《改行表示》86.《ネタバレ》 未完成である事と難解なストーリーで、とかく批判される作品だが、やはり、この庵野監督の「演出の巧さ」は並ではないし、作中で提示される「謎」は多種多様な解釈に足るだけの「情報量」を十二分に備えている。その二点だけでも評価に値する作品。ただ、「謎を自分で積極的に解釈していくだけの余裕」や、宗教、心理学に対する「知的好奇心」が無いと、楽しめない作品である事も事実(ましてTVシリーズすら見てない人が理解出来ないからと言って否定するのは論外。シリーズ物の最終話だと知って見ているなら尚更。「分かりやすさ」が良い作品の条件のひとつではあるが、それは「絶対条件」ではないし、「面白い難解さ」というものもあるはず)。 特に今作は、未完成である事で、逆に完結編「まごころを君に」よりも素晴らしいシーンがある。ラストの量産機が空を舞うシーンである(完結編では、このシーンで「魂のルフラン」がかかる事は無い)。 アスカが光射す空を仰いだ時に挿入される「魂のルフラン」の歌声と共に舞うエヴァ量産機の美しさと不吉さ、その演出のインパクトは、他のアニメ作品や映画では味わった事がないもの。まさに鳥肌が立つ。この後に続く、目を覆いたくなるような凄惨な戦いの前の静謐な贖罪の儀式のようでもある。 事実、量産機は必ずしも「敵」という位置付けではなく、その歌詞「私に還りなさい 記憶をたどり 優しさと夢の水源(みなもと)へ」にあるように、人類の魂を救済する存在でもあり、まさにあの「天使」の如き演出に相応しいと言える。 このシーンを見るだけでも十分すぎるほどの価値がある。 【FSS】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2005-06-26 23:29:27) (良:2票) |
85.死と新生・・・シ徒新生・・・だじゃれですか? |
84.確かに、人類補完計画とは何か、コンタクトとは何か、ゼーレとはどのような組織なのか、使徒はどこから来るのか、などたくさん残った疑問に答えてもらえるのではないかと期待して劇場に足を運んだとすれば、「金返せ、コノヤロー」という怒りがこみ上げてくるのは当然です。、、、、、とはいえ、母なるものの不在、父なるもの(=社会)との対決、という「エヴァ」に一貫しているテーマは、やはり素晴らしい。、、、母なるものの不在→綾波、チサト、アスカいずれとも、シンジは心を通わせることができず、母として自分を包んでくれる存在にはなりえず、実の母もどのように死んだのかも不明。父なるもの→碇司令は常にシンジを抑圧するもので、その意図がどこにあるのか推し量ることもできない。、、、、、そしてシンジ(=見ている我々)は、押さえることのできない不安感を、エヴァが持つ計り知れない力に託して解消しようとする。、、、、、、この劇場版では、二つのシーンが印象的です。一つはチェロソナタから四重奏に変化してゆく音楽。→理解し、融合できないもの同士が、違いをそのままにしてハーモニーを奏でるしかないではないかというメッセージ。二つめが、エンディングにある朽ち果てた(脱ぎ捨てられた)エヴァの造形。→人々と差異を残して調和する道を選んだ時、不安をぶつけたり、全能感を満たしてくれるエヴァという道具は、シンジ(=我々)にはもはや必要ではない。、、、、、、、母なるものを捨て去ることを拒絶する宮崎監督。母なるものを拒絶して父なるものと対決し、社会との融和をはかる庵野氏。どちらの道を選んだら良いのか、私自身の答えはまだ出ていません。 【王の七つの森】さん 9点(2005-02-08 08:34:07) (良:1票) |
83.《ネタバレ》 【2010/06/20レビューを書き直しました】前回のレビューではDEATH編が不要だと書いたのですが、今になって見返すと印象が変わりました。この総集編は、公開までの製作スケジュールが逼迫した監督による時間稼ぎだったという批判をしばしば受けます。私もそう思っていましたが、実際には物語のクライマックスに突入する準備として必要な情報の整理がなされています。続く「Air」「まごころを、君に」ではサードインパクトという地球規模の壮大なイベントが結末を迎えると同時に、シリーズで描かれてきた主人公達の心のドラマにもついに結論が出ます。アスカは「他人から評価されないと生きていけない」という強迫観念から解放され、レイは他人からの要求を拒否するという自我を獲得し、シンジは他人が存在する世界を受け入れます。彼らはそれぞれの抱える心の問題を乗り越え、大きく成長した姿を披露することとなるのですが、以降に控えるこのダイナミックなドラマの前提として、これまでの登場人物達の感情の推移を整理するDEATH編は必要でした。なぜなら、当時の私を含めたエヴァファン達はSF的な設定や入り組んだ謎、作り込まれたアクションや美少女キャラ達には惹かれていたものの、このシリーズが重く扱っていた心のドラマには特に関心を示していなかったからです。エヴァは多くのファンから舐めるように鑑賞され、また普段はアニメなど扱わない媒体からも取り上げられるほどの人気を獲得しましたが、監督はそれに浮かれず、ファンが付いて来ていない部分があることを冷静に認識していたようです。もしかしたら、「こいつら、俺の言ってること分かってないじゃん」という苛立ちもあったのかもしれませんが、ともかくクライマックスの理解を助けるために今一度ドラマ面を提示しなおす必要があり、そこでDEATH編を作ったように思えます。事実、DEATH編を丁寧に見てから「まごころを、君に」を鑑賞すると、意味不明と言われたクライマックスを意外なほどすんなりと理解できます。。。同時にDEATH編からは、監督がファンを信頼していることも伺えます。これはただのダイジェストではなくシリーズをバラバラに分解して再構築したものであり、ワンシーンを見ただけでどのエピソードからの出展であるかがピンとくるようなレベルの高い観客のみを想定した作りになっています。多くのファンはそのレベルに達しているはずだと監督は考えていたようです。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(邦画)] 7点(2004-08-07 14:10:05) (良:1票) |
82.作り手はエヴァを終了させるべく一連の映画を作って、そしてそれは見事に達成されました、もう受け手がとやかくいうこともないでしょう、えっ、作品は作り手だけのものじゃないって?もういいじゃないですか、テレビシリーズであれだけ遊ばせてくれたんだから・・・ 【るね】さん 7点(2004-01-13 23:43:22) (良:1票) |
《改行表示》81.これは本来なら夏に公開すべきものを、折角のブームなんだから春に小出しにして儲けようという陰謀の下に作られた壮大なCM映画だと私は解釈しています。監督さんも不本意だったと思いますけどね。本来こういう作り方は正当なものではありませんから。実際いいところで終わるのですよ、リバース編は。 で、テレビ総集編のデス編ですが。 これは映画館でやるような内容ではなかったと思います。 大画面や音響を楽しめる辺りはいいのかもしれませんが・・ 別にテレビでやってもいいような感じだと思いました。 あの各シーンがてんでばらばらに出てくるのも慣れてくると妙に気持ちの良い所がありまして。カヲル君一色になるあたりではもう食傷気味になりますけど。映画スタッフとテレビスタッフの二通り流れるエンドロールもくどい。おまけに後のソフト化では出るたびに内容が一部変更されて。・・もういいかげんにしてくれといいたくなるような無節操ぶりですが。アニメ界に一石を投じたのは確かなので、この点数です。ところで完結編のコーナーはないのでしょうか? 【ひろほりとも】さん 4点(2003-10-14 16:47:56) (良:1票) |
《改行表示》80.《ネタバレ》 社会現象になった新世紀エヴァンゲリオン。テレビ版最終回の25話と26話が意味不明で消化不良な終わり方をしたため、改めて時間を掛けて作られた劇場版。 DEATHは1〜24話の総集編というか、リミックスバージョンというか、“雰囲気”を味わえる作品になっている。 REBIRTHは短いけど新規作画で力も入っていて見応えがある。ネルフ本部と戦略自衛隊の戦い…というか一方的な虐殺。ウルトラマンの科特隊のような、言わば正義の組織扱いのネルフが、同じ人類から敵扱いされて血みどろの白兵戦を強いられるのは、やりきれない気持ちになる。 テレビ版で廃人になっていたアスカが復活し、元気に戦っている姿が見られて良かった。エヴァ弐号機の巨大さ、敵に回す怖さも良くわかった。 アスカは戦自に対し圧倒的な強さを見せるが、量産型エヴァンゲリオン9体が登場する絶体絶命なシーンで終わる。魂のルフラン♪ …あれ?終わっちゃうんだ!?︎ 完結しなかったのは引っ張りすぎだと思うが、ちゃんとしたエンディングに向けて、観たかったものが観られたので、満足感は高かったかな。 DEATHの最後に掛かる四重奏『カノン』当時うろ覚え程度に知ってる曲だったけど、こんなに綺麗な曲だったんだと再認識。 【K&K】さん [映画館(邦画)] 5点(2021-02-08 22:35:07) |
79.《ネタバレ》 これはひどい。テレビ版観てる人も、観てない人も楽しめないし、戸惑うと思う。 【へまち】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2018-01-05 21:35:22) |
78.TV版を繋ぎ合わせただけならまだしも、時系列がバラバラなので何がなんだか分からない。TV版を観ていてもこれなんだから、予備知識なしで観たら完全に理解不能レベルだろう。 【もんでんどん】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2017-04-11 13:31:48) |
77.ザ・総集編。っていうかダイジェスト版?これ本編観てないと「は?」レベルでは…。テレビドラマでよくある、人気ドラマのスペシャル語ってダイジェストに少し追加映像足して放送しちゃった的な。でも本編観たけど何度も観てないって人が、次作「Air/まごころ~」を見る上では記憶呼び覚ましには丁度いいかも。 【movie海馬】さん [映画館(邦画)] 3点(2012-07-29 03:03:03) |
|
《改行表示》76.総集編っていうのはきちんと編集して1本の作品に仕上げるもんだと思うけど、これは単にシーンを繋ぎ合わせただけのPVのようなもの。 REBIRTHの方はリメイクされた新作ではあるけど、やっぱり予告編みたいな感じで作品として評価するのは難しい。 【もとや】さん [DVD(邦画)] 5点(2011-04-12 23:53:33) |
75.《ネタバレ》 まさにエヴァファンに凄まじいトラウマを与えた作品。でも、DEATH編の時間軸を縦横無尽に走り回る編集はすごく好きだし、REBIRTH編の意地悪を通り越したサディスト的なぶつ切りと直後に流れる「魂のルフラン」は、ある意味すごいと今でも思ってます。 【HAMEO】さん [映画館(邦画)] 9点(2010-02-09 20:39:21) |
《改行表示》74.「単なる総集編です」って一言言えばそれで済むのだが、映画館で見た人は怒るだろうな・・・ しかも、TV版を見ていない人はほとんどわからないと思うし。 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(邦画)] 3点(2008-12-31 22:57:16) |
《改行表示》73.《ネタバレ》 作った奴らバカじゃねえのか? テレビ放送をつなぎ合わせて2時間にしたら映画ですってあんた。知名度を利用した詐欺でしょ。 今でも待ってるから金返せ。 【黒猫クック】さん [映画館(邦画)] 1点(2008-10-13 00:45:51) |
【Yoshi】さん [映画館(邦画)] 2点(2008-03-16 02:11:43) |
【eureka】さん [DVD(邦画)] 2点(2008-02-14 17:26:01) |
《改行表示》【カラバ侯爵】さん [DVD(邦画)] 0点(2007-11-05 08:45:31) |
69.《ネタバレ》 テレビのダイジェスト+ラストのストーリーのイントロだけと詐欺に近い映画でしたね。これだったらテレビの特番で十分だと思いました。できてなければ、延期しろ!と当時は思いました。 【TM】さん [映画館(邦画)] 0点(2007-08-10 15:11:38) |
68.TVシリーズ見ている人間としては、総集編ということで問題はなっかた。だが、TVシリーズを見ることなく、これを見るとちょっとつらいかも。ただ、今回は映画館で鑑賞していないのでこの点数だが、映画館で鑑賞していたら、発狂するだろうな・・・。 【ポンクー】さん [ビデオ(邦画)] 5点(2006-10-16 13:06:33) |
67.《ネタバレ》 映画としては 最低!です..話の途中で切っちゃ~いかんだろうー!一応それなりに完結してから、次作へ..ならともかく..ブチっと切って、はい、次回お楽しみに!ってのは..お金払って観てるんだから..それが出来ないんだったら、公開延期でしょ!!...(スター・ウォーズがこれやったら、アメリカなら暴動が起きるよ、きっと...) 【コナンが一番】さん [ビデオ(邦画)] 2点(2006-05-24 14:43:14) |