《改行表示》37.「映画化」のインフォメーションに際し、最も眉をひそめたポイントは、“田宮良子”を演じるのが深津絵里だということだった。 深津絵里は大好きな女優の一人だ。ただ、原作漫画において殆ど主人公の一人と言っても過言ではないキーパーソンである寄生生物“田宮良子”の文字通り「異質」なキャラクター性と、これまで深津絵里という女優が演じてきた多くのキャラクターとのイメージが、全く合致しなかった。 原作漫画の“信奉者”故の過剰な拒絶反応が、そもそも「映画化」という報にあった上に、その主要キャラクターにおけるイメージの乖離が、この映画を遠のかせた大きな要因だったと思う。 しかし、鑑賞後、結果的には、まさに手のひらを返すようにこの映画作品を称えたくなった。 その最大の要因も、深津絵里演じる“田宮良子”だった。 原作漫画に登場するキャラクターとは、やはり風貌も雰囲気も異なっていたけれど、深津絵里の“田宮良子”は素晴らしかった。 原作漫画のハイライトである“田宮良子”の最期のシーンが、映画化においても当然肝になると思っていたが、このシーンがほぼ完璧で、原作同様に泣いてしまった。正直、もうそれだけで、この映画化の価値は揺るがないと言っていい。 “田宮良子”の独壇場であるこのシーンで、深津絵里は、確固たるキャリアに裏打ちされた女優力で、見事にアプローチし、表現しきっている。 深津絵里に限らず、出演する俳優陣の演技がみな安定しているからこそ、諸々の改変点も許容の範疇に収まったのだと思える。 無論、改変点に対する違和感や拒否感が無くなることはないけれど、演者の演技に「説得力」が備わっているので、「これはこれでありだな」と思えたところも多かった。 “田宮良子”が「人間の真似をして笑ってみた」シーンは、原作においても印象的な場面だが、その“真似ごと”のきっかけを映画では「嘲笑」から「慈愛」に変えている。 原作通りのキャラクター表現であれば、この改変は完全に「改悪」と断罪すべきところだったが、映画のキャラクター設定と深津絵里の演技プランが、原作キャラに対して一歩踏み込んだものになっているので、原作とは別の感動を生み出していた。 また、前述の“田宮良子の最期”と、同じくハイライトの一つである“広川の最期”を並行して描いた点は、映画製作における「予算」「尺」など諸々の制約を超えていくための巧い改変だったと思う。 期待を超えた出来栄えに対する、原作ファンならではの「補完」も大いにあったのかもしれない。 が、鑑賞後確かな「満足感」を携えて、すぐさま自室の本棚に並ぶ原作全巻を読み直させたのだから、大成功の「映画化」であったことは認めざるを得ない。 【鉄腕麗人】さん [インターネット(邦画)] 8点(2019-02-24 23:53:18) (良:2票) |
36.今の日本はどんどん人が減っている。ひょっとして。。。 【マー君】さん [DVD(邦画)] 6点(2017-03-11 10:57:09) (良:2票) |
《改行表示》35.《ネタバレ》 点数のほとんどは深津絵里に捧げるものです。 今作の最初の山場である田宮良子(田村玲子)の最期のシーンは、深津絵里の素晴らしい演技によって哀しくも感動的なシーンになりました。 彼女は凄いです。 無表情な中にも感情を垣間見せたり、母性の現われを感じさせたり、自分が自然と笑顔を作ったことに驚き、それを再現して大笑いするところなど、ことごとく感心させられました。 「我々はか弱い。あまり虐めるな」という言葉が、しみじみと深く入ってくるのも、透明感がありかつしっかりした綺麗な彼女の声色だからだと思ういます。 深津絵里以外で良かったのはピエール瀧。 あの作り笑いの「ハハ!」はいいですね。不気味なのに笑えました。 それと冒頭のミギーと新一がお味噌汁作るとこ。あそこも良かったです。 ミギーが完全に可愛いペットみたいになってるのも、声が阿部サダヲなのも、あのシーンだけは許せました。 その他は、あまり褒めるところがありません。 中でも残念なのは、後藤との対決がゴミ処理場だったこと、むりやり里美とのラブシーン入れてるところ(あんな所で初体験とかイヤでしょ)、浦上が何故最後に新一に絡むのか説明不足なところ。 山中のゴミ捨て場だからこそ、猛毒が含まれる産廃をこっそり山中に捨てていく身勝手な人間を描き、削除された美津代さんのエピソードで人間の暖かい人情を描き、人間の存在を深く考えられる部分であったと思います。 後藤に「ささやく声」の解釈など喋らせないで欲しかったです。 そこは、彼らが何故出現したのか、ひいては人間の存在意義についても、観客の想像力を働かせる余地を残すべきだと思います。 こういう余計な説明はするのに、何故浦上との対決が最後にもってこられたのか、それについてはもう適当な感じです。 浦上の突きつける「俺こそが人間らしい人間だろう」という問いかけは、それまでの新一の心理描写や葛藤 を現すエピソードが割愛されているので、原作未読の人には唐突に感じられるのではないかと思いました。 【nanapino】さん [映画館(邦画)] 6点(2015-05-02 18:56:23) (良:2票) |
34.《ネタバレ》 テンポも良く、娯楽作としてそれなりに楽しめた前編に比べると、確かに特撮などは引き続き見ごたえがあるものの、ストーリー展開としてはかなりもたついていて、特に中盤の新一(染谷将太)と里美(橋本愛)のラブシーンは唐突で、すぐ近くに敵がいるかもという状況下ではリアリティがなさ過ぎて冷めてしまうし、どうしてあの流れでという疑問がわいてくる。(せめて「ターミネーター」のように何らかの意味を持たせていれば良かったのだが、ないわなぁ。)市役所での機動隊とパラサイトたちの戦いと、動物園での新一、田宮(深津絵里)、倉森(大森南朋)のやりとりを交錯させながら描いているが、意図として分からなくはないものの、それによって緊張感が分散してしまうのが残念だった。それに市役所での戦いで後藤(浅野忠信)が機動隊を捕食するシーンは想像に任せるよりも直接描いたほうが後藤の脅威をもっと印象づけることができたのではと思う。田宮の最期は深津絵里の熱演もあって印象に残るのだが、山崎貴監督のあざとい泣かせ演出が鼻についてしまった。新一とミギーが後藤に追われるシーンや、焼却炉での後藤との最終決戦は「ターミネーター2」を思い出さずにはおれず苦笑いをしてしまった。焼却炉に放射性物質が落ちているというのもご都合主義すぎて興ざめ。そのあとのミギーとの別れも見どころのはずだが、思ったよりもあっさりしていたのは良かった。でも、ここにも唐突感がある。最後の20分ほどは原作にはあるんだろうけど、映画の流れからいうと完全に要らないような気しかせず、このおかげでラストが冗長に感じた。素直にミギーと新一の別れで終われば良かったのにと思ってしまう。とにかく前編はうまくまとまっていた印象だったのだが、後編は詰め込みすぎで散漫な映画になってしまっていて結局実写映画よりも原作の漫画やアニメを見た方が面白そうと見終わった後思ってしまった。ただ、三部作とかだったらまた印象は違ったかもしれない。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 5点(2016-12-16 23:55:44) (良:1票) |
33.《ネタバレ》 田宮良子の最期と、無敵の寄生獣『後藤』との最終決戦は、完結編というより全編通じてのクライマックス。田宮のシーンは、深津絵里圧巻の演技もあり原作の感動を高いレベルで再現できていたと思います。お見事でした。対して、後藤の方は残念な仕上がりです。何故合理主義のパラサイトが、特定の相手を執拗に狙う必要があるのでしょう。広川コミュニティが崩壊した今、後藤がシンイチを抹殺しなければならない道理などありません。『やりかけの仕事』『戦いこそが我が生きる道』後藤の行動原理たる2つの動機をきちんと説明しなかったのはお粗末でした。『戦は兵力よりも勝機だよ。シンイチ』の名台詞が出る幕のないシチュエーションでの対決、ミギーの体組織が腕に残っているから「後藤に見つかってしまう」と狼狽えるシンイチなど、正直見たくなかったです。以上、原作ファンのコダワリに所以する不満でした。もっともこれらは、原作未読であれば大した問題ではありません。この映画をキッカケに原作を手に取る観客が一人でもいれば、映画化の価値は充分にあったと考えます(フィギアコレクターとして付け加えるなら、立体ミギーが沢山商品化されたのは嬉しい効果。客観的にはコレクションの棚が気持ち悪いことになっていますが笑)。かつて実写劇場版『カイジ』に対して原作の方が『2000倍面白い』と憤った私ですが、本作の場合は『3倍面白い』で閉めさせていただきます。みなさん原作を読んでネ。 【目隠シスト】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2016-08-30 20:21:13) (良:1票) |
《改行表示》32.《ネタバレ》 動物園での田宮良子とのやり取りと市役所の掃討作戦を交互に描写し一気に見せたのは良かった。尺の節約にもなる。 今回褒められるのはそこくらいか。4点くらいにしようかと思ったが深津絵里の演技も良かったので5点にした。原作の重要なイベントを全て入れようという努力は買う。だが市役所で後藤が特殊部隊を圧倒する描写を丸々切り捨てたのはどうか。尺の問題か。製作費の問題か。いつもの邦画の言い訳のように感じてやはり寂しい。村野とのラブシーンは原作にもあるがあの流れなら不要だろう。唐突だし後藤と戦ったところからそんなに離れていないであろう場所で乳繰り合っとる場合か。映画では主人公が浦上と面識がないのでラストシーンもあまり効果的ではない。村野を助け出してからラストまでの絵も完全に原作に負けている。言葉は十分過ぎるほどあるのに絵が足りてないという邦画の印象をこういう作品でこそ覆して欲しかった。 勉強の休憩中にミギーから別れを告げられるのもなんだか締まらないなあという印象。 【⑨】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2016-08-16 03:40:11) (良:1票) |
《改行表示》31.《ネタバレ》 そこそこ面白いと思ったが、終盤、後藤に捻り込むのは、やはり原作どおり「有機塩素化合物らしい猛毒が付着した、長いか短いか解らない鉄の棒」であってほしい。それをまぁ放射性物質とかアホアホなモノを捻り込むとか、興醒めもイイ所だ。というか、ドン引きだ。時事ネタをムリヤイ捻り込ませるとか、なんだか下品。 なんだか下品なモノを捻り込まれるといえば(シモネタすまん)、廃棄物集積所にふわっふわのまっしろなセーターに身を包んで現れた里美も、どうなの?捻り込まれる気、マンマンなのは解るけどさぁ。廃棄物集積所ですよ?すんげえ汚れそうなので気が気じゃなかったのは私だけか? そして、ラスト。里美はミギーの存在に、ギリギリの所で確認できてない(っぽい)からこそ、里美はヒロイン足り得るんじゃないの?一緒に新一の右手に触れて「ありがとう」というシーンは、美しいようで、少し幼稚な改変だ。生臭い。 これも、右手のない新一に捻り込まれるシーンをムリヤリ捻じ込んだ演出のせいだと、私は思うのですよ!あれは、新一の胸にナニか捻り込まれたかのよーな穴を見せるだけにするか、いっそカットしてしまえばよかったと思うの!(シモネタしつこい) ・・・と、まぁ、何にせよ。原作の高すぎる完成度がアダになるのは予想通り。実写化など、最初から負け戦に挑んだようなものだ。原作ファンではあるが、あまり辛辣な評価で貶めるのは、ここらへんでやめておこう。「あんまりいじめるな」とか、言われそうだし。 【aksweet】さん [DVD(邦画)] 2点(2015-11-15 12:32:29) (良:1票) |
30.《ネタバレ》 前半がかなーり好みだったので公開日に映画館で鑑賞。冒頭のエッグい殺人シーンでいきなり引き込まれ、深津絵里演じる田宮の演技に涙と鼻水で顔がぐちゃぐちゃになるくらい泣いて、ブルーレイ購入も検討するくらい引き込まれた。しかしながら、ムードもへったくれもないラブシーン、後藤戦のチープな戦闘シーン、だらだら長い屋上のシーンで完全に萎えてしまった。いくら途中で良いシーンがあっても画竜点睛を欠く映画は嫌い。厳しめの4点。 【bolody】さん [映画館(邦画)] 4点(2015-08-02 20:56:45) (良:1票) |
29.《ネタバレ》 人間VSパラサイト、狂信的ファン層が支える異色SFモンスターコミック実写映画化の完結編。排他的なエゴイズムを抱える点においてヒトもケモノもおんなじ、むしろヒトの方が余程に残酷ーそう暗示している浦上の粘りのラストシーン。決して蛇足ではないひと悶着。深すぎる20年前のコミック。卓越したVFXを駆使し、グロさと迫力で魅了するモンスターバトル。多少の簡略化はあるものの、前後編4時間程でよくまとめられたストーリー。さすがは山崎貴監督。秀逸なる原作者と監督の力が見事に融合。漫画実写化の成功例の一つとして記憶に刻みたい。良作。 【獅子-平常心】さん [映画館(邦画)] 7点(2015-06-08 00:29:02) (良:1票) |
《改行表示》28.《ネタバレ》 珍しく原作読んでから鑑賞。っていうか原作読んでた当時はまさか実写化されるとは夢にも思いませんでした。 いや1作目に続き良かったですよ。原作をほぼ忠実に再現したストーリーと田宮良子たちのセリフ。後藤が市役所で暴れまわるシーンはあれくらいでいいと私は思います。全部やっちゃうと「悪の教典」みたくちょっと直視できなくなってしまうでしょうし、PG12では済まなくなりますからね。SATの隊長の首を投げてよこすことで十分SAT全滅が伝わります。 それより二人がいつエッチするのか気になって気になって。エッチするのは原作でわかってたので、「早くしないとやばいぞ。まだいくつかイベントあるんだからできなくなるぞ。そこでいいじゃん。場所選り好みしてる場合じゃないぞ。なんか毛布っぽいものもあるし。」まあいくら何でもあの場所は…とも思いますが、「生物は自分の生命の危機に瀕すると子孫を残すために普段より格段に強い性衝動に駆られる」というのは医学的にも証明されてますし いいですあれはあれで。寧ろあのシーンがなかったら-5点です。 前作の製作が発表された時には「田宮良子役は椿鬼奴さんしかいないでしょ。」と勝手に思い込んでましたが、なかなか深津絵里の田宮良子も様になってましたね。自分のロン毛で銃弾から赤ちゃんを守りながら新一に我が子を託そうと近寄ってくるシーンは不覚にも泣いてしまいました。ただ深津絵里が顔面下半分だけで街中走り回る所もちょっと見てみたかったですけどね。最後エンドロールでクリオネのようにヒラヒラ舞うミギーがとても可愛かったです。 【S.H.A.D.O.】さん [映画館(邦画)] 9点(2015-05-05 23:49:29) (良:1票) |
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《改行表示》27.《ネタバレ》 1作目にひきつづき、2作目も会心の出来。 とくに前半から中盤にかけてが出色。 終盤、後藤との一騎打ちになってからは、単調なアクションとなってしまって面白味に欠けます。 やはり寄生獣の醍醐味は、さまざまなキャラクターの思惑が交差するその人間ドラマにあります。サスペンスとしてもホラーとしても人間ドラマとしても、とにかくストーリーが面白い。倒す倒されるだけの関係になってしまう終盤は、物足りなさを感じてしまいます。 特にこーゆージャンルの作品は、主要人物や主要キャラがどんどん退場していき、物語が終盤になるにつれ単調になりがちです。 この映画も例外ではありません。 前作は、最初から最後までとにかくストーリーで魅せてくれました。ストーリー、脚本が面白いからこそ、アクションシーンにより一層の緊張と興奮とカタルシスを感じられます。 ただ原作も前半から中盤にかけてが特に面白く、終盤になると普通のモンスターアクション漫画になってしまった覚えがあるので、原作に忠実っちゃあ忠実なのかもしれません。 市役所襲撃のシーンと、田宮良子のエピソードを平行して描いたのは最高に良かった。 映画ならではの興奮と感動を味わうことができました。 ここまでだったら10点でも足りないくらいです。 やや不満点も挙げてしまいましたが、邦画がこの手のジャンルでここまで面白いものを作ってくれるようになったのは幸せの極みです。 【たきたて】さん [ブルーレイ(邦画)] 9点(2024-11-17 13:55:00) |
《改行表示》26.私、ほとんどマンガ読まないんですけど、この「寄生獣」は大学時代の研究室に先輩が買ったのが転がってて、夢中で読みました。コミック最終巻の発売は先輩の卒業後だったので私が買って寄贈してきましたが。 で、当時は「まるでターミネーター2みたいだけど、コッチの方が面白いんじゃない?」ってな会話を周囲としていた程度だったんですが、私が認識していなかったのは、実は「ターミネーター2の公開より、寄生獣の連載開始の方が、ずっと先だった」ってことなんですね。この映画化にあたって、後藤さんとの対決シーンの舞台を紅蓮の炎の中に設定したのも、何やら意味ありげ、まるで「マンガ」と「ハリウッド」を両方、ここに取り込もうとしているかのような。こういうアレンジは賛否両論あるとは思いますが、劇的な盛り上がりとなっていて私は結構、好きです。映画化にあたっては、2本分の尺を使いつつ、取捨選択しつつも、全体としてはやや原作に引きずられ過ぎ、盛り込み過ぎで、少し消化不良な感じもあるんですけれど、でも、1作目もこの完結編も、ここぞという場面では大胆にアレンジを加えて、映画ならではの見せ場になってます。 ただ本作、ちと後藤さんに冷たくないですかね。もうちょっと活躍させてあげて欲しかった(笑)。三木さんの挙動不審が印象的なのは、これはどうやらホントにヤクをやっていたみたいなので、とても太刀打ちできませんけれどね。でも、作品自体の関心が、我らがヒーロー・後藤さんよりもむしろ、しがない親父・倉森の方に向かっているようなところがあって。「倉森vs田宮」が、一番のクライマックスでした。 【鱗歌】さん [DVD(邦画)] 7点(2020-04-04 14:31:57) |
《改行表示》25.《ネタバレ》 続いてAmazonPrimeで見ました。 いろんな意味でテレビ放送できない類の作品になっちゃいましたねぇ。 話はこっちの方が好きです。 田宮とか広川市長の最後であったり、 最後らへんのミギーの名セリフとか 見どころも熱い展開も多いです。 ただ、展開的にばたついていて 前作の方がテンポよく進んでいたので なんか残念な感じです。 演出面では前作よりマイナスですが やっぱり田宮のシーンは 深津絵里の存在感もあって かなり良いシーンになってました。 原作でもあそこかなり印象的なシーンですしすねぇ。 ただ、最後のなんでかわからないけど放射線物質があるのはちょっと。 冒頭でも、毒が減るのだろうか。って言ってるのだから そのごみの体に悪そうな毒でよいのです。 焼却炉は版権を買ってくれたT2へのリスペクトなんでしょうか。 マイナスは前作より多いものの 深津絵里のシーンはよかったなぁ。 ってことで6点で 【シネマレビュー管理人】さん [インターネット(邦画)] 6点(2019-06-15 21:50:59) |
24.《ネタバレ》 良い意味で期待を裏切られた良い映画でした。映画全体にまとまりがありました。それを彩る出演者たち、主人公の演技も悪くなく、深津絵里や浅野忠信はもとより、出演者全体の演技が良かったです。ミギーもいいやつだし、最後の彼女の手をしっかりと掴むシーン、ちょっと演出が凝りすぎたようにも見えたけど良いシーンでした。終盤の焼却炉のシーンはスターウォーズのシスの復讐を思い出しました。 【珈琲時間】さん [インターネット(邦画)] 7点(2018-12-24 08:19:56) |
23.《ネタバレ》 例えば煙草。煙草が体に悪いのはみんな百も承知なのに、なぜ国は売り続けるのか、という話がある。表向きは国の税収の資金源。裏では高齢化が進みすぎてるから病気になる人を作為的に増やすことでどうにかして死亡率をコントロールしたいから・・・。という、半分ウソで半分本当っぽいような怖い話。だけど、たしかにこれ以上寿命が伸びて、高齢者の人口が増え続けることが果たして良いことなのだろうか?とも思ってしまう。この作品に出てくるパラサイト達の存在意義とは何か?ということと少し似ている。何が正解なのかが分からないのが、寄生獣の面白いところだ。完結編の本作は、前作に続いてより印象的なシーンが多い。特に、田宮良子が出産・育児を通じて、愛という感情が芽生えるシーンはドラマティックだ。ただ、随所で間延びしたようなシーンがあったのが残念。あと余談だけど、予備知識なく観ててピエール瀧が登場としてきた時の嬉しさってあるよね。 【VNTS】さん [インターネット(邦画)] 7点(2018-09-09 01:18:24) |
《改行表示》22.《ネタバレ》 前回に続いて普通に面白かったが後半は少しバタバタした感があり、また物語の面でも特に切ないとか愛しいとかいう感情が湧くほどではなかった。しかし唐突な交合場面はけっこう痛々しい印象で、これを見た橋本愛ファンの反応は内心どうだったのかとは思った。ちなみに自分としては、いまだに大森南朋と新井浩文の区別がつかないので同じ映画に出すのはやめてもらいたいと思ったが、同じ映画に出ていることでかえって違いが目立ってわかりやすかったということはある。 以下余談として、前回から気になっていたことのうち、まず前回冒頭のナレーションに対応するものとしては市長の大演説が目立っていたが、環境テロリストの自己正当化の主張などまともに相手にしていられるかという感じで説得力どころでない。こういう糾弾型の主張はいまだに時々やっているが、聞かされる方はたまったものではない(やかましい怒鳴るな)。 また犬の件に関しては、要は共生の観念につながっていたようだが、どうもペットと散歩するとか添い寝する程度のイメージしかないようで正直落胆した。クマとかコモドオオトカゲが相手では寄り添いづらいだろうが、そもそも人類の身体を乗っ取らなければ生存できない生物など、自分のこととして考えれば誰も存在を容認できないはずである(奇特な志願者がいれば別)。 最終的には、人類が他の生物と折り合いをつけながらそれぞれに生きる、という現実的なあり方が一応示されていたと取れなくもないが、やはり通常の野生動物と同列に扱えない架空の生物を使って、人間と自然の共生にまで結び付けるには無理が出ている。原作の方は結構まともな内容だったとすれば、やはり映画では表現できていないことが多いのではないかと想像するが、これを見て何を書くかと一応考える機会にはなったといえなくもない。 【かっぱ堰】さん [DVD(邦画)] 5点(2018-07-28 17:28:17) |
《改行表示》21.前編、後編連続鑑賞後のレビュー 平均点しか取れない山崎貴 特撮技術にばかり力を入れて、話が薄くなっている 原作は何周もするほど熟読 実写化にあたり、現代化(漫画では携帯未使用)と ストーリーのチョイスが大きな課題となっただろうが 携帯はともかく、チョイスは大きく外した、というか盛り込みすぎ 物語をまとめきれないなら、原作を離れて映画独自のラストを迎えても良かった もしくは4,5作ぐらいに伸ばして丁寧に作るべきだ 里美は新一の秘密をあんなにガッツリ知りたくなかっただろうに 原作既知の方の不満はすでに枚挙に暇がないので割愛、ほぼ同意です 平均点監督のありきたり演出によって原作の価値が下がったのは残念だが 役者とVFXはベストを尽くしていた 数年後にでもテーマを明確に表現できる、別の監督に再映像化されることを期待します 【カーヴ】さん [DVD(邦画)] 5点(2017-06-23 14:39:53) |
《改行表示》20.《ネタバレ》 田宮(深津絵里)の台詞「私たちをいじめるな」は原作を読んだ時にも響きました。地球にはヒト以外に言葉を喋れる生物はいません。寄生生物の言葉は、ヒトの所業を客観視しながら、ヒトを除く地球の全生物の想いを代弁しているようにも聞こえました。主人公の味方であるミギーもヒトの特殊性に言及していましたが、それが伏線として生きるテーマ的な台詞だったと思います。原作には文明批評の風格がありました。 で、本作ですけど、その田宮の台詞が比較的あっさり流れて行った印象でちょいと残念でした。もうちょっとやり方なかったかなぁ。この監督さんの演出は、悪い意味での邦画的な湿気が時おり顔を覗かせます。それと最強パラサイト後藤の凄みが原作ほどには伝わってこなかったことも残念でしたね。指摘している方もいらっしゃいますが、後藤がなぜ暴れているのかもよく分からない。後藤を倒した放射性廃棄物は映画用のアレンジですが、時勢を見合わせても安直に感じました。 最後に、人口が減り始めた現在に映画化したのは、やはり機を逸したという意見です。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2017-05-04 15:19:40) |
19.《ネタバレ》 原作の記憶が遥か昔で確かではなく、アニメの記憶の方がまだ新しいのですが、概ねこんな感じやったなぁというレベルでは再現できているのではないでしょうか。たまにある名前だけを借りた全く別物の作品にはなっていないと思います。2作品を通して、原作を読んだ際に個人的に印象的であった場面はほぼほぼ盛り込まれているような気がします。顎の人は出てきませんでしたが。生物多様性と共生。考えていかなければなりませんね。 【いっちぃ】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2016-10-16 06:13:37) |
18.《ネタバレ》 なよなよした感じがとてもいい染谷将太、深津絵里の迫真の演技の感動ものだった。前作がテンポよく、日本映画にしてはいい感じのストーリー展開だったのに、唐突なラブシーンと、日本映画にありがちな焼却炉での意味のない長台詞、アンドなぜそこに放射能廃棄物。とってもいい感じだったのに最後の30分で残念な映画になっちゃった。でも、それなりには楽しめました。 【木村一号】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2016-08-15 18:03:49) |