1.《ネタバレ》 主にみんな泣いてます。絶大なる支持と同時に、有象無象のアンチを生み出した前田敦子は、やはりAKBの象徴であったことがよく分かる。彼女の抜けた穴を残ったメンバーは埋められるのか。
AKBの人気は、パフォーマンスと言うより、それを取り巻くドラマ性やキャラクター性によるもの。だから、「パフォーマンスを見てください!」でなく、「私の頑張っている姿を見てください」という物言いになってしまうのである。壮絶なお遊戯会である(褒めてるんですよ)。
本作の作りは少々ゲスい部分もあり、スキャンダルにスポットを多くあてている。ともに戦ってきた仲間が、スキャンダルやら左遷やらで次々と失われていく様子は残酷でもあるが、まるで少年漫画のようにハラハラして、面白い。
そこまで思い入れがあるわけでもないので、だれが恋愛しようが知ったこっちゃないけど、AKBをもっとも強固に支えているのは、AKBの処女性を愛した気持ち悪めな人々である。そんな人達をないがしろにしていては、彼女らに未来はない。
そんななか、不貞腐れたようなコメントを残した高橋みなみにはガッカリである。彼女こそが、きっぱりと「そんなヤツはAKBにはいらねえ!」と言うべきであったと思うんだが…。恋愛は今する必要がないと断言する篠田麻里子。そして、松井珠理奈は大きく株を上げたことだろう。
AKBもファンも傍観者すべての反応も、すべて秋元康の計算通りなのだろうか…。