《改行表示》73.《ネタバレ》 学園ドラマとして、一人の先生の成長のドラマとして、大変に完成度の高い名作であると思われます。リチャード・ドレイファス演じるホランド先生が、不器用ながらも知恵を絞り、工夫しながら本当の意味で親身になって生徒を指導する姿が見ていて大変心地よいです。 彼は先生になるきっかけがそもそも消極的ですし、ガートルード・ラングやラスの指導を始めるきっかけも彼自身が率先して始めるわけではないんですよね。ですが、ホランド先生の一番の魅力は、たとえきっかけがなんであっても、一度始めた指導は最後までやり通すことなんです。決して生徒を見捨てないのです。その一途さ、善良さ、そして先生としての資質に僕は素直に感動しました。確かに、これから先生になろうと思っている人、もしくは教職につかれている方なんかは、きっとこの作品からいろいろなことを学ぶことができるかもしれませんね。見ていてなんかパワーをもらえますしね。 この映画を見ているときの感動や高揚感、そしてうまくいかないときの焦燥感というものは、スポーツを観戦しているときの感覚に近いものを感じます。スポーツを見て感動するのは、もちろんそこに数多くのドラマが生まれるということもありますが、何より選手のその真剣さ、ひたむきさに心打たれるという場合が多いのではないでしょうか。ホランド先生をはじめとして、泣きながら練習するガートルード・ラングや、一生懸命ドラムの練習をしているラスの姿にすごく心惹きつけられるものがあります。そして犬猿の仲と思われていた校長先生が、「私はこの学校の先生で、あなたが一番好きでした。」とホランド先生に告げたとき、まじでやばいくらいに感動しちゃって、久しぶりに映画見て泣いちゃいましたね。 ただ、やはり一本の映画として、盛り込みすぎてしまった感は否めないような気もします。そのために、ドラマを終局へと収束させていく段取りに少々不満が残ります。だって、大事なことは何一つ解決していないまま、「なんか感動的だからいいんじゃね?」といったノリでラストを迎えませんでした?せっかくの素晴らしい作品だったのに、最後を雰囲気だけでうやむやにされちゃったのは、正直残念でした。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-03-22 06:10:34) (良:2票) |
72.「先生」としてのホランドに感動したとの意見が多いですが、この作品は、ホランドの教師生活を描く一方で、夫として、父親としての彼の苦悩と成長を描いている。だからこそ感動を呼ぶのだと思う。もし、仕事一筋になっていたホランドが、家族と向き合い、思いやることを忘れていたことに気づかなければ、全く何の意味もない映画になってしまう。「お涙頂戴」とくさす人が多いが、自然なストーリーの流れの中で、自然に涙が出るのだから、私はこの映画を「お涙頂戴」とは思わない。人生において何が大切かを教えてくれる、とてもいい映画です。 【あやりん】さん 9点(2003-06-14 16:08:54) (良:2票) |
《改行表示》71.《ネタバレ》 良いお話ではありました。信頼できる教師と導いてもらった生徒たちの織り成す学園モノとも取れるし、若き頃に抱き求めた成功は叶わなかったけれど実人生において別種の実りを手にした男の人生譚でもあります。 けれどいかんせん30年の月日は長くて2時間の尺にはとても収まりきらない。いきおい一人ひとりの生徒との個別エピソードも駆け足になりがちで、消化不良なケースも多々。だからラストの全校プラスOB挙げての大謝恩会には唐突感を拭えませんでした。「えっそんなに大人気だったの?」と思いました正直。 所々にベトナム戦争やジョン・レノン射殺事件など時事ニュースを挟んで時の流れを演出してるけど、世相とホランド先生の教員生活がほとんどリンクしてないですし。そうだ、教え子がベトナム戦争で亡くなったときはその衝撃や切なさから政権批判などもっと話が広がるのかなと思ったのですが。 どの話もぶつ切り。歌手を目指してNYへ発った彼女はその後どうなったのでしょう。歌で成功できなくとも、最後の会には顔を出すんじゃないのかなと探したのだけど。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2023-10-16 22:48:19) (良:1票) |
70.《ネタバレ》 名門校の音楽教師の半生を綴った話です。ホランド先生のような教師に出会えたら生徒は幸せでしょうね。感動的なエピソードが多い中で、個人的には校長先生との別れの場面がお気に入りです。それと、Beautiful Boyを息子に歌う場面、泣けます。→2013/12/9追記。DVDにて再鑑賞。 ロウィーナのエピソードが、やや蛇足というか冗長ぎみに感じましたが、ホランドの良心や誠実さを強調するためにはやはりこのエピソードは必要なのでしょう。 【タケノコ】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-07-21 13:44:33) (良:1票) |
《改行表示》69.《ネタバレ》 滑り止めで音楽教師になったホランドが、次第に教師という職業にのめりこんでいくさまに、生徒と共に成長している姿が認められる。 ホランドの家庭も並行して描かれるが、難聴の息子との葛藤が夫婦の成長にも関わっている。 ホランドは美しく才能ある教え子と惹かれあうが、一緒にニューヨークにとの誘いにも家庭を捨てない。 ジョン・レノンの死など世相を映し出すことで、ホランドの人生の軌跡がリアルに浮き彫りにされる。 誠実に生徒と向き合う姿勢が、音楽家としてよりも教師としての人生を歩ませた。 それは平凡な人生のように見えるかもしれないが、ラストのお別れ会が示すように多くの人生を変えた聖職を勤めあげたということ。 この映画は教師や教師志望者にこそ観て欲しい。 描かれているのはヒーローのように活躍するような特別な教師像ではないので、感じとるべきものがあるはずだ。 【飛鳥】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2013-06-01 00:46:04) (良:1票) |
68.《ネタバレ》 パッケージの写真が感動の安売りっぽくて、ずっと拒絶してたんですが、ようやくこの度鑑賞。もっとベタベタな物語を想像してたのですが、自然な感じで観ることができました。長い教師人生の物語のせいか、あるエピソードが生まれては収束し、また新しいエピソードが始まって・・・という感じの進行で、あまり見慣れないつくりで印象に残りました。ドレイファスの演技も良かったです。ラストはロウェーナも収束に一役買うのかと想像してしまったので、ちょっと物足りなく感じもしましたが、全体的には音楽を通じて様々なことごとが描かれていて良質だと思います。ロウェーナは先生に奥さんがいることも分かっていながら、惚れて盗ろうとするので、あまり好感持てない存在かもしれませんが、弾丸のように気早く街を飛び出してしまった彼女の人生がどうなったか、ホランド先生の言葉にも責任があるので気になってしまいます。作りかけのロウェーナの曲とともに、そこだけはぐらかしてしまうなら、あれはあれで別に一本の物語として独立させても良さそうな話で、正直、欲張って盛り込み過ぎでは?(「この娘となら音楽で天下をとれる! でも・・・」というほど突っ込んだ描き方でもないし中途半端) その分、単なるホランド先生の作曲発表会的なエンディングでお茶にごしにせず、ホランド先生が訴えた「考える力や創造力のない教育」について、強く突きつけるエンディングにしてくれたら、10点満点つけたいなと思いました。息子へ歌を送るシーンが良いです。 【だみお】さん [DVD(吹替)] 9点(2011-03-10 01:24:54) (良:1票) |
67.《ネタバレ》 この作品に自分が感銘を受けなかった理由を考えてみた。悪い話ではないし、過度な泣かせ描写に走っている訳でもない点は好感ものだけれど、私はどうもラストシーンに違和感を感じてしまった。何か釈然としないような。思うにそれは、リチャード・ドレイファス演じる教師が、ラストであそこまで生徒達に支持される理由が分からなかったからだ。“彼が多くの生徒の厚い信頼を得た”ということに説得力を持たせる程には、それに至るまでのエピソードがあまりにも少なかったような気がする(特定の生徒だけじゃなかったですか?)。悪くはないけど、個人的にはちょっと薄味で消化不良というような印象を受けた。 【ひのと】さん 4点(2004-02-11 23:12:41) (良:1票) |
66.非常に感動的な話ではあるが、映画としてはインパクトに欠ける。この手の映画にインパクトなど必要ないと言えるかもしれないが、やはり映画にするにはするだけの見応えは必要だと思う。これくらいであればテレビドラマで充分事足りるものではないか。 【鉄腕麗人】さん 6点(2003-10-30 16:55:51) (良:1票) |
65.すばらしい映画だった!自分も音楽で生活していきたいと思っているのでそう思っている人はみたほうがいいよ!バックに流れる曲やラストのホランド先生の曲!ほんとすばらしかった!!この映画を見てダメだとか言う人の気がしれません!!音楽家なら絶対観なきゃ損!! 【jon】さん 10点(2002-12-28 15:49:09) (良:1票) |
64.当時住んでいたアメリカで見た映画だが、良い映画だと思う。見ていくうちに感動的なものから人として考えさせられる映画になった。技術的な映画作りが多い中で、本来の役者中心の映画作りをしている心に残る映画だと思う。 【JFK】さん 10点(2002-02-26 11:04:50) (良:1票) |
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63.一生懸命練習していた女の子が市長になってましたね。ホランド先生の息子もたくましい先生に!久し振りにいい映画を見たと思います。 【ペコン】さん 10点(2001-11-21 00:18:34) (良:1票) |
《改行表示》62.《ネタバレ》 私の心が汚れているせいか、泣かせてナンボの「無理やり感動系」の作品にしか見えません。とにかく個々の生徒との関わりが薄いというか浅いというか。この程度の個人指導なら、どんな先生でも多少はやるんじゃやないかという気がします。授業の描き方も断片的で、何が生徒を惹きつけているのかよくわかりません。ベトナム戦争とかジョン・レノンとかの史実を絡めるのも、それだけ月日が経っていることを示すばかりで、その間の生徒はどうなったのという疑問が残ります。 そのくせ自意識と周囲の評価だけは妙に高く、「生徒のことが何より大事」と語らせてみたり、校長に「あなたが一番好き」と言わせたり、きわめつけはラストでサプライズ歓送会が開かれたり。見せられている映像とセリフのギャップが激しすぎて、とうとう最後まで馴染めませんでした。そこまでされるほどの先生か、というのが正直な感想です。まあ私の心が汚れているせいでしょう。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2024-11-16 02:00:26) |
61.《ネタバレ》 当時はベタだろうと敬遠してたクチですが、ようやく観たい気持ちになり鑑賞。、、、期待し過ぎたかなって後味。映画としては良かったんですよ。私が期待し過ぎたのがいけないんです。一番好きなシーンは『ビューティフル・ボーイ』のシーン。あそこはジーンとしてしまいました。ラストもリチャード・ドレイファスの感動して泣きそうになる演技にはつられそうになりましたが、その後は気持ちを煽られすぎて冷静になってしまった。ロウィーナの未来も確認したかったな。ロウィーナ役の彼女、綺麗なのにの映画以降はパッとしなかったんですね、残念。 【movie海馬】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-04-02 00:32:01) |
60.安定感のある良作だとは思うけど、最後のシーンが今一つ響かないのはエピソードの一つ一つが弱いからか。最後ロウィーナ出ないし。 【noji】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-07-15 00:59:54) |
《改行表示》59.作曲活動に専念するために高校教師になった、ある男の半生を描いた人間ドラマ。 「チップス先生さようなら」を彷彿とさせるようなお話の展開なのだが、 こちらは音楽を通じて、がポイント。オーソドックスといってしまえばそれまでだけど、 安定感のある題材に、ラストの演出も含めて、万人向けの感動作には仕上がっていると思う。 ただ家庭内のプライベートな部分にもかなり時間を割いているので、 ラストのシーンは今ひとつピンとこなかった部分も。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-09-26 03:53:03) |
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57.《ネタバレ》 いやいや始まった教職ながら、生徒や家族とのいろいろな出来事を通じて成長していく… ん~なかなかいい内容の映画でした。途中ちょっと30年の月日の描写に 長いかな~と思ってしまいましたが、最後のシーンの為なら納得!な感じですか 「人の役に立ちたい」という想いが報われてヨカッタ&アメリカらしいエンディングであったと思います 【Kaname】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2009-05-27 17:23:03) |
56.《ネタバレ》 この作品の面白いところは、主人公が熱血な型破り教師などではなく、生活のためにいやいや教師という職を選んだところ。だから、彼は自身が教えるべき生徒とともに成長していく。激動の60年代から始まり、30年もの年月を音楽教師という職に捧げたホランド先生。息子の難聴や生徒の死など、決して順風満帆とはいえないが、彼の人生は充実したものだっただろう。息子のためにジョン・レノンの「ビューティフルボーイ」を歌うシーンは涙なくして観られない。ラストはちょっとあざとい気がしてやや減点。 【フライボーイ】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-05-15 07:25:19) |
55.よくある学園モノと違って、生身の教師を描いている感じがしてよかったです。音楽ってところも功を奏しているのでしょうか。 【色鉛筆】さん [地上波(字幕)] 6点(2008-09-11 07:34:53) |
54.感動出来なかったなぁ。各エピソードが淡白すぎたかもしれない。テレンス・ハワードが若かったですね。 【ギニュー】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2008-02-22 21:05:17) |