15.モノクロ作品だったはずだが某所のネット配信で見たらヤバイくらいカラフルに着色されていた。色をつけてしまうと空など背景が絵だったり着ぐるみの羊だったりが一目瞭然となり作品が非常に安っぽくなってしまっていて無意味な所で笑いを誘われてしまった。ジョーン・フォンテーンは今作でアカデミー主演女優賞を受賞したが、ヒッチコックとフォンテーンと言えば前年の「レベッカ」が代表傑作でありフォンテーン自身も本作よりも演技の出来の良かったレベッカではなく本作で受賞したのは温情受賞のようで不満だったと伝えられる。しかし実際は今作のフォンテーンの演技は受賞に相応しいものがあった。原題通りサスピションが主題であり解り易く心情を読み取れる演技が求められる中、彼女の表情豊かな演技は文化も時代も全く違う人間であるはずの私にもストレートに伝わる人間臭さが感じられるもので、レベッカのような作品賞を取ってしまうレベルの大作ではなく今作のような一見三文推理小説映画のような作品でこそ彼女の真価が発揮されていると言えよう。ヒッチコックの同種疑心暴走系サスペンスの傑作「裏窓」と比べてしまうと、裏窓とは違い結末が期待に「応えてくれた」点も含めどうにも平凡な印象になってしまうが、快作。 【Arufu】さん [インターネット(字幕)] 7点(2005-12-31 05:44:05) (良:1票) |
14.《ネタバレ》 何を考えているのかわからない男にケイリー・グラント、何かに怯える女をジョーン・フォンテイン。まったく見事な配役です。徐々に深まっていく疑惑を、徐々に盛り上げていくのがうまいですね、監督。有名なグラスの牛乳が際立っていました。今回が2度目の鑑賞なんですが、初めて見たときは、やられた!って思いました。 【shoukan】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2016-03-06 17:52:50) |
13.《ネタバレ》 しまった、ヒッチコックは巻き込まれ型犯罪という感覚があったのか、見知らぬ乗客を観ていたからか、ゲーリー・グラントとジョーン・フォンテインの関係を勝手に想像してしまった、まあ、こっちが悪いんだが、ゲーリー・グラントのいい加減さを大半をつかって振りをするものだから、最後の最後でやられました。まあ、それはそれで良かったんですけどね。 【min】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-07-26 20:46:54) |
12.ダメ男とはさっさと別れろよ、この女もバカだろと思ってイライラしながら見てたけど、ダメ男・ジョニーとその友人が一緒に事業を始めるあたりから俄然緊張感が高まってくる。でいつの間にかヒロイン・リナに感情移入していた。でもラストはいろいろあって笑ってしまった。やっぱこいつもダメ女だわって感じで。まあミルクのシーンではい終了、ってのもそのまま過ぎてつまんないよね。ジョーン・フォンテインはきれいだし、表情を上手く使い分けて演技してたと思った。 【Surfer】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-12-23 11:08:13) |
11.《ネタバレ》 最初はほんの小さな疑念。確証は無い。けれどそんな思いがヒロインの心の中で次第に積み重なりその疑念が膨らんでいき、エスカレートしていく。そんな丁寧に積み重ねられた心理描写で見せるサスペンス。「レベッカ」「疑惑の影」でもお馴染み、ヒッチコック監督の十八番。本作でもやはり巧みな小道具の見せ方が光る。ジョーン・フォンティーンはこんなサスペンスのヒロインを演じると本当にハマリますね。ヒッチコック監督は自身の作品の女優さんの起用がどの作品でも(まだ観ていない作品も多いですが)いつも本当に的確だと思います。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-07-06 23:36:56) |
《改行表示》10.なんという徹底主義であろう。いかなる時もカメラは人物を中心に捉える。執拗に人物の動きについてまわり、中心から逃がさない。たかがそれだけのことである。だがそれだけのことも徹すればエモーションの緊密性を生み出し、連続性を意識させる。そして結果として玄関から別部屋に入り込む刑事を270度パンして追いかける、といった素晴らしいショットまで生み出す。いつものことながらサスペンスの辻褄合わせに関しては中途半端なのだが、それでもやはり、言葉や表情でなくUターンする車ですべてを告げるラストシーンも、そもそも断崖沿いを走るそのショットが、いや不安や疑惑の付き纏う緊密性が、やはり素晴らしい。 【stroheim】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-12-29 02:30:46) |
9.二人が列車の中で出会ってから結婚し、ハネムーンから帰ってきたところあたりまでは漫画のようなコメディ。ただ、そこからの転調は見事で、妻の心理描写を中心に据えたラストまでの緊張感の盛り上げ方は流石。だが、振り返ると、夫があのようなちゃらんぽらんな性格で、妻に生命保険をかけていたというのが、その資金の出所もふくめちょっと無理な感じがするのはいなめない。それにしても、ヒッチコックは美人の女優がオープンカーの運転をするシーンが好きなようだ。この作品でも、夫と友人の仲を心配したジョーン・フォンテインが断崖までオープンカーを走らせるシーンがちゃんとあったので嬉しくなってしまった。 【南浦和で笑う三波】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-05-04 11:51:05) |
|
8.いろんな意味でヒヤヒヤした。お金は払えるの?ジョニーは何をたくらんでいるのか?牛乳がカルピスに見えた!リーナは殺されてしまうのか?夏はやっぱりカルピスに限る!そして最後、車で断崖を走るシーン、いろいろな緊張感を味わえて良かったです。 【ボビー】さん 7点(2004-07-23 15:47:43) |
7.《ネタバレ》 いわくつきの結末だけど、これがいいと思う。こんなに優しい奥さんをねぇ…。ってな感じに、あんまり暗くなるのも嫌だし。まぁそれにしてもフォンテインの可愛らしいこと。ケイリーグラントの胸に抱かれる姿がほんと猿みたいで愛しい。映画の楽しみの一つは、こういう現実にありえないような美男美女のカップルが見られることだ。うん。 【ぷりんぐるしゅ】さん 7点(2004-05-12 06:36:23) |
6.スリラーとは「ヒヤヒヤ、ハラハラさせる」ことですが、あまりの有名作で結末まで事前に分っていていては全然ヒヤヒヤしませんでした。 ジョーン・フォンティンはきれいですねえ。 彼女をずっと見ていられただけでこの映画を見た価値がありました。 顔がよければあんなハチャメチャ無責任男でもあんな綺麗な奥さんがついてくるんだ、不公平だなあ。 しかし、あれでハッピー・エンドとはいえないでしょう? 生活はいずれ破綻するはず、その時に男がどんな気を起こすか? それを考えると怖いね。 |
5.作品もよいのだが、私がショックだったのは、この作品が日米開戦の時のモノだという事。 |
4.相変わらずのらしい騙し方をしてくれました。ヒッチコック定番の気の使い方が光る映画です。 【恥部@研】さん 7点(2003-01-08 19:05:13) |
3.うん、面白い。最初は、なんで離婚しないの?結婚する前に気づきなさい!と思っていたが、ラストでそうきたか、、、、。ケイリー・グラントを怪しませるいろいろな要素が実にうまい。そりゃあ被害妄想になるさ、、、、。でも、あそこまで思わせぶりだと、逆にこの人はそうじゃないんだな、と検討がついてしまうのも事実。 【あろえりーな】さん 7点(2002-09-13 02:22:50) |
2.面白い事は面白いし、怖いことも怖いんだけど、うん??? ミルクを光らせるシーンは有名だけど、なんか光りすぎて、牛乳じゃなくてカルピスのような印象・・。 【プレデター】さん 7点(2001-09-05 19:20:49) |
1.ヒッチコックの中でかなり異色。白いミルクを光らせるシーンは超有名。 【プリン】さん 7点(2001-02-15 13:31:14) |