81.《ネタバレ》 あけましておめでとうございます!!2010年になりました!
(このタイミングで誰かがやらかすと思っていたでしょ?)
正直な感想として偉そうなことを言わせていただければ、「2001年宇宙の旅」が、人間の行き着けるところの極地、精神世界の最も深い部分というか、あるいは神の領域まで行ってしまったという、
まさに神のレベルの極限の完璧で崇高な作品なのに、その続編を作る意味があったのだろうか?と、素人ながらに思った。
しかしそんなことをいっても、続編がこうして既にあるのだから仕方がない。
「これが続編だ!」といわれると否定もしたくなるが、もし仮に製作者が「挑戦させていただきました」「チャレンジしたかったです」「どうしても自分は挑んでみたかった」
という言われ方をすれば、見え方も変わり、まあ許せます。
偉大なものにチャレンジする精神は素晴らしいことであり、それは今の自分が欲している心だからです。
失敗か成功かは分かりませんが、本家にはとうてい敵わなかったとしても、それに挑戦したということは偉大で素晴らしいことです。
製作者は大バッシングを受けることを覚悟して作ったのですから、勇気ありますね。
※しかし儲け主義によって制作されたのであれば話は全く別ですが(そうなると、オリジナルが可哀想です)。
2001年宇宙の旅と比較してしまうといけませんが、SF映画の単体としてみるとなかなかの良作かもしれません。
背景セットの装置も素晴らしいですし、宇宙船の造形も素晴らしいです(続編なので当然のことかもしれませんが)。
「エイリアン」「スターウォーズ」にも勝る背景の素晴らしさです。
情景的に美しい場面も多々ありますが、これはB級SFではなかなか出来ないことです。
宇宙の偉大さもそれ相応に伝わってきます。
もし自分がトリップするならば、この作品で充分かもしれません。
もちろん「2001年宇宙の旅」ならば、トリップし過ぎて死んでしまいそうになりますけれど。
スケールダウンしている感は否めないのだけれども。何より、かなり長い時間に渡って地球が舞台になった点が僕としては残念です。
それでも自分の中ではSFの良作といってもいい。