1.《ネタバレ》 実話ベースということであまり盛り上がりはないのもしようがないかなと途中までは見ていました。ナラティブは手堅く、ダレずに見ていられたので7点くらいかなと思っていましたが、なんと、アイススケート場以降のシーンで予想を裏切れましたね。実は親子の確執と和解をサブテーマとしていたとは。そこから一挙に伏線を回収するという超圧縮展開。弁護士が主人公の弁護を引き受けた理由とさらにもう一つの父と娘の確執をそこでさらにサラッと描く。うーん、やるなぁ。そしてドンデン返しとハッピーエンド?と最後のシーンもまた、しっかり伏線回収と回想がシンクロしているという高度なテクニック。素晴らしい脚本です。というか監督がもともと「ア・フュー・グッドメン」の脚本家だったから当たり前か。こんなに見ている間と見終わった後の評価がガラッと変わった映画は初めて。すごい得した気分。