108.笑えない。笑いの大学行く前に、人気におごらずに歌と演技と踊りの学校に行ってくれ! 【たかちゃん】さん [DVD(邦画)] 1点(2006-07-10 21:00:24) (良:1票)(笑:1票) |
107.《ネタバレ》 期待したほどでは、という感じでした。中盤に存在する、役所広司がハジける部分、ここが見せ場になっているのですが、周りのお客さんの反応とは逆に、私はここでさーっと醒めてしまいました。そこに至る過程って自然だったかぁ?と。お互い作用し合って、高められていって、遂に辿り着くポイントなのですが、どうにもこうにも役所広司がそこまでになってしまう事に納得ができないのですよね。なので、この時点で私とスクリーンとの間に距離が生じてしまいました。実のところラスト近くの役所広司の告白によって、それが必然的な流れだった事が説明されはするのですが、セリフでの説明でそれを納得させるんじゃなくて、日々の流れの中に刻まれてゆく変化でちゃんと説明して欲しかったと思います。もうひとつ、私が入り込んでゆけなかった原因は、肝心なその台本によって演じられるであろう舞台の姿がちっとも具体的に空想できなかった事。部分部分は表現されても、最後まで二人のやりとりから、頭の中に面白い芝居を組み立てる事はできませんでした。全体的に間を持たせて情感を描写しようとしているのは判るのですが、ダレる原因になっていた気がして、その時間を芝居の笑いがどんなだったのか、もっともっと教えてくれる時間に割いたら、どんなにか楽しかっただろーかと。ほとんどが二人だけで進行する映画なのですが、この二人が、実際に存在するのであろう芝居の多くの役者達を表す機能をちゃんと果たさないと、この対話劇の意味はかなり薄いものになってしまうような気がします。ラストの切なさにプラス1点、というところで。 【あにやん🌈】さん 6点(2004-11-01 20:29:24) (良:2票) |
106.舞台版からの付け足し的な箇所を除く90%ぐらいは、舞台の脚本がなぞられているから、本来西村・近藤にアテ書きされた脚本で、役所・稲垣が映えないのは仕方ないとは思う。役所広司は力はあるが、尊大に振る舞って見せても「冷徹」よりは「実直」という印象が先に立つ人で、鉄面皮が徐々に崩れていく可愛らしさに乏しい。稲垣吾郎は風貌にしろ芸容にしろキャスティングミスも甚だしい。とにかく台詞回しも間も悪い。これは監督の演出にも科はあるけれど。やはり「笑の大学」は舞台の脚本であり、映画の演出(間)では真価の半分も発揮できないのだと痛感した。 【C-14219】さん [DVD(邦画)] 4点(2015-01-12 02:25:14) (良:1票) |
105.《ネタバレ》 つまらん。。。 三谷幸喜の2時間ものの駄作っぷりをイヤというほど味わってきたはずなのに、なんで観てしまったんだろう。。。 酷すぎる! ヒトラーの寿司あたりまでは期待させられたけど、あとはクドクドクドクドつまらん映像をただただ垂れ流してるだけ。 なんだよ、「笑いのセンスのない検閲官とのすれ違いの中で、意に反して脚本が面白く膨らんでいく」っていう喜劇なんじゃねぇのか??? そういう意味での役所広司のキャスティングはいいと思うけど、中盤あたりからそのキャスティングもどうでもよくなってくる(吾郎ちゃんはハナっから「違う」)。 そして、三谷幸喜お得意のつまらんギャグの連発。 んで、なんだ? 「笑いのない喜劇を作れ」って謎かけへの解答が、「赤紙が来たもんで」ですか? なんだ、それ??? ただの逃げじゃん。 そんなので納得できるかよ。 だいたいね、喜劇の作り手側から「笑いに尊厳を」ってな「押し付け」をするのは、あまりにも不遜で傲慢。 そして、ムっチャクチャかっこ悪い! 「笑いが偉大である」ことは、見る側が自然に感じるからこそ意味があるんだし、そんなこと今更言われなくても分かってるっての! こんなの、よく映画館で上映してたよなぁ。。。 信じられん。 【とっすぃ】さん [ビデオ(邦画)] 2点(2006-07-22 02:45:38) (良:1票) |
《改行表示》104.三谷幸喜氏の作品は、「12人の優しい日本人」と「ラヂオの時間」が好きです。でもこらあかん。上記ふたつをそのまんま足して2で割っただけです。しかも割り方がまずくて中身が薄くなっています。水っぽい。さむいです。 稲垣クンも役所さんと並べるとどうもなぁ。アンバランスな気がしました。その役所さんのほうも、検閲室で走り回るシーンは本格的にさむいです。劇中で修正されてく台本もおもしろくない。ベタを意識しすぎてすべってしまうパターンではないでしょうか。 その「ベタ」な台本を「おもろい」ということにしといて、この物語に説得力を持たせようとしたものの、見事に破綻した感が。 で、最後は「ほら、この映画は笑わせる映画じゃないんだよ。泣かせる映画なんだよ」ってのはずるすぎます。逃げもええとこやん。はい「不許可」。というわけで、5点です。いや、4点でもええかな。じゃあ4点で。 【708】さん [DVD(吹替)] 4点(2005-10-31 05:14:53) (良:1票) |
【ホットチョコレート】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2023-10-11 21:47:35) |
《改行表示》102.《ネタバレ》 面白かった。心から笑ったことがない人が、自分が理解できていない笑いを説明されて、それを理解して、実際自分が人を笑わせる手伝いをする(結果になる)。そこには検閲を通すためのヨイショもあるんだろうけど、向坂のダメ出しを見事に笑いに組み込む椿のセンスは、強引ながら大したものだと思えて、5日目の向坂が警官役をやらされる辺りまで、テンポも良く、作家と検閲官のお互いの距離が近づくようで、とても楽しかった。 6日目、向坂が坊主の格好している辺りから、若干クドさが出てしまったように思えた。好みの問題かもしれないけど、5日目までの距離感が一番絶妙だったような気がして、それ以上距離が縮まるのは、やりすぎなような… 向坂が上演許可を出さないために嫌がらせを告白は、それはそれとして黙って飲み込んで良いと思うんだけど、その後の椿の本音が、観ている私も聞きたくなかった。これは戦地帰りの兵隊に『人殺しは間違いだよね、あなた人殺したことある?』ってのと同じくらい、言っちゃいけないことのような。向坂がちゃんと「聞きたくなかった!!」と言ってくれてよかった。でもここまで積み上げたものがぶち壊しになり、修復は無理と思われた翌日の、赤紙。ある意味反則だけど、すべて持っていく上手な結び方。 あぁ、でも向坂に廊下で叫んでほしくなかったかな。もっと、あの部屋の中だけで、二人の中だけで認め合うような結末が相応しい関係だったように思う。 舞台版だとそういう所も含めて、完成度高いのかな?でも充分楽しめたよ。 【K&K】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2021-07-06 23:45:07) |
101.「ボクはこんなに尊い仕事をしてるんですよ」「脚本を書くのは本当に大変なんですよ」「ボクには笑いのサイノウがあるんですよ」などと、卑屈に見せかけながらマウントを取りつつ延々とナルシズムに浸っている感じ。なぜかマウントを取られる役所広司が気の毒に見えてきます。 【眉山】さん [CS・衛星(邦画)] 2点(2021-04-07 23:03:23) |
《改行表示》100.《ネタバレ》 なるほど『舞台版』というのが、出来が良くてこちらは冴えないと、そーいった感じであまり評価がよろしくないのかな。 そんなことも知らない初見は、なんだか退屈な気にもなりましたが、いま見返してみるとなかなか面白くてビックリしました。 稲垣吾郎さんの目がキラキラしてて、なんだか木訥な喜劇作家然としてて良かったかなと思いましたけど。 役所さんはまぁいわずもがな、ですね。 無理難題の『笑えない喜劇』さえうっちゃって『おめでとうございます』になっちゃう召集令状の破壊力やいかに。 震災やコロナなど大変なことはありますが、戦争のない時代に生きることができて、とことんラッキーだなと思った次第です。 【ろにまさ】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2021-01-30 17:01:18) |
99.《ネタバレ》 やっぱりこの作品は舞台向きだということが舞台を観たことなくてもすぐに分かります。そして、舞台はもっともっと面白いんだろうなということも。舞台を観たことがない分高評価になっているのかもしれませんね。しかし、いったいどれほどの才能が肉のために散っていったのでしょうか。 【いっちぃ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2016-09-03 00:58:55) |
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《改行表示》98.映像視聴を含めても、数える程しか「舞台」を観劇していない私ですが、その中でも生涯No.1と思える作品が『笑の大学・舞台版』です。 余計なモノを一切排除した密室2人芝居。西村雅彦と近藤芳正のケミストリー。笑えて泣けて。全てにおいて完全でした。 星護は「舞台版が完璧過ぎる、これを映画化なんて無理」と監督依頼を8年も断り続けていたそうですが、その気持ち分かります。 私も「映画版・笑の大学」は観るのが怖くて怖くて堪らず、今までずっと敬遠していました。 (昔の初恋の人に何年振り・何十年振りに会うのが怖い、どうしても昔と比べてしまう、良い思い出やイメージが壊れるのが嫌、という感覚と似てるかな) で、とうとう観ちゃいました。で、予想通りでした。 やっぱり「笑の大学」は演劇という形でこそ珠玉の光を放つ作品でした。 純粋な「密室二人芝居」で無くした時点で魅力半減、どんな達者なキャストを持ってきても補えませんでした。 本当は「いち作品」として絶対評価しなきゃと思いつつ、舞台版の思い入れが深くて&偉大すぎて、どのシーンを観ても相対評価しちゃう状態で、どうしても物足りない部分が目立ってしまう。 最後に。「"笑の大学"は映画版しか観てないよ」という方、人生すこし損してます。 【pattio】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2015-11-18 21:04:28) |
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《改行表示》96.ラジオ、舞台、映画すべて見たけど、映画が一番ダメ! まず、いらない出演者を入れすぎ! 2人では尺が足りなかったのかな? いらない出演者が出てこなければ名作になれたかもしれない題材を、 殺してしまった作品。 役所広司がオーバーアクションなのは、この映画自体舞台をインスパイヤ されているから、あれでいいと思うけど、吾郎ちゃんは下手すぎ! 残念! 椿一が吾郎ちゃんでないといけないのか? ラジオ、舞台で、椿一と向坂が同じ年か、近い世代に感じられたのが、②周りくらい 年齢差のあるキャストに幻滅! 下手な吾郎ちゃんが、向坂に言われた内容を演じるのがすごく下手で最悪。 題材はいいだけに、凡人が集まって台無しにした感じ。 もっと、考えられなかったのか? 【T-zen】さん [CS・衛星(字幕なし「原語」)] 3点(2014-06-25 21:32:01) |
《改行表示》95.2人芝居といううまくやれば名作になる構想が整いながら、残念な作りをしてしまっていて勿体ないと思いました。 役所広司の演技が大げさすぎて、これが俳優として未熟な稲垣吾郎との2人芝居では明らかにアンバランス。 役所さんは早々に砕けすぎ。また、根本的に吾郎ちゃん扮する芸人のギャグ自体があまりにもつまらないことが致命的なように思います。 タイトルに反して笑いが中途半端なところに、最後は人情的なホロリとする流れに持っていったのはいただけません。 こりゃ本当に笑の学校で学んでから作り直してほしいくらいです。 【午の若丸】さん [DVD(邦画)] 4点(2013-12-23 18:05:43) |
《改行表示》94.《ネタバレ》 この作品は舞台のほうが絶対いい。 キャラとストーリーが舞台向きなので、映画ではところどころに違和感が。 例えば、役所広司のキレキャラは舞台でちょうどいいくらいだが映像ではオーバーに映る。 ただ、そうしたことを差し引いても十分におもしろい。 検閲が本直しになっていき、まるで二人の共同創作のように。 そこで無事検閲が通るのかと思えば、権力に対する戦いという言葉に刺激された検閲官に「笑いのない喜劇」という無理難題をふっかけられるハメに。 どうなるのかと思わせて、ラストの思わぬ展開。 検閲官が自分の立場を捨てて「生きて帰って来い!」との叫びに感動させられる。 もともと舞台台本だが、映画、ラジオ、落語にまでリメイクされ、何度もリバイバルされただけのことはある。 座付き作家の姿は、高校の教科書に載っていた坂口安吾のラムネ氏とイメージがかぶった。 この戯作者の矜持は三谷幸喜の投影でもあるのだろう。 三谷作品は良い意味でも悪い意味でも予定調和の軽さのようなものを感じるが、これは時代の重みも感じられるのがいい。 【飛鳥】さん [地上波(邦画)] 8点(2013-06-28 21:20:00) |
《改行表示》93.《ネタバレ》 検閲官が少しずつひきこまれていく様子がうまく描かれていました。ただ、展開がやや単調です。最後に配置された一つの山場も予想できる展開でした。 【海牛大夫】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-03-03 13:47:51) |
92.原作舞台は見ていないけれどやはり三谷幸喜らしい作品。舞台ってワンシチュエーションで場面転換や登場人物が少ない分、台詞やテンポ良さが身上のはず。しかし残念ながらゴローちゃんの滑舌の悪さがどうしても気になってストーリーに入り込めない。二人芝居なので致命的です。あの役を誰か他の人が演じていたら…評価は少し甘めに採点。廊下の制服警官の高橋さん、存在感ありますね。 加藤あい、木梨憲武、八嶋智人がカメオ出演していたらしいがよくわからなかった。それと、昭和15年にああいう付箋紙って存在したんだろうか? 【時計仕掛けの俺んち】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2013-02-21 01:52:15) |
《改行表示》91.笑いあり、涙ありを期待してみたが、笑いも涙もなかった。 堅物の検閲官が徐々に劇作家に感化され打ち解けていくという展開は、見るもの誰もが物語冒頭から予想するものであり、そして実際その通りの展開となった。意外性があればいいというわけではないがあまりに予定調和な物語である。 本作はいわゆる密室劇に近い作品であるが、変わらない場面でえんえんとセリフだけで物語を進ませ、それでいて、かつ見るものを飽きさせず楽しませるには、よほどシナリオに面白さがなければならない。ましてや本作はその密室に登場人物がたった2人だけというのだから、なおさらハードルが高くなる。だが残念ながら本作はその高いハードルを超えていない。ぶっちゃけ、出来が悪いのだ。だから、見ていて非常に退屈に感じる。ラストはちょっとしたお涙頂戴を狙っているが、別段心動かされるものでもない。見終わっても特に何も残らないし、見ている間も退屈に感じる、そんな作品。 【椎名みかん】さん [DVD(邦画)] 5点(2012-06-24 22:17:34) |
90.《ネタバレ》 喜劇の芝居「寛一とお宮」をたった二人で演じきり、まるでそれを観劇したかのような気持ちにさせてもらった。その演出には感動。真面目な検閲官がただ真面目なだけでなく、なかなか人情の深きを考える人物であることに、結構早い段階で気づいたときには、この台本はどんどん面白くなっていくんだな、と期待が膨らんだ。二人が検閲という名の本直しを重ね変化してゆく台本が、例え私たち現代人にとってみればベタで新鮮味が無く、たいして笑えるものでなかったとしても、そこは関係ないのではないだろうか。立場も性格も正反対の二人が、不可抗力ながらも面白いものを作り上げてしまう、というプロセスが面白いわけだから。最後の赤紙エピソードはオチとしてちょっと弱い気もしたが、戦時中の話だったんだなと現実に引き戻される重要なシーンでもあった。 【ちゃか】さん [CS・衛星(字幕なし「原語」)] 7点(2011-02-11 16:56:33) |
《改行表示》89.《ネタバレ》 まず、主演の2人の演技がよい。 そして、監督の星さんの演出も。 毎日、椿が向坂の元へ向かうシーンは少し退屈かなと思ったが、その積み重ねに意味があるのだと思えた。 密室劇だが、笑えて泣けて、とても好きな映画。 |