ウルフマン(2010)のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。2ページ目

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ウルフマン(2010)

[ウルフマン]
The Wolfman
2010年上映時間:102分
平均点:5.62 / 10(Review 32人) (点数分布表示)
公開開始日(2010-04-23)
公開終了日(2010-09-02)
アクションホラーサスペンスリメイク
新規登録(2010-02-07)【マーク・ハント】さん
タイトル情報更新(2017-07-20)【+】さん
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監督ジョー・ジョンストン
キャストベニチオ・デル・トロ(男優)ローレンス・タルボット/ウルフマン
アンソニー・ホプキンス(男優)ローレンスの父 ジョン・タルボット卿
エミリー・ブラント(女優)ローレンスの弟ベンの婚約者 グエン・コンリフ
ヒューゴ・ウィービング(男優)アバライン警部
ジェラルディン・チャップリン(女優)ロマの老女(占い師) マレーヴァ
アート・マリク(男優)タルボット家の召使 シン
エイサ・バターフィールド(男優)ベン・タルボット(幼少期)
クライヴ・ラッセル(男優)マックイーン
リック・ベイカー[メイク](男優)ロマ族の男
マックス・フォン・シドー(男優)ローレンスが列車の中で出会う老人(unrating版のみ)(ノンクレジット)
山路和弘ローレンス・タルボット/ウルフマン(日本語吹き替え版)
佐々木勝彦アバライン警部(日本語吹き替え版)
脚本アンドリュー・ケヴィン・ウォーカー
デヴィッド・セルフ
音楽ダニー・エルフマン
コンラッド・ポープ(追加音楽)
編曲リック・ジョヴィナッツォ
コンラッド・ポープ
撮影シェリー・ジョンソン(撮影)
製作ショーン・ダニエル
ベニチオ・デル・トロ
リック・ヨーン
ストラットン・レオポルド(追加撮影班共同製作)
ユニバーサル・ピクチャーズ
製作総指揮ライアン・カヴァナー
配給東宝東和
特殊メイクリック・ベイカー[メイク]
特撮リズム&ヒューズ・スタジオ(視覚効果)
ダブル・ネガティブ社(視覚効果)
ムービング・ピクチャー・カンパニー(視覚効果)
ティム・ミラー〔視覚効果〕(シークエンス・スーパーバイザー)
美術リック・ハインリクス(プロダクション・デザイン)
アンディ・ニコルソン〔美術〕(美術監督スーパーバイザー)
ジョン・ブッシュ[美術](セット装飾)
衣装ミレーナ・カノネロ
編集ウォルター・マーチ
デニス・ヴァークラー
マーク・ゴールドブラット(ノンクレジット)
その他ストラットン・レオポルド(追加撮影班ユニット・プロダクション・マネージャー)
ピート・アンソニー(指揮)
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12
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12.《ネタバレ》 ゴシックモンスターホラーの王道である狼男映画、なかなか面白かったです。中世のヨーロッパの格式高さも雰囲気出ていましたが、それもさることながらデル・トロ、ホプキンスのなんとも濃い親子役の共演に、エミリー・ブラント演じる、どこかはかなげで切ない表情の美人が華を添えていました。  狼男親子が圧倒的に強いので、人間側のキャラの存在感が薄くなるのは仕方ないかもしれませんね、それでもあの「マトリックス」のエージェントの方はとてもいい存在感でした。  人間を襲って捕まって逃げて襲ってというオーソドックスな流れでしたが、展開の面白さと映像に力があったことも相まって、決して飽きることなく一気に観る事ができました。R15指定となった描写も、狼男の襲う迫力を出すためには致し方ない演出だったかもしれません。観客への脅かし方も上手いなと思ったら「ジュラシックパーク3」の監督さんだと知って納得。締めかたも良かったです、ウルフマンも愛する女性にとどめを刺され、その事に納得して絶命。しかし咬まれたあの者は満月が来たら…という気持ち悪さも○。情けない事にエンドロールを観るまで、あれがジェラルディン・チャップリンだったとはまったく気付きませんでした。反省。 777本目のレビューだからというワケではないですが7点です(笑)
まさかずきゅーぶりっくさん [映画館(字幕)] 7点(2010-05-04 12:45:45)
11.《ネタバレ》 デル・トロ。実は彼が登場したとき「ああ、最初っから狼男なのね」と思ってしまった。それほど、この人には人間離れした雰囲気がある。狼男になってからの彼の方が内面の弱みを見せたりして、登場してきたときより人間らしく見えた。レクターさんは元々噛み付くことが大好きな人(笑)なので、怪しいと睨んでいたらビンゴでしたね。過去の狼男映画の主演なんて覚えていないけど、この二人はさすがに存在感がありました。だから尚更、起伏や捻りが少ない、というより感じられないストーリーが惜しい気がします。純粋な狼男映画を観たのは80年代初頭の「ハウリング」や「狼男アメリカン」以来だろうか。当時は狼男への変身シーンがリアルということで話題になっていた。その特殊メークを担当したリック・ベイカー氏は今作にもクレジットされているのだが、この狼男は変身後に全身が見えてしまうと、まるで着ぐるみ。狼男というより、クマさん男。あれに一瞬でも笑ってしまうと、緊迫感が30%くらいは削がれますね。
アンドレ・タカシさん [映画館(字幕)] 5点(2010-05-03 19:00:03)(笑:1票)
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10.《ネタバレ》 一言でいうともったいない映画。題材や雰囲気は良く、キャスティング、メイクアップ、音楽は一流を揃えているのに、上手く活かし切れていない。名前は耳にするメイクアップの達人リック・ベイカーによる変身シーンだけは評価できるが、あのシーンも完全に活かし切れているかといえば疑問も残る。一部はもちろんCGだろうが、CGではないメリットを活かしたいのに、CGっぽい仕上がりになっているような気がする。本物の手作業のレベルの高さをアピールして、昨今のCG映画とは違うということを示して、本作を何故今リメイクするのかという理由を浮き彫りにできないものか。 結局、スピードと音で誤魔化すという“逃げ”に打って出るしかなかったようだ。 ストーリーは盛り上がりに欠け、全体的に“深み”が欠ける点が問題だろうか。ホラー映画とはいえ、やはりキャラクターの内面が充実しないといけない。本作の展開ならば、『父と息子の関係』と『主人公とヒロインの関係』に重厚さを加えないと映画に“深み”が増さないだろう。 『父と息子の関係』については父親の歪んだ愛情のようなものが描かれてしかるべきではないか。母親を殺してしまった負い目、息子を殺したくない想い、自分のような存在になって欲しくないという気持ちとともに、自分のような存在になって欲しいという複雑な感情などを入れ込むことが可能だったはずだ。息子を愛していたのか、憎んでいたのかすら、自分にはよく分からなかった。 『主人公とヒロインの関係』については、この二人の関係がある程度深みが増すような仕上がりが望ましい。ラスト付近の展開もいったい何をしたかったのか不明すぎる。助けたいのか、襲われたいのか、何がしたかったのだろうか。ジプシー女に呪いについて聞きにいったが、あまり意味はなかったような気がするので、呪いを解く方法でも彼女から聞きだして、ストーリーを膨らましてもよかったのではないか。呪いを解こうとする想いと襲われるかもしれないという恐怖が入り混じった複雑な感情を込めて欲しかった。獣の中に潜んでいるはずの人間性を信じたいが、信じきれずに撃ち殺すものの、人間の感情が残っていた狼男は彼女を襲うつもりはなかったというようなベタな“悲劇”のような仕上がりでもよかったのではないか。『人間と獣との境界』のようなセリフが多用されていたが、そのようなテーマに沿った仕上がりにはなっていないだろう。
六本木ソルジャーさん [映画館(字幕)] 4点(2010-05-03 12:29:14)(良:1票)
9.《ネタバレ》 オーソドックスなモンスター映画。モンスターものとしての新鮮な面白さみたいなのは皆無ね。「モンスター映画のユニバーサル」のアイディンティティを維持するための存在みたいな感じ。ホラーゆえに怖がらせようとする演出が散りばめてありますが、大音響で突然バーン!ってのは古典的、私の苦手なグロ描写(腕がもげたり首飛んだり)が多いのは今日的ですか。呪われた家族という設定の元で繰り広げられる父と子の愛憎の物語はヘンに風呂敷を広げ過ぎていなくて、映画そのものの尺もタイトな感じで作られていて良かったです。ただ、私、これをデジタル上映で見てしまったんですね。『アバター』みたいな極彩色映画ならば問題ないんですが、この映画は闇を主体としたモノトーンの映画、デジタルだと白が浮いて、黒が潰れてしまうので、画的にのっぺりしてしまって、こういう色彩設計の映画には不向きなんですわ。この映画に漂う美術の妙味がかなりスポイルされてしまっていただろう事を考えると、映画館で見たにも関わらず、ちゃんとした評価なんだろうかなぁ?という疑問が湧いてしまったりもして。やかましい音響が抑えられていて、もう少し深みのあるフィルム映写ならば評価ももう少し変わっていたかもしれません。映画を見る環境って大事です。
あにやん‍🌈さん [映画館(字幕)] 6点(2010-04-30 13:35:21)
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8.《ネタバレ》 何の気負いも予習もせずに、たまたま時間が合ったので観てみたのですが、 予想を遙かに超える面白さで、大満足。 ただ一つ、彼女がせっかくお城に乗り込んだのに、いきなり逃げ出したところで はぁぁぁ?って思ったのと、親子対決のシーンでは、真剣な場面なのに何故か 笑いがこみ上げてしまった。主人公が色々濃い。 彼女も噛まれて狼夫婦になるのかなぁと思ったのに。
モフラーさん [映画館(字幕)] 7点(2010-04-29 23:08:31)
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7.《ネタバレ》 面白かった!! しょぼいB級映画の可能性も覚悟してたが、なかなか格調高い。 古くて大きい洋館とかの美術も力入ってて、古典への敬意がしっかりと込められたゴシックホラーと言えるかもしれない。 それでいて、ゴア描写にかなり力が入っているのに好感が持てる。 集落の人々が、一瞬にして次々と狩られていくシーンとか、演出的にも素晴らしくて生唾もの。おぞましい変身シーンもフリーザ様の変身のときのような恐怖感があった。 変身完了後のウルフさんは、若干笑いそうだったが。 ストーリー自体もサスペンス性があって面白い。不要とも思えるバトルシーンなどもサービス精神が旺盛とも言えるかもしれない。 気軽に見れるシリアスで高潔で残酷なケダモノ映画だ。 それにしても、酷い殺され方して死んだばかりなのに、弟と嫁がいい感じになっちゃうなんて不憫なお兄ちゃんだ。呪われすぎ。 
すべからさん [映画館(字幕)] 8点(2010-04-29 22:32:47)
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6.《ネタバレ》 もはやお馴染みどころか今更感すら漂わせる古典的モンスター「狼男」。満月の夜に変身し、銀の弾丸が弱点というこの怪物は多くのアクション、ホラー映画で他の怪物と共演し、ファンタジー映画等でもその姿を度々目にする。最近では美形のヴァンパイアと美少女を巡って斬新にも恋のバトルを演じるなど、映画界においてその存在は確固たる地位を気づいているようだ。そんなお馴染みの狼男が今更リメイクされる。ほんとに今更って感じなのだが鑑賞してみると、狼男という残忍な怪物本来の恐怖をフィーチャーしながらも、人間ドラマにも焦点を当てた面白い作品に仕上がっている。まず狼男。オリジナル上映時よりも格段に進化した映像表現を使っているので迫力が増すのは当然だが、狼男のサイズや姿などは古典的なスタイルを踏襲しており人間が狼に変身するというリアリティを与えるのに一役買っている。無茶な変身ぶりでシリアスなドラマパートをぶち壊すこともない。ドラマパートは残念ながらストーリー自体が予定調和気味で味気ないのだが、ベニチオ・デル・トロ、アンソニー・ホプキンスという二大演技派の存在感はやはり大きく、そんな二人が素晴らしい出来映えのゴシックな雰囲気の中で渡り合えばそれだけで重厚。損はしてない気分になってしまう。欲を言えば、クライマックスの狼男ファミリーの一騎打ちシーンはそれ以前の人間描写に盛り上がるか否かが懸かっていたのでもう少し熱い戦いになるよう力を入れて欲しかった。この作品は古典的モンスター映画を真っ向から、奇をてらわずにリメイクしたものなので、ハッキリ言って突出した斬新さや新鮮味は薄い。しかし演技、恐怖演出、セット、そして空気までもが非常に丁寧にリアルに描かれているので好感が持てる。 またユニバーサルの古いモンスター映画を懐かしみながら鑑賞するという楽しみ方もあるのかもしれない。
サムサッカー・サムさん [映画館(字幕)] 6点(2010-04-28 06:06:43)
5.《ネタバレ》 デル・トロとホプキンスはさすがの凄みがあり、ヴィクトリア朝のイギリスの雰囲気など抜群で、闇が深くそこに何かが潜んでいる怖さも感じさせてくれた。 メイク・アップにリック・ベイカーを起用するなどツボは押さえており、狼男への変身シーンは骨格があらぬ方向へ動いたり、狼男に襲われるシーンもなかなか陰惨なシーンが多くテンポも良いので悪くないんですが、狼男の悲哀も何もなくアッサリ過ぎたのがもったいないな。精神病院とか、訳知りの使用人とか、狼一族などもっと掘り下げて欲しかった。話によるとだいぶカットしたそうなのでDVDで補完して欲しいところ。
ロカホリさん [映画館(字幕)] 6点(2010-04-27 22:51:07)
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4.《ネタバレ》 「狼男?今更?」 という第一印象を持ち、その今更感たっぷりの作品に、ベニ・チオ・デルトロとアンソニー・ホプキンスの濃ゆ過ぎるキャスティングの意味と価値は何なのか?という疑問を持った。  そんな疑問符だらけの印象だったので、映画館で観るつもりはなかった。 しかし、所用で早起きした日曜日の午前中、ぽっかりと空いた時間に映画館に行くと、観たかったアカデミー賞絡みの作品はことごとく午後からの上映スケジュールとなっていて、唯一時間が合ったのが今作だった。  「まあ、これも巡り合わせか」と思い、諦めて鑑賞に至った。 (ただし、その反面「もしかすると……」という淡い期待が無かったわけではない)  映画は、予定調和に終始した。 薄暗いオールドイングランド、妖しく荒れ果てた大屋敷、尊大で謎を秘めた領主、満月の夜の惨劇、闇夜を疾走する怪物、主人公に訪れる悲劇…………。  ベニ・チオ・デルトロの疑心暗鬼な表情から、アンソニー・ホプキンスの溢れる異常性まで、すべてがいわゆる”お約束”の中で展開される。 そのベタベタな展開に対して冒頭は呆れる。しかし、次第にその展開の性質は、突き詰められた「王道」に対する美学へと転じていく。  用意されたストーリーに衝撃性はまったく無いと言っていい。ただ恐怖シーンでは約束通りに恐怖感が煽り立てられ、感情が揺さぶられる。  つまりは、観ている者の恐怖感や驚きまでもが、予定調和の中にしっかりと組み込まれているということだと思う。  「狼男」の映画として、「良い意味で裏切られた」なんて思う部分は一切無い。「まさに狼男の映画だ」と言うべき映画だ。 よくよく考えてみれば、「今更狼男?」と思う反面、実際はまともに「狼男映画」なんて観たことがないということに気づいた。  この映画は、「狼男」という大定番のモンスターの本質をしっかりと描き、“ゴシック・ホラー”を見事に蘇らせた意外な程に堅実な良作だと思う。   P.S.見所はやっぱり“変身”シーン。 単に毛深くなったり、爪や牙が伸びるといった安直なものではなく、「骨格」が生々しく転じていく様がインパクトがあって良い。 タダでさえ濃いデルトロやホプキンスがそうなるので、衝撃は殊更。  ストーリーに驚きがない分、逆に何度も観たくなる。そういう面白味に溢れた作品だ。
鉄腕麗人さん [映画館(字幕)] 8点(2010-04-26 23:55:26)(良:2票)
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3.《ネタバレ》 アンソニーホプキンスの演技に期待しての観賞。 さすがにオスカー俳優だけの事はあって堂々とした存在感に一安心。  こういったモンスターものは、後でDVDが出たら子供(小学生)と一緒に観ようと思う前提で下見がてらの観賞なんだけれど、なんせPG15。ただの狼男の話しに何でだろうと思って観賞してたが、あれだけ内蔵じゅるったり首チョンパしたらそりゃーR15指定でも仕方ないね。  ストーリーとしては特にひねりもなく予定通りに進んで行き、変身過程もマイケルのスリラーに比べたら、さすがに時間の経過とともに技術も進んだものだと感心。 ただ、狼男の顔は・・・・やっぱああなっちゃうんだろうね。顔の雰囲気だけはどうもいまいち怖さに欠けるのだが、題材が狼ならばあれでも仕方がないのかも。  んで、アンソニーホプキンスにはそろそろレクター博士として会いたいものだ。
Pea Shanさん [映画館(字幕)] 6点(2010-04-26 20:33:29)
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2.《ネタバレ》 題材としては使い古されたと言ってもいい「人狼」「狼男」というテーマ。「何をいまさら」と思い鑑賞しましたが、良い意味で正統派な中世モンスター映画に仕上がっています。昨今の映画業界の目玉である3Dや突飛などんでん返し系ストーリーは全くありませんが、その方がシンプル且つ純粋に映画を楽しめたように思います。予想通りの展開・予想通りのエンディングでしたが、気分はスッキリしたものでした。  まずキャスティングが凄く良い!!アンソニー・ホプキンスさんとか超久しぶりに見るし、今何歳??もう引退してもいい歳だろうに、年齢を感じさせない演技、それにちゃんとロケーションに合わせた発音をしてるあたりがやはり実力のある俳優だなと思いました。 ベニチオ・デルトロさんも『チェ』シリーズ以来の鑑賞でしたが、作中での舞台俳優としての雰囲気や狼男になってしまった苦悩の男としての演技など言うことなしでした。とても俳優の演技が光っていた作品☆  ストーリーも妥協が無くて良い。主人公は普通の人間としては何の罪も無い人間だし、こういうのにありがちなハッピーエンディングで落ち着くのかと思いきや、そこはシビアに現実的なラストにしてくれました。「どんなに優しい男でも、満月の夜には凶暴になる」という冒頭での台詞をしっかり具現化してくれました。  本当に、最初にも述べたように題材としてはこれまでにいくらでも観たことのあるテーマの今作。しかし完成度はバリ高☆ちょっとホラー風味が効きすぎ感もありますが、『切り裂きジャック』や『ジキル博士とハイド氏』に代表される中世ホラーものと並んで興味深い作品です。
TANTOさん [映画館(字幕)] 7点(2010-04-26 13:01:57)
1.《ネタバレ》 19世紀のイギリスが舞台という事で、何か古き英国の妖しさと美しさの雰囲気に頼りっきた感じにして、肝心の狼男はあくまでも主要キャラを動かす単なる『きっかけ』で地味なホラー風味の人間ドラマかと、勝手に思ってました。ベニチオ・デル・トロの新作という事で観に行ったのですが・・・思ったよりもアクション寄り、しかも人体破壊描写も容赦なく内臓ドバー、腕足ブシャー、顔面グシャー・・はい、なかなか楽しんでしまいました。ただ・・主役のローレンスや家族の描写は触れてはいますが、そこはあっさりとした感じです。映画の中で重要な役割と言えるヒロインのグエンはローレンスの殺された兄の婚約者ですが、ドラマが進むにつれ次第にローレンスに惹かれ最大の理解者になるという大筋の流れ以外は何も描かれてないと言っていいいキャラになっていて不満はあります・・でも、そういう人間ドラマのあっさり風味がアンソニー・ホプキンスやデル・トロと存在感ある脇役がガッシリ固めているので、アクション以外のドラマも深みが、それなりには感じて見られはしますが・・・クライマックス以降は惨劇がピークになります。それまでのキャラ描写を上手く見せ切れてないので悲劇としていまいち伝わって来ず、どこか淡々としていたのも不満でした。色々、書きましたが雰囲気だけのつまらない重い人間ドラマという訳ではなく、ホラー・アクションとして風通しを良くし狼男を凄惨に描いたのは好感が持てます。ラストの狼男同士の対決はもはや笑ってしまいましたが・・。一見、重苦しい雰囲気で敷居は高そうですがポップコーン映画として普通に楽しめる作品になっていると思います。
まりんさん [映画館(字幕)] 7点(2010-04-24 15:54:01)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 32人
平均点数 5.62点
000.00%
100.00%
213.12%
326.25%
4515.62%
5515.62%
6928.12%
7721.88%
839.38%
900.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.00点 Review2人
2 ストーリー評価 5.33点 Review3人
3 鑑賞後の後味 5.50点 Review2人
4 音楽評価 5.50点 Review2人
5 感泣評価 0.00点 Review1人
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【アカデミー賞 情報】

2010年 83回
特殊メイクアップ賞リック・ベイカー[メイク]受賞(メイクアップ賞)

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