車バカこと六ちゃんの登場シーン。部屋いっぱいに描かれた色とりどりの電車の絵。運転士になりきっている六ちゃんは幸せそのもので、見ているこちらまで楽しくなってくる。 【光りやまねこ】さん 8点(2003-08-30 14:42:07) |
4.都会の目まぐるしい生活に追われ、疲れて、ふと遠出をしたその先々で日々の暮らしを営む人々がいるというあたりまえの事実に直面する。その人たちが笑っていたり、汗水流し一生懸命何かにうちこんでいたりすると何故か目頭が熱くなってしまう。部活帰りの女子高生がとてもいい子に見えてしまう。わんぱく坊主たちが将来の博士や大臣に思えてしまう・・・・。公開当時、中学生だった私には抽象画のような色彩映像と乞食の親子、頭師佳孝の電車のシーンくらいしか印象に残りませんでした。あれから30年以上経ち、時代が「物の無いことの豊かさ(心の豊かさ)」を取り上げ始めました。そのときふとこの映画を思い出しました。電車は目に見え「ない」のですが、確かに「ある」のです。昔から言われるように「本当に大切なものは目には見えない」のでしょう。映画の主題とは異なるかもしれませんが、私の記憶にはそのように残っていたようです。人間の成長とは清濁併せ呑むこと、とも言われます。映画の印象として残っていた色彩の美しさと現実シーンの汚さは、今の時代に求められる「物(の豊かさ)から心(の豊かさ)へ」をすでに暗示していたようにも思えます。(これより以下、冒頭の文章の続きです)~思えてしまう・・・・。そういえば、30年以上昔に行った場所に素敵な電車に乗った少年がいた。瞳の輝く乞食の親子がいた。みんな笑っていた。みんな一生懸命だった。あのときも私は大切なお土産をいただいた。 【天地 司】さん 8点(2003-06-10 14:52:37) (良:2票) |
3.面白い。傑作だと思います。しかし、それをもってしても補えない生理的嫌悪感(主に不潔方面)を抱いてしまう軟弱な私。今後、自発的に再見することはないかもしれません。 【さ】さん 8点(2003-01-14 09:56:45) |
2.やってはいけないと分かっていながらやってしまう人間の愚かさと、一般的に世の中で常識といわれている価値観というものが、どれだけ意味の無いモノであるか。ということ。そして、人間は愚かだからこそ愛おしい。という人間全体に対する憐れみと同情を感じました。・・あまりに痛いけれど、人間のダメな部分を本当に上手く描いている作品だと思う。 【さわきゃ】さん 8点(2002-03-17 16:57:27) (良:1票) |
1.原作読んで見てください(山本周五郎、季節のない街)、よくわかりますよ。 【チカコ】さん 8点(2001-05-29 11:49:57) |