シビル・ウォー アメリカ最後の日のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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シビル・ウォー アメリカ最後の日

[シビルウォーアメリカサイゴノヒ]
Civil War
2024年上映時間:109分
平均点:6.61 / 10(Review 18人) (点数分布表示)
公開開始日(2024-10-04) (公開中)
アクションドラマサスペンス戦争ものロードムービー
新規登録(2024-04-30)【Cinecdocke】さん
タイトル情報更新(2024-11-03)【にじばぶ】さん
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監督アレックス・ガーランド
キャストキルスティン・ダンスト(女優)リー・スミス
ワグネル・モウラ(男優)ジョエル
ケイリー・スピーニー(女優)ジェシー・カレン
スティーヴン・ヘンダーソン(男優)サミー
ソノヤ・ミズノ(女優)
ニック・オファーマン(男優)大統領
ジェシー・プレモンス(男優)(ノンクレジット)
脚本アレックス・ガーランド
配給ハピネットファントム・スタジオ
編集ジェイク・ロバーツ〔編集〕
日本語翻訳松浦美奈
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未見の方は注意願います!
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【クチコミ・感想】

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18.《ネタバレ》 実弾射撃の経験あるが、実際より音大きいぐらいでないか・・・びっくりするし、耳に悪い・・・でも臨場感あった。 思えばアメリカ人同士は南北戦争でも戦っていたし、日本人も明治までは内戦状態だったし、この映画は新たな視点のようで、一方でデジャヴ感を感じる。 現在の、民主主義が後退しつつある状況への警鐘としては、気味悪いぐらいに成功している。 まさに、トマス・ホッブズがいうところの、自然状態。「万人の万人に対する戦い」が、印象深いエピソードで綴られているロード・ムービーだ。誰に撃たれているかわからない狙撃。ピンクのサングラスの男の「お前はどんなアメリカ人か」との生死を分かつ問いかけ。 弱肉強食の時代に戻ったら、こうなるよね、という、皆が目を背けがちな真実を、血しぶきとともに、ある程度のグロは勘弁とばかりに痛々しく描写する(ただし、内蔵飛び散る本当の戦場から言えば甘すぎるほど甘いが)。嘔吐シーンは、監督自身の、今の時代に対する痛罵か。 ともあれ、このタイミングでこの映画が出てきたことに、多少の偶然もあろうが、驚きもし、感心もした。
チェブ大王さん [映画館(字幕)] 7点(2024-11-14 00:49:39)
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17.《ネタバレ》 予備知識なしで鑑賞、唐突に始まったので誰がどっち側でどうなってるのか分からないままストーリが始まってしまいました。 キルスティン・ダンストはスパーダーマン以来な感じ。 終始、若いお姉ちゃんのせいで味方が死んでる感じはちょっとやり過ぎ。 映画の前にwikiでも読んでおいた方がいいと思います。
木村一号さん [映画館(字幕)] 6点(2024-11-02 17:34:49)
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16.《ネタバレ》 本作は単に戦争の恐ろしさというよりも、特に「内戦」の恐ろしさを「体感」できる映画だった。  同じ国民同士が分断し、内戦状態になれば、疑心暗鬼の社会になる。 敵か味方かは分別しがたいため、身を守るためには、相手が誰であれ攻撃する。人の数だけ正義が生まれる。人間の獣性が野放しになる。 内戦で混乱した社会では、無法状態が生まれ、治安は守られない。 しばしば停電が発生したり、水の供給が止まっているインフラの混乱もきちんと描かれている。  本作において、内戦に至る経緯やその構造についての説明や描写が省かれているのは、そういった内戦状態になった時、そこに置かれた人々が直面するであろう混乱や恐怖を主観的に「体感」させるためではないか…と思いながら鑑賞した。 戦場カメラマンやジャーナリスト視点のロードムービーという構成はその目的には叶っており、終始ダレることなく鑑賞できた。  「体感」といえば、本作の音響効果は群を抜いて秀逸なため、劇場で鑑賞しなければその価値が半減するくらい重要だ。 単に銃声や爆発音だけでなく、薬莢が転がる音、瓦礫が飛散する音、ヘリコプターや戦車の音…全てが(恐らく)リアルだった。   決して観て面白いというエンタメ映画ではないが、深刻な分断を抱える世界に生きる私たちは、本作をとおして分断の先にある景色を観ておいて損はないと思った。
田吾作さん [映画館(字幕)] 7点(2024-10-27 21:41:25)
15.《ネタバレ》 夜空にミサイルが飛び交っている何気ないシーン、湾岸戦争を思い出しました。しかもそれはアメリカ国内で、同胞のはずの人に捕まれば、「お前はどっちのアメリカ人だ?(敵方なら即殺す)」と迫られる。作品全体が悪夢ですね。ラストは、そこまでやるか~?と思いましたが。だって○○ですよ?
次郎丸三郎さん [映画館(字幕)] 7点(2024-10-26 22:46:31)
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14.《ネタバレ》 “Civil War”『内戦』。 じゃあ、逆から考えてみましょうか。最後に1枚の写真が出てきますが、恐らくあれが“アメリカの歴史を捉えた1枚”です。今後、この内戦を振り返る際、必ず目にする1枚にして、きっと歴史書に出る写真かもしれません。その前の数枚は、きっとネットで拡散されるでしょう。その前の1枚は、戦場カメラマンとしての彼女の人生を変える1枚となったことでしょう。 さて、この歴史的1枚は、どのようにして撮られたんでしょう?この物語は、ある女性に出会うところから始まります。…とまぁ、戦場カメラマンがあの1枚を撮るまでを描いた、記録モキュメンタリー映画だとしたら、戦況や状況の説明が薄いのも納得できるかも。  私も予備知識無しで観たから、大統領側と対抗勢力の1対1の衝突なのか、他にも幾つか組織があるのか、どっちがどう有利不利なのか、そもそも何で内戦してるのか、目の前のこの兵士はどっち側なのか、相手の方はどっち側なのか、サッパリ解らず観ていました。ただ、目的地だけはD.C,と決まっていて、そこで大統領にインタビューを行う、戦場を1400km駆け抜ける、無茶苦茶なロードムービーとなっています。クルーの4人は年齢的に、両親と子供、そして祖父という“拡大家族”の様相。恐らく今のアメリカの一般的な家族一世帯のユニットなんでしょう。映画は『疑似家族が目にする無政府状態のアメリカの人々』で、意図的にそうしたんでしょうね。  wiki見たら結構細かく(結末まで)書いてましたね。ふむふむ、なるほど~、19の州がねぇ…怖いねぇ。 アメリカは50の州(国)が集まった合衆国だから、政府が無茶するなら各州の独立もあり得るのかな?アメリカを別けるとしたら民主党の青い州と共和党の赤い州に別けるのがシンプルですが、テキサス(赤)とカリフォルニア(青)が連合を組んでるので、現実の大統領選を前に、内戦を助長するような組織図にはなっていないようです。 ただ影響されやすい国民性と、大統領の権限が絶大な国だから、映画の惨状がリアルなばっかりに、歯車が狂えば現実に…なんて、不安になりますね。
K&Kさん [映画館(字幕)] 7点(2024-10-21 22:56:33)
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13.予告編とのギャップがありすぎじゃない. まぁ,実際,内戦になったとしたらこんな感じなのかもしれませんが. しかし,納得できないのが,戦っているのはテキサス州兵とカルフォルニア州兵+民兵 VS 連邦政府軍のはずなのに連邦政府軍が負けるのはありえないと思うのだが.州兵ってパートタイム勤務なのに対して,連邦政府軍はプロなんだから・・・ イギリス出身のアレックス・ガーランド監督の皮肉(斜に構えた感じ?)が結構効いているような気がしました.
あきぴー@武蔵国さん [映画館(字幕)] 5点(2024-10-21 21:35:57)
12.ジェシー役のケイリー・スピニーが良かったですね。最初はただの足手纏いの子供に見えたジェシーが、たくさんの辛い経験をしながらもがんばり、最後は本物の戦場フォトグラファーになったのが良かったです。赤いサングラスの兵士もなかなか良い味を出していました。ただし、ジョー役の俳優さんは演技が下手なのが残念でした。全体的にはおもしろかったです。
みるちゃんさん [DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2024-10-20 13:42:21)
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11.《ネタバレ》 告知から抱いていたスケールとは違いましたが、独特の切り口で表現しているものの、やはり一種の“終末パニックもの”だったという感想です。 若き報道カメラマンの成長(?)ストーリーと捉えれば、そこそこ面白い作品だと思います。 成長というよりは、戦争の狂気に侵され、徐々にクライマーズ・ハイのようになっていくのですが、そこが見所ではないかと。 また、戦闘シーンと対比するように使われる穏やかな風景や音楽により、戦時の惨さが格段に強調されていました。 残念だったのは、終盤の大統領官邸のくだり・・・ちょっとご都合よすぎだったかと…。 ラストシーンは目的を達した軍人の「記念写真」、それとともに流れだす不気味なテーマ…愚かな人間にふさわしいエンディングを見せつけられ、昨今の危うい世界を重ね合わせ、ただただ空しくならざるをえませんでした。
午の若丸さん [映画館(字幕)] 6点(2024-10-20 13:29:50)
10.おもしろかった。車で森を移動しているシーンでトゥモロウワールドを思い出したが、全体的には地獄の黙示録のようなロードムービーって感じ。戦闘シーンはリアルだった。地上戦はCG使ってないよね。分断によって市中で簡単に人の血が流れるが、流させる側も市民てのが怖いよね。狂気なのか、それが人の本質なのか。すげー怖い映画だと思う。
センブリーヌさん [映画館(字幕)] 7点(2024-10-18 00:16:41)
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9.予告編が作品の本質を伝えないということは、稀にあるようです。問題は、それが意図的なものなのかどうかという点です。作品に誤った期待を抱かせて動員数を増やそうという意図があるとすると、それは予告編編集者がその作品に否定的な評価を加えたということです。まあ、いずれにしろ、そういう意図の有無は判断できないわけですが。 最近ではアニメ映画「ふれる」がそうでした。複雑でシリアスな作品を単純なお伽噺に改変して、TV・CM展開にまで手を広げていました。結果は失敗のようでした。本作については基本的には劇場内予告だけのようですが、やはり全く別な印象を受ける物でした。もの凄い迫力の戦場映画という印象を受け、これは劇場で見なければと大きな期待を寄せました。 実際は、基本的にはジャーナリストの立ち位置や心情を描く人間ドラマでした。それが悪いわけではありません。ベテランが新人をかばって死ぬというベタなシーンが残念なくらいで、シリアスでリアリティのある充実作でした。 更に、前述した映画業界についての考察を深めることも出来たという付録まで付いて大もうけ…かな?。予告通りの作品を見たかった…とも。 --- その後に得た情報によれば、予告編は専門の会社への丸投げで作られているそうです。スケジュール的に本編を見ることはかなわず、断片的な素材で作っていると。台本が手に入ればよい方だそうです。納得です。
傲霜さん [映画館(字幕)] 8点(2024-10-15 11:40:11)
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8.昔読んだ村上龍の小説のいくつかを思い出す。まさに、今そこにある危機。 リアリティラインの境界線を絶妙に引いて、シビアに渡る「現在」の戦争映画。
鉄腕麗人さん [映画館(字幕)] 8点(2024-10-14 17:47:24)
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7.《ネタバレ》 事前の情報が映画館での予告編だけだったので、歴史ifシミュレーション・戦争アクション・エンタテインメント映画(エンタテインメントとしたのは最後に主人公側が勝ってハッピーエンドという流れだと思ったから)だと思っていたら全然違っていました。従軍ジャーナリストあるいは戦争ジャーナリストのロードムービー風リアル(フェイク)ドキュメント映画という感じでした。戦闘シーンでロックやポップスが流れるなんていうのはドキュメンタリーの演出ですよね。民主党地盤のカリフォルニア州と共和党地盤のテキサス州が手を組むというのは現実的ではないんだけれど、IT(経済力)のカリフォルニア州と軍事力のテキサス州と考えればありうるのかなと思いました。出身を聞いて射殺するか決める武装兵のシーンはそんな輩も本当にいそうで恐ろしさを感じましたね。 だだ本当に見せたかったのはアメリカの分断なのか、戦闘のリアルさなのか、若きカメラマン女性なのかいまいちはっきりしない印象は残りました。  [追記] パンフレットには現実のアメリカとこの映画のアメリカとの相似点がわかりやすく書かれていました。これを読んでから見るともっと深く理解出来ると思います。
MASSさん [映画館(字幕)] 6点(2024-10-06 19:09:09)
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6.《ネタバレ》 戦争の狂気。戦闘員も、ジャーナリストも、すべてが狂気に侵されている口当たりがヨロシク無い作品。 でも見応えはあった。 戦争で荒廃し、人がいない街道や家屋、ショッピングセンターの風景に、ロメロの『ゾンビ』を思い浮かべる。 差別から生じる心の荒廃は『死霊のえじき』『ウォーキングデッド』などでも描かれていたっけ。 あの状況でフィルムにこだわってるのも「狂気」の表現なんだろうけど、 スマホにくっつけるフィルムスキャナーは便利そうでいいなぁ。
こんさん99さん [映画館(字幕)] 7点(2024-10-06 00:44:01)
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5.《ネタバレ》 もっとポリティカルな主題が中心の映画と想像していましたが、大分違いましたね。 内戦が起こった経緯や戦況、両軍の大義がほとんど説明されないので、ずーっと消化不良のままでした。 そういう情報は序盤のホテルのロビーのシーンの会話にある程度含まれていたのかもしれませんが、聞き取れず。 あくまで映画は4人のジャーナリストの体験するごく狭い範囲の事件の積み重ねだけで進むというシンプルな内容です。  戦争のシーンの恐ろしさはかなりのものだし、「どちらのアメリカ人だ」のシーンは心底ぞっとしましたし、そういうところの完成度は高いのですが、でも、現代の社会問題とか人間のモラルとかを、そこまで考えさせられるような内容の映画とは思えず。 結局この映画は最後、南軍の軍隊が○○○をも情け容赦なく射殺するというショッキングなシーンを絵にしたかっただけの映画なのでは?と思ってしまいました。  あと、銃声でびびらされるシーンが何度かあって心臓に悪いです。
Northwoodさん [映画館(字幕)] 6点(2024-10-05 20:38:40)
4.《ネタバレ》 「おまえの出身地は?」「コロラド州です。」「OK。おまえは?」「⋯⋯。」「英語がわからないのか?」「⋯⋯(本当はわかっている)。」(数回の同じ質問の繰り返しの後)「香港です。」「じゃあ中国人だな。」ズドン。まあ職務とは言え、そこには何らの意思疎通も考慮もないし給水車を待つ群衆に爆弾が投げ込まれてたりとか⋯。わたしはこの作品が現在を舞台としていると知って以来、リンカーン大統領政権の1861年に始まった南北戦争(Civil War) の際にあったアメリカ北部と南部の経済発展の岐路についての希望の相違などをじっくり描いていることを期待していましたが見事に裏切られました。登場人物の一人である駆け出しのフォトジャーナリストの女の子のように凄惨な光景に傷つくだけで終わる見方もありますがわたしはかつて経済学の学徒で今でもどんな分断や闘争においてもその経済面での源泉を明らかにして対策を考える習性を発揮してしまうのです。このサイトの規約で途中で寝落ちした鑑賞者は投稿できませんが違うことを考えていた場合の投稿は禁止されていないと思うのでお付き合い願います。(以下はわたしの妄想です。)アメリカの連邦政府にたてついたのはカリフォルニア州とテキサス州ということでカリフォルニア州は財政破綻が取り沙汰されたことがある州ですがカ州が外交や通商を委任している連邦政府に反旗を翻したのは連邦税(所得税)の徴収に端を発しています。カ州政府は州内の連邦歳入庁(IRS)の職員を拘束し、データベースを改編して徴収された連邦税を州の歳入に繰入れ、更に各州に税率や課税品目の選定を一任されている売上税の税率を引き上げ、同時に州民の州境を超えた買い出し旅行を制限するために州境に越境税徴収所を設け、特にラスベガスがあるネバダ州に赴く者については苛烈な越境税に加えてロサンゼルスやサンフランシスコに到着した国際便の乗客もカリフォルニア州内のホテルに一泊した後でなければ国内線でネバダ州に行けないように連邦法である出入国管理法を改変して管理にあたる連邦公務員に遵守を強要しました。これがカリフォルニア州と連邦政府との確執の端緒となりましたがこんなことは作品中では一言も説明されていませんので期待しないでください。テキサス州では移民問題がきっかけと思われますが同州の問題と両州ー連邦政府間に生じた対立の平和的解決策はこれから考えます。ワシントンDCでの市街戦のシーンは戦前日本の226事件を想起させました。226事件で命を失って1番惜しかったのは世界大恐慌で頂点に達する4連経済パンチを受けながら他国よりも早く日本のデフレを解消させた元大蔵大臣の高橋是清でこの人を生かせていたら日本は中国に進出する必要はなかったかもなのですがそんなことを言ってもどーしょーもないのです。ただ日本の場合「(天皇陛下の)勅命下る。反乱分子は速やかに投降せよ。」というアドバルーンを東京上空に放ったことによって事態は収束しましたがアメリカの大統領には皆さんもご存知の通りそんな神通力はないですよね。まあ、いろんなことを考えたい方はこの作品を見てください。残酷シーンが苦手な方にはお勧めしません。
かわまりさん [映画館(字幕)] 3点(2024-10-05 20:27:58)
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3.《ネタバレ》 アメリカは世界一の経済大国であり、IT大国であり、エンタメ大国だ。 だが、新自由主義を推し進めたが故に格差が著しい大国でもあり、今なお残る人種差別に、 機会はあれど能力に恵まれなかった者にはひたすら容赦なく残酷だ。 それが圧倒的な凶悪犯罪率であり、大都市には麻薬に溺れた路上生活者で溢れ、絶望死した者も少なくない。 一方で成功した一部のマイノリティが己の価値観を強制するポリコレによって保守層の不満が募り、 上記の極端な事例によるトランプの台頭、やがて対立・分断し、長年の社会の歪みがツケになって顕著化した成れの果てが本作だ。  関わることを諦めた地方の無関心、そして「お前はどういうアメリカ人だ?」という問い。 そこには外部がズカズカ入り込めないアメリカの病みが詰まっている。 世界の警察やらグローバリズムやらを伝搬して、諸外国に首を突っ込んでいるクセにである。 そんな世界をジャーナリストは誰かを犠牲にすることでフレームに真実を収める。 初心な新人カメラマンが次第に冷徹な人間へと変わっていき、最後は主人公の犠牲をも手柄にしていくのは皮肉だ。 大統領の死体と兵士の笑顔が写る一枚に、アンミスマッチな曲が流れるエンドロールの居心地の悪さと来たら。  自分事にならない限り、自国の危機に誰も動かないだろう。 次期大統領がトランプになろうが、カマラになろうが、詰んでいるとしか言いようがないアメリカ。 外部から対岸の火事として見ている日本はどうだろうか? 大国にひたすら媚びへつらって搾取される側を選ぶのかね。
Cinecdockeさん [映画館(字幕)] 7点(2024-10-04 23:59:48)
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2.《ネタバレ》 今年は大統領選挙もあるので、極めてタイムリーで(だからある意味)「ポピュラー」で、そして実際にその方面にもっと素直に、スペクタクル系のアクション・娯楽作品として仕上げるコトだって実に容易だったハズだとも思うのです。が、観てみると全く全然そーでもなくって、ワリとのっけから思ったよりも遥かに「A24」的な映画だったとゆーか(⇒間合いだの空気感だの)、でもまァ、よ~く観れば最初から尺だってそ~んな本格的な超大作ってワケじゃあなさそうな感じでもありましたしね。  しかしそれでも、ひとつの大いなる驚きとして、私には今作って途中からは(寧ろ)ホラーにしか見えなくなっていった…とすら言いましょーか、言い方を少し変えるなら、個人的に最も今作と似た印象を受けた過去作品は?と言えば、たぶん恐らく『地獄の黙示録』かな…と思ったりもしますかね。「異世界」と言うには余りに「リアル」すぎる状況設定の下、それでもその「世界」も、或いは「人間そのもの」のカタチもまた歪み爛れ、最後には崩れ落ちてゆく…みたいな。でもまた、しかし、その映画の中の悪夢の様な「虚構」とゆーのは、よく考えれば何れも=どのシーンのどの画ヅラもまた、この世界の何処かで嘗て実際に顕現したモノばかりであって、そのコトは単に、我々一般人がそれを実体験して居ないダケ=んで今作の主人公達であるジャーナリストのみがそれを知っているダケ、というコトこそ、今作が最も我々に伝えたいコトなのだ、としたら、その時点で再び、実に中々に好く出来ちゃってる映画だよな~と、私としては唸らずには居られないのですね(⇒率直に、一本取られてしまったな、と…)。  私が勝手に見做すトコロのホラー・スリラーとしての観応え・キレ味もまた十人並な~んてモンじゃあ無かったってコトも踏まえて(⇒あのジェシー・プレモンスのシーンは、その観点からもやっぱ凄かったと思うのですよね)今作もまた、優れた着眼を始点に・監督の斬新でアイデアフルな「やりたいコト」とゆーのをモノの見事に体現している優れた作品だ、とは思うのですね。ただし同時に、根本的なジャンル(とゆーか映画が描くモノの方向性)としては、ど~にもコレって私としては、非常に「嫌いな方」の映画でもあるのですよ(⇒特にホラーとしては「大嫌いな方」のヤツ)。エンドロールの醜悪さも然るコト乍ら、その直前で、もう一人の主人公たるジェシーが見せた成長・辿り着いた境地とゆーのだって、それこそコレはその「ジャーナリスト」としては正しいと言えるトコロなのかも知れませんが、じゃあ単に「人間」としては…??と、個人的にはソコにも果てしなく疑問しかなかったのでもありますし。結論、そんなこんなでかなり評点は迷いましたが、前述の「してやられた」感をよりポジティブに重視して、この評価としておきます。どうせならこのタイミングで、観て損は無いかとは思いますね。    ※追伸:もう少しチャンと、上で名前を出した『地獄の黙示録』と今作を比較しておくなら、前提となる「状況設定」としてはたぶん『地獄の~』の方が今作より幾ばくかリアルで、かつ分り易いかなと⇒一方で、辿り着く「結論」の部分は、コレもたぶんどっちも同じ様なモノだとは思うのですが、やや今作の方がシンプルだったかなと。『地獄の~』の方は、終盤がまァ~サッパリ訳分かんないですからね。でも、今作のラストとゆーのも、表面的には明解だったとは思うのですが、コレも上で書いたとおりどーにもしっくり来ないとゆーか薄気味の悪い悪趣味な終わり方だった様にも思えて居て、やっぱ全然大衆的な映画じゃあねーかな…とは思ってしまうんすよね。見た目以上に「人を選ぶ」映画…という様な気もしますかね(⇒まァ、A24って大体そーいう感じか…とも思いますケド)。
Yuki2Invyさん [映画館(字幕)] 8点(2024-10-04 22:11:51)
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1.《ネタバレ》 公開日に映画館で鑑賞しました。アレックス・ガーランド監督らしい意地悪なフィクションとリアルに満ちた作品でした。まず、カリフォルニアとテキサスの西部連合という壮大な「ウソ」によって、本作が「保守」とか「リベラル」とかの安易な政治的党派性から作られたものではない、というメッセージが伝わります。最大の「青い州」(民主党支持者が多い州)カリフォルニアと、最大の「赤い州」(共和党支持者が多い州)テキサスが連合を組むというのは、あまりにフィクショナルな設定です(ただ、両州とも現在のアメリカ経済の成長を支える中心地ではあるので、実はなくもない、という絶妙なライン)。  まず起こりえないけど、そうなったらこうなっちゃうんじゃないかという「内戦」状態に陥ったアメリカで、大統領のインタビューのためにニューヨークからワシントンDCへ向かうジャーナリスト一行。序盤に出色だったのは、内戦状態にあっても戦禍に巻き込まれない限りは無関心を決め込む人びと。中西部・西部のマイナー州の人たちやら、道中で出会う田舎町の住人たちの無関心さは、まるでウクライナやパレスチナで起きている悲劇にも無関心を決め込む人びと(そして、そんな状況でこんな映画を見に来る自分のような観客)に、チクリと刺す嫌みもあって苦笑いするしかない。ただ、序盤は、静かな日常→銃声から惨状へ、という流れの繰り返しで、大きな音でドカンと驚かされるのが好きではない自分としては、かなり不快でした。音響強めのIMAX劇場にしなくてよかった。  個人的に本作の白眉だったのは、ミリシア(民兵)との遭遇を描いた場面。機関銃などで武装した自警団ミリシアは現在の米国でも多く活動していますが、そのなかには白人至上主義者・人種差別主義者も多いことが知られています。ミリシアが銃を向けて発する「おまえはどういうアメリカ人なのか(What kind of American are you?)」という質問の恐ろしさ。この場面で命を失った人は誰か。そこに、この作品の恐ろしい「リアル」が見えてきます。「名誉白人」気分でいる日本人にとっても、とてもショッキングな場面でしょう。  ただ、そこからワシントンDCに入ってからの展開は、フィクションのなかで効いていた「リアル」が吹っ飛んでしまい、個人的には若干の興ざめでした。そりゃ、このクライマックスがなければ、ただひたすら意地悪で感じ悪い映画で終わっていたと思います。とはいえ、ラストのワンショットは最高に感じ悪いので、やっぱり秀逸な「胸糞悪い」映画だったと思います。
ころりさんさん [映画館(字幕)] 7点(2024-10-04 18:06:28)
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【点数情報】

Review人数 18人
平均点数 6.61点
000.00%
100.00%
200.00%
315.56%
400.00%
515.56%
6422.22%
7950.00%
8316.67%
900.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.00点 Review1人
2 ストーリー評価 6.50点 Review2人
3 鑑賞後の後味 6.50点 Review2人
4 音楽評価 6.50点 Review2人
5 感泣評価 2.50点 Review2人
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