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春の雪

[ハルノユキ]
2005年上映時間:151分
平均点:5.65 / 10(Review 26人) (点数分布表示)
公開開始日(2005-10-29)
ドラマラブストーリーロマンス小説の映画化
新規登録(2005-06-27)【ヴァッハ】さん
タイトル情報更新(2023-10-30)【イニシャルK】さん
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監督行定勲
キャスト妻夫木聡(男優)松枝清顕
竹内結子(女優)綾倉聡子
高岡蒼佑(男優)本多繁邦
及川光博(男優)洞院宮治典王
志田未来(女優)綾倉聡子(少女時代)
田口トモロヲ(男優)松枝家執事の山田
高畑淳子(女優)洞院宮妃殿下
石丸謙二郎(男優)綾倉伯爵
宮崎美子(女優)綾倉伯爵夫人
山本圭(男優)洞院宮殿下
榎木孝明(男優)松枝侯爵
真野響子(女優)松枝侯爵夫人
中原丈雄(男優)洞院宮家別当
石橋蓮司(男優)北崎玲吉
大楠道代(女優)蓼品
岸田今日子(女優)松枝の祖母
若尾文子(女優)月修寺門跡
近野成美(女優)
柄本佑(男優)
徳井優(男優)奈良の宿人
朝倉えりか(女優)
田中千絵(女優)
原作三島由紀夫『春の雪/豊饒の海・第一巻』(新潮文庫刊)
脚本伊藤ちひろ
佐藤信介
音楽岩代太郎
北原京子(音楽プロデューサー)
作詞宇多田ヒカル「Be My Last」
作曲宇多田ヒカル「Be My Last」
編曲宇多田ヒカル「Be My Last」
主題歌宇多田ヒカル「Be My Last」
撮影リー・ピンビン
福本淳(撮影補)
製作富山省吾
東宝(『春の雪』製作委員会)
フジテレビ(『春の雪』製作委員会)
S・D・P(スターダストピクチャーズ)(『春の雪』製作委員会)
鈴木謙一(『春の雪』製作委員会)
ホリプロ(『春の雪』製作委員会)
島谷能成(製作総括)
亀山千広(製作総括)
細野義朗(製作総括)
博報堂DYメディアパートナーズ(『春の雪』製作委員会)
東宝映画
企画藤井浩明
プロデューサー市川南〔製作〕
臼井裕詞
配給東宝
特撮大屋哲男(VFXチームコーディネート)
美術山口修
大坂和美(装飾)
武田双雲(題字)
衣装伊藤佐智子(衣裳デザイン)
松山さと子(衣裳デザイン)
千代田圭介
編集今井剛
録音伊藤裕規
照明中村裕樹
その他東京現像所
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5.《ネタバレ》 映画としては、充分及第点をつけられる作品だったと思う。監督の力量に安定感を感じる。 決定的な不満は残ったが…橋本治の三島由紀夫論によると、この話の白眉は第四部のラストにあるという。 数十年後、出家して門跡となった聡子を訪ねる本多が、「松枝など知らぬ」と言われることで、無常感極まるのだという。「豊饒の海」である。月のクレーター。不毛の地。 「春の雪」だけを映画にされてしまうと、一見「純愛」のように幕を閉じてしまう。やっぱり不満だ。 で、なにはともかく大正ロマンを満喫できる。大正ロマンとは何か。私は「富の錯覚」と評したい。 もともと日本は貧乏な国なのであり、今もそうで、日本史を振り返って見たところで、天皇になったって、将軍になったって、大した贅沢ができたわけでもなく、日本人は贅沢に慣れてないどころか本当の贅沢の意味も知らぬ。大正元年当時の日本人だってそうで、おそらく松枝侯爵のやっていることなど西洋の貴族から見たら「貧乏人のままごと」でしかないに違いない。プチ松枝侯爵がうようよ発生した時代、それが大正ロマンの時代と思う。 「春の雪」それは、男対女の純愛…などではない。なんたってあの三島由紀夫が考えた話だもの。 S男とM子が見事にめぐりあい、これ以上ないという絶好のシチュエーションで、〝プレー〟を楽しんでいる…そして、S男の脇には「友達」ではなく〝ホ〟で始まる美男子もセットされている…なんと三島好みの構成。それが「春の雪」だ。 映画「春の雪」を見ながら、行定監督の手腕よりも、原作者三島の意地悪さのほうに、「うーん、やるな」と唸ってしまう。 キャストについては、まず竹内結子に「首の短さ」という救いがたい難がある(そして意外に太い)。 なおかつ、聡子を演じるにあたって、おそらくは美智子皇后や紀子妃の立ち振る舞いを真似たと思われるのだが、これがいけなかった。常に前傾姿勢でいることによって、首の短さが強調され、着物も洋服も似合わない。…竹内には可哀想だが、私としては若い頃の鷲尾いさ子にやらせたかった(でも鷲尾はSの系統だ…)。 妻夫木はなかなか驚かせてくれた。人をアゴでこき使う性格の悪いお坊ちゃんを、よくここまで再現できたと思う。今は亡き岸田今日子はやはりすばらしい。宇多田のエンディング曲も良い。 最後に…及川光博はやはり決定的に軍服が似合わない。お願いだからもうやめて。
パブロン中毒さん [DVD(邦画)] 8点(2007-06-12 18:09:59)
4.原作を読んでみたくなりました。映像も素晴らしく、レスリーとコン・リーが演じていたらどんなだったろうと、いろいろ考えてしうまうことで8点の高得点です。
にゅうたいぷさん [DVD(邦画)] 8点(2006-10-24 12:40:39)
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3.三島由紀夫の『春の雪』は恋愛小説である。と同時に欲望と精神の総合小説とも言うべき『豊饒の海』の第一部を構成する。『春の雪』は、独立した作品としても十分に読め、ここには三島由紀夫の恋愛観が見事に顕現している。その骨子は、恋愛が自意識の劇であり、鏡であること、そしてその究極には不可能性という可能性への期待があり、それが刹那に超越され、持続しないことにある。『春の雪』はそういった恋愛の本質をよく捉えた小説であると共に、自意識が恋愛という観念に結実した美しくも悲しい、と同時に奇跡的に幸福な小説なのである。 僕は以前より映画化を期待する小説として、この『春の雪』を挙げていたが、理由はこの小説の様々なシーン、その背景がとても映像的であると常々感じていたからである。そして、今回、この映画化作品を劇場で観て、我が意を得たりとでも言おうか、その映像美にはとても魅せられたし、主演の2人もイメージ通りで、この映画が目指す映像世界にとてもフィットしていたと思う。 三島由紀夫の小説世界を美しく映像化し得た、この映画の監督の手腕を僕は褒めたい。幌車での雪見のシーン、旅館での逢瀬のシーン、どれも期待以上の出来であった。それを認めた上で僕は敢えて言いたい。 やはり、『春の雪』は小説を読むべきだと。 映画『春の雪』を一個の作品として認めるが、それが言説として完結してしまうほど、『春の雪』という作品の本質は多様ではなく、そして深い。 
onomichiさん [映画館(字幕)] 8点(2005-12-30 16:31:47)
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2.自分が悪いんじゃんとか他人の迷惑を考えないで・・と思う人がいるかもしれない。でも 誰しも似たような経験があるのではないでしょうか。人間って愚かで不器用な生き物なんです・・私は、清顕の身勝手でひねくれた振舞いが自分と重なってしまい、胸が痛くなりました。 それから、やっぱり竹内結子と妻夫木聡は演技がうまい。台詞の一つ一つに胸を打たれました。それに映像もすごくきれいでした。静寂ほど心を打つ音響効果はないですね。
うらわっこさん [映画館(字幕)] 8点(2005-11-02 19:04:52)
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1.ひとことで言うと自業自得ムーヴィ。 でも、妻夫木演じる清顕がみせる幼稚な精神性は、大人になった今でこそ 「馬鹿だなー」で済ませられるものの、完全に否定できるものでもなく、 どこかしら気恥ずかしさを覚えてしまう。 「大地震がくればいいのに」に大笑い。 対して聡子(竹内)のイイ女っぷりといったら!! 
pied-piperさん [映画館(字幕)] 8点(2005-10-30 15:13:35)
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【点数情報】

Review人数 26人
平均点数 5.65点
000.00%
100.00%
213.85%
3311.54%
427.69%
5830.77%
6311.54%
7311.54%
8519.23%
913.85%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.00点 Review4人
2 ストーリー評価 5.00点 Review4人
3 鑑賞後の後味 4.50点 Review4人
4 音楽評価 6.25点 Review4人
5 感泣評価 1.66点 Review3人
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