22.《ネタバレ》 センス抜群!映画を観た~って感じです。男は女を愛するというより、女をめぐって、どっちの男が上かを競う生き物だって文章読んだことがありますが、まさしくこれがそう。でもこの映画の女性もそれを分かってて、どっちの男に操をたてるなどということはせず、淡々と生きてます。最後、金持ちの男が生きて港に先に帰っていても動じることなく、むしろ彼が警察に行くかどうかをクールに見てます。大人の女ですね。 【トント】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2011-08-15 20:25:15) (良:1票) |
【マーガレット81】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2008-04-22 14:46:43) (良:1票) |
20.情熱の無い『太陽がいっぱい』ってかんじ。3人それぞれの優越感や妬み、不満といった気持ちをはっきりとは見せないんだけど、はっきりとある、ということを見せる。冒頭の車の運転シーンで夫婦の関係を示し、それゆえに若い男を招き入れ、招き入れる行動自体にまた夫婦の関係を再度示し、招き入れたことが最後には、夫婦の関係にある小さな綻びを白日のもとにする。その様をじっとりと描く。3人のなにげない行動にそれぞれの心理が覗い知れて、実にうまい!と感心してしまう。密室であるヨットが動いていないように見えて、手を水に入れると実はけっこうなスピードで動いていることが判る、というシーンは密室度をさらに上げサスペンスを盛り上げる。大きな事件が起こるわけではないのでストーリーの起伏はありませんが、それがかえってじっとりと描かれる心理描写に現実味を持たせていると感じました。 【R&A】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-05-30 18:49:51) (良:1票) |
《改行表示》19.《ネタバレ》 これはオッさんの方が悪者だ。 若者の方は被害者。 金持ちの道楽に付き合わされただけだ。 そこに深い意味など無いのだけれど、案外、そこまで退屈はしない。 不思議な物語。 【にじばぶ】さん [インターネット(字幕)] 7点(2023-02-18 18:04:10) |
《改行表示》18.《ネタバレ》 GYAOの無料動画で視聴。 何ですか、この傑作は!水の上のロードムービー?めちゃくちゃスリリングで面白い!ポランスキーってこんな映画を撮る人だったの?当時の彼は弱冠29歳。これが長編デビュー作って非凡すぎる。しかも社会主義下のポーランドでこの自由で清新な作風!ポーランド映画というよりも仏ヌーベルバーグの文脈と言ったほうが正しいかも。 轢き殺す寸前まで意地を張り合った金持ちの男とヒッチハイカーの若者。その後もヨットの上で意地の張り合いが続き、手に火傷を負ったり、マストによじ登ったり、湖に飛び込んだり…。やがて妻の略奪と殺人もどきにまで発展する。 男が若者に語った「バカな意地っぱり船員」の逸話が、最後はブーメランのように男自身にも返ってくる。男どうしの些細な意地の張り合いと見栄の張り合いが無用な破滅をもたらしかねないという寓話。まあ、当時の東西冷戦だって似たようなものだったかもしれませんよね。 【まいか】さん [インターネット(字幕)] 9点(2022-09-16 18:58:53) |
17.《ネタバレ》 ヨットという閉鎖空間。三人のみのキャスト。この環境下で、ニュロテックのこの内容。凄い。 【にけ】さん [映画館(字幕)] 8点(2019-01-10 21:42:27) |
《改行表示》16.登場人物は3人のみ。1組のセレブ夫妻と、誘われるままに一緒にヨットに乗り込む1人の若い男。 ヨットで港を出て以降はほとんどの時間が狭いヨットの中のみで展開されるサスペンス。 最終盤まではほとんど何も起こらず、身動きするスペースもほとんど無い狭いヨットの3人をとらえ続ける。 妻を前に、男2人の些細な意地の張り合いが延々と展開されるのみですが、 全くだれる時間帯がない。かと言ってそれ程張り詰めた緊張感が漂っている訳でもない。 風と波に揺られて漂うヨットの如く、何とも言えない不安定な空気とそこに流れるジャズがたまらない。 ルイ・マルの代表作「死刑台のエレベーター」を思い起こさせるテイストがあります。 これがポランスキーの長編デビュー作とのことですが、アカデミー外国語映画賞にもノミネートされており、 この新人監督、ただ者ではないぞと思わせる雰囲気をたたえた作品です。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2018-12-03 20:20:24) |
《改行表示》15.《ネタバレ》 「ポランスキーの映画=血生臭い」というイメージがあると思うが、ポランスキーのデビューを飾った本作は鮮血を描かない。 プロットとしてはルネ・クレマンの「太陽がいっぱい」に共通しているが、本作のサスペンスは一味違うのだ。 冒頭、車を飛ばす夫婦から映画は始まる。 車上で交わされる他愛の無い会話、そこに飛び込んでくる若者。 中年のエリート気取り、インテリぶった人妻(メガネ取ったら超美人)、背伸びする若者。 三人は世間話でしばらく時間を潰し、男が若者を船上に誘い込む。 若者の前で見栄を張ろうとする男、大人を演じようとする女、負けてたまるかと反抗的な青年。 ストーリーは至極単純、テンポものんびりしているが、独特の空気が中々退屈させてくれない。 “ナイフ”で指の間を刺す瞬間の緊張。 三人のやり取りが面白い(そして奥さんが無駄にエロイ。ちょっとズンドーだけど美人だから問題無し)。 もうこの頃からロマン・ポルノスキーの気が(ry 湖上でのやり取り、そこで起きる「事件」。 湖面に消える者、情事にふける者、岸辺に戻ってしまった者・・・彼は何者だったのだろう。 そして最終的にナイフと船じゃなくても別に問題無かったという。 あるいわ本当に幽霊だったのかも・・・そんな映画。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-12-16 22:09:14) |
14.《ネタバレ》 奥と手前、煽りと俯瞰、アップ、アップ、そしてまたアップ、人をこれでもかと追っている映像。ブルジョア夫婦とその休日に紛れ込んだ青年の過ごした時間。車中ではろくに会話も無く、おそらく2人でヨットに乗っていてもそんな雰囲気だったに違いない夫婦に異分子がプラスされて、水面が乱れて光を放つように内面が吐露される。単調で何も起こらない時間は返って次のアクションが気になり、画面に大きく映される人間の仕草や言葉に引き寄せられた。ラスト近くの「この先 警察」の看板はちょっと笑ってしまったけれど。 【のはら】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-07-04 20:55:17) |
《改行表示》13.《ネタバレ》 登場人物3人とは、夫と妻と青年。特に夫と青年の、意地っ張りや図星やをえぐりあうやり取りが面白い。最初のうちはヨットの操縦を取り仕切る夫へひねくれる青年だが、青年がナイフを持っていることに気付いた夫は、青年との距離感を取りにくくなっていく。ヨットもヨットで、雨が降ったり座礁したりしてガンガン彼らをゆさぶっていく。面白かった。 密室サスペンスというほど事件が起こることはないので、アガサクリスティ的なものを期待するとガッカリする。僕は多少サスペンスを期待していたのでややガッカリしたのだが、もしかしたらしばらく忘れられない映画になるかもしれない。上に貼った画像を見ていただければわかるが、抱き合っているのは、なんと妻と夫じゃない。そう、夫じゃないんだな。これはすべての男のロマンだ。おかげで昨夜、ちょっとそういう夢をみてときめいた。 |
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12.静かに進むヨット、時には無風でまったく進まなかったり、また突然激しい勢いで進んだりもする。それがヨット上の三人の行動と心理状態と絡み合うかのようなおもしろさもある。だがその三人は個性的ではあるがどうも私には馴染めなかった。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-12-20 05:59:23) |
11.《ネタバレ》 妻を前にして内心張り合って火花を散らす夫と青年。何時爆発するのかハラハラさせられていたら、夫婦のほうが爆発するも腐れ縁を続けて行く。湖上のヨットにおける密室劇で描かれる人間模様は夫婦の倦怠のみならず体制対反体制をも浮き彫りにさせるもの。斬新なアングルの瑞々しい映像美、バックに流れるジャズ、妻が歌う歌にも心奪われます。29歳での長編処女作とは、監督の無尽蔵の才能に脱帽します。 |
10.ヨランタ・ウメッカが素晴らしい。メガネをすると、アンドロイドさが増すのが良い。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-10-26 18:46:02) |
9.偶発的で作為的に起こる様々な事柄をただ積み重ねる。美しく。 【reitengo】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-09-01 18:40:05) |
《改行表示》8.《ネタバレ》 「戦場のピアニスト」の後に本作を観ると、作風のあまりの違いに面食らうこと間違いなしでしょう。 こっちは、まるでアントニオーニの映画を観ているよう。 シャープなモノクロ映像の中で繰り広げられる卓越した人物描写。卓越し過ぎて置いて行かれることも・・・。 冒頭のキャスト&スタッフ紹介が終わった直後、フロントガラスに反射する木々の影が消え人物の表情が浮き出るという洒落た演出に早くも唸らされます。 また、画面の手前と奥に人物を配置した構図が幾度となく出てきていて、斬新な印象さえ受けます。 舞台となる湖というのが面白く、海とは違ってたまに遠くの方に小さく島が見えたりして、遠くから目撃者がいるんじゃないかと思わせるような程良い感じの密室感が作られていたような気がしますし、登場人物の三人以外には一人の人影も出さずにストーリーが進んでいく舞台設定も異様なほどの孤独感や切迫感が出ていて、他の映画では決して感じることのない独特の雰囲気が出ていたと思います。 男同士の心理戦が微妙すぎて難しいのですが、ヨットの上の状況を例えて言うならば、飛行機のコックピットの中に一人の狂人が入ってきたというような印象で、ナイフを持った狂人が癇癪を起こさないように事を穏便に収めておきたいような感じでしょうか。 しかしながら、恐怖心を余計に煽るような演出は本作の主題から外れるということもあってか、全編を通して一度もナイフに光を反射させずに通していて、それが一筋縄ではいかない心理戦の難しさを暗に示していたように感じました。 【もっつぁれら】さん [映画館(字幕)] 6点(2012-06-08 23:58:00) |
7.《ネタバレ》 淡々としてるけど、最後に選んだのがそれっていうのが何とも言えない良さがある。現実的ですね。 【デフォルトモード】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2009-01-23 20:55:57) |
6.淡々と別段盛り上がりがあるわけでもないストーリー。ストーリーの土台含めて、動機の見えない行動がやたら目に付く。こんなものが根幹にあっては、どんな心理描写をやっても語っても説得力が無いです。 【MARK25】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2008-10-20 20:41:35) |
5.どことなくしゃれた雰囲気はあるんだけど、展開が遅くじれったくて仕方ないし、たいしたことも起きない(抑制が効いているとかそういうレベルなのか?)。確かにうまい気はするんだけど、現代の感覚からするとちょっと退屈。 【no one】さん 2点(2004-02-28 03:18:43) |
4.ポランスキーの初期傑作。絵作りがとてもうまいなあ。十分今でも鑑賞に耐えうる作品でありながら見られる機会が少ないのが残念。 【如月CUBE】さん 8点(2003-09-23 01:43:54) |
3.う~ん期待したほどじゃなかったです。結構淡々と流れて行って終わってしまったといったかんじでしたがそれはあちきが単に早合点してたせいもあるからだろうがもうちょっと船の上と言う密室を生かした展開にしてほしかった。ものたりなげーなかんじになったのでこの点数。でもほかの作品面白そう。 【しゃぶ】さん 5点(2003-03-19 02:43:53) |