《改行表示》21.《ネタバレ》 いきなりネタバレしております。未見の皆様は閲覧ご注意ください。 林間学校での出来事。オーギーの親友ジャック・ウィルは、いじめっ子に突き飛ばされて石に頭を打ち付けます。一見して明らかな伏線。死亡フラグが立ちました。友の尊厳を守るために戦い、命を落とす悲劇の結末へ。ところが、です。これが全然平気。感動のクライマックスでは、主人公と笑顔でハイタッチを交わすジャック・ウィルの姿がありました。勿論ハッピーエンドに文句などあろうはずがありませんし、彼が死んでいたら憤慨したでしょう。しかし映画の論法的にはスカシなのです(出血確認=内出血なし=命に別状なし。で流せば良いのでしょうが、元来深読みが好きなもので笑)。この部分にメッセージが込められていると考えます。「一般論で決めつけるな」と。常識は凝り固まると偏見に姿を変え、差別を生む要因となります。見た目が変わっているからきっと虐められるだろう。そんな経験則でオーギーをみていた私も、実は偏見の持ち主だったのかもしれません。実際、オーギーは特別な努力をしていません。皆に気に入られるよう芸を習得したり、認めてもらえるよう勉学に励んだりもしていません。彼は在るがまま、ただ一歩、外の世界に踏み出しただけ。それでOK。今のままで十分に魅力的なのですから。少年に必要だったのは、チャレンジする勇気でした。その事実をちゃんと見抜き、息子の背中を押したお母さん。その決断と覚悟に敬意を表します。もっとも、今回のように良き友や理解者に恵まれるとは限りません。でもチャレンジしなければ可能性はゼロです。もし小学校で出会えなければ中学で、さらにその上、社会に出て、気の合う仲間を探せばいいのです。それでもダメなら・・・自分では気づいていない原因を疑いましょう。世の中は広い!味方は必ず出来ますよ。授賞式で語られるオーギーの心情「誰もが人生で一度は称賛されるべき」は、「挑戦することを諦めてはいけない」と同義と考えます。父親である私が、娘たちに望むのも唯一コレ。勉強や運動は程々でいいので(うちはトンビではなくカエルの家系なので高望みはしません)、チャレンジする勇気を持って欲しいということ。無難な方にばかり逃げていると、人生の後半で辛くなるんですよね。本当は意気地なしのお父さんが、偉そうに言えた義理はないのですけれども。ですから本作は、お涙頂戴でもなければ、哀れみや同情で鑑賞する映画ではありません。他人事ではなく自分事。あなたは自分の人生に勇気を持って立ち向かっていますか?という問い掛けの映画です。 【目隠シスト】さん [インターネット(吹替)] 9点(2020-01-01 00:00:00) (良:3票) |
《改行表示》20.《ネタバレ》 涙は必要ないです。楽しく見れる。 想像していたものより悲壮感やメソメソ感が少なく ジメジメ感に至ってはほぼと言ってよいほどにないに等しく 彼と家族や周りの仲間たちの明るさに重心を置いていた事。それが見やすく楽しく見れた要因であると思います。 具体的に言って数点述べてみるなら、 ①イジメのシーンを必用以上に取り入れなかった事。 ②それほど醜い顔でなかった事。 ③彼ひとりでなく姉や親友候補のジャック目線のパートを入れた事。 ④なんとなく安心感を得られる感のある父がふざけた顔のオーウェン・ウィルソンであった事。 以上、4つが挙げられますかね。 悲しいお話でなくてよかった。 邦題時に付けられた〝君は太陽〟という追加。そこも良かったかと思います。 【3737】さん [DVD(字幕)] 8点(2018-12-08 19:43:27) (良:1票) |
《改行表示》19.泣ける感動モノはなんとなく苦手で避けちゃうという方にもオススメです。大丈夫です。24時間TVが苦手な私が自信を持ってオススメします。 彼を囲む家族の空気が最高に温かいんです。正しくて素敵でまっすぐなママと厳しい現実を見つめながらユーモアに溢れ、彼を守るパパ。自分の優先順位が下がっても、やさしく、彼を可愛がるお姉ちゃん。これだけでも十分見る価値あるのですが、オギーの友情も素敵なのです。特に涙腺が崩壊したのは、「理由は退学になってもいいたくない」というお友達の台詞、それに対する校長の言葉。温かい世界に号泣しっぱなしです。 ちょっと出来過ぎかな・・と思ってしまう瞬間もあるんだけれど、映画くらい温かい世界であってほしい。だって、私は現実世界を頑張って生きるために映画を見るんだから。映画は温かく理想的な世界であっていい。 出てきた名言を心に刻んで、現実世界を頑張って生きていきます。 「When given the choice between being right or being kind, choose kind.」 「相手を知りたかったら、やることは1つ。よく見ること。」 「偉大さは強さの中にない、強さを正しく使うことの中にある 最も偉大である人とは自分自身の魅力で多くの人の心を動かす力を持っている」 【うらわっこ】さん [映画館(字幕)] 7点(2018-07-15 19:07:23) (良:1票) |
《改行表示》18.周囲の人たちの微妙な本音を垣間見てしまい失意のどん底に落ち込みながらも健気に振る舞う主人公、 強烈な自己肯定感と自分の居場所がないととても耐えられないとは思いますが… 同じような障害を抱える当事者からは過酷な現実を無視しているとの批判があるようですが、少なくとも日頃自分が抱いている倫理観がいかに薄っぺらいものかを認識するには十分な作品でした。 【ProPace】さん [インターネット(吹替)] 7点(2021-11-24 20:24:19) |
17.《ネタバレ》 途中からの多視点風味・・・姉や姉の友人、そして主人公の級友からの視点を入れていく構成はなかなか面白い。主人公はテーマであると同時に媒介でもあって、全体が一つの表現対象なのです、という制作意欲も感じさせる。が、それらが統合されて止揚していくものと思いきや、後半はそれがどこいった状態になってしまい、無難な着地に落ち着いている。というわけで、何となく物足りなさが残りました。なお演技面では、主人公以上に、級友ジャックの芝居が素晴らしい(誰かに似ていると思ったら、「ラブ・アクチュアリー」のサムことトーマス・サングスター君ですね。年代は15年ほど違いますが)。●エンディングで、タイトルトラックがナタリー・マーチャントのあの曲だったことにびっくり。というか、作品自体にこの曲との縁もあったのですね。 【Olias】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2021-08-02 01:17:59) |
《改行表示》16.太陽(オギー自身)の話というよりは、 太陽を囲む惑星(周りの人)のお話。 つらい時もあるけれど、暖かくていい映画でした。 【愛野弾丸】さん [インターネット(字幕)] 7点(2021-05-05 13:47:59) |
《改行表示》15.《ネタバレ》 ミランダがもっと幸せになったエピソードが欲しかった。 それか無しか 主人公は勿論無茶苦茶大変だが、少なくとも三人の絶対的な存在がいる。 一方ミランダは・・・ |
《改行表示》14.《ネタバレ》 この手の「いい話」を観ると実際当該の難病や障がいを抱える人が観たらどう思うんだろうと考えてしまいます。なにしろ徹底してキレイに仕上げた物語です。オギーの家族は愛に溢れ、両親はちょっと非現実的なほどに強くて優しく正しい。実際にハンデを負った子を育てるのは並大抵のことではないでしょう。ジュリアとオーウェン演じる両親はここに至るまでの傷跡が一切見られない演技で、つるんと明るく屈託が無さ過ぎに感じました。 と、鑑賞直後はかなりの低評価だったのですが、後に原作が児童文学だと知り見方が変わりました。なるほど子供向けであるなら、現実社会のキツさをリアルに描く必要はないですね。彼らの柔らかな感受性にすんなりと溶け込むような優しいタッチが必要になりますから、この映画は子どもが観るには適していると思います。 あと、複数の人物の視点から語りを入れるやり方。話が多角的に観られるかな、と期待したのですがあまり成功してないみたい。姉の‟ほっとかれた長女”エピソードも、ちと掘り下げ不足。ママが弟ばかり構って寂しいけど彼氏ができてハッピー、てだけ?友人ミランダのパートに至っては彼女の心理は100%理解不能ですし、必要なかったのでは。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-09-30 23:38:01) |
《改行表示》13.《ネタバレ》 オギーだけの物語ではなく、複数視点による物語にしたのは良かった 素晴らしい子供の親は立派・クズみたいな子供の親はクズ が徹底されてて笑った 小学生・高校生にありがちな行動をしてて微笑ましい 翻訳の問題なのか校長のセリフで一つも良い言葉がない 林間学校にて一番の友人がオギーを庇い、頭を石で打つシーン、何かの伏線と思いきや何もないことに唖然 結局皆でハッピー ちょっと恵まれすぎストーリーでリアリティーはイマイチ 良い作品 見て損はしない 【メメント66】さん [インターネット(字幕)] 6点(2020-05-09 03:50:18) |
《改行表示》12.《ネタバレ》 少し退屈だった。登場人物はみんな善人だし、大した事件も起こらずに皆に応援されてハッピーエンドという内容。 リアリティを感じる部分や共感できる要素も少なく、あまり感動しなかった。 「トリーチャーコリンズ症候群」の人をネットで調べてみたが この映画に出てくるオギーのメイクはかなり優しく、人間らしく作られてると思った 「見やすさ」からそうしたんだろうけど、やっぱりそれ自体が差別な気がして引っかかるものがある ああいう顔の人が5万人に1人いることが知れたことはよかった。 【Nig】さん [インターネット(字幕)] 4点(2020-03-21 07:19:40) |
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《改行表示》11.《ネタバレ》 主人公と同じ症状の女の子のドキュメントを見たことがあるのですが、彼女に対するネット上のイジメは壮絶なものでした。 その番組を見てしまったからでしょうか。 全ての出来事が綺麗事に片付けられてしまっていて感動は出来ませんでした。 もっと主人公と同じ症状を抱えている人たちの身になって作ってもらいたいものです。 【クロエ】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2020-01-26 21:38:23) |
《改行表示》10.当事者だけでなく 周囲の人々の心情を描くというのは、こういう種の映画でとても大切なことで この映画ではきちんとなされていると思う。 映画なので救いを示さないといけないのは分かるけど、周囲に善人が多過ぎるのは現実とは遠いかなと思う。製作者の「こうあって欲しい」というのが色濃く出ている感じ。肉親は別にして、援護者が1,2人見つかればいい方なのでは。 とはいえ、啓蒙的な価値は きちんとありそうな映画。 【くろゆり】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2019-11-20 09:18:35) |
《改行表示》9.《ネタバレ》 生まれながらの奇形ということで差別や偏見の目に晒されながら、家族の温かく根気強いフォローもあって明るく前向きに生きる少年。 ハートフルでウェルメイド、学校の視聴覚教材にもなりそうな映画だけれど、面白いかどうかはまた別の話。 太陽が照り続けるより陰影もしっかり感じられる物語のほうが切なさがあって個人的には好み。 【飛鳥】さん [DVD(吹替)] 4点(2019-06-30 23:44:35) |
8.《ネタバレ》 プルマン家の長男、オギーことオーガスト君は何処にでもいるような普通の男の子。大好きなアイスを食べながら自転車で公園に遊びに出かけたり、パパと一緒に『スターウォーズ』を観てライトセーバーで戦ったりするのがお気に入り。将来の夢は、立派な宇宙飛行士になること。でも…、オギーには普通の子とは違うところが一つだけ。それは、神様のちょっとした手違いによって生まれ方が少し特殊だったんだ。生まれてすぐ彼は27回も手術をして、おかげで呼吸が楽になり目や耳も良くなったけれど、見た目だけは普通になれなかった。公園で他の子に逃げられたり、何処に行ってもジロジロ見られたり…、オギーはいわゆるそんな男の子だ。見た目を理由にそれまで自宅学習を続けていたオギーだったけれど、今年5年生になるのを機に、彼の両親は一大決心をする。それは、普通の学校に通わせることだった。大きな不安を抱えながら入学初日を迎えたオギーが見たのは、今まで感じたことのない世界だった――。見た目が〝ちょっと〟人とは違う男の子オギーと、その家族や友人たちの何気ないけれどかけがえのない日々を穏やかな視線で見つめた青春物語。前作でも思ったことだけど、この監督の手にかかると何気ない日常もきらきらと光り輝くような世界へと見事なまでに生まれ変わるんですよね。登場人物もみな等身大で誰一人として(主人公であるオギーも含め)特別な人も居ないし、描かれるエピソードだってごく身近なもの。とても地に足付いた世界なのに、すごくポップで洗練されている。誰の人生も特別で大切なもの――。そんな使い古されたテーマを嫌みなくここまでセンス良く描けるのは素晴らしい才能だと思います。なんだか初期のラッセ・ハルストレムを思い出しました。子供たちもみんな生き生きとしてとても演技とは思えないほど自然体。主人公オギーの視線だけで描かれるのかと思いきや、彼を取り巻く友達や姉や女友達と次々と視点が切り替わることにより、この主人公を特別な存在としてではなくあくまでも一人の人間としての魅力を引き出させることに成功しています。最後まで脇役に徹した、両親役のジュリア・ロバーツやオーウェン・ウィルソンも良かったですね。観終わった後に誰もが心温まる気持ちになれる青春ドラマの傑作でありました。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 9点(2019-04-07 23:32:24) |
7.《ネタバレ》 おもしろくて、嫌味を感じない作品です。 それでいて説教臭くなく、さらりと観れます。 でも、どうしても引っかかるのが、親がオーギーに対して顔にキスしないところですね。 キスするのは手のひらばかりで、これって、やっぱり気になります。 子どもたちが「ペストが移る」とはやし立てるのと関連するのでしょうか? 【ミスプロ】さん [映画館(吹替)] 7点(2019-03-22 23:11:28) |
6.それほどひどい顔だとは思えなかった。手術前はどんな顔だったんだろうか。 【ケンジ】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2018-12-03 14:22:52) |
5.冒頭から涙。ただ観つづけているうちに昭和の青春ドラマを観ているようで少し居心地が悪かった。人間は皆、邪悪な部分と善良な部分を併せ持ちその中で葛藤する生き物。映画として観ている人にカタルシスを感じさせることは良いことだけど、観ていて天邪鬼な自分が出てきてモヤモヤが残りました。 【kaaaz】さん [インターネット(字幕)] 7点(2018-11-30 23:40:01) |
《改行表示》4.《ネタバレ》 オーギーの語りがとても心地よく耳に響く。 登場する子どもたちそれぞれのドラマにもスポットが当てられていて、そうくると思ってなかったので意外ではあったけど、これがとても良かった。 みんな主役。 オーギーが家族に対する感謝を語るシーン。 「でも、母さんが一番」 うん。そりゃそうに違いない。 ジュリア・ロバーツは、一番に値する名演だったと思う。 かなり貫禄が出て来たのは、ちょっと寂しい気もするけど。 |
3.主人公以外の複数の登場人物の視点描写がストーリーに深みを与えていたと思う。オーギー君の思わず涙を誘う演技も秀逸だったけど、ジュリアロバーツがいい感じで年を重ねたなぁ、と納得&満足な名作でした。 【ちょむ平】さん [映画館(字幕)] 9点(2018-07-12 23:59:47) |
2.私の周りでは話題になっていなかったので、ちょっと不安でしたが、見て良かったです。良い方に裏切られました。主人公をずっと追いかけるのではなく、その周りの子供たちにも焦点を当てる構成が、とっても良かったです。そうすることで、主人公の男の子が聖人ではなく、普通の子であることが分かります。また、どれほど周りに影響を与えていたのかが、感じ取れます。この映画の出ている子供たちの中から、数年後にはビッグスターが出てくるかもしれません。そう思えます。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 8点(2018-07-06 23:26:13) |