2.神保町シアターにて鑑賞。
筧正典、鈴木英夫、そして成瀬巳喜男という、いずれも私の好きな監督によるオムニバス作品ということで、期待は高まった。
そして、その期待通りの素晴らしい作品であった。
第一話は、一番地味ながら、男女の恋愛に固かった当時の世情を反映しており楽しむことができた。
第二話は、このオムニバスの中でも最高傑作で、最初から最後まで楽しくて仕方なかった。
そして、またもや鈴木英夫監督はやってくれた!!
何をかっていうと、司葉子の魅力を存分に引き出している点において。
『その場所に女ありて』と同様、司葉子の肉体的魅力を惜しげもなくフィルムに焼き付けている。
川で遊ぶ司葉子は、白いホットパンツを装着し、話そっちのけで、観る者をその白い太ももに釘付けにさせる。
こんなにも司葉子のスタイルが良かったとは!!
不覚にも、司葉子のファンであるはずの私が、司葉子の脚の長さに初めて気付かされたのだ。
それだけ、司葉子の魅力を知り尽くし、なお且つ、それを映画として確実に残す鈴木英夫監督の手腕が光っていたと言えよう。
あの太ももは、あまりに眩しくて、そして魅力的で正視できなかった程だ(嘘です。食いつく様に凝視してました)。
第三話は、お目当ての成瀬巳喜男作品で、これも十分楽しめた。
成瀬作品で、上原謙・高峰秀子の取り合わせとくれば、ハズレのはずがない!
題名通り、女と女の嫉妬や闘いが、静かに描かれていて見応えがあった。
日本映画の中でも、特別知名度の高い作品ではないが、一級品の魅力を持つ作品であった。