《改行表示》77.《ネタバレ》 安いお子様ランチを食わされている感じ。器(役者のネームバリュー)とか盛り付け(CG)だけそれらしく見せているが、中身は甘ったるくて、物足りなくて、現実離れして、ガッカリ。 ただ唯一、いかにも日本的だと思うのは、合理的判断のできないリーダーが必要以上に評価されること。一時の感情で無謀な戦争に突っ走り、膨大な人命と田畑を犠牲にした上、結局は〝虎の子〟の姫まで奪われる。「勝った」と全員が浮かれていましたが、それによって得られたものは何一つありません。むしろ再建コストなどを考えれば、戦前より明らかにマイナスです。本来なら、こういう無能なリーダーこそ全責任を問われて処刑されるべきでしょう。 ところが、「人柄がいい」とか「庶民的」とかいう理由で人気を集め、全員が盲目的に熱狂して追従してしまう。ひとたび方向性が決まると、転がる石のように誰にもブレーキがかけられない。仮に冷静に降伏を提案する者がいれば、〝非国民〟と蔑まれたかもしれません。 それがいかに危険な状態かは、この一件から約350年後、すべての日本人が焼け野原の中で思い知ったはずです。俗に「反戦映画」という言い方がありますが、この映画はかなりの「好戦映画」でした。その意味では、コメディというよりホラーです。 【眉山】さん [CS・衛星(邦画)] 2点(2017-01-14 14:14:24) (良:3票) |
76.《ネタバレ》 本格時代劇を観に劇場まで行ったら大河ドラマを見せられた様な気分でした。もうオープニングからウンザリさせられます。懇切丁寧に豊臣秀吉の勢力拡大図をナレーション付きで説明してきますが、そんなもの無くても画面を見てりゃ話は分かるし上映時間を悪戯に長くするだけだと思うんですがね。それとも観客を歴史も知らない馬鹿扱いしているのか。主要な人物名にはご丁寧に字幕まで付ける始末。1時間のドラマなら一見さんが続きから見ても理解し易い様に字幕を付けるのも分からんではないですが映画でしちゃってる。ドラマのつもりで作ってるのでしょうか?役者のオーバーアクトも只々不快でした。エキストラも含めて全員が笑うシーンでは「ワッハッハ!」と笑い、どよめくシーンでは「どよよッ」とざわめいたり、この映画コントか!?まあこれは役者のせいじゃなく演技を注文してる監督のせいでしょうが。音楽の使い方もまるでセンスを感じない。曲りなりにも時代劇の癖にBGMがアコギのジャンジャカした曲だったり意味不明です。しかも特に流す必要のないような場面でも流れて正直うるさいだけ。序盤でこのザマですから、私は途中からおちゃらけコメディとしてテキトーに見ていたのですが、変にシリアスなシーンは必要以上にシリアスにしているところもムカつきます。コメディだったらそれに徹して欲しい。勿論、『戦火の馬』の様にシリアスとファンタジー、ヒューマンなどをごちゃ混ぜにして観客のテンションを乱高下させる映画もありますが、『戦火の馬』ではシリアスな部分は極限までシリアス、ヒューマンドラマの部分は極限まで感傷的に演出していました。しかも何より映像の美しさで魅せていた。この映画は全ての場面が半端なので単にフザケて映画を撮っているようにしか見えませんでした。テレビでごろ寝しながら見るには丁度いいヌルさなのかもしれませんが、映画館で二時間以上にらめっこするにはキツイ映画でした。 【民朗】さん [映画館(邦画)] 2点(2012-11-18 18:30:36) (良:1票)(笑:1票) |
《改行表示》75.《ネタバレ》 映画として普通に面白かったので悪くはないのだと思います。 では期待していたストーリー展開だったかというとそうではなく…。史実に基づいているからある程度は仕方が無いとは思いますが、これは映画。エンターテイメント。多少の脚色はあっても良かったかなと。 『秀吉が唯一攻め落とせなかった城がある。』『20000対500』なんだかとてもわくわくさせられるキャッチフレーズではないですか。これは期待に胸が膨らみます。もちろんその期待というのは『少数精鋭』であり、『数の不利を知略で補う』という爽快感に対するものであるでしょう。 ところが蓋を開けてみるとたいした策がないまま、ほとんど『地の利』と『個人の武勇』だけで強引に戦いを進めてしまいます。予想と全然違う。だまされた気分です。唯一策っぽいところと言えば、成宮君演じる酒巻が敵を城門の中におびき寄せて、油に火矢を放つシーン。ここぐらいでしょうか。 結局石田三成が未熟ということに加え、柴咲、正木という猛者によって戦が有利に運んだだけ。挙句の果てには、石田三成が早々に水攻めに踏み切っちゃったりして…。なーんかこーゆーのが見たかったんじゃないんだよなー。 しかも水攻めと気付いたシーンで成田が『敵もバカじゃなー』とのんきに言うから水攻めを回避する策でもあるのかと思ったら、何もないんかーい。とゆーか成田、つまりのぼうがまるで活躍していない。唯一やったことと言えば小舟の上で踊って、敵に自分を狙撃させ、武士たちや百姓たちに弔い合戦をさせるというもの。なんて浅はかな。こうなってくると『のぼうの城』が落ちなかったのはただ運が良かっただけという気になってきます。 実話ベースですから限界はあるかもしれませんが、どうせコメディ調にするなら、もう少し爽快な戦い方にしても良かったんじゃないでしょうか。 甲斐姫を差し出すエピソードなんて後味が悪くなるだけなんだから、まるまる削除して良かったんじゃないでしょうか。 【たきたて】さん [ブルーレイ(邦画)] 6点(2022-04-28 04:28:28) (良:1票) |
《改行表示》74.《ネタバレ》 軽ーいタッチの娯楽映画。 大幅な誤解を伴う内容ですが、ちゃんとした興味のきっかけになる可能性はゼロじゃないし 歴史に興味がない人が、へー戦国時代って面白いじゃんって思うきっかけになれば、まぁ、せめてもの。。。 端役まで強力な演技派が固める中、三成が残念すぎる。 この歴史解釈なら、甲斐姫を出す必要はあったのだろうか。 その後の消息を伝える蛇足なナレーションと演出は必要だったのだろうか。 水責めの目的は洪水じゃないよw などなど、きりがない。 せっかくの演技陣。予算。CG。 せっかくの忍城合戦。もっと骨太に作って欲しかった。。。 【こっちゃん】さん [インターネット(邦画)] 4点(2017-12-29 17:11:06) (良:1票) |
《改行表示》73.《ネタバレ》 テレビで観たので結構カットされているとは思うが、 カットされていた部分があったとしても面白い映画だったとは思えない。 そして戦いが始まるまでが非常に長いです。 のぼう様がそこまで魅力的な人物とは思えないし、 戦略ってほどのことは特にしていないのでは。 踊って撃たれていたが・・・ 【虎王】さん [地上波(邦画)] 4点(2016-01-19 22:31:59) (良:1票) |
72.《ネタバレ》 この男の奇策、とんでもない!に騙された感じ。三国志の某軍師様並のことをやってくれるのかとワクワクして観ていましたが見せ場が田楽踊り・・・。自分的にのぼう様も含め、魅力的な登場人物がいなかったですね。 【とむ】さん [DVD(邦画)] 3点(2014-07-09 00:42:04) (良:1票) |
71.多勢に無勢、2万人対5百人の戦い。ってのが何だか、この作品における「豪快過ぎるスペクタクルシーン」対「野村萬斎のひとり踊り芸」と重なるような気がして。実際、この作品では(とくに前半)、主人公であるはずの野村萬斎の扱いがあまりよろしく無くって、あまり光も当たらない。むしろ彼を取り巻く人々の表情の方が、描かれてます。それに、この主人公、奇行が目立つとは言え、「天才」ならではの裏のある奇行なんぞではなく、むしろ裏が無く計算もあまり無く、場の空気や常識にそぐわぬ闇雲な率直さが結果的に奇行奇策に繋がっていく、という具合。映像は派手な合戦シーン、派手な水責めシーンと、どんどん視野を広げスケールを大きくしていき、主人公の魅力と野村萬斎の芸が、それに対抗する。ってのが、何だか愉快ではありませんか。 【鱗歌】さん [地上波(邦画)] 7点(2014-03-16 20:44:14) (良:1票) |
70.《ネタバレ》 水攻めのシーンにスケール感が有り楽しめた。ただ、のぼうの物凄い奇策を想像していたので、少しがっかりしましたが、佐藤浩市の渋い演技に救われた感じ。結局、甲斐姫を渡すことになったのも残念。 【山椒の実】さん [地上波(邦画)] 6点(2014-02-11 12:28:02) (良:1票) |
69.《ネタバレ》 年齢は違いますけど、それを抜きにすれば志村けんで代用できるでしょう。田楽踊りのシーンだけは本業だけあって見事です。ただ、成田長親のおちょうしものという設定にも度があるでしょう。それに自らの判断で、無血開城を水と血の海にした訳ですから善人ではないですよね。榮倉奈々、成宮寛貴、山口智充、上地雄輔とキャストがコメディに寄りすぎていて、緊迫感がまったくない。特に榮倉奈々は完全にミスキャスト。クライマックスも甲斐姫をあっさり手放したり、和やかに開城しているあたりが、どうも心地よくない。後味があまりよろしくないので、娯楽映画という意味でも微妙な位置付け。 【マーク・ハント】さん [地上波(邦画)] 5点(2014-02-06 11:49:21) (良:1票) |
《改行表示》68.《ネタバレ》 “野村萬斎なくしてこの映画は成立しなかったであろおおおおお!”(よく通る大きな声で)と断言できるほどの“のぼう様”と萬斎とのシンクロ率。水上での田楽踊りはまさに狂言サイボーグ、オンステージ!『陰陽師2』でクライマックスのアレがアレだったのとは大違いです!(注:個人の感想です) 意外にハズレもなくハマっていた役者陣は…佐藤浩市シブ過ぎ(笑)成宮チャラ過ぎ(笑)榮倉棒過ぎ←いい意味で(笑)そして、ぐっさん目玉剥きすぎ(笑)…一応全部ホメてます(笑) そして…この映画からは『アッパレ!戦国大合戦』の匂いを強く感じました(群衆シーンからはジブリの匂いも)。おっとっと、コレは非難じゃありませんよ~。見ていて感じた“心地よさ”から連想された部分も大きいと思うので。でも最近は映画を見て、この“心地よさ”を感じるコト自体が少なくなってしまったワケで、そういう意味で「面白い映画だったなぁ~」と素直に思えたので点数はこんな感じで。 【幻覚@蛇プニョ】さん [地上波(邦画)] 7点(2014-01-19 10:48:46) (良:1票) |
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《改行表示》67. 豊臣方、成田方、庶民も含めて大勢の人間の血が流されるからには、例え全くのデタラメでもいいから豊臣を暴虐な存在として描くなど、それなりの理由付けが欲しかった。 全くの個人的な感情から大勢の血が流され、それが何やら美談として描かれるとか自分には全く理解できない価値観。(そのくせ、終盤にかけてやたら庶民の命を気にするなど、笑止の一言につきるw) 歴史的に知的な武将として知られる人物とか、伝説的な美女とか、よく言って適当、悪く言えば、悪ふざけとしか言いようがないキャスティングにもいらっと。 【rhforever】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2014-01-18 21:07:27) (良:1票) |
66.野村萬斎演じるのぼう様とやらに人間的魅力が全く感じられない。百姓の子供を抱いてあやしてそれで民に慕われるんなら世話ないよな。まあ、野村萬斎は本業の狂言に徹した方がいい。映画俳優ヅラするなんておこがましい。佐藤浩市がのぼう様の方がよっぽどマシだと思う。500人が20000人に勝つ納得できるリアルな戦いを描いて欲しかったね。何か知らないうちに勝ってた感じだもんな(苦笑) 【イサオマン】さん [地上波(邦画)] 3点(2014-01-07 00:56:02) (良:1票) |
《改行表示》65.原作未読だし、史実にも詳しくないのだが、どうも「のぼう様」が不可解で魅力的には思えない。これじゃあタダのバカ殿でしかなく、もうちょっと表裏みたいなものがあってもよさそうな。完全なお笑い娯楽作品として見れば、こういうものなのかもしれないが、あまりにも敵味方双方に緊張感を感じないし、悪乗りした戦国エンタメという印象。脚本・配役・演出諸々がよくなかった。 <追記>8年ぶりに再見。先日、行田観光で現地をアチコチ見てきたせいか、当時をイメージして見ることができた。わりと現地の距離感に近い形で映像化されている印象。「内通」に関する史実はよくわからないが、仮に創作だとしても、この辺が展開に大きく関わる要素ではあるので、もっと物語に上手く組み込めば話として面白くなったように思えたが。 【東京50km圏道路地図】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2014-01-06 11:22:21) (良:1票) |
64.《ネタバレ》 ちょっと評価しにくい映画 野村萬斎をいいとおもえるかどうかだな とにかく野村萬斎の独壇場 踊りはさすがに素晴らしい キャラは序盤慣れないせいか盛りすぎな感じに見えたが見ているうちに気にならなくなった たぶん段々とさらに野村萬斎が盛っていったせいだろう きりがない感じ 突き抜けているところは悪く無いと思うが人に依っては受け入れられないレベルだと思う 馬上の佐藤浩市は抜群 カットが変わる部分とか編集が微妙に変な感じ ちょうどいい所のちょっと前でカットが切り替わる 初期の北野風かなぁ 監督を二人に別けたのは正解だったと思う 樋口真嗣のうまいVFX無しにはこの映画いまいちだったが樋口監督だとコミカルな軽い演出は出来なかっただろう 野村萬斎演じる成田長親も上地雄輔演じる石田三成も微妙なフリークス感がある 変な総大将同士ががへんてこな戦闘をやってお互いがその変てこさゆえに満足して収束した ちょっと常人には理解し難い展開 その常人代表が佐藤浩市であり山田孝之だ 作り手は分っていてこの二人をキャスティングした その辺がオーディエンスに伝わったかどうかがこの映画がおもしろかったかつまんなかったかの瀬戸際じゃなかろうか 私は微妙だった 【にょろぞう】さん [ブルーレイ(邦画)] 7点(2013-12-24 12:44:38) (良:1票) |
63.《ネタバレ》 原作未読。思ってたものと違った。もっと変わった策略があるのかと思ったが、そうでもないし。敵もただのバカにしか見えん。あの感じだと数で押し切れば勝てたんじゃないのかな?でも水攻めが本当にあの凄まじさだったらヤバいな。ただ野村萬斎はあの時代にしっくりきてた。 【ぷるとっぷ】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2013-09-23 22:17:27) (良:1票) |
62.《ネタバレ》 一言でいうなら、野村萬斎による野村萬斎のための映画。今この役を演じられるのは野村だけでしょう。狂言で培った技能を存分に活かして、オイシイ役どころを手堅く演じました。一方、配役で気になったのは山口智充です。おそらく注文通りの演技プランで、彼に非はありません。しかし、同じ外連味溢れる芝居でも2人のバックボーンの違いか、山口の方には違和感が。もう一人か二人俳優以外の芸達者を入れて、全体のバランスを取っても良かったかもしれません。一昔、いや二昔前なら、型通りの殺陣で許された合戦シーンも、今やCGを使って血飛沫を飛ばすのが当たり前。現代時代劇は迫力やリアリティと引き換えに、チャンバラの様式美を失ったように思います。ある程度は仕方がない時代の流れ。本作のように娯楽時代劇の場合、リアリティは無用の長物ですが、無視する訳にもいきません。足りない娯楽性を補う意味が芸人山口のオーバーアクトにあったと考えます。石田軍2万に相対する成田軍はわずか五百。戦うという事は、すなわち死んでくれという意味です。配下の武将は兎も角も、百姓にとっては迷惑な話。それなのに彼らは自ら進んで槍を取りました。仕様が無い殿様だと笑って許してくれました。如何に長親が領民から慕われていたかが分かります。絶対の勝ち戦で水攻めなどという下策を用いる敵大将には望めないもの。人望は武器です。死んでくれる部下の気持ちに報いるには、自らも命を捨てなければなりません。そう、田楽の目的は撃たれる事でした。水攻めで落ちた味方の士気を弔い合戦の名目で奮起させ、堤防作りに携わった農民に反旗を翻すことを促すのが狙い。決死の舞です。“でくのぼう”なんてとんでもない。立派に大将の器でした。果たして、莫大な犠牲と引き換えに彼らが手に入れたのは、後の世にまで語り継がれる名誉。命に代えてまで得る価値があったかどうかは判断が難しい問題。しかし、当人たちが納得している以上誰も口を挟めないでしょう。それにしても成田長親のリーダー像には胸を打たれました。愛されるのは、努力を伴う立派な才能です。ももクロの百田夏菜子も同じタイプのリーダー。いい仕事は、仲間の、働き手の、心を動かすことから始まります。 【目隠シスト】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2013-09-09 18:28:02) (良:1票) |
《改行表示》61.《ネタバレ》 特に奇策なんて無く、終始領民の献身や家臣におんぶにだっこだった。 田楽で敵を引き付けて奇襲でもするのかと思ったら、無駄に撃たれて終わり… 後は敵方の農民の寝返りを待つのみとか、いくら何でも投げやり過ぎて策でも何でもない。 忠実ではただ城を枕に寝てたら、三成が何をトチ狂ってか浮城相手に水責めを始めて、勝手に決壊して自滅しただけだったからなぁ…。 【郭嘉】さん [地上波(字幕)] 5点(2013-09-02 23:03:13) (良:1票) |
60.《ネタバレ》 何だかしっくりいかず考えた。佐藤浩市と山田孝之以外、重要なのぼうも三成も他の家臣も今一つ輝いていない。これはもっともっと20000対500をいやらしいくらい強調しないとそれぞれのキャラは立ってこない。この物語ってそこに肝があるんじゃないのかなあ。残念でした。 【monteprince】さん [DVD(邦画)] 5点(2013-09-02 21:30:31) (良:1票) |
59.原作を読んだ時点から、のぼう様の魅力があまりわからなかった…。既出ではありますが、孔明みたいに知力溢れる奇策かと思いきや、小星の目にはいきあたりばったり、希望的観測、ただの思いつきにしかうつらず、映画でもやっぱり残念な感じでした。。けれど、萬斎さんはじめ、役者の方たちは素晴らしかった‼それこそ漫画キャラっぽい大仰な感じで、上地さんの三成もすごく良かったと思ふ…。…そう。三成がすごく良かったのデス!!そして、吉継もすごく良かった(泣)三成贔屓な小星にとって、まっすぐで純粋で頑固な三成。そしてそこに惚れながらももどかしく思っている吉継との友情。敵も味方もどちらからの視点でも応援できるという点では、この映画素晴らしいと思いマス‼ただ、甲斐姫を見た時の靱負の「あれは人か…??♡」には、激しくつっこみました。 【小星】さん [DVD(邦画)] 5点(2013-06-20 20:27:25) (良:1票) |
58.《ネタバレ》 嫌なものは嫌じゃぁ~!こんな台詞、いったいどれだけの人が言えるのだろうか。ある意味この映画最大の見せ場であり、メッセージだと私は受け止めました。太いものに巻かれるのは致し方ないとしても、その巻かれるものに道理が通っていなかったら・・・。そんなことは世の常だからってみんな諦めてしまう。難しいですね。それでもこの映画を観て、何か武者震いを感じたのなら、きっと胸の奥深くに今でも武士道が眠っている、証なんでしょう。良きテーマ、良き題材ではありましたが、私が思っていたモノとはちょっと違っていました。鑑賞前の主人公のイメージは、三国志に登場する諸葛亮孔明を想像していました。あれやこれやと知略を駆使して敵を退治する。そんな内容かな~って思っていました。ところがどっこい。成り行きで開戦して、たまたま初戦に勝って、唯一の策が自らの命と引き換えに士気を高めること・・・ってオイ!全然孔明なんかじゃないやんけ!それに士気高めて水攻めを回避出来ても、結局多勢に無勢、負け戦は確定じゃないか。結論・・・のぼうは実際のところたいして活躍していなかった。ね、ビックリですね。あとねぇ、CG。どうして日本映画のCG、こういったスペクタル調のCGはいっつもダサダサなんですかねぇ。ご愛嬌のつもりなんですかね。予算がとか、日数がとか、言い訳は聞きたくないですね。もっとちゃんと作って下さいよ。CGだって作品の「一部」なんですから。お願いしますよ。あとぐっさんの演技は下手ではないんだけど、どうしてもコントにしか見えなかった。エンドロールに現在の行田市が映し出されるけれど、あれはダメでしょう。やめてほしい。興醒めもいいとこです。本編が観光のための前振りにしかならないじゃないですか。ほんと、センスを疑いますね。主題歌もあまりマッチしてないし、全然印象に残らない。そしてこれが最大の欠点。戦ですよ、戦争ですよ、沢山人が死んでいるんですよ。なのにのどか。死者にお経をあげてる住職ものどか。みんなみんなのどか。作風だから仕方ないってか。そう、つまりね、この映画、作風がマンガなんですよ。だからつまらなくはないのに、どこかしらゆる~い感じがするんですね。ロングランで大ヒット!ゆとり世代と若い連中を誹謗したりしているけれど、なんのなんの、それ相応の年齢の方々もかなり、ゆとり、じゃあないですか、ねぇ~。 |