104.子供の頃、ゴジラよりもガメラの方が好きでした。「俺ってカッコいいでしょ」みたいなゴジラより、弱くて、すぐやられちゃって、それでも健気に立ち向かってゆくガメラが好きでした。もちろん、クラスでは少数派で、「君って、話が判るね」っていうのは1人だけでした。そして、ガメラはお腹に3本の傷を残したまま、私の前から姿を消しました。その後、子供の頃の思い出を破壊するような、しょーもないパロディとムチムチのレオタードのお姉さん達ばかりが印象に残る、悪夢のような映画がチラリと登場した後、長い長い眠りの末、すっかり大人になった私の前に、また姿を現してくれました。ガメラは、やっぱりガメラでした。弱くて、すぐ緑色の血を流して、でも一生懸命悪い怪獣に立ち向かいます。子供の頃が甦ってきました。「ガメラがんばれ!」スクリーンのガメラの姿に、涙がじょーじょー出てきました。やっと帰ってきてくれたガメラは、怪獣が怪獣らしくいられる世界で、いきいきと動いていました。映画が終わってロビーに出ると、ちょっとぽふぽふした感じの人間サイズのガメラが子供達に囲まれて記念撮影をしてました。その、無邪気にガメラにまとわりつく子供達を見て、またちょっと涙が出そうになったので、急いで映画館を後にしました。 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 9点(2003-11-25 09:57:45) (良:14票) |
《改行表示》103.《ネタバレ》 特撮に対する愛情溢れる怪獣映画で、アクションシーンはミニチュアだとバレバレでもCGとは違って、本当に爆発させている分興奮してしまうところがありました。ガメラの火の玉がなんだか凄くかっこいいぞ。 ストーリーはと言えば、子供向けにしては小難しいし、大人が見るにはいい加減。出てくる人間が結局ストーリー上何の役割も持っていないのが残念。巫女になってしまった娘さんとかも、重要そうに見えて、何の説明もないまま結局何の役にも立っていないって雑すぎないかい? 【すべから】さん [インターネット(字幕)] 6点(2008-12-21 10:29:57) (良:3票) |
102.《ネタバレ》 氣にいってます。場面の切り替えやエンドマーク、ミニチュアモデルや操演が昭和の味で嬉しい。敵役の設定もぬかりなく、しっかりと肉食獣であるギャオスの獰猛さ・恐ろしさを表現してくれてます。対して主役のガメラもまた、[主人公と心を通わせる時の優しさ演出]・[人類の味方設定]・[生物なのにジェット噴射で飛行]・[敵役怪獣と光線兵器を打ち合いながらの白昼バトル]という、安っぽくならざるを得ない条件を見事な演技力(笑)でクリアしてくれており、第二期怪獣ブームで育ったオッサン世代を満足させてくれる内容でした。ラストシーンで、『ヒーローは、僕らのためにきっとまたきてくれる。』的なセリフは同世代にとって、ツボを知り尽くした感涙もの。怪獣特撮映画で清々しい氣分になれて嬉しい。 【役者の魂】さん [ビデオ(邦画)] 9点(2019-07-02 10:57:29) (良:2票) |
《改行表示》101.《ネタバレ》 この映画の優れた点は、巨大生物が現れた際の、日本の社会や防衛関係者などの、リアリティある描写にあると、多くの人が言う。私もそう思う。しかし、実はそれよりももっと、私が評価している、嬉しく思っているところがある。ガメラの性格である。いや、人格的な意味でなく。 ガメラは、子供の味方だった。ただし、旧作を見返してみると、そんなに説得力のある理由は無かった。いきなり「子供の味方」と言い出したのを、我々は喜んで観ていたわけだ。それを、子供→人類と置き換え、それにSF的設定を与えただけのことで、その性格をそのまま、上手く引き継いだこの平成版ガメラは、戦う不自然さを根本的に解消できた。 なによりこの設定で、ラストシーンの「来るよ、ガメラはきっと来るよ」という、実に晴ればれとしたセリフに帰結するさまが見事。 久しぶりに通しで見ると、色々と原作(『大怪獣空中戦』)の要素を、新解釈で描いていたりして、楽しい。ガキが勝手に名付けていた、名称についてのやりとりとか、「こんな生物はいない」というセリフとか、完全無欠な生物でもやはり夜行性なのかとか、足を切断するのはギャオスの宿命なのかとか。そういえば、ラストのシーン、急速に炎が収束するシーンで、ガメラの、炎好きで火を吸入する習性を思い出した。そういう事だったのか? 【Tolbie】さん [ブルーレイ(邦画)] 8点(2012-10-13 01:01:31) (良:2票) |
《改行表示》100.《ネタバレ》 リアル路線のハイレベルの作品である。 怪獣に対して人間がどう対処すべきかをかなり真面目に扱っている。 設定や人間の行動に無理がある部分がやや多い感じはするが、恐怖感をあおる場面、ほっと緩む場面、人の性格付けと感情に関する描写はしっかり映画として楽しめる。 いずれにしても、いろんな方向に紆余曲折していたゴジラシリーズの良いところを集めて、リアル路線で仕上げましたという感じで、劇中でタクシーの運転手に「怪獣を見たければ映画館へ行け」というセリフを言わせるなど、以前のガメラシリーズ、ゴジラシリーズを越えて新しい物を作ってやるという、監督、脚本以下スタッフの熱意が見えて、非常に好感が持てる。 まず、敵怪獣に対する恐怖感を見る者に植え付け、味方怪獣の登場へとつなげていくというストーリーは、ゴジラシリーズの「ゴジラ対ヘドラ」に近いテイストであるが、決定的に違うのが、ゴジラは既に知られた味方怪獣であり、この作品でのガメラも最初は人間の敵という位置付けで登場して徐々に味方であることが判明し、その展開に人間のリアルな対応があるという点。 最初に主人公ありきという過去のシリーズのシガラミを振り切った上で、ストーリーと共に人類の味方であるという性格付けを新たに構築したことで、説得力のある優れた脚本となったと思う。 ゴジラシリーズは、ゴジラの性格付けは1984に一度リセットしたが、初代ゴジラがあまりに名作でゴジラの出自までは変更することができず、以降の作品ではどの作品でも最初は明らかに敵でかなり無理な論理で人類の敵をやっつけてなんとなく味方になり、でもやっぱり敵のまま去っていく位置付けになっているが、ガメラでは出自を含めて完全にリセットできており、作品中で論理的に行動から判断して未確認の敵から味方に変化していることがこの出来上がりの差につながっていると思う。 毎年シリーズで作り、固定ファンが見る分にはゴジラの方向にならざるを得ないのだろうが、後になって1作ずつ評価した時には、このガメラの脚本に軍配が上がる。 人間の行動のリアルさでは多少の難はあるが、民衆の恐怖感の描写や展開の緩急のつけ方でそれを感じさせない優れた脚本だと思う。 【nobo7】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2010-07-01 01:34:56) (良:2票) |
99.《ネタバレ》 この映画は衝撃的だった。怪獣映画というジャンルの根本を変えてしまった作品かもしれない。昭和ガメラシリーズの哀しい終わり方を引きずっていた自分にとって、ガメラが福岡ドームから回転ジェットで飛び去るシーンには鳥肌が立った。ガメラ映画の復活だけでは無く、表現の斬新さに新しい怪獣映画の誕生を強く印象付けられた。今作は怪獣の存在自体に、いかにリアリティを持たせるかをテーマに作られたように思う。その言い方がとても陳腐に聞こえるのは、平成ゴジラシリーズなどが新作を製作する度にそんな宣伝文句を使っていたからだ。でもこの映画を観た後だと、ゴジラシリーズの大半は怪獣が無目的に暴れて建物を壊していただけだと気付く。今作では、ガメラとギャオスが古代に人の手によって作られた可能性を示唆し、状況証拠を提示しながらサスペンスタッチでこの生物の本質に迫って行く。ギャオスは破壊に興味は無く、種の存続繁栄のために人を食らう。しかも無性生殖で爆発的に増える恐れがある。それは過去の怪獣が持ち得なかった冷え切った怖さだ。ギャオスを滅ぼすようにプログラムされたガメラは、大きな意味では人の味方だけど、目的を果たすためなら街を壊すことも厭わない。旧シリーズで荒唐無稽にも見えた回転ジェットを「円盤のように飛ぶ生物なんているのか」という小野寺昭のひと言で見事に解決した。適度な謎を残しつつ、怪獣の生態解明と存在の説得にストーリーの大半を費やしている。それに切れの良い怪獣のアクションをシンクロさせ、さらに出演者たちの役回りも追従させる。とてもシンプルなプロットだけど、過去の作品がどうしても持てなかった怪獣映画のリアルな世界観をスマートに、しかも見応えを持って提示してくれた。まさに革命的な怪獣映画でした。金子修介監督に拍手です。 【アンドレ・タカシ】さん [ビデオ(邦画)] 9点(2009-11-14 01:28:44) (良:2票) |
98.「こんなの、どこがガメラだよ~」と言うと、普通なら非難の言葉ですが、ここではまさしく喜びのあまり、そうつぶやいてしまう! 怪獣映画って、ホントはこうあるべきだったんだ、と正解を見せてもらったような。満を持して登場の平成ガメラ、敵は、あの、昭和ガメラが最も苦しめられた、そして昭和ガメラシリーズもっとも感動的な戦いを繰り広げた(笑)、ギャオスであります。ギャオスは首の骨が2本あり、これが音叉の役を果たして、口から殺傷能力の高い超音波を出す(音叉がこんなに大きくては、低周波しか出ない気もするが)。その代わり弱点として、構造上、首が回らないため、背面からの攻撃に弱いのだ・・・・・・って、アレ、だいぶ雰囲気が違いますね。そう、こんなアホな設定を削ぎ落とすことで、シリアスな怪獣映画が誕生したのです。まー、ここで例えば平成ギロンなんかが出てきてもらっては、シリアスさが台無しになりますよね、いくらギャオスより強いとは言え。という訳で、あの「崩壊した東京タワー上のギャオス」という名シーンが生まれ、「平成ガメラここにあり」と、我々の心に強烈なインパクトを残してくれたのであります。 【鱗歌】さん [地上波(邦画)] 7点(2007-09-15 00:32:09) (良:2票) |
97.昭和40年代、家庭にビデオなど影も無い当時、怪獣映画を映画館で見ることは私にとって一大イベント、横綱級の楽しみに他ならず、どの作品も本当に食い入るように夢中で観たものだ。ゴジラやモスラはもちろんだが、その中でもお気に入りだったのは大映のガメラシリーズ。ガメラがギャオスやギロン、バイラスといった悪玉怪獣と戦う勇姿を映画館で観る事は、いまからもう30年以上前、私にとって最高の娯楽だった。さて大人になった私は、当時の作品がビデオで販売されるようになっても再びそれらを観ようという気にはなれなかった。当時の作品を今さら観たところで、それなりの懐かしさこそ覚えても、童心に返って心底面白がれるわけがない。そこまでマニアックでは無いし、逆に子供だましの稚拙さ、御都合主義のストーリー展開、科学考証のいい加減さなどなどが目に付いてしまい、結局は当然のごとくツマラナイなんて思ってしまうことだろう・・・それがイヤだったのだ。心の中にいい感じで残っている思い出を無理矢理引っぱりだして、色褪せたものにすることもあるまいに。・・・そんな思いを持っていたのだが、先日ひょんなことでこの「ニューバージョン」をビデオで借りる機会が出来て、「新作これ則ち別物なのだから」と割り切りの気持ちで観たのだった。思わず驚いた。良く出来ているではないかー。それなりの年齢層の鑑賞にも充分耐える。現実主義的な子供達にあわせてグレードをあげたのだろうか、それとも大人受けを意識したものなのか。かつての特撮大好き少年達の心をいかにも上手にくすぐる感じなのだ。まさか、ここまでしっかり作り込まれているとは・・・。所詮は怪獣映画、他の作品と同列に評価するのは噴飯ものかも知れない。しかしながら、はたしてこの作品は、レベルを少々甘くみていた私を子供の頃のように再びワクワクさせてくれた。いい意味で予想を裏切られ、思わずこれは、本当に嬉しかったのである。 |
《改行表示》96.YouTubeで観せて下さると聞き早速鑑賞。 画質がいまいちですが、無料なので仕方がない。 今回二回目、かなり前の初回よりはずっと楽しめました。 気合い入れて見た所は樋口さんたち制作の特撮シーン。 もう大満足ですね。 道路や街を壊しながらガメラがギャオスが突き進む。 グオーと飛んでぐるぐる回って。 お目目ぱっちりガメラがなんてキュートなんでしょう。 やっぱり着ぐるみ特撮で育った世代には、あの戦い惚れ惚れします。 素晴らしかった、大いに拍手。 と言うのも、最近はコンピューター使うから手作り感あるものが少ない。 ビル壊しが見たいと思っていたのが、評価が上がった理由かも。 そして自衛隊の本物兵器も作品を引き締める。 東京タワーに巣作りのギャオス可愛かったですね。 我が家のペットのクサガメの名前がギャオスなので、つい肩を持ってしまう。 もう一匹のクサガメは名前がレギオンなので、2も観てワイワイ盛り上がりたい。 ギャオスは卵いっぱい産んでるし、また大暴れの映画作って欲しいな。 すぱっと切れあじの光線、CGでどんなに怖く作れるか楽しみです。 ガメラ盛り上がれ!! 【たんぽぽ】さん [インターネット(邦画)] 7点(2023-12-19 15:47:03) (笑:1票) |
《改行表示》95.《ネタバレ》 期待してみただけに、評価が辛めになっちゃいます。 オープニングから中盤くらいまでは、雰囲気があって非常に良いです。 『ギャオス』にしろ『ガメラ』にしろ、「いったいこれは何だ?」と姿を現すまでの緊張感は素晴らしい。 ギャオスの糞の中から出てくる関係者の持ち物。この画が、生物としての生々しさを感じさせて期待が膨らみます。 これは『ゴ○ラ』とは一味違うぞという気にさせてくれます。 そして後半。ガメラとギャオスのガチンコ対決。一番の見せ場、が、なんか一番かったるいのは気のせいでしょうか。 やはりここは普通の怪獣映画なんですね。また、どうしても怪獣が出てきてからは模型を使ったシーンも多くなるため、テンションが下がってしまいます。飛行シーンの合成具合なんかは作り物感が半端ないです。 中盤以降の、出来ない描写を無理矢理力技で作っちゃうような画よりも、、前半のようにできる範囲で限りなくリアルに近づけている画のほうが好き。 また、伊原剛志の少々わざとらしい演技や、藤谷文子の棒読みも、鑑賞のジャマになっちゃうレベルです。 ただ、ストーリーは良かったです。 地元福岡の映像がたくさん出てくるのも嬉しい。 【たきたて】さん [ブルーレイ(邦画)] 5点(2017-05-15 02:23:23) (良:1票) |
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《改行表示》94.《ネタバレ》 なかなか面白かった。特に序盤はテンポもよく、米森と長峰の間をうまく切り返して、こちらを引き込む展開になっていました。思わせぶりな短いカットが効果を上げています。そこから福岡ドームへの持って行き方も秀逸。ただし、主要キャストの台詞回しのまずさはかなりいただけません。藤谷文子(あとこの人は、どう見ても小野寺昭の娘に見えない)はともかく、中山忍ってこんなに下手だったかなぁと、驚きました。 本作ではガメラとギャオスを「超古代文明が作った生物兵器」という設定にしたのが技ありで、「恐竜の末裔」などというありきたりな設定よりも、かえって現実感を生む要因となっています。また、そのことによって、2怪獣の性質なり性格なりを簡潔に説明できています。実際この映画の大半は「ガメラとギャオスは何者なのか?」というポイントで観客を引っ張っておいて、それがわかってきたところで両怪獣の最終決戦になるという、シンプルな構造になっています。テンポのよさもおそらくはこのシンプルさから来ているのでしょう。ただ、ギャオスが復活した理由で環境問題を出しているのは、正直「またか」という感じ。まあ、今後怪獣が出現する理由は、主に環境の悪化のせいにされるんでしょうね。「核実験」みたいな大義名分はもう使えませんから。ここでは、環境問題がテーマというわけではなく、単に理由として必要だったから名前を出しただけのようで、簡単に扱っているのは助かりました。 あとこの映画に関しては、ナントカのひとつ覚えのように「リアル、リアリティ」と言われているようです。個人的には、リアルか否かより面白いかどうかが重要なわけで。リアルでなくても、面白ければそれでよし。「リアルでないから面白い」ことだってあるわけですから。本作はリアリティがあるというよりは、「怪獣が出てくる普通の映画(あるいはパニック映画?)」って感じなんですよね。いわゆる“怪獣映画”ではなくて。しかしもちろん、だからいいだとか悪いだとか、つまらないことは言いません。面白いんだからいいでしょう。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-12-26 20:05:52) (良:1票) |
93.まず私はゴジラよりガメラ派です。面白かった!面白かったのに!中山忍さんと藤谷文子さんが演技が下手過ぎ... 【movie海馬】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-08-21 23:58:56) (良:1票) |
《改行表示》92.ガメラじゃないんです。中山忍の鑑賞なんです。ごめんなさい。でもそれだけでは忍びないんで福岡ドームの屋根の開閉情報など少しねじ込んでみたりしてみます。 ★福岡ドーム★ 現:福岡PayPayドーム 開場:1993年4月 その屋根の開閉には20分かかります。 尚、全開閉においては、毎回約100万円程の費用がかかります。内訳的に見ると、電気代が20万円で人件費その他諸費用で80万円という塩梅。 尚、その屋根オープンにおいては、通常、プロ野球開催試合時と、今回みたく特例によってギャオスの捕獲計画の時にしか行なわない予定なんですが、かつて、某ジャニーズのKinki Kidsのお二人がコンサートの演出においてどうしても屋根を開閉したいとの申し出がありました。しかし、近隣への騒音問題を理由にやんわりとお断りしています。ただそれは例えアーティストが誰であろうが平等な対応な訳であり、例えマドンナであろうがマイケル・ジャクソンであろうが同じ理由にてお断りをしています。 尚、日夜行われている現ソフトバンクホークスがその日勝利した際に打ち上げられる勝利の花火というものは、これも当然室内に向けてドンパチ鳴らしている訳であり、意外や福岡ドームから夜空へ向けてドンパチ花火を打ち上げた事は過去にありません。 尚、福岡ドームの外観は、古めかしく茶色く錆びかけた建物のように見えなくもないんですが、それは完成当時からの元々そういう色調なんです。だから近所の子供たちは茶色ドームと呼ぶことあります。しかし、現状のペイペイドームという名称よりは、よっぽど茶色ドームや錆びドームと呼ばれてるほうがマシなのではないかと思えたりしています。 ちなみに、本作の続編となる2は例え見れる環境であっても別に見る予定はございません。どうしても見るのであれば、2をすっ飛ばして3になるのかなという思いです。なぜなら、私の場合はガメラじゃないんです。申し訳ないけど、目的は鮮明な訳であって中山忍さんだからという漢だから‥ 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2013-08-31 23:45:19) (笑:1票) |
《改行表示》91.《ネタバレ》 他の人々と同様、自分としてもこういう怪獣映画が見たかった、という希望がやっとかなえられたという感慨があった。福岡ドームからの回転ジェットの飛翔、吊橋を越えて敵を粉砕するプラズマ火球、それから遠景の巨大怪獣と近景のリアルな生活空間を組み合わせた画面づくりなどは見ていちいち感動する。 また、これは旧作も基本的に同じなのだが、毎度のように傷つきながら奮闘するガメラの姿には愛しさを覚える。「ガメラは味方です」の台詞にも感動した。ゴジラにはある程度冷淡な態度を取ることができても、やはりガメラは昔も今も特別扱いである。自分が子どもだった時代に、ガメラはぼくらの味方、というのが刷り込まれているからだろう。 ところでここから苦情になるが、登場人物のふるまいがマンガのようなのは昭和ガメラと別の意味で子どもじみており、これはいったい何歳児が何歳児に向けて作ったのかと呆れる。女性鳥類学者の言動が変なのは役者の持ち味?かも知れないが、政府機関が2種類の希少動物のうち片方だけを執拗に敵視する理由がわからず(役人の体面の問題ということ?)、劇中人物の胡散臭さと相まって現実味が著しく削がれている。 また昭和ガメラが特に動機なく子どもの味方だったのに対して、この映画では新たな(屁)理屈を考えようとしており、うちアトランティスまでは旧作にもある要素なので許容すべきかも知れないが、直接関係ない勾玉だのエトルリアだのルーン文字だの引っ張り出して来てトンデモオカルト説のようになっているのは何とかしてくれと言いたい。浅黄ちゃんの言うファンタジーだから信憑性度外視でも可ということなのか。まったくいつになったら大人が突っ込まずに見られる怪獣映画ができるのかと思う。 というわけで絶賛するわけには全くいかないが、まあ見て感動したのは間違いないので、ぼくらのガメラに免じて点数は少し高い方にしておく。 なお今回見て気づいたのは、劇中に出ていたルーン文字はでたらめではなく、ラテン文字に転写した文章(画面で下に書いてある)を現代アイスランド人に見せれば普通に読めるだろうということである。ここでギャオスの表記がGyaosでなく、ゲルマン語風にGjaosと書いてあるのはほめてやってもいい。が、全体がマンガのようなのに妙なディテールにこだわるのもオタクっぽい。 【かっぱ堰】さん [DVD(邦画)] 6点(2013-01-20 08:46:29) (良:1票) |
90.ここで評価が高かったので見たが、どうにも普通の特撮映画にしか見えなかった。昔の怪獣映画にリアルタイムで触れた人にとっては感涙ものなのかもしれないが。編集というか展開が非常に粗く、出来の悪いテレビドラマを見ているようだった。 【峠のわが家】さん [DVD(邦画)] 5点(2010-12-21 08:11:23) (良:1票) |
89.《ネタバレ》 あまり怪獣映画は観ない方なのだが、『レギオン襲来』が面白かったので、遡って観ることに。こちらは意外なほどオーソドックスな怪獣映画という感じで、特撮も、続編2作に比べたらかなり稚拙。しかしそれはそれで味がある。日本に怪獣が現れたら、というシュミレーションを真面目に行い、攻撃されるまでは手を出せない自衛隊が、ギャオスとガメラのどちらを脅威と見なすか逡巡したりする様がリアル。福岡ドームにギャオスを閉じ込めたり、東京タワーにギャオスが巣を作ったりと画的にもワクワクする。あくまで人間目線で怪獣の巨大さを表現する撮影方法も巧い。 【フライボーイ】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-09-04 23:39:59) (良:1票) |
88.《ネタバレ》 『ゴジラvsビオランテ』を最後に『笑って騒ぐ、楽しいイベント』へとポジションを戻したゴジラシリーズに背を向けていた頃にビデオで本作を鑑賞した。丁寧に怪獣の強さと怖さが描かれ、皆が目的に一途に邁進し、温かみある生身の人間とその願いに応えて闘うヒーロー(言うまでもなくガメラ)の姿に感激した。子供に戻って素直に楽しめた。こういう怪獣映画を待っていた。怪獣が飛行するギミックも設定でカバーし、人の視点で話がすすみ、怪獣が実際に出現した際の人間社会の動きを綿密にシュミレートして製作してくれた事も好感を持った。『ゴジラvsビオランテ』に対抗するクオリティを持つ映画はガメラだったかと。しかもこちらは豪華絢爛な科学兵器を用いずにオーソドックスに魅せてくれた。あの感激は、この後に続く2作には更に良い意味で裏切られて別な形で発生するのだがそれはまた後のレビューで。怪獣映画にヒーローの要素をミックスして『魅せて』くれた本作、少年の心を取り戻せる。素晴らしい!! 【2011年6月28日・追記】(以下文章内容についてメールにて問い合わせ中です) 【aforkarn】さん [ビデオ(邦画)] 9点(2009-08-21 20:09:56) (良:1票) |
《改行表示》87.昭和シリーズと比べると、よくも悪くも現代的にはなっている。 空回りしてる音楽とか、親しみのわかない人物描写とか。 昭和シリーズとはストーリー上のつながりはない。 ストーリーにからむような子供は出ないし、子供向けは考えてないような内容。 なかなかアクションが始まらず、ドラマはかなり長く感じる。 街などの模型は実物と見違えるくらいに精巧になっている。 映像がリアルになっているぶん、現代兵器で攻撃されてもびくともしない怪獣たちは すごいと感じる、というかありえないわ。 映像をリアルにしたり、設定を細かく作って説明しまくるのもいいんだけど、 素直に面白いと思える作りにはなってないような気がした、 設定が多少いいかげんでも、模型がどう見ても模型でしかなくても、 娯楽性とかわかりやすさという点では、昭和シリーズのほうが徹底していたように思える。 どちらがいいとも、言いきれない。 なんとなく面白みに欠ける仕上がりだけど、映像はよく作ってあると思う。 【且】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2009-08-20 22:29:45) (良:1票) |
86.ガメラは作品はともかくガメラ自体がものすごく魅力的であったため人気があったのだ。おそらくこの平成ガメラを作ったスタッフもそんな魅力的なガメラを放ってはおけなかったのだろう。新しい世代によって作られた「ガメラ」はガメラの出自まで変更し、ハリウッドでも通用し得るような大人の辻褄合わせをすることによって、ハリウッド映画世代の大人にも通用する映画としている。そのことでガメラ第一作の『大怪獣ガメラ』同様に説明のためのセリフが使用されることになるのだが、ストーリーの面白さと本当はこんなのが見たかったのだと誰もが思っていたに違いない、おとぼけのない怪獣同士の真剣勝負や鳥の化け物でしかない人食い怪獣(つまり怪獣は怖いということ)に目を輝かせずにはおれないのである。人間のために戦う怪獣という不自然な行為もけしてガメラがそのことを擬人化された挙動で訴えるわけではなく、ここでこそ使われるべき必要最低限の説明セリフによって理解させている点がいい。ただ、子供向けを意識しているせいだろうが漫画チックな単純なキャラとしてしか描けない人間の描写は、もう少しなんとかならんのだろうか。あと、ガメラの顔が、目ん玉がいかにも作り物って感じなのがちょっと・・。 【R&A】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-05-02 13:44:07) (良:1票) |
85.怪獣に出会ったことがないので、リアルに作ってあるかどうかは不明だが、しかし怪獣映画というものをどこまで高められるか、それに対するスタッフの熱意が伝わってくる名作である事は間違いない。皆さん気付いただろうか。この怪獣映画の怪獣が動くシーンのほとんど(少なくとも地上のシーン)において、怪獣は人間の目線から撮影されているのだ。さらに東京タワーや福岡ドームといった名所を使いながらも、戦いのシーンはほとんど僕らの見慣れた風景で戦われている。まさに日常の中に怪獣が飛び込んできたような、そういう衝撃を観客に与えるためにどうすればいいのか、それを染色体とか古代文明とかだけではなく、怪獣映画の魂の部分において追求してくれたおかげで、僕は街を歩くたびに怪獣の夢を見る事が出来ている。 【はち-ご=】さん [レーザーディスク(邦画)] 10点(2008-05-02 00:05:47) (良:1票) |