1.続編群のスリラー路線と違い、こちらはマイケル・マンの地味な社会派サスペンスのような作りになっているので、続編群を先に観てしまうと、主人公が(プロファイリングというよりも)事件現場で犯人に感応していくように捜査を進める様は、緊張感ではなく退屈に感じてしまうかもしれません。原題は「MANHUNTER」(最初の邦題は「刑事グラハム/凍りついた欲望」という2時間ドラマ風)。余談ですが、製作のディノ・ディ・ラウレンティスは当時大コケした「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」に混同されるのを嫌い、「RED DRAGON」をこのタイトルに変更しました。その努力も虚しくこの映画もコケてしまった為、なんと権利を持っていた「羊たちの沈黙」の製作からも降板。そして15年後、この時の何重ものミスを悔い、晴れて「ハンニバル」を製作したのだそうです。ん~、人に歴史あり、5点献上。