1.ポール・ダノが自ら脚本も手掛けた初監督作。家庭崩壊ものです。
派手さも抑揚も少なく、難しいテーマですが、100分間見る者を引き付けるものがある作品になっています。
夫婦役のキャリー・マリガンとジェイク・ギレンホールのW主演と思いきや、
主演は思春期の1人息子でした。演じる彼の持つ雰囲気からは、若い頃のポール・ダノを思わせるような雰囲気があり、
終始抑えた演技を見せる彼に驚かされましたが、これも監督ポール・ダノの力量の1つでもあったのだと思います。
写真の経験など全く無かったこの息子がバイト先に選んだのはなぜか写真館。
何故なんだろうと思っていたら、ラストで納得。
この写真が家族の再生の第一歩になることを願わずにいられない、いいラストでした。