13.久しぶりに、数年~数十年後に見返したい作品に出遇えた。 今はまだ20数年しか生きてないので、「こんな恋愛凄いなぁ…」と憧れつつも自分には無理だと感じているが、数十年後に見返してみて、やはり無理だと感じるのか、少しでも共感できる部分が増えているのか、これからの自分の体験によって変わると思うので楽しみ。 美しく、でも哀しい…そういったラブストーリーであるのに、よくある感動系ではない。 激しく美しく哀しい、多分あまり無いジャンルを見事に描いていると感じた。 |
12.二度と見たくない映画の一つ。もしこの世に神や仏がいるとするならば、この映画を見た記憶さえ消して欲しい。つまらなかった訳じゃない。あまりにも切な過ぎるから、思い出しただけでも胸が痛くなる。まるで「猟奇的な彼女」のような行動を繰り返すベティ。それに翻弄されるゾーグ。だけど憎めないんだよね。もう可愛すぎる!!冒頭の濡れ場でかなりビビリましたが、「愛」を描くのって綺麗な部分だけでなく、性描写など男女の汚い部分を入れてこそやっと描けるものなんだ、と実感させられた。(←説明が下手ですみません) |
11.ストーリーはあんまり好きになれないのですが、何回も見てしまいます。ジャケットが素敵です☆ ポスター買っちゃいました。音楽もいいですね。サントラまで買っちゃいました。この作品を見て、ジャンユーグアングラードさん大好きになりました。 【mako】さん 8点(2004-03-16 19:30:56) |
10.んな、たいそうな! 病的! 異常!・・と言ってしまえばそれまでなので、この極端な二人の行動を頭の中で半分程度に減らしてイメージしてみた(フランス映画に精通しておられる名レビュワー様たちに怒られそうだが、凡人の私はついこうしてしまう)。・・うーん、これは凄い! 子宮持ちなら共感できるところかなりアリだ、危ないなぁ。 友人夫婦の皮肉な設定とその描写は現実的なので、この夫婦に関してはイメージ半減しなくても良い・・これがさらに哀しい対比となって観る側を刺激するんだよぉ。「わかってないのに、わかったような気にさせてくれる」・・おフランスのこの罠にまたまたまんまとハマってしまいました、ラストと音楽せつない。// 某BBSで【○猫○マティ】(○内は同音)さんが、人にすすめる恋愛映画として「思い切ってベティ・ブルーなんかどぉよ」と書き込んでるのを盗み見て、コレをレンタルした。最初からめちゃモエさせてくれたが、後半はそんなウワウワを排除せざるを得ぬ展開でアゼンとなった。まさに”思い切った”作品選び、お見事である。しかも他作品レビュー室では、ジャン・ユーグを好きだったとお書きになりながら、ここでは今のところ未レビューでいらっしゃる、なんて余裕のあるおかた・・黒○クロ○○〇さん、この作品教えてくれてありがとう! 【かーすけ】さん 8点(2004-03-03 11:14:33) |
9.「愛とは見つめあうものではなく、お互いが同じ方向を見つめること」という趣旨の格言がありますが、この映画はその格言の向こうを張って更に内側に沈み込んでいく愛が描かれています。「こんなの愛じゃない」という意見はご尤もで、私も現実的には家に火をつけたところで見切って、こんな女とはさよならすると思いますが、内心その先を見てみたいと思う気持ちもあるので、この映画を気に入っているわけです。理性的な判断しか認められない人間には芸術は創作できません。太宰治は人間性が破綻していたし、高村光太郎は妻が破綻していたし。ゾルグはいい小説家になるでしょう。 |
8.愛しい愛しい作品です。初めて見たとき高校生で、感想は気持ち悪い、エグイ、だった。でもその後もなぜか気になってしまう映画だった。大学に入ってもう1度みた。別に自分はその間に大恋愛をしたわけではなく、苦悩も官能も愛もすべてをわかったわけではなかったけど、なんだか二度目は泣けて泣けて仕方なかった。あんなに切ないラストを見たことがなかった。1度目は確かに気持ち悪いとしか思わなかったのに。もう、痛くて切なくてたまらなくなるんだ。彼女みたいに生きることは欲望を取って社会を捨てることだけれど、それでも葛藤は消えなかった。それで目がなくなった。なのになぜこんなにも憧れてしまうんだろうか。自分には出来ない行動や、彼女の純粋さが云々とか、そんなことなんだろうか。 【らいぜん】さん 8点(2003-11-25 22:13:05) |
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【BAMBI】さん 8点(2003-11-25 16:35:03) |
6.《ネタバレ》 ベティはゾルグを愛しすぎるが故に自分をコントロールする事ができにくくなり自らを傷つけてゆく・・そうする事でしか愛情を表現できない人っていることは確かで、ベティまでいかなくともヒステリックになる部分は私自身も多少持っていると思うので気持ちはわからなくもなかった。その激しすぎるベティの心を優しく受け止めていた彼はすごいなと改めて思う。彼女のような性格の女性と、ひと時を過ごすのはともかく、生活、、暮らしていくのは並大抵の事では不可能であろう。それだけゾルグはベティに対して肉体の関係以上の愛情を持っていたのだろうか。彼女がおかしくなって、彼が書いていた本が認められていくのは皮肉なものである。主役の二人、特にベアトリス・ダルの壮絶な演技には心から拍手を送りたい。見た後もしばらく余韻を残す作品だった。 【fujico】さん 8点(2003-11-14 12:44:34) |
5.《ネタバレ》 「インテグラル」の方を観て、はっきりと自分の間違いに気付いた。前にここに書いていたレビューの的外れさに自分で情けなくなった。僕が確信していることは、この映画が「ゾルグとベティの愛」の対立項として「人々の善良なる愚かさ」を挙げていることだ。この物語の登場人物には悪人は一人もいない。ペンキ塗りを命じた雇い主でさえも、悪人には描かれていない。では、何故にベティは死ななければならなかったのか?それは、ベティとその愛情があまりに純粋であったからである。ベネックス監督は何度も何度も、人々の愚かさ・日常に潜む虚無を取り上げている。(妙なネクタイのエディの葬儀、銃で威嚇する若い警官、強盗での警備員、病院から帰ったゾルグが見る白皮症の男ボブと妻の喧嘩 etc.) 薬売りのサーファーに言ったゾルグの言葉「どこもかしこも血の海」は示唆的である。そして、銀行強盗のあとベティの「何のため?バカね。」でゾルグも自らもその愚かな人々の一人であったことに気付く。小説の出版が決まり、ベティの回復を確信したその時には、既にベティは取り返しのつかない状態になっていた。それも、善良でありながら愚かな人々のせいである。ゾルグはベティを愚かな世界から解放し、彼も二人の永遠の愛の世界に戻る。 と、筋道だててみたのだが、ここまで書いて「本当か?」と書いたことに自分でも自信がなくなってきた。しかし、ベティの価値観を軸に話を読み取っていくと、頑なにゾルグとの愛(またはゾルグの尊厳)を守ろうとしたベティの行動と、それに対する「愚かな人々」が鮮明になってくると思うのだがいかがだろうか?この映画の示す情報量からすれば、単に「破滅的な愛の映画」としていいものかと疑問をもったりする。 【fero】さん 8点(2003-11-04 02:08:57) |
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3.切ない。涙がダーって出た。これは原題もかっこいいし青い始まり、音楽からして、景色、何もかも惹きこまれる。 【クロエ】さん 8点(2003-07-04 22:02:27) |
2.映画を見ただけじゃ、なんでベティがあんな風になってしまったのか、ちょっとイキ過ぎな感も否めないけど、合わせて原作を読めば理解できると思う。それにつけてもベアトリス・ダルはきれいだな〜;。音楽もイイし(サントラ買ってしまった)。 【キャリオカ】さん 8点(2003-05-13 17:48:32) |
【愛人/ラモス】さん 8点(2002-12-03 13:08:32) |