1.《ネタバレ》 竜騎兵たちが突撃するクライマックスの迫力はもとより(エロール・フリンが仲間の死を目撃するあたりにおいても「ラストサムライ」は本作を参考にしたに違いない)、あらゆるシーンが躍動しています。馬が全てではなく、立て籠りのシーンでも銃撃により窓枠が破壊されてゆく様子や、あるいは、ヒョウ狩りや見張り台、奇襲攻撃などにおいて、落下を見せてくる感覚も面白いです(死の描写も良い)。 取って付けたような三角関係の恋愛劇でさえ丁寧に美しく撮られておりドキドキしてしまいます。
また、物語としては婚約者を取られて死へ突進する悲惨で壮絶なものであるにもかかわらず、そう暗くなっていないのは演じるエロール・フリンの力によるところが大きいです。私生活での彼はかなりのヤンチャ者だったようですが、いったんスクリーンに登場すればたとえインチキ臭いちょび髭を生やしていても好漢に見え、応援したくなってしまうのです。