8.《ネタバレ》 リンチのワイルドなラブストーリーでした。
でもそこはデイビッド・リンチ監督の作品なので、普通ということはありません。
彼の作品の中でブッ飛び方が一番に凄いとは思しませんが、
リンチ監督ならではの異様な雰囲気が随所に漂っています。
非常に神秘的な体験をしたような不思議さは、デイビッドリンチ監督作品ならでは。
この作品ではなんだか炎が利いてます。
いろいろな意味がありそうなんですが、あの炎は何だか男の心を熱くさせる効果も数パーセントはありそうです。
変な人が沢山出てくるのもまたリンチ監督らしい。
裏側の世界で謎の人たちが繋がり、大きな闇がありそうです。
謎が残ります。
謎解きは苦手なんですが、快感です。
変さがやっぱ強烈です。
残酷なグロ描写に光るものがあります。
一瞬驚かされるように衝撃的です。
ラブストーリーとしてもやっぱ変です。
音楽はツインピークス風に渋く決まっているシーンもあれば、ロストハイウェイなどのように音楽で奇抜な演出をするものもあって面白いです。
メタルみたいのもありましたがこれがまた効果的。
リンチ監督は他の監督ならば到底描かないであろう所まで描き出し、観客に何か気づかせます。
この映画でニコラスケイジがとてもセクシーであることに気が付きました。
女優ローラダーンさんは他のリンチ作品にも出てましたが、
まだ何年か前は「変な表情だな」と受け付けない感じでしたが、今では映画の中で最もセクシーな女性の一人かもしれません。
いろいろ不思議体験な映画でした。