1.《ネタバレ》 人間にはいろんな属性があるが、選挙の候補者であるというそれは、かなり社会的には不自由な属性になるのではないか。初代デジタル大臣が、むしろ選挙で小川淳也に負けた落選者(比例で救われるけど)になったときの方がまだ「みていられる」ということからもそう思う(おおげさ)。そんな不自由な人間にカメラを回し、聞かれたくないことを聞く本作が面白くない訳がなく、またそんな立場だからこそ聴衆の心をうつメッセージを発する候補者に感心するのだ。ニセモノは、言葉でこそある程度ごまかすことはできるけど、支援者も含めたその振る舞いでは、きっと後ろぐらさを隠せないこともよくわかる。■プチ鹿嶋さんは、文字媒体でしか接したことがなかったのだが、もう少し冷静なひとかと思ったが、熱血漢。これも、選挙の現場に接した高揚によるものか。ヒトは妙な感じで行き詰まったりしたときは、やっぱりそれぞれのジャンルの現場(最前線)に立つべきだよね、と本作とは直接関係ないことを思ったりもしてました。■面白い。続編期待。