129.《ネタバレ》 自分にとっての007映画というのは、かつてテレビの金曜ロードショーやら水曜ロードショーで見るものだった。当時はそれなりに楽しんで見ていたはずだが、大人になり、改めてビデオやDVDで見直すというほどでもなく、劇場公開版もロジャー・ムーア引退とともに見るのをやめた。ところがどうだ。本作ラストの、●ボンドがドアを開ける●秘書とたわいもない話をする●となりのMの部屋に入る●指令を受ける・・・このシークエンスに出会い、妙に嬉しかった。なんだ、結構このシリーズが好きだったわけね。 【Northwood】さん [映画館(字幕)] 9点(2012-12-08 07:33:16) (良:3票) |
《改行表示》128.アクション映画というより、峠を過ぎて下り坂に向かう高齢サラリーマンの悲哀映画になってしまったような。忠誠とか信頼とか上司に裏切られたとか、007でそんなチマチマした人間くさい話は勘弁してよって感じ。同境遇の人は自分を重ね合わせてそれなりに感ずる所はあるでしょうけど。冷戦終結というより国民国家そのものが消滅しつつある現代において、サイバー時代における国家公認のスパイアクションの限界というか、結局こういう人間物語にせざるを得ないというか、007は今後どこへ向かうのか?という迷いの表れとも思える。 <追記>5年ぶりに再見。MI6不要論という自虐ネタはシリーズ継続の危機感をストレートに表現しているとも言える。随所に懐古趣味共に「新旧交代」の描写もあり、シリーズ継続への模索も感じられる。同じ長期シリーズでも『男はつらいよ』とは違い、役者を交代させながら継続する事は可能であるとは言え、時代の変化にどう対応するのかという課題は今後も継続するのだろう。 【東京50km圏道路地図】さん [CS・衛星(吹替)] 5点(2015-12-07 12:14:22) (良:2票) |
《改行表示》127.率直に言って何を観ているのかわからなかったです。コレ007だけど主役はMでした。どうしてこんなにダークになってしまったんでしょーか、繰り返しますがコレ007ですよね? ハビエル・パルデムの不気味な悪役は慣れてしまったのか、さほどのインパクトなく、その目的にびっくり仰天!! だってあなた、自分が期待するようにMに愛してもらえず切られたことへの復讐て・・・ まさか007でこういうものを見せられるとは思っとりませんでした、さすがサム・メンデスです。 007ならではってものが無いし、特にユーモアね。 レイフ・ファインズがMに就任したようで、これから期待できるのかしら。 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-09-22 01:07:36) (良:2票) |
126.《ネタバレ》 D・クレイグに代わってから3作目。ボンド役もすっかり板について・・・と言いたいところだが、そうはならないところが辛いところ。彼を起用した理由の一つに、原作のイメージに最も近いらしいのだが、、それにしても、これほど“ボンドのテーマ”の似合わない男も珍しく、ワクワク感がまったく感じられない。「ロード・トゥ・パーディション」の監督S・メンデスだからと言うわけでもないが、とにかく画調が終始、暗く陰鬱なのは、おおよそ「007」らしくなく、クレイグのフィルモグラフィーを見ても、何故か鬱陶しい映画ばかりがズラリと並ぶ。彼の極端にこけた頬とおちょぼ口、薄い眉毛の容貌は、ちょっと不気味で、「ロシアより愛をこめて」がリメイクされたら、敵役でもある、グラントをこそ相応しいと思うのだが・・・。「007」の定義は、3年に一度の“お祭りムービー”であり、つまりはオリンピックのようなものでる。スケールも然ることながら、どこまでも荒唐無稽な夢物語であり、また、小粋でエレガントでエロティックで、なにより主人公のボンドに華がないと成り立たない映画なのである。長年に渡って製作者として携わってきた、アルバート・R・ブロッコリやハリー・サルツマンから世代交代してからは、趣や目指す方向性も変貌を遂げ、何とも無味乾燥なシリーズに変質してしまった感がある。だからと言って、リアリズムやハードボイルドに徹してるのかと言えば、そうでも無く、とりわけ、冒頭の列車上のアクションからタイトルを挟んでからの後のシーンへの流れなどは、ご都合主義に過ぎる。また、らしくないという意味では、秘密諜報員が町中を追い掛け廻るなんて図は、まるで刑事モノ。今まで時代をリードしてきたシリーズだが、優れたアクション映画の後塵を拝しているかのように、何やら焦りのようなものを感じさせる作品となっている。 【ドラえもん】さん [映画館(字幕)] 5点(2013-04-06 16:49:25) (良:2票) |
125.《ネタバレ》 期待して行ったものの、007版ダークナイトという趣きで不完全燃焼だった。トム・フォードのスーツの美しさ!や、タイトルデザインの美しさ!!!更に上海のビルで殺し屋へ迫るシーンとカジノへの侵入シーンの美しさは息を飲んだ。素晴らしい。が。後半のロンドン・田舎シーンはいまいち。無駄に人が死ぬし、悪役の中途半端さ、何故、Mを殺す必要があるのかーという説得力の無さが退屈さを増させた。残念。 【reitengo】さん [映画館(字幕)] 5点(2013-01-05 00:32:55) (良:2票) |
124.《ネタバレ》 1本の映画ととしてはそれなりの質かもしれないが、007の映画としては残念感が残る。致命的なのがスケールの小ささ。これまで数多くの壮大な敵とやり合ってきたボンドだが、今回の敵はMの命を狙うだけの被害妄想元諜報員。しかも、結果だけ見れば任務失敗。ボンドガールにも華がなく、なんか全体的に地味。所々ににやりとさせられるシーンがちりばめられているものの、全体的評価を上げるまでには至らず。ボンドにはもっと大きな敵と知力・体力・運全てをフルに使って戦って欲しい。 【ふじも】さん [映画館(字幕)] 6点(2012-12-23 13:05:01) (良:2票) |
123.《ネタバレ》 安心して観られる完成されたフォーマット、確かな美的感覚、良く練られた脚本とまったく楽しめないというわけでもない。しかしここは残念だった点を書かせてもらう。 ●主要アクションはボンドが“追う”ことばかり。何度も繰り返されて飽きる ●敵もボンドも身体を張るタイプで両者のコントラストがない。ダニエル・クレイグと正反対のタイプの敵との対決が見たい ●アクションシーンはキレが悪い。「女王陛下」を筆頭とするピーター・ハント&ジョン・グレンの神編集を少しは見習って欲しい(アクションを論理的に見せるとはどういうことかよくわかる) ●敵の目的のスケールが小さく理に落ちすぎてつまらない。誇大妄想的な夢、意外性といったものがない ●敵の目的がしょぼいせいもあってかミステリー要素がほとんどない ●全体のトーンは非情風なのに大事故を起こす地下鉄の車輌は客が乗っていない回送車だったりして日和る所はしっかり日和っている ●冗長。議事堂での銃撃戦でさらっと終わればよかったのでは ●スコアは特に耳に残る旋律もなく、主張の感じられない今風のもので、創造性、ケレン味共にジョン・バリーの足元にも及ばない ●結局最後までアバンタイトルのバイクシーン以上には盛り上がらない。長い尺のわりに何か消化不良のまま終わってしまう…… 等々。つまるところありていなマッチョ同士のノンストップアクションといった趣の作品に堕しており、007シリーズならではの高揚感は得られなかった。特に最近の傾向ともいえるやたら暗い画面はもうほんとに勘弁して欲しい。ライムスター宇多丸氏がTBSラジオの番組内コーナー“シネマハスラー”でこの作品を年間ベストと言っていた。氏の評論は好きだが今回の評価に対しては「宇多丸それでいいのか?」と思わざるを得ない 【皮マン】さん [映画館(字幕)] 6点(2012-12-17 11:44:02) (良:2票) |
《改行表示》122.Bond『Everyone needs hobby...』 Silva『So what's yours?』 Bond『Resurrection.(再生)』 本作ではあらゆるロートルなアイテムが現れる。 髭を剃る為のレザーナイフ。 スーツの袖を止める為のカフスボタン。 火を付ける為のマッチ。 (指紋認証こそあるが)ワルサーPPK/Sと小型無線発振器。 動くのを探すのも困難なアストンマーチンDB5。 そして主人公たるジェームズ・ボンド。 古いものは不便ではあるがやはり本物であるからこその価値がそこにある。 50周年記念作品として古き良きアクション作品を本物の価値観でリフレッシュし Mという強烈な母性の殻を破って新しいボンドが再生された。。。 そんな未来を感じる作品としてスゴく好感が持てた。 【sting★IGGY】さん [映画館(字幕)] 9点(2012-12-02 18:31:27) (良:2票) |
《改行表示》121.《ネタバレ》 ボンドはピアーズからのならほぼ見てる程度です。 ダニエル007は初体験だが、顔からしてあんまし『プレイボーイ』っぽくなく、もう少しストイックなスパイの方が雰囲気に合ってる気がした。 そこを気にしてなのか、今まで見たのに比べると女絡みのシーンが少ないが、結果ボンドガールと言える程露出の多いキャラがおらずあっさり退場したりヤるだけヤって撃ち殺されちゃったりと活躍が少ない。 敵に関しては歪み切った愛憎をMに向ける元部下と言うのは悪くないが、能力が凄腕のハッカーとありきたりだしその能力を活かす描写も少ない。散々回りくどい事しときながら結局は『数人の警備しかいない審問会場に乱入して撃ち殺そうとする』と計画性皆無。ちなみにこの作戦も失敗し、ボンド&Mが実家に逃げたのを追跡しまさかのプチホームアローンをした時は笑った。てかコレの上映前日にホームアローンTV放映してたがたまたまかな?ラストはバトルも銃撃戦も無く後ろから投げナイフでズブリと最後まで見せ場無し。 アクションはまぁ無難。 そして本作最大の難点は犯人を捕まえた前と後の繋がりの無さ。 Mに関しても序盤は非情な命令を出しつつも所々柔軟な対応を見せていたが、後半はまったく触れられず、逆に後半判明したボンドの過去も触り程度で終了と話全体を通してなにかを演出しておらず、中途半端な映画を二本見ているようだった。 総評 OPだけ良かった。 【ムラン】さん [映画館(字幕)] 3点(2012-12-02 17:10:47) (良:2票) |
120.《ネタバレ》 映画の都合で状況が成り立っている場面が非常に多い作品。オープニングのトルコでの怒涛のチェイスシーン。車・バイク・列車と次々と場面が目まぐるしく変わり、とても面白い。オシャレなボンドが重機で敵に対抗するという画もギャップがあるし、その重機を車両間の橋にするといったアイデアも良いと思います。でも重機をズンズンよじ登っている時に敵が何もしないのはおかしくないですか?つまり「重機を橋にする」という画を成り立たせるために邪魔な敵の存在を消している(この映画では何故かさっさと前頭車両に移っている)。予告編でも流れていたロンドンの地下鉄で列車が次々とボンドに襲いかかるシーン。確かに列車が脱線して飛び出す画は面白いけどボンドが丁度あの位置に立ち止まるって何で敵が分かるの?しかもボンドは敵がペラペラ喋るのずっと聞いているし。さっさと撃てよ。最後の舞台となるスコットランドの洋館の展開には開いた口が塞がらず。なんでMI6の弱みを握っている敵が態々敵地まで乗り込まなきゃいかんのだ。「お前らさっさと俺のアジトにやってこないと、また諜報部員の個人データを公開しちゃうよー」ておびき寄せればいいのに。Qは「パン屑は大きすぎても怪しすぎるからいけない」とか言ってましたが、あんなスコットランドの田舎に立て篭っていたら絶対に罠を仕掛けているに決まっているだろう。しかもヘリから降りないで、ミサイルでもなんでもぶち込めば終わるのに。最後にMと無理心中を図っていることから想像するに自分の手で直接殺したかったのかも知れませんが、それなら館を襲撃したとき手榴弾をポイポイ投げてたのは変です。折角の凄腕エージェント同士の対決にイマイチ凄さを感じられなかったのも残念です。というかあの『ノーカントリー』で歴史的な悪役を演じたハビエル・バルデムを担ぎ出して、あの浅薄な悪役描写はあんまりかと……。それにボンドガールの扱いが史上最強クラスに杜撰。まあそんな風にツッコミをついつい入れたくなる程に粗い脚本でした。本シリーズの007は過去作と異なりリアル路線で作っているから、どうしても旧シリーズに比べて脚本の粗が目立ってしまう。今度は細部までリアルにこだわった007が見たいものです。それこそ劇中で繰り返される様に、古き良きものが現代で生き残れる道でしょう。リアル路線の007は全然アリだと思いますが、本作はちょっと失敗作だと感じました。 【民朗】さん [映画館(字幕)] 5点(2012-12-01 17:40:50) (良:2票) |
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119.《ネタバレ》 ○約4年ぶりの新作。ダニエル・クレイグボンド作をしっかり復習し、期待したがその期待を大きく下回る出来だった。○まず冒頭のアクションシーンだが、過去2作で一番地味だった。使い回しみたいなシーンが多く感じた。○それからというものはとにかく長い。前々作とほぼ同じ長さなのだが意味合いが全く違う。○サム・メンデス監督だが、やはり庭が違うのか、どうもドラマ仕立ての作風がしっくりこない。随所にらしい絵作りこそ感じるが。○前2作登場のなかったQも登場するが、メカおじさんのイメージがありしっくりこなかった。○一方で、ちゃんとしたボンドガールが登場しないのは残念だった。○終盤のアクションも含め、アクションは総じて地味だし、少ない。○ラストのマネーペニーのくだりにはニヤリとさせられた。JAMES BOND WILL RETURNと最後に出たが、新Mのもと、次回作に期待したい。○スパイは時代遅れとブロスナンボンド時代から言われていたが、その答えをMの引退にしか見いだせないとはそういう時代なのか。○総じて、このシリーズに求められるのは大掛かりなアクションと美女とのロマンスだとつくづく感じた。その柱となる大きな2つが欠けてしまってはダメだな。○最後に、長きにわたってこのシリーズを支えたジュディ・デンチに拍手を送りたい。 【TOSHI】さん [映画館(字幕)] 4点(2012-12-01 17:15:58) (良:2票) |
《改行表示》118.完成度の高い良い映画でしたが、安定しすぎというか予測の範囲を超えない仕上がりで、随所に少々しらける箇所もあったような気がします。ダニエルボンドからリアル路線になったのはある意味では良いことなのだと思いますが、少しエンタメ性に欠けるような部分もあって手放しでは喜べない感じです。なんだかやたら真面目くさった表情ばかりが目立ち、観客まで眉間にシワが・・ 話は変わりますが、今作はオープニング曲&OP映像はとても素晴らしいです。本編のほうも随所に過去作へのオマージュが散りばめられている点も高評価です。やはりBD5の登場と共に「元祖、アノ音楽」が流れるとウキウキします。そういった意味では正統派ボンドの、ある意味正しい進化形なのかもしれません。(個人的にはピアース・ブロスナン版のチャラケ具合 + ダニエル版のシリアス具合をシェイクして上手く割っていただいたいところ) ダニエルボンドになってからボンドガールがやたら不幸なのは気になります。元々ボンドガールといえば幸薄いことが多いですが、ダニエルボンドになってからやたらとシリアスすぎるような気がします。ああ、今回は「あの人」もボンドガールか。今回は特に不幸だったような気がします。個人的にはボンドガールにはもっと峰不二子ばりに悪に徹する強くてニヤっとさせられるような流れを期待したいところです。 正直、ダニエルボンドになってから手放しで楽しめたのは一作目だけ、その後は回を重ねるごとに暗い気持ちになっていきます。本作も鑑賞後に若干疲れを感じたのでこの点数にしておきます。 【アラジン2014】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2016-05-07 13:35:11) (良:1票) |
《改行表示》117.冒頭だけ見ると「007! ボンド死す」ってな感じで、このエピソードにおけるMとボンドの関係が、ラストにも繋がるんですが、まあそれならそれで、物語が寄り道し過ぎ、要するに2時間半近いってのが長過ぎなんでしょう。かなりボヤけた印象。 そもそも007シリーズってのがそれなりにおバカなシリーズであって、例えばムーンレイカーなんてのはそれはもうヒドイ内容な訳ですが、アッと驚くとんでもないスタントシーンをスタントマンに演じてもらいつつ、ロジャー・ムーアはあくまで涼しげなスケベ顔でキメてみせる事に徹していて(と言う程何もしてない訳でも無さそうですが)、これもひとつのやり方ではあったかな、と。もちろんそれと同じ事をまたやって欲しいとは言わないし、あんなおバカな事も今更なかなか出来ないだろうし。ということで、ダニエル・クレイグによる肉体派ボンドの登場と相成る訳ですが、自分でアクションをこなし、かつ自分でボンドらしくキメてみせるには、それなりに工夫も必要でしょう。 冒頭のアクションで、パワーショベルから飛び降りてキメてみせる、そこでクールな表情をカメラがバッチリ捉えていたならば、このシーン、さらにキマってたのでは。 映画全体に、雰囲気はあれど、そのままズルズルと弛緩してしまう印象。ラストの一軒家での戦いも、結局最後まで画面を暗くしただけに終わってしまって。 もしも、ここぞという場面でキメきれない理由のひとつが、「動けるボンド」のせいであるなら皮肉です。ダニエル・クレイグは何度も全速力で走って見せ、それは実に綺麗な走り方なんですけど、なかなか高揚感に結び付けられないまま、ああまた走ってるんだ、と。 硬派な007映画も結構ですが、真面目過ぎなのかも知れません。このボヤけた印象を、もう少し引き締めて欲しい。 【鱗歌】さん [CS・衛星(吹替)] 5点(2016-04-17 08:44:07) (良:1票) |
116.《ネタバレ》 制作陣の迷いが伺える映画でした。昨今公開された様々な優れたスパイアクション映画(ミッション~やボーン~など。)を横目に見ながら、かといってそれらを上回る物を作るだけのものを制作陣は持ち合わせていない。でもああいうのやりたいなぁという思いがあったんでしょう。結果として出来上がった物は立ち位置が定まらず、他の映画の縮小コピーの場面が続くような映画。特に敵役の小物臭さからくる世界観の狭苦しさは致命的でした。まあど派手でな演出が多く、見ていられないというほどつまらなくはないのでテレビでやっていたら見る程度が良いかと思います 【kirie】さん [ブルーレイ(字幕)] 5点(2015-05-19 21:40:45) (良:1票) |
115.《ネタバレ》 前々作『カジノロワイヤル』のファンなので公開初日に観に行きました。今更すみません。でもこれはガッカリ。まずはBGM。ダサいです。映像の暗いトーンと合っていない様に思います。ずっと鳴っていてやかましい。悪役もだいぶ頂けない。演技が過剰な割には迫力あるシーンが入れ歯(?)外すシーンだけって問題かと。で、爆破とか色々やってみたけど結局かまってちゃんかい。挙げ句の果てには駅員に変装してても顔がデカ過ぎるせいでカメラ越しにバレるってアンタ…。そのシーンの為にハビエル・バルデムをキャスティングしたのかと思ったわ。当時監督のインタビューに「『ダークナイト』を参考にした」とありましたが、全てにおいて二枚以上下手な感じ。ボンドが着るトム・フォードのスーツだけが見所でした。 【HIRABAYASHI】さん [映画館(字幕)] 2点(2014-03-30 17:26:32) (良:1票) |
114.《ネタバレ》 ダニエルボンド三作品続けて観ました。後半での前2作とのテンションの違いにびっくりでしたが、●若いQ、●マネーペニー、●新Mで納得。なるほどね、次回作からが本当の意味での新生007なんですね。これまでのこびりついた007のイメージを、金髪青い瞳のダニエルを抜擢する事で、まずはボンドのイメージを払拭させて、ボンドの若気の至りから落ち着かせる経緯、現代でも通じる雰囲気に三作使ってジワジワ変えていった、、、と。まんまとヤラれました。そんなにコアな007ファンではなかった私でさえ新イメージを受け入れられましたよ。でもスパイグッズや仕掛け車が好きだったコアファンにはツライ現実かも。さて、今作はラストのアナログ戦闘には無駄というかナゼの嵐で戸惑いました。が、ハビエルの『ノーカントリー』さながらの気持ち悪い演技で持ったかな。あとは冒頭のボンドの天井破いた列車に飛び乗った後の素敵な身だしなみシーンに萌えたのでオマケのプラス1点。 【movie海馬】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-12-14 23:38:31) (良:1票) |
113.《ネタバレ》 「カジノロワイヤル」がおもしろかったので、久しぶりに観だした007。「慰めの報酬」もよかったんだけど、やっぱQやマニーペニーがいんとな~とか、Мはやっぱ男であってほしいとか色々おもっていたら、ここにきて、あーた、まさかのQ登場。しかも若い!そんでもって、ラストにマニーペニーまで、あなたがそーだったの?と衝撃うけたし。ほんでもってМが男に。なるほど、最初に戻るわけね。こりゃ、うれしいびっくりだ。007が映画になってから、時代は変わり、いまや007みたいなスパイは古く、そんな中、あえて古い007に戻る原点回帰への路線で、古さと新しさのぶつかりを映画の色々な場面に仕掛け、アストンマーチンの銃まで登場させ、Qにボールペン型の爆弾は古いと言わせ、なんか主役のダニエル・クレイグまで、カジノロワイヤルのハードボイルドイメージから、最後はちょっぴり余裕のある、あの昔のジェームス・ボンドのイメージに近づけて終わるとゆう展開は、なんだか安心したとゆうか、時代が進んだ寂しさを癒されたとゆーか、とにかくうれしかったです。さてさて、次はどんな風になるのか?またどこで、ジェームスボンドの世代交代が起こるのか、それにしても、ほんとこのシリーズ、息長いわ。 【なにわ君】さん [DVD(字幕)] 10点(2013-11-16 02:27:57) (良:1票) |
《改行表示》112.《ネタバレ》 大人気シリーズにおいてとても重要な作品。過去2作で若きジェームズ・ボンドを描いていながら、今作ではボンドはロートル扱いされています。それは老朽化したシリーズを象徴させたボンドの姿。そして悪役はあり得たかもしれないボンドの影を表しています。 監督にサム・メンデスを起用したことで過去作と比べて芸術性が飛躍的に上昇しているのは、これからの007は娯楽映画以上のものを見せていくという姿勢の表れではないかと思いました。初期作へのオマージュを捧げたシーンが何度も登場し、ついにボンドの実家まで登場しますが、それらは木っ端微塵になっているんですよね。さらにMとの決別を経て、若返ったおなじみのキャラクターたちと共に新たな時代を築きあげるのだと宣言したラスト。過去への決別をストレートに表現している今作の持つ意味はとても大きいと思います。 また、オープニングも見事でした。これまでのオープニングで表現されていた「女性と死」から女性がフェードアウトし、死の匂いしかしない鳥肌モノの映像と、アデルの主題歌。最高です。今後これ以上のボンド映画が生まれるかどうか…。 【カニばさみ】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-10-11 21:41:28) (良:1票) |
111.《ネタバレ》 悪役のシルヴァが登場するまではテンポよく進んで面白かったけど、後半はあまり面白くなかった。シルヴァに悪役としての魅力がない。ラストの銃撃戦も単純過ぎてつまらない。ボンドの超人的な活躍が観たかったのに。また、シリーズの自虐的なネタが結構あったけど昔からのファンは笑えないのではないでしょうか。いまひとつ。 【ぽじっこ】さん [CS・衛星(吹替)] 6点(2013-07-07 22:27:40) (良:1票) |
110.《ネタバレ》 本当にショック。前評判に比べてつまらなすぎ。良かったのは最初の15分くらいで、あとは非常に退屈です。明らかに監督がダークナイトに意識されすぎで、アクション、台詞回しはどこかで見たようなものばかり。前半のアクションシーンは色使いとか展開にしたって、スタイリッシュなものだったのに、後半、特に最後はB級映画でも出来そうなごくごく単純な銃撃戦の応酬。あっけなさすぎます。さらにただでさえ冷徹に見えるダニエルボンドが,平気で一般人を見殺しにしているのもよくわからない。ボンドってそっちの方向性でいくんですか?女性だけが弱点っていう設定は一体どこへ?もうちょいチャーミングなボンドも見たい・・・。ダニエルボンドってただ殺してるだけじゃないですか。セガールだってもうちょい感情ありましたよ。大体、なんでもかんでもハッキングで片付けないでほしい。この映画が、アクションだらけで息もつかせないようなテンポの映画ならまだわかるけど、やたらゆっくりやっているのに何か脚本がつまったらハッキング。ハッキング→敵発見→逃す→ハッキングという流れが多すぎ。それに悪役も影が薄いというか、やりたいことが小さすぎる。やっぱりボンドの悪役は世界征服だか破滅だかでいいんじゃないですかね?なんだかボンド映画を高尚なものにしようとしすぎです。ボンド映画のメインはやっぱりアクションであって、まずそこをスタイリッシュにしてから、台詞回しとか考えてほしい。まあボンドシリーズのファンの方は違うのかもしれませんが。 【ronronvideo】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 3点(2013-05-07 03:50:05) (良:1票) |