6.《ネタバレ》 タイトルからやばいと思っていたが、内容は想像通り、父ちゃんのコピー=ロボとーちゃん、という話。
ドラえもんでは絶対にこの路線は作れない、という次元をやってのけるのがすごい。
最初はとーちゃんがロボットになった、という流れで
それを受け入れられなかったみさえもだんだん受け入れだして、
といったところで「本物」の人間とーちゃん登場。
これによりみさえにとって人間のとーちゃんがただひとりのとーちゃんとなるが、
しんのすけにはロボとーちゃんも人間とーちゃんも等しくとーちゃんなのだ。
もうここには全くの等価値である、という、この時点でしんのすけはまたしてもすごい。
普通の哲学的クイズの場合、人間のほうがよりとーちゃんである、ロボは偽物、で終わる。
そこで終わらず、等しい存在であると言い切るのがしんのすけである。
まぁ意地の悪いことを考えると「本物の本物」がロボのほうだった場合、どうなるかという話。
この話の場合は物語を終わらせるためにロボとーちゃんは自分が偽物であると自覚して死んでいく。
大人帝国もなかなか良かったが、この作品もPKディック的で非常に良い。
その非常に良い映画もラストのあたりのコロッケがうざすぎた。
これさえなければアニメによらず邦画の中でもかなり上位になれたのに。
だが、コロッケ以外は非常に良いので8点献上。