座頭市 THE LASTのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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座頭市 THE LAST

[ザトウイチザラスト]
2010年上映時間:132分
平均点:5.64 / 10(Review 11人) (点数分布表示)
公開開始日(2010-05-29)
アクション時代劇リメイク小説の映画化
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タイトル情報更新(2024-09-28)【イニシャルK】さん
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監督阪本順治
キャスト香取慎吾(男優)
石原さとみ(女優)市の女房 タネ
反町隆史(男優)市の旧友 柳司
寺島進(男優)島地一家の代貸 達治
工藤夕貴(女優)達治の女房 トヨ
中村勘三郎(十八代目)(男優)旅の博徒 政吉
岩城滉一(男優)島地一家親分 島地
加藤清史郎(男優)柳司の息子 五郎
ARATA(男優)天道一家補佐役 十蔵
高岡蒼甫(男優)天道一家跡取 虎冶
豊原功補(男優)天道一家用心棒 千
宇梶剛士(男優)役人 梶原
柴俊夫(男優)役人(梶原の上司) 北川
原田芳雄(男優)義足の医者 玄吉
倍賞千恵子(女優)柳司の母 ミツ
仲代達矢(男優)天道一家親分 天道
國本鍾建(男優)
鈴之助(男優)
峰蘭太郎(男優)
原作子母沢寛「座頭市物語」より
脚本山岸きくみ
音楽佐々木次彦(音楽プロデューサー)
撮影笠松則通
製作亀山千広
フジテレビ(「座頭市 THE LAST」製作委員会)
東宝(「座頭市 THE LAST」製作委員会)
ジェイ・ドリーム(「座頭市 THE LAST」製作委員会)
市川南〔製作〕(「座頭市 THE LAST」製作委員会)
企画中沢敏明
石原隆〔製作〕
島谷能成
配給東宝
美術原田満生
ヘアメイク豊川京子(メイク)
録音橋本文雄
照明杉本崇
その他IMAGICA(協力)
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2.《ネタバレ》 勝新によるオリジナルは一本も見ておらず、北野武版とハリウッド版(ルトガー・ハウアー主演・フィリップ・ノイス監督による珍作『ブラインド・フューリー』)のみ鑑賞経験ありという何ともお恥ずかしい私ですが、本作は非常に素晴らしい作品だと感じました。鑑賞前には香取慎吾主演という点に不安があったものの、竹やぶにて敵から逃れるファーストショットでその不安は払拭されました。彼は完璧に座頭市に成りきっており、殺しの世界に生きる者の凄みが全身から出ていたのです。また、市の妻タネを演じる石原さとみも、彼に負けず素晴らしい。彼女の出番はわずか5分程度であり、市とタネの関係について劇中ではほとんど説明がないのですが、石原さとみという女優の存在感のみで、タネがいかに市を変えたかが十分に伝わってきます。その他の豪華俳優陣も皆素晴らしく、邦画には演技のできる人材がこんなにも大勢いたのかと驚きました。仲代達也演じるヤクザの親分などはセリフの半分以上が意味不明だったのですが(笑)、それでも訳の分からん凄みがあったのは俳優の力量の為せる技。完璧に圧倒されました。物語も良くできていて、殺しの虚しさを知った座頭市が足を洗おうとするも、染み付いた血の匂いを落とすことができずに再び人を斬るという業にまみれた内容は見応えがありました。忍従を重ねた末に座頭市が再び剣を握る過程には時代劇ならではのカタルシスがあって観ているこちらも熱くなるのですが、そういったカタルシスを全否定するラストも、噛みしめるほどに味が出ます。尻すぼみなラストを批判する声もありますが、殺しの虚しさを訴える本作が燃えるクライマックスを迎えるわけにもいかないでしょう。殺しの世界に生きた座頭市は、呆気なくカッコ悪く野垂れ死ななければならなかったのです。市は死ぬ直前、妻を殺した犯人にして、自身に致命傷を負わせたヤクザのボンボンと対峙しますが、殺しの虚しさを知った市は安易な復讐に走らず、彼に暴力の恐ろしさを教えてその場を去ります。この時、市は一切の言葉を発しないのですが、かわりに暴力に生きた自分の末路を見せ、同時に妻を殺された暴力の被害者としての悲しみも見せることで、そのすべてを語ります。この時の鬼の形相こそ、彼が長い旅の末に得た答えなのですが、これを受け取らなかった観客は本作をつまらないと感じたかもしれません。
ザ・チャンバラさん [DVD(邦画)] 8点(2011-11-02 00:30:45)(良:1票)
1.緊迫した長回しの中、縦構図で捉えられた長屋のオープンセットの奥側右手から、あるいは賭場の衝立の裏から、不意に出現する市の瞬発性。そのまま持続するショットの中で雪崩れ込む殺陣の速度感が見事。雪山の急峻な崖から、屋敷内の小さな段差まで、殺陣には緩急だけでなく高低差のサスペンスも活かされ、多人数掛けから一騎打ちまで、アクションに関しては全く申し分なし。

序盤の山林から、廃村、水田、浜の小屋など、庄内映画村のセットを活かした個々の美術も多彩で、時代劇映画の地勢的制約や窮屈さを感じさせない。(ただ些細ながら、砂浜と農村のロケーションがちぐはぐで位置関係的に無用な混乱を招く。)

また、再会した香取慎吾と工藤夕貴が海を背に語り合うショットや、香取と倍賞千恵子が夜の雪原を背に語り合うミドルショットの対話の間にはいかにも阪本監督独特の味わいがあり、『王手』の日本海のシーンなどを思わせる何ともいえない情感を湛えている。

概して主演アイドルは顔面に心理を大仰に貼り付けすぎるだけに、こうしたシルエットのシーンや、包帯等で顔を隠したショット、引いたショットでのアクション等のほうが逆に強度を以って迫ってくるのだ。
ユーカラさん [映画館(邦画)] 8点(2010-06-19 16:35:29)
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【点数情報】

Review人数 11人
平均点数 5.64点
019.09%
100.00%
219.09%
300.00%
400.00%
5436.36%
600.00%
7218.18%
8218.18%
900.00%
1019.09%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 0.00点 Review1人
2 ストーリー評価 2.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 2.00点 Review1人
4 音楽評価 4.00点 Review1人
5 感泣評価 0.00点 Review1人
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