85.まだ好き放題やってた頃のサム・ライミの悪ノリが炸裂する映画です。冒頭のシーンから悪ふざけの固まりで、「武器を捨てろ」と言われて素直に従うのはいいんですけど、銃だけでなくヌンチャクやアイアンクロウが転がってるのに注目。義足がマシンガンになってるアイデアもナイスですが、その義足の男がマシンガンを撃つ時には片足でピョンピョンしてるのもいいですね。そして話題のピンクの象はもちろんのこと、敵を落とし入れるべく、デュランに化けて悪さをするダークマンの姿も最高です。コンビニ強盗をして、防犯カメラをにらみつけながら「俺の名前はデュランだ」。化けてる最中に本人と出会ってしまうあたりも大爆笑でした。その時のダブルデュランの表情や、困惑する手下のリアクションが最高なんですよ。こんな感じでのびのびとやってたサム・ライミですけど、「キャプテン・スーパーマーケット」を頂点に悪ふざけに疲れたのか、その後は大人の仕事をしてますね。「ダークマン」のファンとしては、それまでいっしょにふざけてた友達が、受験勉強で遊べなくなったようなさみしさがあります。 【ザ・チャンバラ】さん 8点(2004-07-08 19:16:21) (良:4票) |
84.《ネタバレ》 サム・ライミのダークヒロー物。一言で言ってしまうと、上手い!と思いました。上映時間は95分とコンパクトだし、アクションシーンやサスペンスシーンではきっちりハラハラさせてくれる。復讐劇ということで敵がトコトン屑として描かれているのもグッド。サム・ライミらしい若干とぼけたシーンも個人的には、まぁ嫌いじゃないです。B級映画の枠で最高のパフォーマンスをしていると思いましたね。何よりキモはダークマンの設定でしょう。スパイダーマンといいサム・ライミは心に陰りがあるヒーローを描くのが抜群に上手いと思う。 お互い愛し合っているのに一緒になれない抒情的なラストも良いですねぇ、マントを翻して去っていくダークマンが格好良かった。 【民朗】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-12-26 01:09:31) (良:2票) |
【やな太郎】さん 7点(2003-04-21 00:32:04) (良:2票) |
82.《ネタバレ》 ダークマンねぇ・・ フーん ダークマンねえ・・・ 【3737】さん [映画館(字幕)] 3点(2006-08-29 21:50:02) (笑:1票) |
81.アメコミモノでも上位の面白さ。それでいてライミらしさも良い、ライミの代表作の一つと言っていいでしょう。歪んだ人間が多く出るのも良い。リーアムニーソンの演技はこの世界にGOOD。 【カズゥー柔術】さん 8点(2003-11-04 01:09:16) (良:1票) |
《改行表示》80.《ネタバレ》 漫画オタクライミ監督が撮った、コミック原作でないにも関わらずどこまでもアメコミ調のアクション・ホラー…SF? とにかく、設定がよくあるコミックヒーローのようなものですが、オタク監督である彼の事ですから、一癖も二癖もあります。 感情が爆発したときの演出はコミックを彷彿とさせるものですし、内容的には何方かも指摘されていましたがオペラ座の怪人、またはファントム・オブ・パラダイス(そして個人的にはフランケンシュタインの要素も少し加わっているのではないかと思います)と云った往年の作品にもオマージュが捧げられているように思えます。 また、元々心に葛藤を持った人物を描くのが上手い人ですから、そうした事も手伝って、笑いから狂気、または悲愴への転換がとても上手いです。 ま、B級であることには変わりないんですが、実はアクションが結構派手だったり、独特な世界観だったりと、近年彼が監督したスパイダーマンとはまた一味違う良さを放っています。 敢えて言うなら、死霊のはらわた至上主義者な自分としては、こっちの方が好みなんですが。 【クリムゾン・キング】さん [DVD(字幕)] 8点(2003-05-07 20:34:05) (良:1票) |
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78.リーアム・ニーソンは良い俳優なんだけど、この役だけは似合わないような。って言うか、「シンドラーのリスト」以来、大御所だと思って見てしまう所為でしょうか? 公開当時の宣伝では、ダークマンになったことで超人的な能力を身に付け・・・って、“ダークマン解剖書”なるものが紙面に載っていましたが、そこからしてもその正体=(イコール)リーアム・ニーソンってちょっと想像できませんでした。作品的にはスケールは小さいし、あまりにアメリカンコミック的でオーソドックス過ぎますが、個人的には面白かったです。 【イマジン】さん 8点(2001-04-25 12:08:06) (良:1票) |
《改行表示》77.《ネタバレ》 わー、サム・ライミ楽しそうだなあ。○○マンってタイトルからして無邪気だし話が小学生男子の書いた脚本みたい。 悪者は極限まで凶暴で一切の酌量の余地なしレベル。ラリー・ドレイクの面構えが大変良いし、”指を折るためのオリジナル器具”を携帯しているという細かい描写も良いです。 「相手の顔を手に入れることができる」というのは攻撃において非常に有用性が高いですから観てる方のわくわくも高まるわけで、そんな中ニーソンは敵顔で防犯カメラに名乗るとか小技を繰り出して楽しいのでした。 強すぎてもツマラナイので人工皮膚の保持時間を制限して主人公にもハンデ付け。ダークマン、腕力は超人的でも高所鉄筋上でのバランス取りは常人レベルなのでむしろ敵の方が上手、とラストの対決場面にも力を均衡させているのが微笑ましい。 キャリア序盤のリーアム・ニーソンが初々しいです。それに今や硬派な演技派女優イメージのF・マクドーマンドもこんなにベタな悲劇のヒロインをやってたんですね。何か強めのしっぺ返しをするものだと勝手に期待してしまった。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-12-20 16:29:42) |
《改行表示》76.《ネタバレ》 B級の鏡! 他の監督が創ったら、普通の娯楽作品で終わるんだろうけど、このサムライミらしさって何だろう? スピルバーグやデパルマと違って、アクションやサスペンスに演出の才を見せないんだけど、 彼独特の美意識のアメコミ風映像やメイクが味があるんだよね。 やはり「死霊のはらわた」で認められたので、好きにやらせてもらったんだろうね。 伸び伸びとB級らしさを謳歌してる。 【トント】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2018-03-04 23:22:09) |
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75.《ネタバレ》 まだ「死霊のはらわた」っぽさの残るB級感漂うコミカルな演出がてんこ盛りで楽しい。しかし願わくばもう少し設定を活かして欲しかった。タイムリミットは99分、以降光に当たったらアウト…これらが全て弱点にしかなってないのが残念。これらを逆手に取って暗闇に引きずり込んで無双するとかそれくらいの活躍は見たかったなぁ。看護婦の解説では痛みを感じなくなって超人の様になるとの事だったのに、そんな痛快に強くなった様にも見えなかったし。ほとんどピンチばっかりでとことん悲劇になってしまった。アメリカのヒーロー像には悲劇的でなきゃいけないという縛りがある様でどうにも窮屈だ。ブルース・キャンベルのチラ見せはファンサービスでしょうか。 【にしきの】さん [インターネット(字幕)] 5点(2018-01-30 20:22:15) |
《改行表示》74.サム・ライミのスパイダーマンの原点とも言える本作。 リーアム・ニーソンが若い!! 敵のロン毛が銃をぶっ放してるあたりが、80年代のロックギタリストみたいに見えるのは時代を感じますが、ロボコップなどの80年代のアクション映画が好きな人は楽しめると思います。 【映画の夢】さん [DVD(字幕)] 6点(2016-07-02 00:25:43) |
73.やっぱりサム・ライミはこうでないと。『死霊のはらわた』を見て、恐怖しながらゲラゲラ笑った日のことを思い出しました。哀愁ただようダークマンを元々悲しげな表情をしているリーアム・ニーソンに演じさせたというのが良いですね。 【カニばさみ】さん [インターネット(字幕)] 7点(2015-01-20 23:37:26) |
72.本格的B級映画でとりわけ後半はB級ならではの軽快感を楽しめました。ヘリコプターからぶら下がったダークマンがトラックの上をチョコチョコ走りするとこなんかいい。B級にとって安っぽい感傷性ってのも大事で、夫婦の絆が絡むといいの。妻への愛と醜い己れとの葛藤。仮面が99時間しかもたないという制約も一応ある。悪人は残虐で、指をコレクションしてる。ヘンな名前の日本人も出てきて、ヤキチトだったっけ? ヤキトリから適当に発想したんだろう。空気はやや「オペラ座の怪人」めく。廃工場での活躍からヘリコプターのあたりが一番Bの味みなぎっていた。ハラハラドキドキに完全には飲まれないんだけど、ヨウヤルワというレベルで満足する感じね。悪玉が自分からわざわざ建築現場へ行ってぴょんぴょん跳ぶのもおかしい。叩き上げの悪漢。「私は創造のために人を殺してるが、君はただの復讐じゃないか」。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 6点(2013-11-10 09:39:24) |
71.アメコミの映画化だとてっきり思っていましたがオリジナルでした。他のヒーローがマスクを被る変わりに、ダークマンは人間の皮を被るという発想は面白いと思います。手術の副作用で永久に感情をコントロール出来なくなるという設定は怖い・・・監督の悪意を感じます・・・ヒーローの中でもとりわけ悲惨な部類の存在として記憶に残りました 【よいしょ】さん [DVD(字幕)] 5点(2013-10-06 09:42:09) |
70.《ネタバレ》 チープだけど何とも言えない独特の雰囲気が、この作品の世界観にピッタリ。で、リーアムの寂しげな顔がこれまたよく合っているね。多少(かなり?)ムチャクチャだけどもとがアメコミだから仕方ないか。でも雑踏に紛れて消えていくラストはとってもカッコいいね! そんなラストにプラス1点でゴザイマス 【Kaname】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-09-22 08:12:37) |
69.《ネタバレ》 サム・ライミの作家性が強くておもしろい。人が所々で現れる笑えるシーンも楽しい。暴力描写が大げさじゃなく淡々と積み重ねられるとこに誠実さを感じる。 【reitengo】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-08-03 22:50:50) |
68.さすがに今観るとチープなところもあるけれど、見応えたっぷりの楽しい映画でした。ヘリに宙釣りになるアクションシーンは今観ても迫力満点でしたよ。突き詰めれば深いテーマになりそうな題材ですが、暗すぎない暗さの内容で、いい塩梅に楽しめます。普通だったら悪役になりそうなキャラクターで、復讐に燃える主人公の姿にモヤモヤするところもありました。けど、ヒーローなんてみんな自分のダークサイドと向き合って葛藤するもの。ダークマンは「仮面」を剥ぎ取られたからこそ他のヒーローよりダークサイドが強かったんだろうな。リーアム・ニーソンの、善にもなれば悪にもなりそうなルックスも良かったと思います。ラストの展開も意味深でゾクゾクさせられました。内容は全然違うけど、邦画の「他人の顔」という作品を思い出しました。 難点を挙げると、ダニーエルフマンの音楽。「バットマン」にイメージが良くも悪くも強過ぎて、曲自体は悪くないのだけれど、「ダークマン」の個性は弱まってしまっているかなー。 【ゆうろう】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-07-23 03:50:53) |
67.《ネタバレ》 懐かしい! 私この作品大好きです。 手が焦げる描写は正直引いたけど、ギャグをやりたいのかシリアスなアクションをやりたいのか、この中途半端な所がサム・ライミのいい所。 【たくわん】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-11-15 18:11:27) |
《改行表示》66.非常に悲劇的なヒーローによる復讐劇であるこのB級映画、私的にはスパイダーマンより数段面白かった! 悲惨な設定の割にどこか軽い演出、CGでは決して味わえない重量感あるアクション、予算の代わりに思いっきりアイディアがつぎ込まれた撮影、どれも素晴らしい。 ヘリコプターのシーンなんて、思わず腰が浮くくらい良かったし、ラストシーンで別人(これがなんと!)になって去っていくダークマンの哀愁漂う姿にも思いっきり萌えてしまう。 これぞB級、アメコミの真骨頂である。 【poppo】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-09-27 09:03:11) |