46.《ネタバレ》 ステキな映画でした。特に何か尖った部分がある訳でもなく(尖っているのはせいぜい息子の描く絵くらいかな)、素材に対して極めて真っ当な描き方をしている感じがします。予告編から受けたイメージを大きく外す事は無く(幼い子供を残して逝った母、動物園付きの家を買う、動物園の再生と家族の再生・・・)、でも、そのイメージを面白く見せるという点について大変良く出来た映画だと思います。妻の思い出から抜け出せないでいる父と、母を亡くした悲しみから心を閉ざしてゆく息子。ともすれば重く暗くなりがちな話が、幼い娘のキャラクターによって明るくテンポよく運ばれ、動物達と動物園で働く人々の存在を介する事で多彩な興味深いドラマを重層的に展開して。ちょっと動物園側の二人のヒロインが能動的にドラマを動かし過ぎた感はありますが(雨の中の抱擁とチケット売り場でのキスにちょっとひっかかってしまったりして)、母を失った状態からその痛みを抱いて前へと踏み出す家族の姿には感動しました。ラストにあんなステキなエピソードを持ってくるのも良かったですしね。役者の放つ魅力いっぱいの映画でした。それにしてもこのひと月半の間に似たような設定の映画を4本(『ももへの手紙』『虹色ほたる』『ファミリー・ツリー』そしてこれ)立て続けに見る事になったのは、個人的に何か意味があるのか無いのか。私の家族って、今やもう2匹のネコだけですけどねー。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-06-10 14:51:17) (良:3票) |
《改行表示》45.《ネタバレ》 実話をベースにした心温まるサクセスストーリー。好きなジャンル。マット・デイモンが凄く良くて、終始応援したくなる人物として描かれています。 動物園の再建。従業員との交流。家族との絆。そのどれもが丁寧に描かれています。ただ、そのどれもを同じ割合で描いてしまったため、主題がぶれている感じもします。もしエンターテイメント色を強くするのであれば、動物園再建をメインに、それ以外のドラマは添え物程度という選択肢もアリかもしれない。そのほうが目的がはっきりして、よりテンポよくストーリーを楽しめたかもしれません。家族のドラマや思い出にふけるシーンだって、さりげなくストーリーに入れ込んだほうが逆に感動するってこともあります。特に、ベンジャミンパパと息子ディランのパートは内容的にしつこい気がしないでもない。ディランのひねくれエピソードがけっこうあるので、同情よりもイライラする気持ちのほうが勝っちゃいます。で、ひっぱった割に、二人の和解は結構あっと言う間で、それも特別な事件がきっかけというわけでもなく、本音をぶつけあって終わり。いや、まあ実際そんなものかもしれませんが、それを映画でやられてもねぇ。 園のオープン日は感動的でした。一番好きなシーンです。倒木の向こう側にたくさんのお客さんが待ってくれているシーン。正直ここで終わってくれてもいいくらいです。 巷でとても評判のいいクライマックスの『奥さんとのなれそめエピソード』ですら、個人的には要らないとすら思っちゃいました。 【たきたて】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-01-10 04:24:45) (良:2票) |
《改行表示》44.《ネタバレ》 マット・ディモンもスカーレット・ヨハンソンももちろん好演なんですが、 子役たち、それ以上に動物たち、特にライオンとベンガルタイガー・・。 あの眼ってセリフもないのに伝わるものが・・スゴイ! それに加えて脇の人達・・レジ打ちのおばさん、検査官、不動産屋も。 ドラマって脇が重要って改めて思わせてくれる映画でした。 【AKO】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2012-07-02 23:37:04) (良:2票) |
《改行表示》43.《ネタバレ》 今年の上半期、楽しみにしていた映画のひとつ。期待通りのいい映画でした。 冒頭からごく短時間でマット・デイモン演じる主人公の男と家族の抱えている問題を簡潔に見せ、すぐに家族は動物園にやってくる。主人公の男が動物園の愛すべき仲間達と共に、動物園を再生していく過程と同時に、彼の人生と家族の再生をひねることなく実に分かりやすく見せてくれる作品です。クスッと笑わせてくれる、控え目な笑いドコロの挿入も良かったです。 やまない雨は無いという。動物園開園前夜まで降り続いていた雨も開園当日にはカラッと晴れ上がった。それは天気だけでなくこの家族と仲間達の人生の好転を予感させてくれます。そして開園以降ラストまで、実に気持ちよく生きることの素晴らしさを感じさせてくれました。 息子と娘をはじめ、子役が本当に素晴らしい作品でした。もう1人、そろそろ子役とは呼べなくなってきましたね。エル・ファニングは去年見た「SOMEWHERE」と比較すると驚くほど大人っぽくなって、とてもいい演技を見せてくれました。 ”20秒の勇気”が良かったなあ・・・。 【とらや】さん [映画館(字幕)] 9点(2012-06-18 21:36:33) (良:2票) |
42.《ネタバレ》 「冒険」と「(20秒の)勇気」がキーワードになっていて、それが上手く映画に浸透している作品でした。冒険と言ってもインディ・ジョーンズ系では無くて、思い切った生活の転換を意味します。それが家と一緒に「動物園」を買ってしまうことでした。開店休業状態だった動物園を開園に漕ぎ着けるまでの奮闘が、家族関係の修復を絡めながらイイ具合に描かれます。コワイのからカワイイのまで、多くの動物の出演が目を和ませてくれます。自分も最近、思い切った生活の転換をやったばかりで、言葉では明確に説明できない「冒険」の動機に共感させてもらいました。それはエンディングの演出への伏線にもなっていました。「動物園、買っちゃった」というチャーミングな原題を、かくも無個性な邦題に変えるのが勿体ないです。たぶん、この種のヒューマン・ドラマ系の邦題の付け方にはそれなりのマーケティングがあるのでしょうが、そこに寄りかかり過ぎだと思います。キセキは二つの言葉を掛けているのでしょうが、家族や関係者の協力と意志の力で切り開いた道を「奇跡」と形容するのは間違っているとも思います。 【アンドレ・タカシ】さん [映画館(字幕)] 6点(2012-06-11 19:48:14) (良:2票) |
41.↓映画では他のお父さんより毛量が多い事を誇ってたのにね。 【アキラ】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-01-17 03:51:36) (良:1票) |
40.ベンジャミンさん、実際はめっちゃハゲとるやん!!! 【ケンジ】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-01-09 23:33:30) (笑:1票) |
《改行表示》39.ちょっと冗長な映画だな~、と思いながら観ていたが最後の方は確かに感動的。 実話を基にしたということだが、ストーリー展開はほぼ想像通り。その分、落ち着いて観られるが、退屈な時間もある。と言うことで、評価が難しい作品でもある。 こういう映画はもしかすると自分のその時の感情で左右されるのかな、とか。 ちなみに、タイトルはイマイチ。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-12-24 00:16:51) (良:1票) |
《改行表示》38.《ネタバレ》 とっても素敵な作品ですね~。素直に感動しちゃいました。ジーンとくるシーンはたくさんあります。ベンジャミンが、他界した妻のフォトを見ながら過去を懐かしみ涙するシーン、「20秒の勇気」で、ディランが女の子に告白するシーン、誰もこないなと思っていたら、入り口を倒木が塞いでいて、その向こうにはたくさんのお客さん達が待っているシーン、そしてラストの、妻と初めて出会ったときのことを、子供達に話すシーン。人生の素晴らしさを教えてくれる、とても爽やかな映画でした。「20秒の勇気」の話もそうだし、どうして動物園を買ったりなんかしたの?という質問や一目惚れした見ず知らずの女性に声をかけていいのかという自問に「いけないの?(Why not ?)」ていうシンプルな答えで返す。これがもうたまらないですね。見る人に、勇気を与えてくれるというか。人生色々と困難や辛いことがあるけれど、立ち止まってても仕方がないよって、背中を優しく押してくれるような、そんな作品。動物園の開園前日は雨で当日どうなるか心配だったけど、オープン日は快晴で、多くの人がやってきて、子供達のあげる凧が快晴の空に舞っている。それは言って見れば、ベンジャミンの人生そのものの比喩でもある。人生には雨のときもあるけれど、ちょっとだけの勇気や冒険が、空模様を大きく変える。そこに理屈なんて必要ないさ。 【あろえりーな】さん [DVD(吹替)] 8点(2012-11-18 01:37:28) (良:1票) |
37.《ネタバレ》 マット・デイモンがジミー大西どころか、いつの間にやら「タッパがあるフィリップ・シーモア・ホフマン」になっとるやん!!っていうつまらない冗談はさておき(いや、角度によってはマジでそう見えたし)これは後味まで含め、気持ち良く出来た、万人向け紆余曲折家族再生映画だと思います。実話ネタとはいえ、もちろん多少の脚色は入ってるんだろうけど、登場人物たち、それぞれのキモチの揺れ動きが実に巧みに描かれていましたね。不必要に誇張された悪人が誰一人出てこないっていうのもグッド。あの斜に構えた嫌味ったらしい審査官さんだって、自己の職務にただ忠実なだけだと思うし。地味~な作業服に身を包みながらも、魅惑の唇スカ・ヨハ嬢が発散させる、ダイナマイツ級ムンムンムンフェロモンは相変わらず半端なく、彼女が画面に出てくるたんび視線がそっちばかりに釘付け。キレイな女優が魅力的に映されているとそれだけでも嬉しくなります。「あの頃、ペニーレインと」の監督さんらしく、音楽の使い方にもセンスあるなあって感心しました。「20秒の勇気」とか「動物と人間」に引っ掛けた味のある、さりげなく素敵なセリフもあちこちにちりばめられていて。それにしてもマット君はこの役作りのために増量したんでしょうか・・・?だとしたら、大した役者魂ですね。私は偶然にも最近妻に先立たれた男が主人公の映画を、続けて三本(「ファミリー・ツリー」「私が、生きる肌」)観ましたが、この作品が一番オーソドックスに誰もが楽しめる、巧く出来た作品に仕上がっていると思います。健全なファミリー映画なのに、一人不健全かつ不純なレビュー及び採点で申し訳ありません! 【放浪紳士チャーリー】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-07-02 00:42:54) (良:1票) |
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36.《ネタバレ》 キャメロン・クロウ監督らしい、清々とした作品。この監督はデビュー作から姿勢が一環している。洒落た台詞回しとセンスの良い音楽の使い方はもはや円熟の域と言ってよいだろう。中盤のピクニック回想シーン、そして鑑賞する全ての人に対し本作の魅力を決定づけるラストシーンは珠玉。 ベンガルタイガーの威厳に満ちた佇まいにも敬意を表したい。 【たくわん】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-06-20 13:00:42) (良:1票) |
《改行表示》35.《ネタバレ》 期待感ゼロで観に行きました。この映画はハリウッドの子役の底知れぬ実力を、改めて見せつけられるものでした。リリー役のエル・ファニング、長男ディラン役のコリン・フォード、そして末娘のロージー役のマギー・エリザベス・ジョーンズと3人の子役が出ています。リリー役のエル・ファニングはもう、説明のいらない押しも押されぬ名子役です。コリン・フォードもTVシリーズでは有名な次世代を担う一人です。特にロージー役のマギー・エリザベス・ジョーンズ、この子の目で物言うほどの表情の素晴らしさはこの年でどのように身につけたのか、驚嘆に値します。けして、可愛い顔ではないんですがその全体の表情にはこの上ない愛くるしさがありますね。これだけでもう負けましたと言わざるを得ません。 物語は妻を亡くした父と母を亡くした息子、娘が新たな生活の形を求めて転居するがその家には閉園を迫られてる動物園が付いていて、その再開園を通じて親子の関係も再生していくと言うものです。ストレートで落ち着いてきたマット・デーモンや新しい面を見せるスカーレット・ヨハンソンなどの抑えた演技も光ります。 そのつどふりかかるトラブルを家族やスタッフの協力で乗り越へ、資金面もこれで終わりと思ったら、亡き妻の隠し財産がでてきて何とか乗り越えたり。思いもかけない解決で進んでいきます。ラストの天気が晴れたけどお客さんが来ないから迎えにでると木が道を塞ぎ来られないのを皆の手を取り迎え入れる時思わず涙がにじみました。ひしひしと寄せる幸せの波にあなたも浸ってみませんか! 子役達に各々2点づつ、そして、昔素晴らしい子役をしていたスカーレット・ヨハンソンに1点献上します。 【としべい】さん [映画館(字幕)] 7点(2012-06-17 20:55:58) (良:1票) |
34.《ネタバレ》 この手の映画はちんまい女の子を可愛く撮った時点で勝ちだと思います。「アイ・アム・サム」のダコタ・ファニング、「リトル・ミス・サンシャイン」のアビゲイル・ブレスリン、そして今作ではマギー・エリザベス・ジョーンズの様にです。とにかくミー家の末っ娘が可愛いんだこれが。動物園の生き物に夢中になっていると思えば、大人顔負けのシニカルなギャグを飛ばしたりもする。そのコロコロと変わる表情の豊かさを観ているだけで「OKー!」という気になってしまったのです(念の為に言っておきますが断じてロリコンではありません)。それから主人公の兄のトーマス・ヘイデン・チャーチの役柄も「サイドウェイ」の時の役と殆ど違わない様なキャラで観ているだけで笑いがこみ上げてきました。相変わらず何でも女が基準なんだな、お前は。お話も小さな世界のちょっと幸せな話といった感じで気楽に楽しめますね。もうお腹も出てきてオッサンな主人公が自身の生活への不満を虎の一騒動と同期させて描くのも上手いと思いましたね。主人公が基本的に自身の心情を吐露しないこともあり、ここの魅せ方の上手さは秀でていたと思います。ちょっと残念だったのは音楽の盛り上げ方でしょうか。とにかく泣きを入れるシーンでは感動的なテーマ曲が鳴り響くのでちょっとそのしつこさに辟易してしまった感はありました。 【民朗】さん [映画館(字幕)] 7点(2012-06-16 23:17:13) (良:1票) |
33.《ネタバレ》 つらい過去と訣別すべく一心不乱に働く父の大きすぎる背中。反抗的な息子と無邪気な娘。温かい仲間たちと動物園再開に力を尽くす中で絆を取り戻していく家族再生のドラマです。静かに感動を誘う場面が随所に散りばめられた良作。素直に受け入れられました。 【獅子-平常心】さん [映画館(字幕)] 7点(2012-06-09 00:18:52) (良:1票) |
《改行表示》32.《ネタバレ》 観やすい映画ではあったが、薄味の印象。 出来すぎな話だなあ、と思っていたら 実話ベースなのだと、後で知って納得。 悪い人は一人も出て来ず、 見事に”絵にかいたようなハッピーエンド”でした。 情操教育にはピッタリだと思う。 【2年で12キロ】さん [インターネット(字幕)] 4点(2024-11-03 09:34:50) |
31.いきなり動物園はムチャ振りだが、経営は大変だ。 【TERU】さん [インターネット(吹替)] 7点(2024-03-05 20:28:50) |
30.スカーレット・ヨハンソンが出演していなければ、多分見ていなかった作品。 【ゆっきー】さん [DVD(字幕)] 4点(2018-04-23 14:50:27) |
29.《ネタバレ》 2時間程度の上映時間に、家族と動物園の再生をうまく織り込んだ作。動物園のスタッフはやや簡略化されていますが、全体としては過不足なくバランスよく描かれています。これだけならまあ普通なのですが、本作の真価はやはり最後のレストランの場面でしょう。亡き妻への思いを胸に秘めつつ、その死を乗り越えたということが伝わってきましたし、なんといっても全体を締めるあのセリフにやられました。おみごとな幕切れです。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-06-23 21:12:43) |
28.《ネタバレ》 キャメロン・クロウが監督として何が優れているのか、私はいまだに理解できないのだが、この作品でも、観念的なだけの人物造型や、机の上で考えただけのような登場人物の言動という習性は治っていない。なおかつ、一番まずいのは、動物園を題材としていながら、肝心の動物の出し方や映し方が、人間側の都合の良いようにしかなっておらず、単なる小道具の1つにしかなっていないこと。なので、ドラマはなくなり、作品構造としても底の浅いものになってしまっている。また、動物の飼育や園の経営のディテールを見事に素通りしているのも、対象に対する食い下がりが感じられない。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2015-05-22 04:36:55) |
27.《ネタバレ》 奥さんに先立たれたら(実際には闘病中だったらしいが)、スカーレット・ヨハンソンが現れる。ってのが「幸せへのキセキ」であり、そりゃあ冒険しちゃうよなあ。と観客(自分だけ?)に思わせてしまうキャスティングはどうなんだろうか?実話通りに闘病中では美人飼育員との恋愛が描けなくなるし、映画化では殺すしかなかったんだろうけど。 |