《改行表示》66.僕はめがねフェチですけど、この作品はいまいちでした。 できれば普段はめがねを掛けていなくて、映画館で字幕の作品を見るときや車の運転をするときにだけめがねを取り出して掛けるというシチュエーションの方が萌えるんです。 この作品の登場人物は最初からめがねを掛けていて、既にそれが顔の一部と化すほど同化してしまっていたので、そういったギャップを楽しむことはできませんでした。 例えるなら、仮面ライダーが最初から変身した姿で現れて、最後までその姿のままくつろいでるといった感じでしょうか。 まるで卒業式で泣かないと冷たい人と言われる理論とでも言いましょうか、最初から最後まで泣かれても困ってしまうわけです。 もっと大切な瞬間にめがねはとっておいて欲しかったですね。 でも、つまらない映画を酷評するときに、この作品から○○を抜いたら何も残らないという表現を使いますが、この作品からめがねを抜いても何も変わらないのは確かなので、たぶんめがねはこの作品には何も関係無かったんでしょうね。 だからと言って、この作品がつまらなくなかったというわけじゃありませんけどね。 めがね云々以前の問題として、元から何もなかったんです。 と、これだけ貶しておいて言うのもなんですが、流石に寝るときにはめがねを外してたし、最後の最後でうっかりめがねを落としてしまったときの笑顔が爽やかで可愛かったので、可もなく不可もなくの平均点ということにしておきたいと思います。 【もとや】さん [DVD(邦画)] 5点(2009-09-01 16:17:07) (良:1票)(笑:2票) |
《改行表示》65.「かもめ食堂」には憧れたけど本作はそれはなかったです 携帯も通じない南の孤島が大の苦手で行ったことも行きたいとも思わないのが その理由のひとつかも。 ねらい過ぎなんじゃないかと、「かもめ食堂」にあったさりげなさとか 心地よい人との距離感が私的にはあんまり感じられなかったです、あざといかな(笑) あと登場人物にそこはかとなく漂う翳りの部分もなかったのがちょっと物足りなかったのかも 「たそがれる」ことって意識的にすることですかね? 本音を言えばあんなふうにふらっと孤島に現れて日常を忘れ たそがれるってことは非常に贅沢なことだと思います。 ただフードコーディネーターの飯島奈美さんによるごはんは 本当に美味しそうです。 鮭の塩焼きとか目玉焼きとかごくごくシンプルな料理が あんなに美味しそうに感じるのがすごいなと感心 【envy】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2015-05-25 12:43:39) (良:1票) |
64.《ネタバレ》 妻投稿■この映画、私にはだめだ(-_-;)。いや、何も起こらない緩い展開は嫌いじゃないんですよ。むしろ、何かを起こすことばかり躍起になっている映画しか評価されない最近の風潮が結構嫌だし、○○でないから幸せではないという線引きが行われる風潮もいや。■でもこの映画「人間に必要なものはほんの少しで、あとは流しておけば幸せになれる」というメッセージなんです。でもその「ほんの少し」を手に入れるために、人間は命以外の全部を犠牲にするくらいの努力が必要な世の中になっているわけでして。これ、気を付けないと、踏みにじられている人や自分を犠牲にしている人を「商業資本主義の中で贅沢を求めた結果の自己責任」と決めつけるような、カルト宗教がやっている、すげーギロチンスティックな陶酔に走りかねないと思います。■いや、私の周りにも登場人物的なキャラは大量にいますよ。でも彼らは人権を蹂躙されても踏みにじられてもサバイバーとして生きる自己完結力と、自分の生存方法が万人に適応されるなんて思っていない謙虚さがあります。「何も起こらない映画」の名作って、そういう事実を踏まえたうえでどうするか…という提示をさりげなくしていますが、この映画はそれがないです。■でも風景や室内のカメラワーク(3メートル離れたところから撮る構図)が現実の人間の視線とリンクしていて、世界観の構築はさすがだなと思いました。 【はち-ご=】さん [DVD(邦画)] 5点(2011-09-05 16:01:15) (良:1票) |
63.高校生のころ、大きな風景を目にすると、必ず長い間ぼーっと眺めていた。「たそがれる」という言葉はその頃は無かったけれど、まさにそれだ。当時は悩み多き高校生で、大きなものを目の当たりにすると、自分の存在が矮小に思えて、同時に抱えている悩み事がさらにちっぽけに思えた。自分を励ます手段でした。歳を重ねると共にそんな感じ方はしなくなったけど、相変わらず「たそがれる」のは嫌いじゃない。視界にしばらく風景を収めると、無意識に自分を取り巻く世界と、そこに個として存在する自己を感じます。あえて言うなら、個を相対化する効果ですね。少し視野が広くなる感じがします。この映画が「たそがれる」をフィーチャーしてくれたのは嬉しいんだけど、その中味には言及しようとしないところに不満が残る。まぁ凄く難しいことではありますが…。荻上監督はインタビューで「うちで飼ってる猫のおでこの匂いを嗅ぐとたそがれますね」と言ったらしいが、私に言わせるとそれは「たそがれる」では無い(笑)。こりゃまた映画のレビューになって無い。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2009-10-23 00:59:46) (笑:1票) |
62.めだったストーリーもなく、経歴も謎な登場人物たちが、なんてことのない会話をし、かき氷を食べ、海をながめる。人によってはシンプルすぎて退屈に感じられるかもしれない。しかし、その表面上のゆったり感とは裏腹に、この映画はradicalな一面を持っている。人づきあいに疲れて南の島まで逃げてきた主人公タエコだが、民宿ハマダでは、毎朝定時に起こされ、食事時も一人になることはできない。はじめは一人になりたくてしょうがなかったのだが、他人にまったく干渉しないハマダの関係者と一緒にいることが段々心地よくなってくる。本を捨て、予定を捨てて、目の前の世界とただ向き合うというとても個人的な営みは、目的もなければ、制限もない。だから、世界と向き合うことは、自分以外の人と一緒にやっていても苦にならないのである。人と向き合うのではなく、世界と接することを誰かと一緒にやる、そういうゆるやかな共同の形をこの映画は描いている。この作品は、世界の魅力を伝えるのに映画という手段がとても優れていることを改めて僕に教えてくれた。 【wunderlich】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-01-14 11:25:27) (良:1票) |
61.《ネタバレ》 特に神経を逆なでする所とかはないし、いやな気分になることもありませんでした。まあそれだけでした。 ところどころ小道具の配置とか絵(構図)にこだわっているなあっと思わせるところがありますが、そんなこと感じてしまうってことは、映画に入っていってないって事ですね。 とにかく見ている最中になんか他のことしたくなってしまう映画でした。(爪を切ったり) 【紫電】さん [DVD(邦画)] 4点(2008-07-22 21:45:38) (笑:1票) |
60.《ネタバレ》 見はじめの段階では人情モノのストーリーを予感させますが、極めてゆるやかで自然というか、何も起こりません。ただ、なんとなくなじんでいくだけの荻上節。登場人物たちの数々の謎は、そんなものどうでもいいじゃないか、と最後まで明らかになりません。そんなこと気にならず、いい映画だったなぁ、と思える人程きっとタソガレ上手なんでしょう。タソガレ上手な人程楽しめる映画でもあり、タソガレのためのガイドライン映画でもある。もたいまさこの百万ドルの笑顔が堪能できます。 【すべから】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-03-27 11:37:13) (良:1票) |
《改行表示》59.《ネタバレ》 雰囲気はと〜っても好きな感じなのです。 好きなだけにやはり惜しいな〜と思うところが数々。 登場人物にいまいち深さが足りないというか… 特にユージ役はその佇まいだけで絵になるような個性派の人を持って来て欲しかったですね。 もたいさんの良さは出てる気もしますが、もう少し自然な感じでよかったんじゃないかな。 あまり極端すぎるとやや引きます。 主人公始めどの役の人にもいまいち感情移入しずらいです。 へんてこな宗教への会入プロセスを見せられてるような気にもなったり。 でも最初に言ったとおり雰囲気は好きな感じなのです。 好きなシーンもありますし風景も音楽も素敵。 ビール飲みながら観たらまた何か違うかも… 【jetter3】さん [インターネット(邦画)] 6点(2024-05-11 15:23:59) |
《改行表示》58.《ネタバレ》 とりあえず好きなように映像を撮って、俳優陣にも最低限のことだけ伝えて好きなように演技(演技ですらないかも)してもらって、そして出来上がった作品に、「あれ?そういえばタイトルどうする?」「う〜ん・・・・あ!そういえば出演者全員めがねだったよね!!『めがね』で良いんじゃない!?」「ああ、そういえば!よし、それでいこう!!」 ・・・って流れでタイトル『めがね』になったんじゃないかってくらいめがねはどうでもいい小道具(笑)でも冒頭に書いたようにこの映画に演技っぽい演技はなく、ただただ自然の振る舞いを映していたように感じた。自然に振る舞うことも慣れてないとけっこう大変ですけどね。けどそれこそタエコが当初感じた不快さだったのかなと思う。 タエコがはじめに感じた不快感について触れたが、確かにいわゆる一見さんのような人にあの民宿の雰囲気はなかなか馴染めないだろう。『ミッドサマー』というとある宗教施設を来訪した若者たちを描いた映画を思い出した。あれも、他所者には理解しがたい文化を持ちそこに来訪者を招き入れようとするという点ではとても似ている。ユージもサクラさんも距離感?というか悪びれもせずズカズカとパーソナルスペースに踏み込んでくるところは『ミッドサマー』を彷彿とさせた。寝起きに知らないおばちゃんが枕元にいたら嫌でしょう。実際こんな人達がいたら、本人達に悪気はないんでしょうが少し怖いですよね。 最後、突然ヨモギさんが語り始めたドイツ語のセリフにあった一節、 「ぐうぜんニンゲンと呼ばれてここにいる私」 ぐうぜんニンゲンに生まれて、こうやって生きて、好きな人を想い、物語に触れ、感想をしたためることができることに改めて喜びを感じました。 登場人物たちの背景は何も語られない。ただただ島での暮らしとそこにきた人間を映すのみ、です。何かに身を委ねたくなったら、鑑賞してみてはいかがでしょう。 【TANTO】さん [インターネット(邦画)] 6点(2022-09-23 15:10:43) |
57.投稿前に調べたところ、本作の舞台は (鹿児島の) 与論島。恥ずかしながら、私は東京ディズニーランドが東京と思うがごとく、ここは日本の南の島だから「沖縄」と思い込んで観ていました・・。そういう、見た目や印象で人やモノを判断してはいけない、という映画です。(嘘) 「かもめ」と同じく、登場人物たちの素性は一切明かされません。しかし、こういう「ダーツの旅」的な現実逃避系映画は、目的や「履歴書」の全く見えない人たちの方が面白いかも。 色々と暗示的な映画で、めがね、メルシー体操、、それぞれ日本人の個性と勤勉さ、規律と協調性を象徴しているように思いますが、それをどう解釈するかは、視聴者それぞれの心に委ねているような気がします。 例えば、実際には生死の境を彷徨っているタエコさんが、夢枕に立ったサクラさんに「こっちにはまだ来るな」と突き返された、そして「めがね」を落として目が覚めた (息を吹き返した) 、、いわゆる、これは全てタエコさんの夢だったという「夢オチ」的な考え方もアリかも知れません。 全体的に、風景と食、それと時間の流れ方 (使い方) はとても好きでした。 あと、小林聡美さんと薬師丸ひろ子さんの共演、なんだかとても貴重な瞬間を目撃してしまった気がします。やり取りは実にアホらしかったですが (笑) 【タケノコ】さん [インターネット(邦画)] 7点(2021-08-31 22:28:04) |
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56.かもめ、の方が好きです。二匹目のどじょうを狙ってるのでは、という見方から入ったので、つい。。。与論島にはいってみたくなりました。たそがれるのに飽きるまでいさせてもらいたいです。 【HRM36】さん [インターネット(邦画)] 5点(2019-08-04 14:36:56) |
《改行表示》55.普段、都会の喧騒で、時間にしばられて生きる人には、【癒し】の映画でしょう。 実際、こんな青い海を見ながら、かき氷を食べられるなんて、最高の贅沢ではないでしょうか。 【メルシー体操】は、実際に真似してみてしまいました(笑)。 【G&G】さん [DVD(邦画)] 7点(2016-03-07 10:00:01) |
54.ここのところ精神的に色々と疲れていたので相当癒されました。良かったです。大人のメルヘンですね。ハリウッド映画が厚切りステーキとバーボンだとするとこの映画は梅干しとほうじ茶ってとこかな。しかしあの海老でビール飲んだらたまらんだろうなぁ~(涎) 【イサオマン】さん [地上波(邦画)] 6点(2015-07-05 18:10:56) |
53.《ネタバレ》 かもめ食堂ではあまり感じられなかった狙っている感じがそこかしこから感じられたのが残念でした。シチュエーションの面白さから人の面白さにフォーカスを移したような感覚。同じ緩さをテーマにしても、ちょっとしたさじ加減でこれほど物語が作為的に感じられるのは驚きでした。前作では引きずってきたものをさらっと触れるだけで済ませたのが、今回は人や物、セリフで説明してしまうので描き方がちと生臭い。小林聡美さんを追いかけてきた男性もそう。どうやら小林さんは先生(作家や芸術家方面)で、几帳面だけど面白みがないという批評なんかを受けて逃避してきた、というようなものが透けて見える部分はなくて良かったかなと。徹底的に大人の童話を貫いて欲しかったと思います。 【kirie】さん [ビデオ(邦画)] 5点(2015-01-12 22:58:06) |
52.リラックスできる映画だと思いますが、人生はメリハリが大切と思っている私には共感もそこそこでした。 【ProPace】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-08-13 19:32:23) |
《改行表示》51.《ネタバレ》 今まで見た荻上監督作品では、『かもめ食堂』よりは上で『トイレット』よりは下。とりあえず特に何も起こらないのに、こちらを画面に引きつける手腕はおみごとだと思います。しかし、序盤のタエコさんは何のためにハマダに行ったのか、なぜあんなにイライラしてうろたえているのか、そのあたりがよくわかりません。そのあたりが弱かったかな。しかし本当に何もないのではなく、トランクを現実世界の象徴として扱うあたり、常套手段ではありますが効果的だったと思います。帰るときにめがねが飛ぶのは、再び来るということの伏線か、あるいはめがねをかけていては見えていなかったものが見えたということか、さて……。あと、薬師丸ひろ子の役が「めがねの友達」ていうのが面白い。あのホテルでやっていることは、方向性は真逆ですが根本的にはハマダとたいして変わらない。だから友達。あっちの方もちょっと楽しそうかなぁと思ったりもします。 ぶっちゃけ現実逃避映画、ハマダは実際の世界とは違う、ほとんど異世界として描かれているわけですが、2時間足らずの間異世界に遊ぶのも、悪くはないでしょう。それもまた、映画の効用ということで。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-05-26 10:47:45) |
《改行表示》50.《ネタバレ》 BS放送で2度目の鑑賞。初見時よりおもしろかった。 薬師丸ひろこ経営のパラダイスなんとかいう自己啓発 ペンションみたいなところから逃げてかえるというくだり が最高に面白い。 「そのスーツケース捨てれば後ろに載せてあげるよ」という 台詞なしで目だけで演技するもたいまさこに脱帽です。 【かれく】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2013-04-28 12:13:45) |
49.《ネタバレ》 うっは めがねなだけにめがねだらけでしたね めがねのスポンサーどこだったのかしら めがねなくしてめがねと語れない とてもめがねらしいめがね映画でしたね めがねが一人、めがねが二人、少なくとも六人以上はいらっしゃいましたね めがねさん。そして小林聡美さんがあのあと新しいめがねをきっとまたお買い上げ。 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2013-02-05 21:28:23) |
48.前作「かもめ食堂」は良い作品だと思いましたが、今回の「めがね」はどうも今の精神状態とは相性が良くなかったようです。現実感のなさと制作者の意図がどうも鼻について、ただただひたすら退屈という印象しか残りませんでした。それから主演は小林聡美(タエコ)となっていますが、常にストーリーの中心はもたいまさこ演じるサクラです。そういえば結局、小林聡美は何の先生だったんだろう? 【時計仕掛けの俺んち】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2013-01-23 05:04:43) |
47.《ネタバレ》 うーん、前作の『かもめ食堂』がメチャクチャ良かっただけに、ちょっと期待しすぎちゃったかなー。 テーマも雰囲気もしっかりアタシ好みなんだけど、なんか全体的にあざとい感じがしちゃって…。 タエコさんが「たそがれる」ことを覚えてハマダでの生活に順応する様子なんかは、リモワのスーツケース置き去りにさせたり編み物させたりして案外わかりやすく描いてる割に、主要キャストのバックグラウンドは一切語らず「南の島のマッタリした雰囲気にせわしない日常の空気感はいらないから、そこはあえて描きません!」みたいな計算高い感じが若干鼻についたっていうか…。 バランスって大事ね。 まあでも世界観はやっぱり好みだし、ユージ(光石研)にヨモギ(加瀬亮)と男性陣がとってもかわいかったから、アタシはそれなりに楽しめたけどねー。 【梅桃】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-10-26 13:53:22) |