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[ルーム]
Room
2015年アイルランドカナダ上映時間:118分
平均点:7.22 / 10(Review 46人) (点数分布表示)
公開開始日(2016-04-08)
ドラマ小説の映画化
新規登録(2016-02-05)【DAIMETAL】さん
タイトル情報更新(2019-09-24)【Olias】さん
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監督レニー・アブラハムソン
キャストブリー・ラーソン(女優)ジョイ
ジェイコブ・トレンブレイ(男優)ジャック
ジョアン・アレン(女優)ナンシー
ウィリアム・H・メイシー(男優)ロバート
ショーン・ブリジャース(男優)オールド・ニック
野沢由香里ナンシー(日本語吹き替え版)
原作エマ・ドナヒュー「部屋」
脚本エマ・ドナヒュー
音楽スティーヴン・レニックス
撮影ダニー・コーエン[撮影]
製作総指揮エマ・ドナヒュー
配給ギャガ
あらすじ
小さな部屋でそこから外に出ることなく暮らす母子。窓はなく自然の光が入るのは天窓だけ。日常を暮らすには足りる最低限の衣食住。しかしある日、母子は外の世界に出ることになる。そこで二人を待っているものは…。実際にあった事件をモチーフとしたエマ・ドナヒューの同名小説を映画化。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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13.《ネタバレ》 軽くなりすぎず、かといって重たくなりすぎない、バランスの取れた社会派系エンタメに仕上がっていました。主役親子の雰囲気からインテリジェンスが感じられて、意外とオシャレな感じにもなっていて見やすい作品です。

ただ、冷静に考えたら非常に非常に、非常に重たい事件を扱った作品なのは事実です。この親子やこの親子を取り巻く周りの人達は、どんなに折り合いをつけようとしてもこの事実(事件)からは絶対に逃れられないし、一生涯、彼らの足を引っ張り続けるのが現実です。そう考えると、可哀そうすぎてズッシリ重たい気持ちになります。
ママが自殺未遂を起こしますが、むしろ子供が自分の状況が理解できる年齢に達してからが本番だと思われます。おじいちゃんの気持ちがこの事件の本質を的確に表していて、どんなにあがいても絶対に変えることができない現実=「この子が生きている限り事件が一生風化しない」のがこの事件の本質で、極悪非道極まりない事件なのがこの作品の本質です。これをいかに消化していくかが彼らの一生の課題になるのでしょうが、考えれば考えるほど重たすぎるし、この親子には何にも責任がないのが更に哀しみを増幅しています。

男の子が素直で真っすぐに育っていることだけが、、この映画唯一の救いです。前半の脱出劇も非常にスリリングで上手い演出でしたが、後半、男の子が髪の毛を切った後の、この男の子の振る舞いがとても愛くるしいのが更に涙を誘います。全体的に印象的なシーンが多く、ラストの余韻も含め素晴らしい作品に仕上がっています。心に残る素敵な作品。
アラジン2014さん [インターネット(字幕)] 8点(2021-05-18 14:33:43)
12.《ネタバレ》 脱出してから犯人に復讐するシナリオと勝手に予想していたら全く違った感じでした。
子役、母親役とも魅せられる演技でよかったです。
久しぶりによい映画をみたなぁと感じさせられました。
ローグさん [DVD(吹替)] 8点(2017-09-25 17:20:07)
11.《ネタバレ》 感情もっていかれた。子役と母親役のキャストのはまり込みが絶妙。
僅かな細かいところを除けば、非の打ち所がない作り込まれようの完成度の高い作品。
ハッピーエンドで終わりましたチャンチャンではなく、「犯人の子どもと生きていく」という現実的な問題がむしろメインで描かれているので独創的でポイント高い。
カジノ愛さん [インターネット(字幕)] 8点(2017-07-29 19:02:21)
10.《ネタバレ》 こういう映画って、脱出したらハッピーエンドか、脱出してからの復讐劇だったりするけど、現実は、それからが戦いなんだなぁと思いました。主演の女優さんもそうだけど、子役の演技がすごかった。子供の存在って、それだけで生きる目的になるんだよね。
木村一号さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2017-02-26 17:08:45)
9.《ネタバレ》 外の世界を知らずに育ったジャックは監禁生活にも不満を抱かない。むしろ母親がここを抜け出すと決めた時から、露骨に不機嫌になり、当たり散らす。変化を恐れ、4歳に戻りたいと弱音を吐く。なんとも言えないなぁ。初めて見た無限の青空、孫の顔を直視できないジィジ、自殺未遂、初めての友達、「へや」との別れ…。いろんなタイミングで、いろんな思いが頭を巡った。そして鑑賞後も続く余韻。心をわしづかみにされていることに気付く。やはり映画はこうでなきゃ。重苦しいけれども、とても良い映画を見せてもらった。
リーム555さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2017-02-24 23:35:24)(良:1票)
8.《ネタバレ》 アメリカ映画って昔からこんなんだったけかなぁ?と思いながら、最後まで観た。韓国映画などのアジアの映画のように人の心に寄り添う映画。ここではこの二人の親子から視点が外れることなく、解放後の周囲の家族の温かさを描く。盛り上がるシーンはないが、特殊な設定を好むアメリカ映画の新たな可能性を感じさせる。もちろんこれまでにも作家性の強いアメリカ映画には、このような寄り添う映画はあったのだが。ラストが泣ける。この母親にはもう見たくもない監禁された「部屋」。しかし子どもにはそこは母との熱い絆を育んだ甘酸っぱい世界だったのだ。後半のどこまでも優しく描かれてる世界は、暴力大国アメリカと同じ世界なのだろうかと思ってしまうくらいだ。
トントさん [DVD(字幕)] 8点(2016-11-10 21:27:07)
7.《ネタバレ》 誘拐、劣悪で非道な監禁下での妊娠、出産、育児。そして解放。
母親にとっては7年、「部屋」で生まれた子にとっては5年、あまりにも理不尽な暴力によって強制的に「世界」と隔てられたこの膨大な時間は、二人から「何」を奪ったのか。そして、その中で、二人は必死に「何」を育み、生き延びたのか。
極めて酷い出来事を描いた映画だったけれど、決してその出来事自体における悲劇性と、解放に伴うカタルシスを安直に描くのではなく、様々な側面からの様々な感情が渦巻き、乱れ、そして収束していく様を描いた良い映画だったと思う。

劇中、監禁下から逃げ出した子を保護した警察の極めて勘の良い迅速な対応の描写にも現れているが、同様の類いの事件は、昨今決して珍しくはなく、衝撃的な報道も実際よく伝えられる。
その度に、あまりに非人道的な事件のあらましと犯人の異常な人間性そのものに怒りと憎しみを感じるが、同時に解放された被害者に対しては「良かった」と無責任な喜びとともに、好奇の目線を送ってしまっていることを否めない。

そういった大衆目線があまりに浅はかであることこそを、この物語は強く訴えかける。
7年もの間、恐怖と恥辱によって「部屋」に押し込まれ支配し続けられた母親にとっても、5年もの間、「世界」を知らずに生まれ育った子にとっても、「解放」そのものは、決して“ハッピーエンド”などではない。
絶え間ない絶望から一歩出られたことは確かだろうが、それは新たな試練の始まりに過ぎず、彼らの苦悩は続く。
それくらい、彼らが失ったものは、あまりに大きい。

今作の素晴らしさは、まさにその大衆が勝手に決めつけた“ハッピーエンド”のその先の「過酷」を描いていることに他ならない。
ありとあらゆるものを奪われて、ふいに「世界」に放り出された母子が受ける悲しみと歓び。
今作で描き出されるその母子の姿が完全に“リアル”かどうかは分からないけれど、彼らが泣き叫び、笑い合う姿は、強烈に心に刻まれる。

悲しみも歓びもすべてひっくるめて、再びベッドの上で向き合う母子が言う。

「良くないママね」
「でもママだよ」

心の奥底まで傷つき、苦しみ抜いた母子が、今一度「部屋」に立ち戻る。
子に促され、母親は、「Bye room.」と囁き、「部屋」を後にする。
それによって完全に“過去=部屋”と決別できたとは思わない。けれど、本当の意味で「部屋」から踏み出た母子のその先の幸福を願わずにはいられない。


「母親」を演じたブリー・ラーソンの演技は凄かった。この若い女優がアカデミー賞を勝ち獲ったのは大いに納得できる。
でも、それよりも、「子」を演じたジェイコブ・トレンブレイの演技が圧倒的だった。当然ながらこの子役の存在が無ければ、この絶妙なバランス感覚が要求される映画は成立しなかっただろう。

ただし、一点腑に落ちない点を挙げるとするならば、あの環境下で生まれ育った“5歳児”としては、“ジャック坊や”はあまりにも利発過ぎると思う。
自分自身、5歳時の子持ちなので、ジャック坊やの天才的な語学力やコミュニケーション能力には、感動すると同時に、少々違和感を覚えてしまった。
いくら母親が全身全霊を込めて「教育」をしたとしても、あの二人きりの異常な生活環境の中では、あれ程までに健やかな発達は難しいのではないかと思えてならない。母親自身、誘拐時点ではハイティーンの少女だったわけで、「教育」と言ったって限界があっただろうし。
実は、ジェイコブくんがジャック坊やを演じた実年齢は“8歳”だったらしいから、それならば、身体的には“8歳”の設定でこの“5歳児”の演技を見せてくれていた方が、映画としての説得力が増したのではないかと思える。
鉄腕麗人さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2016-09-25 00:42:37)(良:2票)
6.《ネタバレ》 ◇絶望と恐怖と希望。部屋には、この3つしかなかった。◇ジャックとの世界を守ることが、ママの絶望の中の唯一の希望だった。でも、その唯一の希望さえも失われる恐怖が、脱出の決意を後押しした。◇脱出・そしてジャックと再会できたことで希望は絶頂となり、やがて世間の目という(部屋とは違う)恐怖と絶望に見舞われる。◇やはりジャックの存在・ジャックの成長が、恐怖と絶望を乗り越え、希望を紡いでいくことを期待させる。希望・再生を感じさせる、部屋との決別が心地よかった。
ミルアシさん [映画館(字幕)] 8点(2016-07-13 23:49:21)
5.《ネタバレ》 子を思う母と、母を思う子の互いの愛の形が、異常な環境下に置かれていても尚 普遍的で美しくてもう、館内で滂沱の涙に溺れそうになった。狂った状況下でも子供の魂を傷つけまいと作り話で日々をしのぐ若い母親。ブリー・ラーソンがどこにでもいる”普通の”容貌であることで、観客にとっても気持ちが入りやすいのではと思った。
元の日常に戻ってからの困難についての描写が監禁時より長く割かれており、彼女らの人生の現実にしっかり踏み込んだ。戻ってみれば母は17才のままで、でも失った時間は想像よりはるかに重くのしかかる。そりゃ甘えられる存在がそばにいれば、子供帰りもするよなあ。彼女もその母も本当に可哀想だったけど、だけど以前と確実に違うのは息子の存在である。この子がいることで皆の心が救われる。愛の塊である幼い存在、無垢というのはなんと尊いのだろう。髪を切って母に送るその姿にまた号泣し、エラい顔になって映画館を後にすることになった。
祖母とそのパートナーが理想的な存在として描かれたのも良かった。W・H・メイシー演じる祖父もあれはあれでまたリアルなのかもしれないな。
子役が凄まじい演技をしています。台本があるのだよ、とはちょっと信じられないほど。圧倒的にこの子が凄かったのでプラス1点で。
tottokoさん [映画館(字幕)] 8点(2016-06-02 00:52:23)(良:1票)
4.《ネタバレ》 ルームとは部屋の事で部屋に母と二人きり、監禁された状態の中で天窓から入ってくる光が希望の様に感じる。外の世界を知らない少年が母の計画を実行し、部屋から逃げる描写が凄い。怖い。そこまでして、自由になりたいのか?自分を産んだ母と母に自分を作らせた男が同じ世界にいて、同じ部屋に居るという残酷さ、少年にとってはまさか今、自分達を監禁している男が実の父親であるという残酷さ、何とか逃げる事に成功したものの、今までの苦しみがいつでも忘れられない息子の演技が母にも負けないぐらい凄い。映画のラスト、再びかつて二人がいた場所、部屋を訪れるのを見て、これからの二人の人生には新しい生活、希望の様な物を見る事が出来た。
青観さん [映画館(字幕)] 8点(2016-05-14 20:20:06)
3.《ネタバレ》 ○部屋から出るまでの前半と、監禁生活から脱した後半とで大きく印象の異なる映画。前半終了時点にクライマックスを置いていないところが良い。○子供の適応力の高さと大人のその難しさ。○ドラマとして終わり方もきれいだった。
TOSHIさん [映画館(字幕)] 8点(2016-05-11 20:54:18)
2.《ネタバレ》 成長した少年には部屋は狭く感じるんだね。
東京ロッキーさん [映画館(字幕)] 8点(2016-05-02 17:36:19)
1.《ネタバレ》 ポスターのイメージでもう少し明るい映画かと思ったけど、結構辛い内容でした。その中でもジャックの可愛さに救われました。最近日本でも監禁事件が起きましたが、生きているからこそ事件解決後の苦悩があるわけで。お父さんの気持ちもわからない訳ではない。ブリーラーソンはおかずクラブの子に似てますね。
kaaazさん [映画館(字幕)] 8点(2016-04-09 16:26:44)
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【点数情報】

Review人数 46人
平均点数 7.22点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
412.17%
536.52%
61123.91%
71123.91%
81328.26%
948.70%
1036.52%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.33点 Review3人
2 ストーリー評価 7.25点 Review4人
3 鑑賞後の後味 7.75点 Review4人
4 音楽評価 8.50点 Review2人
5 感泣評価 7.33点 Review3人
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【アカデミー賞 情報】

2015年 88回
作品賞 候補(ノミネート) 
主演女優賞ブリー・ラーソン受賞 
監督賞レニー・アブラハムソン候補(ノミネート) 
脚色賞エマ・ドナヒュー候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2015年 73回
作品賞(ドラマ部門) 候補(ノミネート) 
主演女優賞(ドラマ部門)ブリー・ラーソン受賞 
脚本賞エマ・ドナヒュー候補(ノミネート) 

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