87.《ネタバレ》 はーわしゃーこの映画好きじゃ、DVD出たら買うけーの。しかし山脈の北側でも言葉ほとんどおんなじじゃのー、瀬戸内側じゃ女子は「わし」言わんけど。方言の致命的な綻びがないのは見事でした。最近この分野いい加減な作品が多すぎたからね。監督はこのくらいの年代の描きかた素晴らしい、リンダリンダリンダのときもうまいなと思ったけど今回は本当に素晴らしかった。見終わった後、冷静に考えるとこの先結構不安定な日常が待ち受けてるって気付くんだけど、見ているあいだは幸せな気分だった。田舎の濃密いや稠密ともいえる人間関係をサラッと記述してるし… 東京を表すのがLOFTの袋、スニーカーがALL STARのハイカットから東京行きでSTAN SMITHに変化するところ、本当に約2年間かけて撮影したってことが子供の成長でよくわかるところ、ディテールも見事でしたね。鱗雲の美しさ観るためにもスクリーンがおすすめです。 【shintax】さん [映画館(邦画)] 10点(2007-08-31 18:40:06) (良:3票) |
《改行表示》86.天然コケッコーと言うタイトルからもう少し明るい話かと思ってた。 夏帆さんをはじめとする役者さんの演技は好きですし悪く無いけど、 それでも好きになれない、嫌いな映画。 ケメンの転校生・大沢広海は今時の少年をリアルに再現していると思う。 人前ではあまりしゃべれないクセに友達とははしゃぐ内弁慶な所とか。 何が表現したいかハッキリしない。田舎に住んでるこっちとしては のどかな綺麗な田舎を見ただけでノスタルジーに浸って良い映画だったなぁ… って、なりませんから。 この映画はある意味ちゃんとリアルを切り取っていると思うが、だから何?の世界。 退屈で窮屈で息が詰まる。そんなのを映画で数時間見せられても。 都会暮らしをしていると田舎は暢気でのびのび暮らして居ると思うのかも知れないが 概ね現実は逆だと思う。小さな街でどこに行っても顔見知りで全員が情報を共有しているが 気を遣ったり見てみないふりをして過ごして居る。 景色は雄大だったとしても人間関係は檻の中。自分にはそんな風に見えて仕方なかった。 【デミトリ】さん [DVD(邦画)] 3点(2017-01-18 00:42:30) (良:2票) |
85.やっぱり山下監督、すごいです!「リンダリンダリンダ」同様、最初は「はぁ?何これ?」って感じでしたが、もう一度見直すとストレートに伝わってきました。こういう映画の印象って、観る側のコンディションにも大きく左右されますね。とてもいい映画でした。でも、現実感があるのかないのかよくわからない印象を受けるのは、やはり大沢の描き方に原因があると思います。あんな中学生男子、現実にいますか?せめて高校生ならわかるけど・・・。あれって、女子の妄想を具現化したような、少女漫画に出てくるキャラですよね?それとも、最近の子ってみんなあんな感じ?自分の偏見ですが、中学生男子って、もっと圧倒的にアホだと思います。 【ramo】さん [DVD(邦画)] 8点(2013-03-21 01:24:37) (良:1票)(笑:1票) |
《改行表示》84.《ネタバレ》 【そよさん】心やさしい少女。下級生の母親的存在。思い出をとても大切にする。それは大沢が捨てた校舎の石を捨てれなくて持ち帰る挿話に集約されている。「もうすぐ消えてなくなると思えば、些細なことが急に輝いてみえてきてしまう。一緒に登校したことを奇跡みたいに思い出すことがあるのだろうか」大沢に愛のある接吻はできなかったが、黒板にはできた。ジャケットにこだわるところはリアリティがあります。 【大沢くん】いつも無愛想でつまらなそうな顔。両親が離婚し田舎へ引っ越すという悲運を負う。都会ずれし、プロレスとゲームが趣味。自殺者に花を供え、拝んでいるさやに無理やりキスしようとするほど無神経。「おまえの手、おしっこくさい」「(膀胱炎の子を心配するそよに)よかったじゃん、ガキの子守りしなくてすむし」などと心無い発言が多い。「この高校パス、だって坊主じゃん」「都会の高校行くかもしれん」でもそよの温かさにほだされ、田舎の学校に残ることに。悪い人じゃないんだけどね。 【感想】修学旅行で都会の喧騒に馴染めないそよだったが、ふと町騒が山の音と同じだと気づく。幻想的な映像と音楽が流れる。新しい世界との折り合いがついた瞬間だ。「あんたらとはいつか仲良くできる日がくるかもしらん」元気になって大沢の手をとって歩きだす。少女の心の成長の一頁を鮮やかに切り取った場面です。そよとって大沢は外部世界の象徴。彼から刺激を受けつつ、ささやかな冒険を通して、時には傷つきながらも成長してゆく姿が瑞々しく描かれています。大沢の魅力が少ないのが残念。さやを救った場面くらい。あとは接吻のおねだりばかり。田舎の人の心に触れ心が癒され、やさしい少年に成長してゆくのが理想なのですが。ロングショットによる長回しや合間に挿入される季節の映像が印象的。ラストショットは少し作り過ぎでしょうか。「扉から教室を見るさや」から「窓から教室を見るさや」への転換は見事ですが、陽光浴びるカーテンのゆらぎ、満開の桜の位置、舞う花びらなどコテコテです。きっと私の心が汚れてるからそう見えるのでしょうね。反省。不倫、ロリコン男など田舎を描くのにリアリティありましたが、映画の主題からして不要でしょう。短縮して短編映画の如き雰囲気にすれば傑作になれたかも。題名は「天然の鶏=地鶏」で田舎に自然に暮らす人のこと。ボロイラーにはなりたくなりですね。心は地鶏で居たいです。 【よしのぶ】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-06-09 17:34:27) (良:2票) |
83.友達との電話で「女の子とキスした」と見栄を張ってしまった大沢少年は、それをこっそり聞いてしまったそよちゃんから「だれとキスしたん?」と問い詰められる。こまった大沢少年があみだした戦法が「あれは予告チューだ!!」という言い逃れ。予告なんだからこれから現実にしようよ!という誘いを含んだ切り返しである。おもしろい。「あれは予告チュー」「じゃ、実現せんとやね」「たいしたことじゃねえって。握手と同じだって」「そうじゃね」「だめかのー」「だめにきまっとるかね」といった一連の方言会話には、「キスしたいんだけど…」とか「キスしてもいい?」などといった直接的な表現にはない婉曲感が漂う。都会から転校してきたはずの大沢少年にこんなダイアローグをされることで、僕のような都会育ちの元少年は、もはや兜を脱ぐしかないのである。 【wunderlich】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-12-16 15:04:47) (良:2票) |
82.《ネタバレ》 この作品に出てくる登場人物たちは皆、驚くほど魅力的に描かれている。一人一人の登場人物たちがそれぞれの思いを胸に生きていて、悩んで考えて、日々を過ごしているのがすごく伝わってくる。そこには平凡な日常があり、平凡だからこそ理解できる想いがそこにはあった。そよの他人への純粋無垢な優しさや思いやり、そよを取り巻く登場人物たちの感情。全てが疑うこともなくすんなりと心に届いてくる。もう、信じるとか疑うとかそんな感情はもともとそこにはなく、彼女たちの住む町の海のように、少しの汚れもなく澄み切っていたように感じた。彼女たちの些細な行動一つ一つからもそれが伝わってきた。例えば、海に行けばバケツを持っていって家族のために貝を捕ってくるし、たったワンシーンしか出ていないお好み焼き屋は彼女たちが毎日のように通っている憩いの場だということも感じ取ることができた。全てが断片の物語で情報量も少ないはずなのに、そこに説得力があるのは、その全てに生き生きとした登場人物たちが存在しているからだと思う。ぼくはこういう作品を心のどこかでものすごく望んでいたような気がする。東京から引っ越してくるイケ面の大沢君と恋をするそよ。なんというベタ。だけど、いやだからこそぼくは共感という視点で彼女たちの成長と変化を楽しく見ることができたんだと思う。この作品に登場する人物たちが、ぼくは愛しくてしかたない。そよと大沢君の未来をずっと見ていたい。二人はこの先どうなるんだろう?ケンカもきっとするだろうし、でもすぐ仲直りしそう。いや、してほしい。ずっとこれからも二人には最後のキスシーンみたいに輝き続けてほしい。まるでこの世のどこかにいるみたいに二人のことを思ってしまう。改めて感じる。これが映画の最も素晴らしいところだと。そしてそう思わせてくれるこの作品は、素晴らしいと思う。 【ボビー】さん [映画館(邦画)] 9点(2007-08-02 18:54:21) (良:2票) |
81.《ネタバレ》 ああ、うんうん良かったよ え!どこが良かったかって? よーわからんかったけど なんとなく良かった なに言ってんのか よーわからんかったけど あれなに? ほーげん?、あ!方言ね なる んで そうそう、ちゅーぼーってこんなんだよねみたいな 華奢なわりに足ふといしw チューとかドキドキするけどだからってどーだっていいかんじだし 夏帆はとにかく かーいいしw おさげがにあうじょゆー 世界いちににんてー なんてねw 【にょろぞう】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-06-09 16:18:02) (笑:1票) |
80.《ネタバレ》 青春ドラマとして秀逸だと思います。「こんなふうに登校したことを、奇跡だと思う日が来るのかなあ」というのが最高。一度しかない中学時代、限られた仲間との時間。そこで起こる喜怒哀楽すべてを、うまく盛り込んであります。主人公2人については、最後まで「大沢くん」「右田」と名字で呼び合っているのが、微妙な関係を象徴していて絶妙。大沢くん、下級生は伊吹・あっちゃんと名前で呼んでいますが。あと、夏帆ちゃんの状況によって変化する表情も、魅力的。この子はやっぱりうまいなぁ。都庁前で「街のうなり」に耳をすますところなど、各エピソードにそれぞれ印象的なところがあり、飽きることなく引きつけられました。右田父と大沢母の関係など、出てきてそのままになっているところもありますが、それによって青春時代の一時期を切り取ったという思いが強く残ります。最後の主題歌も(珍しく)映画の内容とマッチしていて、よかったです。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2012-07-02 20:44:13) (良:1票) |
《改行表示》79.《ネタバレ》 なんといっても夏帆さんが抜群にいいですね。悪気はないのにどうも周りとかみ合わない感じや、思春期独特のいろんなとりとめもない悩み、うまーく演じてたと思います。 田舎が舞台ですが脚本も演出も決してノスタルジーに頼ってないところは秀逸だと思います。 エンディングのカットも素晴らしい。 【ろにまさ】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2012-02-13 22:54:46) (良:1票) |
78.最近、夏帆の「あ、痛い、ちくちく」(シャンプーのCM)に萌え萌えです。ヨメが「なんぼでも言うたんでー、ちくちくー」って、全然萌えません。そんな夏帆の石見弁がまたかわいい。ヨメの母方の田舎がまさにこの辺りで、優しく親しみのこもった石見弁の心地良さが蘇ってきました。見せるべき画の奥のほうに人物を配してそこでもまた別のドラマがあることをうかがわせているシーンがいくつかあるのがいいです。何も起こらない物語を退屈にさせません。そしてかわいい夏帆の「顔」ではなく「足」で心情を見せる演出が印象に残りました。幽霊騒動にあわてる足たち。東京の人ごみに困惑する足のアップ。最も素晴らしかったのが学校の廊下の奥に寂しげに映る足。そういえば東京土産はルーズソックスだったけど偶然かな。 【R&A】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-12-01 17:03:16) (良:1票) |
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《改行表示》77.こういう素朴なラブストーリーは好きですよ。 全体的にゆったりとしていて平和な雰囲気ですけど、些細な出来事が彼女たちにとっては大事件なんでしょうね。 特にバレンタインのエピソードは良かったですね。 横流ししたお母ちゃんの行動はどうかと思うけど、弟を想う姉と姉を想う弟の優しさが心に沁みました。 それにしても、夏帆のキスがコート1着の価値だなんて安過ぎる。 身包み剥いでもまだ足りないくらいでしょう。 【もとや】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-10-28 11:42:19) (笑:1票) |
76.すごくほのぼのしていて癒される雰囲気の中、あの郵便局のお兄さん?が登場。あ・・怪しすぎる。あの年で(まぁ、正確な年はわからないけど)中学生に本気になるって犯罪だろ!あぁ・・嫌な雰囲気だなぁ・・・と思っていたら、悔し涙でおしまい。。。広海と取っ組み合いでも始まるのかなと思っていたので、ここはなんか良い意味で裏切られたかな。それと、そよちゃんのお父ちゃんは結局浮気していたのかな?気になっていたのにほったらかしだったのでちょっと消化不良。 【はりねずみ】さん [DVD(邦画)] 5点(2009-08-28 00:31:45) (良:1票) |
75.《ネタバレ》 東京から来た転校生大沢君をはじめ、設定はあまりにもベタでしたが、一つ一つのエピソードがとても丁寧に描かれていて、ゆったりとした気持ちのいい映画でした。ただ、正直いえば、本筋の「そよと大沢君」のエピソードには、あまり惹かれるものがなく、むしろ7人と先生たちの学校生活の描写のほうにグッときました。とくに、さっちゃんの膀胱炎とお祭りのシーン。幼なじみの子どもどうしのちょっとした気持ちのすれ違いとその顛末を、叙情豊かに描いていたと思います。ラストの二つの対照的なキスシーンには妙に納得。10代特有のぎこちない恋愛と、そよの学校に対するストレートな愛情の両方が伝わってとてもよかったと思います。 【ころりさん】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2009-05-19 01:39:59) (良:1票) |
74.《ネタバレ》 自分はこの手の映画にヨワイ。まず、そよちゃん役の夏帆の演技が秀逸です。驚いたときや動揺したときの視線の定まらない表情が特に良かった。そして、子供たちらしいエピソードがよく抽出されていると思います。自分はお祭りの境内でそよちゃんが泣いてしまうところに感心しました。やっかみに近い軽い悪意に敏感に反応して流れる涙。あの年頃と環境ならではの微妙な感情の起伏だと思います。どうしてもこの先のことに想いが巡る。共学の高校へ進み、広海クンとの仲にも波乱があるだろう。母校の廃校を目の当たりにするかも知れない。でも成長ってそういうことだ。ただ、矛盾するようだけど、この映画の中に流れている時間だけはいつまでも続けさせてあげたい、と思ったのは自分だけではないだろう。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2009-03-24 18:19:42) (良:1票) |
73.これがNHKの1時間ドラマであれば、「けっこういいドラマを見た」という感想になるかもしれない。田舎の少女の恋愛をさほどの起伏もドラマもなく描くには、2時間は長すぎる。映される農村、田園、山河は本当に美しい。風景がもう一つの主人公と言ってもいい。ストーリーはその美しさを損ねないようにほのぼのして、舞台のユートピア感を醸し出す。しかし。その「ほのぼの感」だけを2時間楽しむのは無理。 退屈。この一言に尽きる。 【佐吉】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2009-02-09 00:34:58) (良:1票) |
《改行表示》72.この映画の良さが分からずに終わってしまった。 田舎の四季折々を表したくて、淡々と撮っているのもしれないけど、 なんか一つ一つの話を適当に作っているように見えた。 それで、主人公以外の登場人物の、感情がおざなりになっていて なんで?というクエッションがたくさんあった。 なんか、たくさん詰め込みすぎて、この映画を通して伝えたいことが すべてこぼれ落ちてしまった、そんな映画だ。 【デイ・トリッパー】さん [DVD(邦画)] 3点(2008-12-24 22:44:10) (良:1票) |
《改行表示》71.田舎のなつかしさと温かさ、青春の淡い気持ちを味わえる映画。 主人公の「そよ」の存在感が、まさに「そよ風」の爽やかさを与えてくれる。 監督はこの女優の味を最大限引き出していると思う。 また女優自身も表現力豊かな演技で、こちらを惹きこむ。 ただ、個人的にはもう少しインパクトのあるメッセージ性を込めてもらったほうが共感を受けたような気がする。 インパクトには欠けるものの、淡くて温かいストーリーと「そよ」の魅力は、多くの人の共感を誘うのではないだろうか。 【Omonpacal】さん [DVD(邦画)] 5点(2008-08-17 19:00:27) (良:1票) |
70.全く面白くありませんでした。見てる途中でレンタル屋に行って他のちゃんとストーリーのある映画を借りてきたくなりました。 私は地方在住者ですが、都会に住んでいる人への田舎のプロモーションビデオのような効果はあるのかなあと思いました。 【紫電】さん [DVD(邦画)] 4点(2008-03-27 16:53:41) (良:1票) |
69. きれいな田舎の風景と夏帆をナチュラルに堪能できる、ただそれだけの映画。映像以外のところで表現したいものは何も伝わらないし、面白味といったものもまるで感じられない。主演の二人も、脇役達の人物にも見せ場や深味はなく、ひたすら薄味。そして長い。雰囲気にひたれる方向けですかね。 【すべから】さん [DVD(邦画)] 4点(2008-02-16 16:22:19) (良:1票) |
68.《ネタバレ》 想像以上に癒されました(≧∇≦)ノ 田舎の小・中学生合わせて6人しかいない分校に都会からきたイケメン中学生が転校してきて少しずつ変わる心境の変化を丁寧に作った作品。派手なものは何もないですが、微笑ましくなります!方言がかわいかったです♪ 【うさぎ大福】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-01-25 21:45:51) (良:1票) |