6.《ネタバレ》 剣の道を共に切磋琢磨し、競い合った剣豪たち四天王が
一家老の不正により、非業の死を重ねていく話は、怒りすら感じて、
無念の涙が出てしまう。
時代劇としては、人気の藤沢周平とは違う品があり、面白い。
ただ采女の養父が、不正事件で窮地に立たされた時、疑心暗鬼のため血迷ったとはいえ、
養子の采女に斬りかかるとこが釈然としない。
養父と養子がうまくいってなかった描写を入れておく必要があったろう。
采女の複雑な心ももっと丁寧に掘り下げてほしかった。
母親が富司純子では、采女がそんな複雑な親子になるだろうかと観て、思ってしまいやすい。
でも不満があるのは、その一点だけで、見ごたえある映画だった。
何より岡田准一の運動神経は抜群で、同じジャーニーズの
東山君と一戦交えるような、そんな時代劇も観てみたい。