94.《ネタバレ》 原作は未読です。松田龍平さんの演技が作りすぎ、といった意見もあるが、私は彼が役者として新境地に挑戦したとしてここは好意的に受け取りたい。95年頃と言えば、パソコンが飛躍的に普及する直前の時代。まだ多くの人が辞書を手に取って言葉を探したあの時代です。今となっては、言葉を検索するならパソコンの方が圧倒的に早くて便利なのだが、辞書には確かに存在した手作りの温かみはそこには一つも感じられません。利便性を最優先して何から何まで機械化、自動化も結構ですが、手作業で辞書を作るような、それこそ大海原に舟を編むような気の遠くなる作業に誠心誠意励む、こういった日本人が誇れる文化を後世に残していくことも大切なことではないか、と思います。今回、"大渡海"作成に携わった人たちを見ているうちに、なぜだか自分が日本人であることが心から嬉しくなりました。鑑賞後に、本棚にある辞書を改めて手に取ってみました。ずしり、と重たい。一冊の辞書が完成に至るまでの時間や労力を知った今では、それが歴史の重みのようにも感じられてひときわ感慨深いものがありました。 【タケノコ】さん [ブルーレイ(邦画)] 8点(2014-05-24 19:45:40) (良:5票) |
《改行表示》93.《ネタバレ》 辞書を作る話に2時間。・・・どんなものかと思いましたが、静かながらも熱く真剣な気持ちが伝わり続ける、力強いドラマに感動。日本の映画の良さが全部出ているのではないかと思っちゃうくらいの味わい深さでした。 馬締君も香具矢ちゃんも、出演者の皆様それぞれが地味ながらもすごく良い味をだしてくれているわけですが、なかでもとりわけオダギリジョー演じる西岡さんが最高に好きですね。 「映画ってやっぱり楽しくなきゃね!」と思っている僕にとっては、西岡さんがからむたびに映画館でおこる笑いが心地よく、それでいて彼が泣くシーンにはこちらも胸を打たれてじーんとしちゃいました。 また、「まじめっておもしろい」の映画のキャッチフレーズ通り、確かに「まじめ」もつきつめれば良い意味で面白い。正真正銘の真面目さから生み出される面白さというものをしっかり堪能させてもらいました。 いや、この映画は本当に良かったです。 この映画を観て元気づけられる人って、世の中にいっぱいいるんじゃないですかね!日本人の良さって、何と言っても「まじめであること」だと思うんです。そしてやっぱり「ものづくり」にかける誠意や熱意だと思うのです。 もともと日本人が持っている良さってものを、辞書作りとそれに携わる人達のドラマを通して再認識させていただきました。 【たきたて】さん [映画館(邦画)] 8点(2013-05-31 03:08:26) (良:3票) |
《改行表示》92.《ネタバレ》 「舟」が渡るのは「言葉」の大海原、「編む」は辞書の「編集・編纂」です。 原作を読んだ者として、マジメの変人ぶりを松田龍平がどのように演じるかに興味がありました。彼が過去に演じてきた役柄とは違うキャラに思えたからです。マジメが松田龍平に見えなかったので頑張っていたと思います。客が少ないレイトショーで思わず大きな声で笑ってしまうシーンがあって恥ずかしかったです。マジメ以外の登場人物たちは普通の人ですが、徐々に人柄が滲んでくる西岡(=オダギリジョー)が美味しいところを独り占めしてましたね。 原作は群像劇的なキャラ描写の底流に、いくつかのテーマがありました。「言葉」に対する愛情、モノを作る意義、無器用な恋愛などです。後者2つはそれなりに表現できていたと思いますが、肝心の「言葉」に関する部分が私には薄味でした。ほぼ原作通りなのですが、「勢い」で演出するタイプの石井監督には苦手な内容だったのかも知れません。マジメの「言葉」に対する狂おしいほどの執着には、もうひと工夫欲しかったところです。 このレビューにしても、それなりに言葉を選んでそれなりに時間を費やしています。私はそれを楽しんでいます。概念にカタチを与える作業の面白さは、ツールである「言葉」があってこそ。その素晴らしさに正対していた原作の映画化と云う意味では、少し残念ではありました。 【アンドレ・タカシ】さん [映画館(邦画)] 6点(2013-04-14 19:53:45) (良:3票) |
《改行表示》91.ひたすら辞書を作るという鑑賞中も感情移入させる映画です。 悪い映画ではないんです。私は途中でリタイアし、2回かけて見ました。 でも、こういう映画見て「つまらない」とか言うと、「お前は映画というものを理解できないんだ」って言われそうなんです。 だから、批判する人間が出てこないから、こんなクソ映画でアカデミー賞を取っちゃうんです。 私は正直に言いたい。 「この映画はなんてつまんない映画なんだ!」と。 実際、辞書作る人間なんて、つまんねえ奴だと思うよ。 【クロエ】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2016-01-07 18:11:37) (笑:2票) |
90.《ネタバレ》 とても地道に一冊の辞書を作り上げる生真面目な担当者の皆さんの映画らしく、とても丁寧に作られていたと思います。そもそも、辞書作りをする人を描く映画というものが初めてなんじゃないかな。その知られざる世界は実に興味深く、しっかりと堪能出来ました。一冊作るのに15年かかるという気の遠くなるような大変さもさることながら、街中で知らない言葉に出会ったら紙にメモしていく「用例採集」という作業、あんなの辞書作る人以外ではまずやらないだろうな、というそのお仕事がとても面白い。そんで、登場人物。言葉が大好きなまじめ君は口べたで喋るのが苦手。そんなまじめ君とは正反対キャラの西岡さんとの掛け合いが見ていて本当に楽しい。というか、役者さんが全員素晴らしい演技してましたね。これはそれぞれの役者さんの力量も勿論なんですが、その役者さんに合った配役の見事さもあるのかな、という気がします。勿論、演出も巧いんでしょうけど。それから下宿の中の様子を、とっても味わい深く撮影されてましたね~。ああいう雰囲気のある建物ってやっぱりいいですね。ストーリーは、一冊の辞書を作り上げる、ということだけなんですが、その過程で新しい出会いと別れ、成長というものがあるわけですね。辞書作りも、話の進み口調も、なんだか「コツコツ」という感じで、そのコツコツ感がとても心地よい作品なんです。あ、音楽も良かったです。日本映画の良さみたいなものが凄くよく出てる傑作です。 【あろえりーな】さん [ブルーレイ(邦画)] 8点(2013-12-31 00:31:24) (良:2票) |
89.いい映画でした。辞書作りのプロセスが丁寧に描かれていて興味深いです。配役も、原作未読にもかかわらずぴったりだと感じさせてくれるキャストでした。恋愛パートをあっさり進めたのも最近の邦画においては珍しい作りで面白いと思います(もしかしたらそれも原作通りなのかもしれませんがなにぶん未読なので・・・)。年代設定が1995年という、出版においてIT化が十分なされていないだろうと想像できる絶妙な年代なのも上手い演出だと思います。そうでなければ終盤のハプニングなんてあっさり解決してしまいますから。 あと、オダジョーの西岡が良いアクセントになって地味になりがちな画面を上手く締めてくれました。 【MASS】さん [映画館(邦画)] 8点(2013-05-11 18:23:12) (良:2票) |
88.《ネタバレ》 辞書の作成者という実に硬派な題材!と期待したのですが、肝心の描写自体が何とも凡庸でした。まず、掲載用語を中心とする言葉の扱いが軽すぎで、あれなら日常会話での雑談かあるあるレベルです。この辞書を作ろうと思ったら、たった一つの言葉でも何か月でも何年でも延々と考え続けてもおかしくはないはずで、そのような登場人物の執念を見たいところでした。また、実際の作業についても、それっぽく机に向かっている様子は映りますが、肝心の画面上とか紙の上で何をしているのかに対する配慮がない。つまり、料理人が厨房に立っているところは撮っても、手元の料理や包丁さばきを映していないのと一緒です。さらに、本を作ることがテーマでありながら、紙面構成や編集や校正の作業ディテールにも踏み込まれていません。作中では15年くらい経過しているようなのですが、それが画面上表現されていないのも気になりました。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2022-12-17 22:22:53) (良:1票) |
《改行表示》87.《ネタバレ》 文字の大海原に飲み込まれるとかなんとか 文系らしさ全開の美意識には辟易するのではと思っておりましたが なぜかしっくりと腑に落ちた作品。 主人公をサラリーマンとして捉えるとこの映画のメッセージには気づけません。 人生の仕事とは金を稼ぐにあらず、 金を稼ぐのは生きるための手段であって目的ではない。 人を喜ばせたり、手助けしたり、育てたり 誰かの為に何かをなす事が仕事であって、 金銭はそれを継続するための手段です。 会社を経営するものにはこうした姿勢とスタンスも必要ではないかと感じました。 【病気の犬】さん [DVD(字幕)] 8点(2015-10-24 17:31:24) (良:1票) |
86.《ネタバレ》 「大渡海」買いたいんですけど。 【たくわん】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-01-06 16:40:57) (笑:1票) |
85.なかなか世間に知られることのない辞書作りをテーマにしているから、それなりに目新しく面白くなるのは当然という感じ。言葉への愛情は感じられたけど、登場人物に人間臭さが感じられず魅力がないため、どうしても薄っぺらい印象となってしまう。 【noji】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2014-10-05 21:09:24) (良:1票) |
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84.この映画は、スタッフみんなが大渡海のようにコツコツとまじめに作ってきた、そんな印象を受けました。地味な話だけど芯がしっかりしているし、変に笑いや一般ウケに走らないところが高いセンスを感じました。日本も、こういう仕事がきちんと評価される社会になってほしいですね。 【ramo】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2014-04-26 22:58:41) (良:1票) |
《改行表示》83.10年以上かけて延々と辞書をつくる。ただひたすらに言葉を集め、編纂する。 おびただしい言葉の海に放り込まれ、漂い、もがき、“向こう側”に辿り着こうとする映画。 極めて地味な映画である。でも、なんとも愛らしい映画だった。 「言葉」そのものを敬い、愛する日本人ならではの物語だと思う。 また、「仕事」に一生をかけることへの憧れと羨望の描き出し方も、日本人ならではの特性をくすぐるものだった。 そういう意味では、とても日本人らしい映画だと思うし、この国の人々の普遍的な一側面を世界に対して理解してもらうにも有意義な映画だとも思う。 映画としては非常にオーソドックスで面白味が薄いようにも見えるけれど、一つ一つの画づくりはとても丁寧だった。 たとえば、編集室の書類の積み重なり方や、主人公の下宿の佇まいに至るまで、登場人物たちが息づく空間の空気感がちゃんと伝わってくる。 作り込まれた映画の世界観は、時に秀逸なアニメーションに通じる雰囲気を覚えた。 特に主人公とヒロインが出会うシーンなどは、ありふれた描写ではあるけれど、とてもキュートでファンタジックだった。 主演の松田龍平は地味な物語の地味な主人公を、彼の愛妻が言うように「面白く」魅力的に演じていた。 宮﨑あおい、オダギリジョー、小林薫ら脇を固める俳優たちの存在感もそれぞれ素晴らしく、味わい深い人間模様を見せてくれた。 映画的工夫の軽微な欠如は感じ、物語の核となる「言葉」や「料理」などにもう少し効果的にフォーカスを合わせてみても良かったように思える。 そうすれば更に芳醇な映画になったかもしれないけれど、そのいきすぎない「真面目さ」がこの映画のあり方だろうし、それはひいてはこの国が見つめ直すべきあり方に繋がるものなのだろうと思う。 【鉄腕麗人】さん [DVD(邦画)] 7点(2014-03-16 10:15:57) (良:1票) |
82.期待しすぎた私がわるいのかしらね。でも、ここまで凡庸とは・・・嗚呼。「言葉」にこだわることのスリリングさが完全に欠けてるのは、致命的としか言いようがない! 【おばちゃん】さん [映画館(邦画)] 5点(2013-11-15 22:32:09) (良:1票) |
《改行表示》81.《ネタバレ》 一冊の辞書ができるまでのお話。それ以上でもそれ以下でもありません。あえて言うなら「ちょっと変人でも大丈夫だよ」ということもあるのでしょうが、どうも最後にとってつけたような感じになってしまいました。中盤での香具矢さんの「なにが普通かわかんないけど」というセリフは重要だと思いますが。それ以外、夫婦の話も松本先生との話も、最終的には「辞書を作る」という大枠内にとどまっていて、はみ出すところがない。それが本作の長所であり短所でもあると思います。お話としてはまるでプロジェクト某の映画版のよう。実際、実はそうだった(実話が元になっている)と言ったら、信じる人が多そうです。後半での掲載漏れをめぐる一連のエピソードも、あざといほどセオリー通り。そういった点ではよくできていると思いますが、面白味には欠けます。製作にテレビ局や新聞社がずいぶんとかんでいるようですが、この安全運転ぶりはそこから来るのでしょうか。もうちょっと「変人映画」でもよかったかもしれません。 ところで、異動前に馬締くんは熱心に何を読んでいたのでしょう。それが一番気になったりして。 【アングロファイル】さん [映画館(邦画)] 7点(2013-05-03 10:49:04) (良:1票) |
《改行表示》80.《ネタバレ》 とても丁寧に作られた良品だと思います。 マジメ君の下宿の部屋、底が抜けそうな物干し?ベランダ? 大量の紙に囲まれてインクの匂いがしみついているような古びた編集室。 すべて作りものとは思えない仕上がりのなか、個性をつかんだ俳優たちの 演技もまともです。 松田龍平君はマジメ君を好演、われらがオダギリジョーは、ちょっと無理のあった 軽い若者から働き盛りサラリーマンを徐々に人情味を見せてホンワカ笑わせてくれます。 あおいちゃんもさすがに上手かった。 もちろん脇を固めるベテランさん達には文句のつけようがありません; ただ・・ちょっと不満、不自然なのが、二人が結婚したあとの感情のぶつけ合い、 このマジメ君ではすれ違い?の方かな、が全く描かれていないので ちょっと・・作り物が透けてしまった感です。 戦前の日本の夫婦に会ったような、妻は夫に従い、といった面を描きたかったのかな。 結婚前のかぐやちゃんならば、もっと自己主張もあってぶつかり合いも あるのが自然な流れのような気がしました。 【AKO】さん [映画館(邦画)] 8点(2013-04-21 00:48:10) (良:1票) |
《改行表示》79.《ネタバレ》 最初に辞書作成の場面を見た時に「ああ、電子化してやりてぇ」と思った。そして、最終局面頃になれば、前の版との項目比較くらい、データベースでチョチョイと済むような気もした。でもやっぱり、その目で比較を見ないと安心しないのが、彼らの気質なんだという感じも判る気がするのだ。 用例採集の時に使う紙片の、小さな紙を取り扱う音、鉛筆を滑らす音、この辺の描写から、作り手の紙に対する思い入れと言うものを感じる事からも判る。完成したのは’10年という事だが、その時にもまだ紙と鉛筆で改訂版の用例を書こうとしている、彼らのこだわりにちょっと感ずるものもある。メモ専用の機器、ポメラなんてものを思い出す自分はずいぶんと軽薄な感じもするが、そういったモノの基礎となる言葉の指標を作っている、いわば先進洞抗(『海峡』参照)なんだろう、この仕事は。 そうしたものは、辞書一冊の為に紙を新開発するという描写にも表れている。ここの部分はもっと詳しく見たかったところでもある。 さて、馬締くんだが、当初は頼りない無口な青年でよろよろ歩いていたのが、そのうちに走る、喋る、大きく成長した凛とした立ち姿が頼もしい。彼の言葉への思いはかぐやさんをイラッとさせはしたが、嫌われはしなかった、むしろその誠実さが理解されたのが、嬉しい。 それに、偉大なプロジェクトと言うのは、人を虜にするらしい。馬締君は資質があったとは言え、ファッション誌から来た彼女をも辞書の人にしてしまう大いなるプロジェクト、人と人をつなぐ言葉と言うものの魅力なのだろう。だが、映画的にはその部分はちょっとわかりにくい、とうのが玉に瑕だ。 しかし、全体的には馬締め君の静かな情熱とでも呼ぶべき熱意によって、十数年にわたる大事業を成し遂げた、言葉の専門家たちの想い、生き様といったものに感動させられた。 p.s 松田龍平はもちろん、オダジョーもすごく良かった。辞書から外される前は、これがオダジョーとは思わなかったくらい、若い編集者を演じていた。小林薫は久しぶりに見たが、すっかり名優の仲間入りだな。『風の歌を聞け』の頃が懐かしい。 【Tolbie】さん [映画館(邦画)] 7点(2013-04-18 00:02:08) (良:1票) |
《改行表示》78.《ネタバレ》 鑑賞目的は、「きれいなオダジョー」。CMで見た髭のないオダギリジョーの姿につられ、きゃんきゃん尻尾を振って本日鑑賞してまいりました。眼福、眼福。(やっぱり、あれですかね、95年当時のヘアスタイルはヅラですよね?男性陣のズボンの太さといい、池脇ちいちゃんのお化粧といい、絶妙なダサさ加減でした)。そんな目的ではありましたが、まじめ君とかぐやさんのシーンにかなりやられました。恋人と別れの電話の後、黙々と包丁を研ぐかぐやさんの背中。振り向いた彼女は、こっちまで泣いてしまいそうな切ない表情でした。まじめ君は、不器用なりにも、かぐやさんを元気づけようと一生懸命話し続け、そんな彼のまじめな優しさに、ふっと何かがほぐれたような表情に変わる・・・。宮﨑あおいという女優さんの底力を感じるシーンでした。あとは、告白のシーン。OKもらってるのに、「え~、え?え~・・・」と言い続けるまじめ君に、しばらく笑いが止まりませんでした。年月が経ち、いつも体が斜めで挙動不審気味だったまじめ君が、大人の風格あるまじめ主任に変貌していました。きっと、かぐやさんに思いを伝えられたことが自信につながり、丁寧な手順でいつもおいしいご飯を用意してくれる彼女の理解と支えがあって、辞書作りという気の遠くなるような仕事を積み重ねる過程が、まじめ君を大人の男に成長させたんだろうなあと思いました。あ~、いい映画でした。 余談ですが、先日の「王様のブランチ」で、西岡さんが新入りちゃんに「面白い顔だね」というセリフは、台本にないアドリブだったと話してました。そしてオダジョーは、「正統派のきれいな顔より、面白い顔が好みなんです。」とも言ってました。でも、嫁の香椎由宇さんはどう見ても正統派の美人さんですよね。フンだ。 【おおるいこるい】さん [映画館(邦画)] 7点(2013-04-17 15:45:10) (良:1票) |
《改行表示》77.《ネタバレ》 言葉に対して、改めて真摯な気持ちで生きていこう…。 そう思わせてくれた この映画に感謝しています。 宮崎さんの「嬉しいけど、読めないじゃん!」は、見事でした。 その後に続く「辞書で調べなさいよ!いや、調べないでいい」 やり過ぎるとコミカルになってしまう難しい台詞・流れだと思うが、 絶妙な雰囲気でした。女性の気持ちの揺れ動きがヒシヒシ伝わって来る。 それにしても「愛」に「あ・い」の音を充てた人は、誰なんだろう。 それって、50音順が確定する前の時代なのかな?。 母音のトップ1・2じゃないですか。そこまで考えて名付けたのか?。 最も大切なものに、その2つの音を充てた人を尊敬します。偶然?。 【じょるる】さん [映画館(邦画)] 8点(2013-04-16 18:41:05) (良:1票) |
《改行表示》76. 辞書を作る過程を通して言葉の奥深さを語り、一風変わった青年と周囲の人々の交流を温かみのある視線で描いている。 言葉は生き物で常に変化するもの。ゆえに「大渡海」のようなものはいつの世にも必要だろう。たとえそれがデジタルであろうとなかろうと…。1995年(ウィンドウズ95発売年)というIT化初期の時代設定が絶妙。何度も何度も校正を重ねる様はプロとして当然であるが、何といっても言葉に対する愛着が深い。 岸辺みどりが登場してから展開が一変してちょっとがっかり。古風な顔立ちとギャル風の役柄がミスマッチ。 映画の象徴的な話題、「右」とはどういう言葉で説明するか問われれば“〇〇から見て△△の方角”と答えるのはごく自然な反応だね。子どもの頃、「右」を答えるなぞなぞで“石の上に頭を出した子ども”の解答を思い出した。 【風小僧】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2023-01-22 17:15:55) |
《改行表示》75.《ネタバレ》 丁寧だけど長いし、退屈な作品。 辞書が出来ていく過程が分かるのは良いけど、松田龍平やら宮崎あおいなど主要人物が違和感ありすぎる。 真面目すぎる路線を今どきのオダギリジョーで緩和しようとするのは良いけど、黒木華を中途半端なはすっぱ役として出してきたのは残念。 小林薫が良かった。でも最後の終わり方がいまいちなので、総合的に4点。 出版業界に興味がある人は見ておいて損はないかも。「舟を編む」って大渡海を作る過程のことだよね。 【mhiro】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2022-12-24 20:09:05) |