35.茶道の奥の深さに圧倒されます。素敵ですが敷居が高くてガサツな私には手が出ません。ただ、ガタガタゴチャゴチャ理屈こね回してマウント取り合い吠えたててヘンな湿疹が出てしまう身も心もカサカサに荒れた時にこそ、「考えずに感じる」ひとときを過ごすのが有効だと思わされた樹木希林さんの姿でした。この国が持つ潤いにも考えが及んだ秀作です。 |
《改行表示》34.《ネタバレ》 先生の「いつやめてもいいじゃない?ただ美味しいお茶を飲みにくればいいじゃないの」 この言葉は印象的で、救われた気持ちになった。 「教えることで、教わることがたくさんあります」 これも樹木希林さんが言うからまた沁みます。きっとそうなんだろうなと・・・。 【へまち】さん [地上波(邦画)] 8点(2025-01-26 21:15:11) (良:1票)《新規》 |
《改行表示》33.《ネタバレ》 ただただ淡々と進んでゆくだけなのに、なぜか引き込まれるように見入ってしまった。暮らしがどんどん豊かになり、様々な情報が行き交う現代社会。同じ日々の生活を憂い、新しい刺激を求めたがる。それはそれでいいのかもしれないけれど、長い人生、日々の暮らし、大方の人たちは同じことの繰り返しかもしれないけれど、それが出来ることのありがたさをこの映画は、お茶を通して語りかけてくれる。なんだかとっても、ホッとできる映画でした。 黒木華ちゃんの七変化がとにかく素晴らしい。お茶を習い始めの頃のなんだか野暮ったい感じの女性が、段々と凛とした女性へと変貌していく様はお見事としか言いようがない。てか華ちゃんてめっちゃいい女優さんだったのね。ごめんなさい。今頃気がついて。 樹木希林先生がコーヒー入れてるシーンが、何気にホッコリできて好きでした。 ちょっと見方を変えてみると、樹木希林さんと黒木華ちゃんの、女優対決として捉えてみるのも一興かも。 |
32.劇的な展開は起きず、それすら台詞だけで済ませる。映画のほとんどを茶道を通して登場人物の機敏な心情を代弁するストイックな演出が却って効果的だ。ゆったりとした流れの中でどこか緊張感があり、凛とした美しさが漂う、日本でしかできない繊細な表現を久々に見た。若々しい娘から精神的に成熟していく黒木華は好演だが、場の空気を一気に自分のものにする樹木希林の自然体溢れる存在感が圧倒的。 【Cinecdocke】さん [地上波(邦画)] 7点(2020-09-25 22:10:29) (良:1票) |
《改行表示》31.就職難や男の裏切りや親の死といった、傍から見ればありきたりではあるが当人にとっては重大な「苦難」を、茶道を極めていく事で乗り越えて成長していくというロスジェネ世代の女性の物語なんだが、基本的には映像・音声中心の「頭で考えてはいけない」感じる作品になっているので、こうやって「どういう意味があるのか」を解釈して文章化する事を拒否する作品なのかもしれない。ただし、心情表現は独白形式になっているので、逆に説明臭いというアンバランスを感じるのだが、この辺は脚本化に失敗したのだろうか。 ちなみに原作はかなり有名なようであるが恥ずかしながら未読なので、映画の『道』は茶「道」にかけているのかどうかはわからないのだが、茶「道」の方は「伝統」を表すので「意味」は全く異なる。女の生きる<道>とでも考えれば両者を媒介可能なのかもしれないが、それにしてもここまで男不在な作品というのも違和感がある。 尚、調べてみると原作者は1956年生まれのようで映画の設定よりも15年程度上であり、これを映画化するに伴いロスジェネ世代に置き換えた事によるズレが色々と生じているように思える。従兄弟の商社就職も実際には雇用機会均等法前の話だろうし、地元に帰って医者と見合い結婚して寿退社というというのもいつの時代の話だよとツッコミたくなる。そもそも少女時代に映画の『道』を劇場鑑賞したという設定に違和感があるのだが、家族で名画座に行ったという事なんだろうか。ロスジェネ世代ではありえない設定ではあるが。 【東京50km圏道路地図】さん [地上波(邦画)] 4点(2020-09-21 17:24:47) (良:1票) |
30.茶道ってよく分からなかったので、そういった意味でも勉強になりました。なんの盛り上がりもない映画の中での樹木希林の存在感。本当にすごい女優さんだったなと改めて認識しました。頭で考えない、ただ「形」にはめ込む繰り返しの先に突然、超えていく瞬間が訪れる。うーん、自分に言われているような気がしました。 【木村一号】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2020-07-05 17:34:44) (良:1票) |
《改行表示》29.《ネタバレ》 映画館で鑑賞して1年後くらいにCSで再度鑑賞。 主人公の女性が女子大生から社会人になる過程を茶道を通して描くという話で、 基本的にストーリーとしてはどうってことがない。むしろ平板。 ただ、私はこういうストーリーがないような映画が好きで、この映画も晩春の 系譜の成功した作品だと思う。 ストーリーは大したことはないが、淡々とした美しい映像により、思春期から大人の女性に 成長する主人公の感情の揺れはすさまじく、ジェットコースターのように上下していき、 彼女の心情に思入れながら見るとこちらの心も揺さぶられる。 個人的には茶道とは何かというより、茶道を通していかに感性を磨くのかが、この映画の 裏テーマのような気がする。感性というのは持って生まれた先天的なものかもしれないが、 磨かなければ研ぎ澄まされないと感じた。 映画館で鑑賞する際、内容キャスト何も知らずに見たのだが、樹木希林がお茶の先生というのは、 少し驚いたし面白かった。一般的な茶道先生のイメージと違って、気さくで重要なポイントでは 厳く、なんか本当に理想な先生を演じてくれた。また、要所では樹木希林のオーラを感じるような、 カットを入れて、樹木希林さんの遺作として掉尾を飾ったよう感じがする。 繊細な感情の揺らぎを描く、日本映画でしか出来ない作品をもっと見たいと思う。 【rosebud】さん [映画館(邦画)] 9点(2019-11-24 11:44:04) (良:1票) |
《改行表示》28.《ネタバレ》 「茶道とは何か」を垣間見せてくれるような映画と言うべきか。 凡そ「道」と名に付くものにおいて、その本質的な目的は精神修養、つまり稽古・修行を通して人間として成長し、高みに登ることにこそあると言える。茶道においては、茶を美味しく味わうための技術、および客を美しく洗練された所作で持て成すための作法の習得は実は芸道のほんの足掛かりに過ぎず、その先により繊細で深い感性(それはある種「人間性」と言ってもよいものであるが)を養うことこそが、「道」としての茶道を修める主眼に他ならない。 メインシナリオにおいて、薄皮を貼り重ねていくかのように緩やかに成長していく黒木華はそれを見事に体現している。本作の彼女は、添え物度の高い薄目の主展開運びをほぼその演技力一つでモノにしており、演技面でも出色の出来だと思う。そして、稽古には厳しいがユーモアと人間味の有る「本物の」茶道の先生にしか見えない樹木希林は正に驚愕の出来映え。作中24年間全く老けないのも含めて。 【Yuki2Invy】さん [インターネット(邦画)] 8点(2019-11-15 23:43:40) (良:1票) |
27.自分の中で樹木希林さんと言えば、郷ひろみさんとデュエットで林檎殺人事件を唄っていた頃のイメージで、もう何十年経ってもそのイメージで、その後、例え幾多の映画内で彼女の姿を見かけることがあってもそのイメージを更新すること出来ていませんでした。だが今回、彼女がお亡くなりになられた後で目にしたこの日日是好日、ファーストクレジットこそ若い娘に譲っていましたが、実質的にはこれ樹木希林さんの為の映画じゃないですか 万引き家族なんかよりもよっぽどいい とても綺麗に幕引き飾ってらっしゃいましたね 樹木希林さんのイメージ更新、でも寂しいお別れとなりました。 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2019-10-02 20:37:17) (良:1票) |
《改行表示》26.《ネタバレ》 茶道の、時間や空間や音を味わう、その贅沢さ、豊かさが伝わってくる映画。 ただお茶をいただくだけなのに、なんであんなに沢山の細かな決まりごとがあって、それをキッチリ守ってゆかなければならないの?っていう疑問に答えるだけじゃなくて、茶道の魅力、そして日本人の精神世界の魅力までをも描いてるのね。 その儀式的な空間、時間、所作は日常から離れた特別な世界。その特別な世界に身を置くことで生まれるココロの広がり。わび、さびの世界。 対比される俗世の描写が、あまりやかましくないのが良かったわ。ハッキリと線引きをしようとやたらガチャガチャさせてしまいそうなものだけど、やり過ぎてしまうと茶道が浮世離れしたモノに映っちゃうものねぇ。『真夏の夜の夢』はやかましかったケド、まあ、良しとしましょう。 黒木華がやっぱりいいのね。 つい最近の『ビブリア古書堂の事件手帖』や一昨年の『リップヴァンウィンクルの花嫁』でも独特な雰囲気を醸してたけれど、今回の役もあの流れ。はんなりした感じが魅力的で。一方で『エミアビのはじまりとはじまり』の時のような、パキパキとハッキリした役も魅力的だけどね。 でも、どうしたってこの人、樹木希林さんなしには語れないわ。 大切なところはきっちり演じつつ、役を少しだけ崩して人間味を醸すような演技、本当に上手いなぁ、って。 あらためて貴重な存在を失ってしまったんだなぁ、ってつくづく残念な気持ち。 今の世の中では、茶道の持つ贅沢な時間を過ごすことはかなりハードルの高いことかと思うけど、でも、映画を見に行くというのも実は似ている面があるのよね。ただ映画を見るだけならば、べつにスマホで配信される映像を眺めてるだけでもいいわけだから。 わざわざ出かけてお金払って決められた時間に決められた席で様々な独自のマナー、ルールに縛られながら映画を楽しむ。それはもう映画って部分だけを切り取って語れる行為じゃないでしょ? まあ、その特殊性が理解できなくて個人主義丸出しになっちゃってる人も(結構な数)いたりするのだけど、そういう人はスマホでどうぞ、ってカンジね。 家から出てスクリーンでこの映画を見る、それもまた贅沢なことなんじゃないかな。 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 8点(2018-11-20 20:02:16) (良:1票) |
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《改行表示》25.《ネタバレ》 いい映画でした。 しかし習い事なのにテキストもなく、ただいきなりその場で教えられても1週間後には忘れてしまいそう。よく皆さん出来るな、というのが正直な感想。特に冒頭の袱紗の扱い方など難しすぎる。 それにしても黒木華は上手ですね。そして樹木希林は本当に茶道の先生に見えるから凄い。先日の訃報を聞いて改めて凄さを実感しました。映画では家族については触れていたが恋愛や仕事に関するカットが無くてまさに茶道と日本の二十四節気と庭の情景、雨の音、雪景色、四季のカットなどの構成が素敵でした。これはたぶん外国人にはわからないでしょう。初釜でおばさまたちが皆急ぎ足で行くのが不思議でした。ただあの席取り合戦後どうなったのかもう少し表現してほしかった。とにかく男性が父親と長男以外全く出てこない不思議な映画です。一つだけ時代考証がおかしいのは典子と美智子が海岸で将来を語っているバックにまだその当時は出来ていない江ノ島の灯台が見えていたことぐらいかな。映画館の中も9割はおばさまでした。 【仙台のチップ】さん [映画館(邦画)] 7点(2018-10-13 21:49:25) (良:1票) |
《改行表示》24.お茶の世界って奥深い。そして、とても複雑。でも、やっぱり変! 観ていて感じたのは、まあなんとも覚えるのが大変そうな細かいルールだらけで、とにかく面倒くさそうって事! その動作必要かよ?って思ってしまうような回りくどい作法とか結構あったりして、先生にこの動作の意味はなんですか?と聞いたとしても、自分もわからないけどそう決まっているのだから、何も考えずにやりなさい!の一言で一蹴されてしまう。これぞ素晴らしき日本の伝統文化の世界。 そんな世界に訳もわからず飛び込んだ1人の女性が、お茶を通して人生を見つめ直し、成長していく力強いドラマだった。 樹木希林さん演じるお茶の先生が厳しいんだけど、とても温かで、良い先生だなぁと感じた。 【ヴレア】さん [映画館(邦画)] 8点(2018-10-08 17:06:10) (良:1票) |
23.題材が茶道で雰囲気もストーリーも落ち着いていて地味。 【飛鳥】さん [DVD(邦画)] 5点(2024-06-26 11:01:59) |
《改行表示》22.扱う題材からいって、これみよがしとかにわかっぽくならないようにまず気をつけると思うんだけど まずこの作品名から嫌な予感して、オープニングのタイトルバックのタイミングで確信した。 映画もセンスなんじゃないの。 【michell】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2024-04-30 03:50:29) |
《改行表示》21.《ネタバレ》 終始落ちついた雰囲気で、茶道が好きな人ならきっと共感できるところがたくさんあると思う。 日本の茶道ってまず形から入る、頭でなく身体で覚えていくという過程が描かれるのは良い。 樹木希林先生はもちろん、和風美人の黒木華も適任。 が、多部未華子は後半ほとんど登場しないので、ファンはガッカリするだろう。 ストーリーも主人公の成長物語と思いきや、淡々と終わっていくので物足りない。 父親のエピソードはいらないんじゃないかと。 【mhiro】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2024-04-29 18:07:42) |
《改行表示》20.普通に生きようとしてもいろいろある・・。 加えて、災害・疫病・不景気。普通に生きるのは難しいものですね。 【海牛大夫】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2022-07-02 20:49:38) |
19.《ネタバレ》 映画の作りとしては、典子による一人称ナレーションとか、「音」(の良さ) に対する徹底したこだわりが印象的ですが、そこはお年寄りの方でも観やすいことを最優先したのかな、と。 本作の面白いところは、茶道を通して日本の古風な文化や様式を称賛しつつも、色々と堅苦しい作法や決まり事が多くて疲れるね、、そういうアンチテーゼの意味合いも含んでいること。そして、武田先生は茶道の先生という立場でありながら、そこを理解しているように思えます。実に難しい役どころですね、樹木希林さんをおいて他にいなかったのでは? 彼女 (のキャラ) のおかげで、そこは角が立たたないように笑いを交えた絶妙なさじ加減になっているし。 「道」の件。日本で公開された1957年と典子の年齢 (1993年に20歳くらい) が合いません。あの映画は、1983年頃に日本国内で一度再上映されたのでしょうか? 実はあまり考えることなく、茶道のお話だから、「道」、本当はそれだけなんでしょうけど。 【タケノコ】さん [インターネット(邦画)] 6点(2021-06-25 12:25:37) |
《改行表示》18.《ネタバレ》 取り立てて特徴の無い(と自分で思っている)女子大生が母親のふとした一言からお茶を習い始めるというお話。序盤は茶道に慣れていない若い女性がお茶に対して面白みを感じたり難しさや苛立ちを覚えたりの繰り返し。その繰り返しの中で形にはなっていない何かを感じるようになっていきます。 二十四節気を表しながら、劇中の時間も刻一刻と刻まれていくのが印象的。季節の移り変わりとともに人の時間や環境の移り変わりも同じように進んでいきます。 「立春が一年で一番寒い日なのは、昔の人がもう春はすぐそこだと厳しい冬を乗り越えようとしていたから」 という言葉も心に残る。人間の環境も、季節のように必ず春が訪れてくれればいいのですが、現実はなかなかそうはいかないよね、とも思いながら複雑な気持ちで鑑賞。さらに、 「人生で起きることはいつも突然。昔も今も。心の準備なんかできない。」 これも刺さる。分かってるつもりではいるんですが、当然のように毎日が訪れること、周囲の人がいてくれることが当たり前じゃ無いって気付くのはいつも突然。分かっているはずが、それを大事にできていない自分にも気付かされます。 今はコロナということもあり、余計に最後のメッセージが刺さりますね。お茶会で茶室に大人数で詰めて座ったり、毎年変わらない日々を過ごせることがたまらなく大切に思います。 『日日是好日』 この言葉を作った人もコロナ禍の今のような「日日」は想像してなかったでしょうね、、、 【TANTO】さん [インターネット(邦画)] 8点(2021-04-29 17:09:27) |
《改行表示》17.お茶・・・とても面倒くさそーですが確かに安らぎます。 傷心を克服するには居場所のような「道」が必要なんでしょうね。 【ProPace】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2021-02-04 23:22:44) |
16.画面内でやろうとしていることについて、そのまま一人称ナレーションで「解説」がついて回っているのであるが、この脚本家兼監督は、役者やスタッフをよほど信用していないのだろうか。そのような環境下で仕事をさせられる方が可哀想だ。●主人公についても、周辺の人たちについても、背景もなければ変化もないので、「ただそこにいるだけ」なのです。つまり、茶道のシーンを撮った時点で、制作側の力が尽きてしまっています。●それから、最後の部分を除いても、作中で15年くらいは時間が経過しているはずなんだけど、それが何も表現されていないのは、逆に意図的なんでしょうか?それに何か意味があるの? 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2021-01-07 01:01:23) |