30.《ネタバレ》 「ヴェニスの商人」という題名は有名ですが、自分は小説を読んだことはなく、同時の時代背景も全く知らずにこの作品を鑑賞しました。当時のヴェネチアではユダヤ人に対してこんなに酷い仕打ちをしていたのですね。。。シャイロックはお金に困っていたアントーニオに親切にお金を貸しただけではないですか。金貸業ビジネスですから担保や返済不可能になった時の条件を求めるのは当然です。それを理不尽な裁判にてシャイロックは有罪になり全財産を失いしかもキリスト教に改宗させられてしまうとは。。。この作品、ユダヤ人が見たら不快この上ないでしょうね。シェイクスピアの作品は主人公が死ぬ「悲劇」が多いですが、この作品は「喜劇」だそうです。しかし、自分は喜劇の要素は全く感じず、酷い悲劇としてしか思えませんでした。このストーリーが例え「作りばなし」であったとしても最後に笑う気にはなれません。ラストシーンでのアルパチーノの表情が悲哀に満ちていましたね。。。なお、裁判で法学青年に扮したポーシャには僕も途中まで気づきませんでした。。。 【みるちゃん】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 4点(2019-11-24 14:22:53) (良:1票) |
《改行表示》29.《ネタバレ》 原作既読ですが、かなり忠実ですね。 原作を読んだときも感じたが、今作での物語はより一層「いじめられっ子がいじめっ子に復讐しようとしたら、よってたかって更にボコボコにされた」っていう惨めな話にしか感じられない。お前らせめて一言、犬呼ばわりしたことを謝れないのかと、金を返せなかったことを謝れないのかと。善玉のはずのバッサーニオ側の人間がロクなヤツに思えないし、人物も薄いし、判決もただの詭弁にしか思えない。担保は自分から差し出すものじゃないのか。原作にない冒頭文の挿入もあいまって、原作ほどシャイロックが悪く見えないのがポイントなんですかね。 それはさておき、パチーノの悲哀のこもった顔つきも味わえるし、演出などもしっかりしているので見やすい映画だと思います。 【すべから】さん [地上波(吹替)] 6点(2009-01-02 01:06:30) (良:1票) |
28.詩的で大げさで時代がかったセリフがいい感じ(字幕を追うのに苦労しましたが)。アル・パチーノ主演でなければけっして観なかったと思いますが、やっぱりアル・パチーノで正解でした。これを観た人の多くがそうだと思いますが、私もシャイロックに同情し、肩入れし、ラストで1人佇む姿に涙しました。万人を敵に回してなお憎悪をむき出しにする闘争心。老いてなお圧倒的な存在感。その姿は美しすぎます。負けて絵になる男が憎い。 【眉山】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-10-28 01:08:53) (良:1票) |
27.この映画を「シェイクスピアの戯曲」と関連づけないで観ればとてもいい映画です。原作は喜劇でこの映画は悲劇になってますよね。なので、喜劇として観るとあてはずれ。今、ヴェニスの商人を映画化しようとすればこういう形でしかできないのでしょうね。それでも、映画としては大変良いできですし、台詞も設定も原作とほとんど変わらないのに、配役・演技や音楽・光などの効果で喜劇の戯曲も悲劇に変わってしまうんですね。映画というのはほんとうに奥が深いなあと、原作が有名なだけに感じてしまう作品でした。 【ひよりん】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-05-07 17:33:14) (良:1票) |
26.《ネタバレ》 ヴェニスを舞台にしたホンモノの「ヴェニスの商人」。単なる強欲な金貸しに描かれがちなシャイロックですが、当時のキリスト教徒によるユダヤ人差別を見せ、判決でキリスト教への改宗を告げられことで絶望の淵へ突き落とされる。金貸しシャイロックが悪人ではなく、ユダヤ教徒シャイロックである事がキリスト教徒にとっては悪であるというのがよく判る、アルパチーノは演技もオーラも完璧ですね。とくに法廷劇に入ってからはグイグイ引きこまれてしまいます。法廷ではむしろシャイロックの輝きとアントーニオの絶望感が上手すぎて、ここでの主役・ポーシャをかなり食ってしまった気がします。クライマックス「キリスト教徒の血を一滴足りとも流すな」も個人的にはもう少しタメが効いてた方が好きです。ただバッサーニオの放蕩人生、ダメ男っぷりがまだ足りないのではないでしょうか。ダメダメ男を救うアントーニオ、ダメダメ夫の親友を救うポーシャであってこそ指輪の件が面白さを増すんですよねェ。 【亜流派 十五郎】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-11-01 22:30:44) (良:1票) |
25.原作未読。法か正義(慈悲)かという裁判シーンは中々見ごたえがあったが、恋愛要素が加わったせいでなんだか中途半端な作品に終わってしまった印象。とはいえ、話としてはよくできている。ユダヤ人への差別等々現代的な価値観で見れば受け付けないところもあるだろうが、古典に過度なツッコミ入れても仕方ないのでそういうものとして見るしかないでしょう。アルパチーノはさすがの存在感だがちょっと貫禄あり過ぎて悲壮感がやや欠けてたような。リン・コリンズの2役?も中々頑張っていたように思う。ちなみに吹替で見たのだが、声優の声色の使い分けもよかった(それで演技がよく見えたのかも?)。尚、TVの2時間枠で見たので賞味100分程度であり40分程度カットされたものを視聴。編集が上手かったのか特に問題なく見られたが、完全版をみたら印象は変わるのかどうか。 |
24.観劇によるあらすじをほぼ忘れた状態で視聴。前半途中から思い出してきて、キリスト教徒衆へのムカつきとバカっぷりに呆れるという。現代では受け入れられない、というより公演できない内容ですね。人種問題が根深い時代、水戸黄門風の勧善懲悪の喜劇をカタルシスあふれる仕上がりにしたのはいいんじゃないでしょうか。アルパチーノはさすがですね。ポーニャさんもお綺麗でした。変装は誰でもわかるレベルでしたけどね〜。 【460】さん [DVD(字幕)] 6点(2017-05-15 02:14:39) |
23.《ネタバレ》 アル・パチーノが迫真の演技でしたが物語は退屈であまり印象に残ってませんね。 【獅子-平常心】さん [DVD(字幕)] 5点(2010-09-22 18:02:33) |
《改行表示》22.特に何の予備知識もなく映画観ました。意地悪な映画ですね。 どいつも、こいつも、意地悪です(笑) 【ぬーとん】さん [地上波(字幕)] 4点(2009-09-23 06:34:36) |
21.絢爛豪華と呼ぶに相応しい映像美。と言いたいところだけど、この映像の美しさに対し、出演者の面々、どーして揃いも揃ってバッチい感じ人たちばかりなんだろうか。キャスティングの段階で悪意を感じてしまいます。そして、このボソボソとした雰囲気、どうしてこうも暗いのか。まあ、シェイクスピアの原作戯曲からしてそんなに楽しい内容でも無い気がするけど(今まで読んだ喜劇の中で、楽しく読めたのは『お気に召すまま』くらいだなあ)、それにしたって、この映画、暗いよなあ。暗過ぎる。そして例によって、アル・パチーノはどんな役であろうと、映画に出れば熱く語りまくる。はいはい、わかりました、もういいからさあ。それにしても、ユダヤ人への差別を払拭しようと気を使った揚句、“要するにみんなヤなヤツ”という内容になってしまった、この『ヴェニスの商人』。次はぜひ、江戸川乱歩の通俗長編小説についても同じスタンスで映画化してもらいたい(かなり珍奇な作品になるでしょうなあ)。 【鱗歌】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-08-09 16:25:56) |
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《改行表示》20.前半は退屈だったけど、後半になって盛り上がった。 特に裁判のシーンが良かった。 裁判以降に関しては、シャイロックがどうなったのか気になって仕方なかった。 指輪とか正直どうでもいいし。 【もとや】さん [DVD(吹替)] 6点(2008-02-20 18:07:14) |
19.《ネタバレ》 前半部分は登場人物の区別がつきにくくてやや退屈であったが、後半になってぐんぐん話しに引き込まれた。アルパチーノの存在感が大きい。ただ終盤の指輪の話は、勝ったほうがどうしようもない人々の集まりだったということを強調しただけで見ていてうんざりした。もし自分の相手がこの女性のようなことをしたらそれだけで気持ちはさめてしまいそう。 【HK】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-09-23 22:09:01) |
18.うーーん、舞台劇なら映えるとおもいますが映像にするとやはり??なシーンが多くて適さないとおもいますね。アルパチーノも随分入れ込んでいますが、これはむしろアクの強さが凶と出ているとおもいます。 【たかちゃん】さん [地上波(吹替)] 5点(2007-07-17 12:55:08) |
17.シャイロックがただの哀れな老人に見えるのは、世界にはびこるユダヤ人社会への配慮なのかと勘繰ってしまうよ。 【mimi】さん [映画館(字幕)] 5点(2007-05-21 23:03:58) |
16.良い映画なのかもしれませんが、私は原作を読んだことがなく、ユダヤ人差別が理解できず、シェイクスピアの格調高さもわからないので、ただ退屈で不快なだけでした。●無理な約束はするもんじゃない、●嫌いな相手にもひどい仕打ちをするもんじゃない、●いつ誰が聞いているかわからないので軽口はつつしめ、●結婚相手は慎重に選べ、等のご教訓映画のように見えました。 【チョコレクター】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-11-30 14:40:21) |
【あしたかこ】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-10-28 04:34:58) |
《改行表示》14.《ネタバレ》 映画を観終えるまでにもう「何この映画」と筋をわかっていて観てるのに、 ばからしいと怒っていた私ですが・・ この映画は観方を変えないとだめかもしれない。 余韻の残るラストでは観客に問いかけているのだから・・ 常識とは何ですか? あなたはどこの国のいつの時代の人なのですか? 考えてみよう・・ よーく考えればこの映画はかなりツボをついている。 原作が作られた時代やシェイクスピアが反ユダヤだということを。 その目で観ればシャイロックは悪であり、 日本で言えばまあ悪代官を水戸黄門や一休さんが懲らしめた。 そういう風刺のコメデイなのだ。 原作をわかってはいるのに・・ 何で友達にツバを吐くの? 何でお金を貸すのに利子をつけるの当たり前でしょ? とかとか・・時代錯誤な観客(爆) ユダヤ人が差別され金貸し業しかさせてもらえなかったから、 今の金融業があるというのは皮肉じゃないですか(苦笑) 今の時代ならどう取ればいいのか? それこそ、 そのころはキリスト教徒はこうでしたと風刺しており、 笑えないコメデイになってしまう。 それは原作そのままのセリフが今の時代にミスマッチしているから。 「キリスト教に改宗しろ」このセリフを聞いたとき怖くなった。 そしてミスマッチは実はマッチしているから怖いのだと思った。 世界がローマだけではなくなった今、 かなり笑えないと思うんですが・・ ある意味意義のある作品なのです。 【アルメイダ】さん [DVD(字幕)] 5点(2006-09-21 06:51:16) |
13.初めて、こんな点数つけてしまった。。けれど、この映画、とゆうかストーリー、ちょっと認められへんなぁ。映画見て、おもしろくなかった、とか、それはないわ~、とか色々否定的な感想もったコトはあるけど、ここまで、怒りにも近い感情を抱いたことはあらへん。改宗って。。この点はここまで肩をもたせたアルさんの演技力に。。 【小星】さん [DVD(字幕)] 2点(2006-08-12 05:14:01) |
12.《ネタバレ》 確かに芸術的にはすばらしいと思います。アル・パチーノの最後の姿なんか中世の絵画みたい。だけど、私にはなんか合わないみたい。原作を知ってから見た方がいいんだろうか?原作漠然としか知らないし、その時代には仕方ないとは思うんだけど、普通に歩いている人に唾をかけるってのが、もう生理的にダメ。大体、人から金借りて利息とるのが悪だなんて・・・。『友達から利息を取らない』ったって友達は唾とか吐き掛けないと思うんですが・・・。 【さら】さん [DVD(字幕)] 4点(2006-07-31 14:59:26) |
11.本当のシャイロックっていうのは残忍でどーしよーもない人間だったんだけど、時代がそれを変化させて残忍でも哀れさや優しさを含んだシャイロックを作った。1900年初頭にフランク・ベンソンが舞台で演じたシャイロックがいい例か。戦争前なのでユダヤを色濃く表現してますが、戦争後、ユダヤを表現するとどうだろか。演技力より新たなシャイロックを作った脚本家を褒めたいな。 |