《改行表示》106.《ネタバレ》 華やかなダンス、心地よいディスコミュージックとは裏腹にトニーの抱えるモノは重い。 バカな仲間、認めてくれない家族、すれた町。 そこでステファニーと出会い、彼女とダンス、そして帰って来た兄を通して彼は周囲との違和感を覚えて行く。 僕もそうだ。地元に来て昔の友人達と出会うといつも覚える憤りと違和感。 なぜそんな事で満足してしまうんだ、なぜそんなに自分を粗末にするんだ、と。 最初はなんてチャラい男なんだとトニーを笑っていたが、だんだんと彼の内面が見えてくる。 これはただディスコで踊りまくる映画ではなく、橋を渡った向こう側へ旅立つ若者の成長物語だった。 【えすえふ】さん [ブルーレイ(吹替)] 8点(2015-01-23 21:52:38) (良:1票) |
105.今見ると、ディスコダンスの陰気さに驚かされる。薄暗いところにみんながぞろぞろ並び、覇気なく緩慢に体を動かしていて、ときどき物憂げにポンと手を打ったりして、こりゃ盆踊りだ。全体として籠もった感じ。ダンスならではの外へ向けたエネルギーがあまり感じられない。といってフラメンコのように、内側へ力を充溢させていくようにも見えない。動く快感より見られることが主体のダンスなのか。これは何なんだろう。60年の外側へ向かった抗議の時代の反動だったのかな。その驚きがかなりショックだったので、物語として映画を見てる余裕があまりなかった。トラボルタの、粗野だけど純真よ、っていう目つきが女性にウケたのはよく分かる。今だったら「誰でもいいからぶっ殺してやる」になっていきかねない、展望の開けぬブルーカラーの若者の鬱屈が、けっこうキチンと描かれていたような。 【なんのかんの】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-08-24 12:13:31) (良:1票) |
104.『土曜の夜の熱病』ってどんな映画だ!公開前、某映画雑誌に載った記事を読み、興味津々。友人Mとのこんな会話を思い出した。「きっと熱病にかかりながらもノーベル賞を受賞した偉人の伝記映画じゃないかな」「新種のウィルスが伝染病を巻き起こすSFかもな」「でも『土曜の夜』ってなんだ?」「わかんね...」「おれも...」そしてついに待望のスチール写真が掲載された!友人M「...こ、こいつ...腰が...」、私「...随分と派手な...」。原題そのまんまに改題されて公開。意外に真面目な青春映画だったと記憶している。が、やはり『ステイン・アライブ』のイントロを耳にする度に、トラボルタの変な歩き方と腰の動きを思い出し、ついつい左手を腰に、右手を高くかざしてしまう(しかもなぜか人指し指を立てて...)。どうやらあの日から私は熱病に冒されていたらしい(んな、ばかな) 【nizam】さん 6点(2004-06-09 18:33:57) (笑:1票) |
103.ディスコキングが踊り狂う映画だという先入観を持って見たのだが、ストーリーは想像以上に良かった。不景気による先行き不安、戦争の影、現実から逃避する若者など、現代社会と通じる部分が多く、古い映画なのにテーマは古さを感じさせない。若者と社会の乖離は映画の不変のテーマだな、と改めて認識した。ただ、70年代のファッションやら流行やらに、どうしようもない気恥ずかしさを覚えた。自分の親の世代が「フィーバー」しちゃってたのか、とかリアルに考えると、妙にこっぱずかしいぞ。これが50年前だと「歴史」になっちゃうから新鮮に見られるんだが…。20年後に改めて見たら点数上がるかな? 【ノコギリソウ】さん 5点(2004-02-28 01:01:43) (良:1票) |
102.髪型や服装をいかす形に整え、仲間とディスコにくり出し、華麗にステップを踏み、ポーズを決めれば、仲間や回りの人々は「ディスコ・キング」と称えてくれるが、いざディスコを後にすれば、さまざまな問題が、容赦なく迫ってくる。そんな「やるせない青春」の姿が、リアルにとらえられている。ディスコでのダンスシーンばかりが取りざたされるが、それ以外にも見るシーンが多い作品。秀作だと思う。 【Acoustic】さん 8点(2003-12-12 00:35:16) (良:1票) |
《改行表示》101.《ネタバレ》 トラボルタが歩きながら始まるオープニングが大好き☆ ワクワクする! 家族の問題、自身の人生等、葛藤がありながらも、すごくキラキラ輝く主人公に途中までは10点という感じでした。 最後の方が私はあまり好きではなかったので7点です。 ダンスでもっともっとフィーバーしてほしかった。 でも、ダンスするだけの映画ではなく、だがしかしダンスもめちゃめちゃ素敵という大好きな映画です☆ 40年以上も前の映画とは思えません、トラボルタ大好き 【ブリーバンデカンプ】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2021-01-12 22:03:04) |
100.《ネタバレ》 「レディプレイヤー1」で「スティン・アライブ」が使われていて、そういえばまだ一度も見てなかったなと今更ながらに初めて見た。見る前はジョン・トラボルタが一躍ブレイクしたディスコが舞台のダンス青春映画ということで、単なる当時のはやりに乗っただけの映画だろうなと勝手に思っていた(これが本作に長いことあまり興味向かなかった理由かも。)のだが、実際に見てみると主人公であるトニーの家庭環境や境遇がかなり鬱屈していて暗い面があり、見る前のイメージは早々に打ち砕かれてしまった。でも、思った以上にドラマがしっかりと描かれていて、見ごたえもちゃんとある。本作の見どころは言うまでもなくトニーを演じるトラボルタのダンスシーンで、猛特訓を重ねたというそのダンスは確かにキレキレで見ものなのだが、ディスコの陽気な雰囲気とトニーのドラマの鬱屈した暗めの雰囲気がとても対比的に見えていたのが印象的で、このトラボルタのダンスシーンの見どころは決してキレだけではなく、トニーの背景も考えながら見ると、トニーの孤独さが伝わってくるようだった。クライマックスの橋のシーンは「理由なき反抗」のチキンレースのシーンを思い出したが、このシーンに限らずストーリー的にも意識している部分があるのだろうなと感じさせる。トニーがアル・パチーノに似ているといわれるシーンで思わず「どこが似ているんだ」と思っていると次のシーンでトニーがアル・パチーノの写真を見ながら同じことを言っていて笑ってしまった。見る前に思っていたよりははるかに面白かった映画だったが、ヒロインがダンスシーンを含めあまり魅力的に見えなかったのと、脚本的にもちょっと物足りない部分があったのはちょっと残念だったかな。ちなみに「スティン・アライブ」はけっこう好きな曲。 【イニシャルK】さん [DVD(吹替)] 6点(2020-10-31 23:35:00) |
《改行表示》99.《ネタバレ》 トラボルタとダンスの映画。 みんな、あの傑作「グリース」のような楽しい映画なのだろうと思うはず。 しかし、この映画は裏「グリース」といってもいいようなダークな内容。 ビージーズの音楽が表してるように、青春爆発の映画だ。 しかし、そこに性の危険な落とし穴もある。 トニー(トラボルタ)の最初のパートナーがカワイソ過ぎる。 彼女もトニーへの腹いせと、優勝へのご褒美にこんな形でしか愛を表せなかった。 環境のせいもある。でも、やっぱりトニーは弱かったんだと思う。 青春の一時のまばゆさがディスコの照明と重なり、悲しくきらめいてる。 【トント】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2019-07-29 00:47:45) |
98.《ネタバレ》 トラボルタが脳天気に踊りまくるアホ青春映画かと思っていたら、むしろ真逆で、雰囲気はひたすらじめじめと鬱屈している。この作り方は前年の「ロッキー」を下敷にしたのかな、と思ったら、主人公の部屋にはポスターが貼ってあるし。しかも、アル・パチーノに似ていると言われた主人公が自分を見立てるのが「狼たちの午後」ですか。ただ、結局はその鬱屈がどこかで凝縮して反転するということなく、最後までそのまま何となくダラダラと終わってしまうし、輪をかけて登場人物の交通整理ができていない(脚本家が思い出した順番に出てくる、という感じ)ので、裏青春映画としても浸ることができない。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2018-01-21 00:19:55) |
97.ジョン・トラボルタ の出世作として有名な本作..ディスコで踊って、フィーバー! ハイ終わり、っていうのを想像していたら(「グリース」がひどかったので)、予想に反して、ちゃんとドラマが描かれていることに驚いた..週末の夜、ディスコで踊り明かすことだけが生きがいの主人公トニー、その満ち足りない日々の生活を丁寧に描いてる..ただ、ストーリー展開(エピソード)が、少し唐突で淡泊なのが難点、ちょっと物足りないかな... 【コナンが一番】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2018-01-14 11:33:13) |
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《改行表示》96. 下町に住むイタリア系らしい濃密な「家族映画」に加え、イモ兄ちゃんと上昇志向娘の刹那的な恋と友情を交えた青春群像。そして、若者の成長物語でもある。 この種の映画にありがちな、悪さを強調した不良ものにしなかった点は好感が持てる。その分、橋の上の無軌道や車で突っ込む相手を間違うなどは物語の盛り上げに必要な起伏だろう。 ダンス大会の優勝に複雑な心情で怒りを表す土曜日だけのヒーロー。やっぱトラボルタの踊りはいいわ。顔は好みじゃないけど。 悩める友の転落死をきっかけにトニーは生き方を見つめ直し、大人として目覚める。「友達になりましょう」のセリフに救いがあり、いいエンディングだった。 公開当時、「ザ・ベストテン」に出演した歌手が虎模様のベルトを巻いて「トラベルト」なんておどけていたなあ。ほら、前回レビューの「Wの悲劇」に出演していたあの人……。 【風小僧】さん [映画館(字幕)] 6点(2016-12-18 20:10:38) |
《改行表示》95.終わり方が何とも中途半端。すたろんが続編を作りたくなった気持ちはよくわかります。ヒロインのダンスもイマイチで、不細工なのが致命的。この手の昔の青春映画は「ヒロインが可愛かったぁ」というだけでかなり印象が変わるものです。 あと、藤原拓海の吹き替えが、キャラに意外と合っていた気がしました。 【マー君】さん [DVD(吹替)] 5点(2016-12-18 11:39:01) |
《改行表示》94.ディスコ・ミュージックで有名だが、実はちょっと鬱屈した青春映画。 この時代に作られたからこそのこの暗い雰囲気なのだろうか。 コンクールのシーンがもっと派手なら別の雰囲気の作品になったと思うけど。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-12-11 19:05:41) |
《改行表示》93.主人公の部屋にロッキーのポスターが貼ってあり、そう言われればこの主人公のダメダメな感じ、確かにロッキーと重なるものはあります。だけど、ロッキーが素朴なダメダメさを貫くことであのクライマックスの興奮を呼び起こしたのに比べると、本作の主人公、中途半端に分別臭いもんだからいけない(せっかく髪型もバシッとエキセントリックにキメてるのに)。無軌道かと思いきや、何かと分別臭い良心的な言動を挟んでしまい、結局、主人公の人物像としては平凡なものに終わりました。 明日への希望を語るのに、「今までの友人とは手を切る」などと、過去を否定しまくってしまうのが、なかなかのユニークさですが、まあ、実に身も蓋もないんですけどね。 それでも何でも、やはり魅力なのが、トラボルタのダンス。もっと観ていたいと感じさせる素晴らしさ。相手役の女優さんにはもうちょっと頑張ってほしかった。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2016-12-11 12:31:44) |
92.ディスコブームにマッチしてヒットしたんだろうけど、フィーバーなのに熱狂感に乏しい。主人公たちの卑屈なキャラクターも他人事とは思えないけど熱さがないと響かない。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-12-05 22:31:23) |
《改行表示》91.《ネタバレ》 一世を風靡した映画だけど、今見るとちょっとダサい。 ディスコフロアで全員が同じフリで踊っているのは、盆踊りと変わらなく見える。 トラボルタのソロダンスも、当時としては最先端なんだろうが、キレのあるストリートダンスを見慣れてしまうとずいぶん緩慢な動きに感じる。 なので、観客が見惚れるシーンであっても、どうしても温度差が出てしまう。 流行ものは、流行れば流行るほどに鮮度の落ちが歴然となって、残るのはノスタルジーだけ。 ダンスコンテストがメインの映画と思いこんでいたがそうではなく、ダンス以外の要素がたっぷり。 友人の転落死、プエルトリコ人グループとの諍い、主人公に失恋して自暴自棄になった女の乱交。 底辺層の閉塞感や家庭の問題が背景にあって、仲間とのドラマやラブストーリーがある青春映画。 ラストは、あれ?これで終わり?って感じで物足りない。 ヒロインがもう少し魅力的なら良かったのに。 【飛鳥】さん [DVD(字幕)] 5点(2015-03-16 21:13:11) |
《改行表示》90.《ネタバレ》 30年以上前に「フィーバー」という流行語を生んだ作品。今更ながらの鑑賞がチョット恥ずかしいです。こんな映画だったのか、が率直な感想です。 どんな映画か? 中産階級の、ダンス以外に取り柄のない、少し馬鹿な兄ちゃんが、自分の人生を真面目に見直し、家族や友人を切り捨て、新しい一歩を踏み出す映画、です。 「フィーバー」が流行った頃は、やたらとダンスシーンのポーズが取り沙汰されていましたが、内容は真っ当な青春映画。語られる内容は決して高尚なものではなく、ブルックリンで燻ぶっている学歴の無い若者の閉塞感が上手に表現されています。家族や友人を切り捨てる辺りはアタマの良い決断に見えないし、現代なら全てをひっくるめてもう少しスマートな解決を図るのでしょうが、何かを犠牲にして次のステップに進むという感覚はリアルに映ります。決して上等ではない青春を描いた秀作だと思いました。微妙に知性を感じない(笑)、トラボルタの容貌がなかなか優れたキャスティングです。 それにしても、劇中に流れる楽曲が名曲ばかり。中年以上の方なら、そこは間違いなく楽しめます。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-11-15 02:28:10) |
89.《ネタバレ》 もう「あの」ポーズで超有名な本作、ご縁あって鑑賞。思ってたほど能天気なダンスでフィーバーな感じではないんだね、というのが率直な印象。結構重い青春映画といったほうがいいかもしんない。音楽的な面では70年代してるサウンドがとってもナイスでビージーズの曲が映画にぴったり!サントラ欲しくなっちゃうねこれは(笑)。トラボルタの出世作で若い彼はやっぱりかっこいいし、独特の雰囲気はこのころからあるよね。今でも第一線で活躍してるトラボルタ、やっぱりスゴイ人でゴザイマスハイ 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-11-01 07:45:11) |
《改行表示》88.公開されるや、一大ディスコブームを巻き起こした、トラボルタの出世作。 「グリース」が楽しさを追求した娯楽映画なら、こちらは鬱屈した生活を送る主人公中心のドラマ仕立てで、ストーリー性はやや濃い。 映像は総体的に暗いし、音楽がビージーズというのはいまだにピンとこないのだが、やはりダンスシーンは観ていて楽しい。 今ではもう、懐かしい青春映画という括りになってしまった作品。 【MAHITO】さん [映画館(字幕)] 5点(2013-06-02 06:15:45) |
《改行表示》87.ビージーズの歌は当時大ヒットしていたけど、トラヴォルタに関してはあまり知られてなかったと思う。第一ダンス自体が品のないもののように思われていたし、トラヴォルタという若者も腰をくねくねと動かす妙な奴という感覚だった。それが映画とともにずいぶん印象が変わったと思う。またフィーバーという流行語さえ生まれた。 映画も若者たちがただ踊る青春映画でなく、ハドソン川を隔てたマンハッタンとブルックリンの街の違いや当時の若者たちの社会を表して意外と良かったと思う。 【ESPERANZA】さん [映画館(字幕)] 6点(2012-08-06 23:08:42) |