Wの悲劇のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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Wの悲劇

[ダブルノヒゲキ]
1984年上映時間:108分
平均点:6.46 / 10(Review 72人) (点数分布表示)
公開開始日(1984-12-15)
ドラマミステリー青春ものアイドルもの小説の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-04-18)【イニシャルK】さん
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監督澤井信一郎
助監督鹿島勤
演出蜷川幸雄(舞台監修)
キャスト薬師丸ひろ子(女優)三田静香(若い女中/和辻摩子)
三田佳子(女優)羽鳥翔(和辻淑枝)
世良公則(男優)森口昭夫
三田村邦彦(男優)五代淳(中里右京)
高木美保(女優)菊地かおり(和辻摩子)
西田健(男優)城田公二(間崎鐘平)
仲谷昇(男優)堂原良造
草薙幸二郎(男優)木内嘉一(和辻繁)
蜷川幸雄(男優)安部幸雄
日野道夫(男優)佐島重吉(和辻与兵衛)
南美江(女優)安恵千恵子(和辻みね)
清水紘治(男優)嶺田秀夫(和辻道彦)
藤原釜足(男優)将棋をさす老人
寺杣昌紀(男優)
平田広明(男優)
内田稔(男優)
絵沢萠子(女優)
木村修(男優)
日下由美(女優)
原作夏樹静子「Wの悲劇」(角川文庫版)(カッパ・ノベルズ版)
脚本荒井晴彦
澤井信一郎
音楽久石譲
高桑忠男(音楽プロデューサー)
石川光(音楽プロデューサー)
作詞松本隆「Woman~Wの悲劇より~」
作曲松任谷由実「Woman~Wの悲劇より~」(ペンネーム「呉田軽穂」)
編曲松任谷正隆「Woman~Wの悲劇より~」
主題歌薬師丸ひろ子「Woman~Wの悲劇より~」
撮影仙元誠三
柳島克己(撮影助手)
製作角川春樹
角川春樹事務所
セントラル・アーツ(製作協力)
プロデューサー黒澤満
配給東映
KADOKAWA(2021年リバイバル)
美術桑名忠之
大庭信正(装飾助手)
妹尾河童(舞台美術)
衣装小川久美子(スタイリスト)
編集西東清明
只野信也(編集助手)
録音橋本文雄
柴山申広(録音助手)
照明渡辺三雄
小野晃(照明助手)
あらすじ
【愛、欲望。そして悲劇の方程式/私は・・・スキャンダラスな女!】(公開時のキャッチコピーより)劇団『海』の研究生三田静香(薬師丸)は、看板女優羽鳥翔(三田)の愛人突然死スキャンダルの身代わりを引き受ける事で、公演中の『Wの悲劇』ヒロイン、和辻摩子役を手に入れる・・・。原作は夏樹静子の同名ミステリー小説。小説のストーリーを劇中劇にする事によって、二重構造三重構造の趣を持つ作品に。数多くの名台詞が散りばめられ、「アイドル」薬師丸のフィナーレを飾る秀作となった。1984年度キネマ旬報ベストテン第二位。
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1
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9.《ネタバレ》 GYAOの無料動画で視聴。昔観たつもりだったけど、これまたちゃんと観たのは初めてだったかも(笑)。
じつによく出来た映画です。脚本も素晴らしいし、蜷川幸雄による劇中劇も美しいし、演技も申し分ない。原作は読んでいませんが、武井咲のTVドラマなどで内容はおおむね分かっていたし、やはり原作を分かってるほうが、この脚色の妙をいっそう楽しむことができると思います。
強いて欠点を言うならば(蜷川の演技がいちばん下手クソだったのはご愛嬌として)、一般に名場面として知られているラストの「泣き笑い」のシーンが、わたしには、ちょっとクサいかなあ、と思えました。嘘の人生に耐えられなかった男と、嘘の人生を引き受けようとする女の対比というコンセプトが、このラストへと帰結する必然性は理解できるのだけど、それだけに無理やり押し込んだ観念的なラストのように見えます。わたしとしては、世良公則が刺されてすべての嘘がバレてしまうもっとも哀れな場面で終わったほうが良かったと思う。
いずれにせよ、澤井信一郎については、さらなる再評価があっていいのになと感じました。
まいかさん [インターネット(邦画)] 8点(2022-03-21 22:52:24)
8.《ネタバレ》 三田佳子に三田村邦彦、そして薬師丸ひろ子演じる三田静香によるイニシャルⅯの悲劇、、ではなくてWの悲劇。 ハッキリ言って、前半は退屈でした。静香と昭夫の別れる別れないの押し問答とか、いつまでもやってろ、って感じで。 しかし物語も後半に入ったあたり、静香が羽鳥の身代わりになるところから、ドラマが大きく動きます。面白くなるのはここから。 彼女は勝ち取った芝居の役ともう一つ、"愛人の身代わり" という自分を演じることになります。ステージで演じる役と "悲劇のヒロイン" を演じる静香。皮肉にも、記者会見の演技は舞台よりもはるかに圧巻の「芝居」でしたね。 僕はこの映画を観て心底思いました。女優って恐ろしいわ大キライだわ、だけどすごいというのは認めざるを得ない。 どろどろとした女たちの戦いから一転して、最後は驚くほど爽やかな終わり方。舞台はひとまず千秋楽、でも彼女は「自分」という人間をこれからも演じ続けるのでしょう。 別れ際に涙を浮かべたその笑顔には、女優 薬師丸ひろ子 が多くの人に支持され、愛された理由がわかった気がします。
タケノコさん [DVD(邦画)] 8点(2019-09-22 17:31:41)(良:1票)
7.流行の中で生まれては消える“アイドル”という“生き方”の数だけ、アイドル映画というものは存在する。
“演じる”ということにおいては素人に毛が生えた程度の人間が主演を張るわけだから、当然駄作も多い。
しかし、すべてのアイドル映画は、アイドルである彼女たち彼らたちの生き様そのものであり、その存在のみで充分過ぎる価値がある。
そして、中には今作のような紛れもない傑作も確実にあって、その価値は、アイドルファン、映画ファンはもちろん、その時代と大衆にとって計り知れないものになると思う。

或るトップ劇団で「女優」として生きる女たちの間で巻き起こるスキャンダルを、現実と舞台劇の境界を巧みに交えて描く今作。
名だたるキャスト陣がそれぞれにおいて印象的な存在感を見せる。
が、この作品が紛れもない“アイドル映画”である以上、その映画世界を支配するのは唯一人。
「薬師丸ひろ子」という存在に他ならない。

今作で演じた主人公と同様に、この年に二十歳になった稀代のアイドルにとって、この映画は、最後のアイドル映画と言え、アイドルそのものからの「卒業」を意味していると思う。

そのことを如実に表すかのように、この映画は、アイドル薬師丸ひろ子の「処女喪失」から始まる。
そこから初体験の夜を経て、朝もやの帰路につく冒頭のシーンがとても印象的だ。
何気ないオープニングシーンとして描かれてはいるが、そこには幾ばくかの満足感を大いに超える喪失感に溢れていて、薬師丸ひろ子が「アイドル」というレッテルを捨て去り、「女優」として生きていく「覚悟」が満ちている。

それは、主人公自身が女優を目指す道程の「覚悟」と完全にリンクし、明らかなフィクションの世界が、“薬師丸ひろ子”という存在を通じてリアルに結びついてくる。
更には、映画世界内で描かれる現実と舞台劇もがオーバーラップし、二層、三層の世界が陽炎のように重なり合って行く。

僕自身は、薬師丸ひろ子という稀代のアイドルにリアルタイムで熱狂した世代ではなけれど、時代を席巻したアイドルのフィナーレを飾るに相応しい、巧みで情熱に溢れた映画であることは間違いない。

もちろん、「角川」のアイドル映画らしく、時代と剛胆さに伴う“ほころび”は多い。
しかし、その“ほころび”こそが、アイドル映画に絶対不可欠な要素であり、完璧ではないからこそ、完璧な映画だと言えると思う。
鉄腕麗人さん [インターネット(字幕)] 8点(2013-10-11 17:43:36)
6.このころ映画評の重点が映像表現のほうに移ったので、鬱屈していたシナリオ作家が「どうだ」と凄んでみせたような作品。現実と劇とがこすれ合うシーンなんか、脚本書いててワクワクしたんじゃないか。ほかにも細かいとこはいっぱいあったけど、変に覚えてるのは、世良君と三田村君でちょいと揉め事があって次に稽古があって、三田村君が間を取ったのに薬師丸嬢がプロンプ入れてなじられる、なんてのがあった。こういうことあるんだろうな、とリアリティ感じました。役者ではやはり三田佳子。配役発表のときの「ハァ~イ」って感じから良かった。そして薬師丸嬢を部屋(死体で登場の仲谷昇)に呼び入れての長い独白が貫禄。非常識だと思いつつ言いくるめられていく感じは、長回しだから効く。主役おろしのいびりも怖い。蜷川さんまでオタオタする。薬師丸嬢に『イヴの総て』は似合わないと思ってたら、大女優に使われてしまう卵の話で、こういう設定ならアリだろう。石神井公園で将棋をさしていた世良君が歩み寄ると武蔵関公園になった、帝国劇場の中に入ると練馬文化センターになった、と至ってローカルな発見が当時の私のメモにある。 /1913/10・31追加 石神井公園・武蔵関公園の記憶は間違いないと思うが、練馬文化センターうんぬんの記述は30年ぶりに見てその根拠が思い出せず、怪しい
なんのかんのさん [映画館(邦画)] 8点(2013-07-06 09:51:53)(良:1票)
5.《ネタバレ》 流行ってましたサティ。観てないとやはり仲間はずれになるくらい。学生の頃に観てなーんかどうして三田さんの部分だけ声が早送りなんだろう?きっと映写機のその辺りの機械が壊れているに違いない!とTV放映時に確認したがやはり同じで、今観ても同じで(笑)おどおどしていた新人女優さんが、後半はメイクの力も借りてかかなり演技上手に。記者会見のシーンで蜷川さんがずっと目を隠しているあたりが演技なのか、みてらんねーなのか、みちゃなんねーなのか。とっても気になりました。
成田とうこさん [映画館(邦画)] 8点(2008-03-04 20:00:31)
4.この映画はすごくよく出来ている映画と思います。劇中劇にすることでより一層物語りに深みが出てまさしくWの悲劇でいいです。レベルの高いサスペンスです。
亜流派 十五郎さん 8点(2003-07-23 01:27:24)
3.ストーリーがよく練られた秀作だと思います。サティの曲が非常に印象的。
じゃん++さん 8点(2003-05-17 10:43:42)
2.夏樹静子の原作を劇中劇に仕立てあげ、芝居「Wの悲劇」と映画「Wの悲劇」をリンクさせ見事に山場を作っている。舞台演出 蜷川幸雄・舞台美術 妹尾河童・音楽 久石譲というメンバーにもめぐまれ、作品をいっそう引き立てている。映画と演劇のコラボレーションだ。その中で薬師丸ひろ子は自分の役割を渡そうと、情熱的な芝居をしている。そのひたむきさが画面から伝わってき、涙をさそう。
つっきーさん 8点(2002-12-30 10:50:27)
1.薬師丸ひろ子作品のなかで内容では一番いい。いまとなっては大女優の三田佳子を脇役にしてるところも当時の薬師丸の凄さがうかがえる。もっとも僕はこの作品で三田佳子を知ったんですけど…。
代打、八木!!さん 8点(2001-11-01 23:00:02)
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【点数情報】

Review人数 72人
平均点数 6.46点
000.00%
111.39%
200.00%
334.17%
468.33%
5811.11%
61926.39%
71622.22%
8912.50%
979.72%
1034.17%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.75点 Review4人
2 ストーリー評価 8.00点 Review4人
3 鑑賞後の後味 7.25点 Review4人
4 音楽評価 7.25点 Review4人
5 感泣評価 7.25点 Review4人
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