144.名作の呼び声が高い作品なので見たのだが、期待は裏切られた。とにかく単調で退屈。戦争の悲惨さを訴えてるつもりなのだろうが、これはドイツの自虐的ドキュメンタリー風映画に過ぎない。戦争の悲惨さを訴えつつも映画としてキッチリ面白い作品なら、他に山ほどある。 【へろへろ】さん 3点(2004-08-13 23:24:21) (良:2票) |
143.無類の戦争映画好きとして言わせてもらえばもっと面白い戦争映画はいっぱいある。限られた予算の中で工夫を凝らした派手さは評価できるし、潜水艦という独特な空間ならではの閉塞感や演技陣の堅実さは高水準。リアリズムに走り過ぎて個々のドラマが希薄になった感があり、無いに等しいストーリーと戦争の不毛さ、ナチス・ドイツへの反感を打ち出してしまったところがベタベタ。ドイツ人ならではのストイシズムが裏目に出た印象が否めない。戦争を題材にする以上、強烈に人間性を掘り下げるか、過剰にドラマチックなストーリーを用意することは最低限必要。記録映画に終わっているという意味で、残念ながら大した戦争映画とは言えない。ウォルフガング・ペーターゼンはこの作品で認められてハリウッドに招聘されたようだが、その後の仕事ぶりを見ても大した才能の持ち主ではないことは明白。一定の水準はクリアしていると思うが、繰り返して言うがもっと面白い戦争映画はいっぱいある。というか戦争映画って、もっと面白くあるべきだ。 【anemone】さん 5点(2004-07-03 16:39:25) (良:2票) |
142.潜水艦映画としてはライバルがいない最高傑作であります。しかしこの映画を見た元Uボート乗員は一応に怒っているみたいです。雷撃された時、実際はあんなにうろたえなかったと言ってます。乗員の士気は高くもっと落ちついていたと言ってます。たった1回しか乗船しなかった従軍記者のブーハイムになんでUボート乗りについて書けるんだと言ってます。また撃沈した船舶から退艦する生存者を見殺しにしていますが1941年頃であれば乾いた衣服と食べ物くらいは与えたと思います。ましてU571のワンシーンの漂流してくる生存者を射殺した記録はありません。ただし撃沈した直後にその海域にいた事を隠すために海に浮遊する生存者に銃撃を加えた記録が1つのみあって、戦後この事件に関わった艦長以下士官が戦犯として銃殺されています。またもう1つ蛇足ですが映画「Uボート」のラストシーンは悲惨なものですが、心配要りません。記録では帰港後、上陸中に空爆で帰港したばかりの乗員が多数戦死した記録はありません。いずれにしても某アメリカ映画と違ってさすがにヨーロッパ映画だなぁという感じです。そういう意味ではドイツ映画「橋」も是非見て欲しい。故郷に逃げ帰るドイツ敗残兵のリアルさ、ドイツ人同士が撃ち合うシーンはさすがドイツ人が作るドイツ映画だ。 【W・ハーフェン】さん 10点(2003-02-08 22:22:26) (良:2票) |
141.一番好きな映画。他の映画はこれを基準に点数をつけてる。 【おやじ】さん 10点(2000-07-16 13:34:59) (良:2票) |
《改行表示》140.戦争映画というと「事実を元にしつつ派手にドンパチする娯楽作」が主流だった時代に全く違うスタンスで投じられた戦争映画の傑作。 公開当時、映画の内容とめずらしいドイツ映画(今のように多彩な映画が上映される時代ではなかったので)という事でずいぶん話題になったのですが、劇場に足を運びたくなるような映画ではなく後日レンタルビデオで観たのが初見です。 「潜水艦映画にハズレなし」を体現するような映画で、とにかく暗くて重いストーリーを類まれな緊張感でぐいぐいと最後まで引っ張って見せてくれたあげく、最後にはあっけないほどの虚しさを味合わせてくれる情け容赦ないストーリー。 観ている途中の圧迫感はほんとうにしんどくて、観ていてつらいのですがこの潜水艦に乗っている乗員同様逃げだす事が許されないのです。やっとほっとしたと思ったら最後のアレですからね… それほどの「潜水艦に乗ってる感」を観客に与えてくれる映画なんかそうはないわけで、この映画が戦争映画の傑作である事は間違いないんですが、しかし基本的に陽性の映画を好む僕としては「面白いか?好きか?」と聞かれると、素直に「うん」と言い難いところもある映画です。 それでも、それでも「…好きじゃないけど面白い」と最後には言わされてしまうほどの力がある映画で、紛れもない傑作であることは疑う余地がありません。とくに戦争の虚しさを味合わせてくれる有名なラストは、映画史上に残る傑作ラストシーンだと思います。 【あばれて万歳】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2016-11-12 11:00:02) (良:1票) |
139.《ネタバレ》 私のベスト・オブ・戦争映画は文句なしに『Das Boot』です。この映画ぐらい映画館で観ないと真価が判らない映画もないと言って良く、その音響効果たるや凄まじいものでした。あの爆雷攻撃を執拗に受けるシーンは、まるで自分がドラム缶の中にいて外からガンガン叩かれている様な体験で、攻撃が終息した時にはほんとぐったりしてしまいました。またジブラルタル海峡で海底から浮上するまで修理に奮闘する乗組員たちの行動がこれまたリアルで、このままダメージ・コントロールの教科書として使えそうなぐらいです。この映画に登場するのは“UボートⅦc型”と言う大戦中もっとも建造されて最高の戦果をあげたタイプですが、艦内の異様なほどの狭さは閉所恐怖症の人には観てるだけで耐えられないでしょう。また俳優たちがいかにもドイツ人って顔つきなのもリアル、その顔や服装がどんどん汗まみれ・油まみれになってゆくのがたまりません。 「潜水艦映画にハズレ無し」なんていうフレーズは、そもそも本作が世に出てから言われる様になったものですが、本作の登場で以前の潜水艦映画が一気に色あせてしまったのは事実です。『プライベート・ライアン』と並んで、映画の歴史を変えた戦争映画ですよ。 【S&S】さん [映画館(字幕)] 10点(2011-10-24 21:29:15) (良:1票) |
138.《ネタバレ》 妻投稿■「潜水艦映画はつまらない。だってずっと同じ鉄の棺桶の中なんだもん」と私は思っていた。だがこれは、「この潜水艦映画は凄い。だってずっと同じ鉄の棺桶だから」と言える映画。「潜水艦のなか”なのに”面白い」ではなく「潜水艦のなか”だから”面白い」のだ。■まず潜水艦の「狭さ」が他の潜水艦映画と違う。「水圧」が他の潜水艦映画と違う。「空気のなさ」が他の潜水艦映画と違う。画面の中と外では明らかに湿度と酸素濃度が違うのだ。よく言われるような「閉鎖感」なんてもので表現するのではなく、五感に直接訴えかけるような映像。凄すぎる。潜水艦が浮上するときは「早く、早く」と手に汗握ったし、太陽の下に潜水艦が帰ってきたときには思わず大きく息を吸っちゃったからね。そして最後にドっカーンだからねえ(-_-;)。■「戦争反対」の映画ではないけど、「戦争やって何が楽しい?」と強く訴えかける作品だと思う。五感で! 【はち-ご=】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-08-23 19:12:45) (良:1票) |
《改行表示》137.6話構成の5時間の完全版を観ましたが、あっという間に観れました。 大した戦闘もなくてたった二機を撃墜したにすぎないし、大きなストーリー展開もジブラルタル越えくらいで潜水艦内の日常を追っているだけなんだけど、非常に息が詰まるような人間ドラマが繰り広げられている。 熱気、緊張感、緊迫感、閉塞感はハンパなく、その中には言いようもないいらだち、空虚さ、やるせなさがにじみ出ている。 また「音」による恐怖を効果的に使用している演出も素晴らしい。死線を乗り越えた後のあのラストには戦争に対する強い憤りを感じる。 【六本木ソルジャー】さん 8点(2004-05-13 23:12:13) (良:1票) |
136.緊迫感、臨場感、高揚感、虚無感。この映画1本でそのすべてを体感しました。これほど一体感を感じる映画はそう多くはありません。重低音のきいた音楽はこの作品の大きな力になっていると思います。そして荒波を越え海中に潜伏するスリルは海洋アクションとしてもかなりの傑作。しかしラストを見た時、これは戦争なのだということを実感させられました。戦争映画というとドイツはどうしても、ヒトラーやナチスのイメージが強いせいか悪者的役割になってしまいます。けれど彼らもまた勇敢に戦った軍人であり死を恐れる人間だったと思います。そのドイツ映画であるこの作品は、他の戦争映画に比べるといまいち知名度が低いのが残念です。もっと広く知られてほしい作品だと思います。 【ピンク】さん 10点(2004-01-02 15:39:59) (良:1票) |
135.U・ボート、全乗組員4万人中3万人が戦死したという。きっと今でも、かなりの数の乗組員が潜水艦内に閉じ込められ、海底の奥深く戦没したままでいるのでしょう。本作はリアリティ溢れる演出と共に、厭戦感を漂わせた作風が素晴らしく、見応え充分な戦争映画に仕上がっている。しかも、潜水艦という逃げ場のない特殊な状況の中、心身共に極限状態に追いつめられていく乗組員の様子が、十分過ぎるほど観客に伝わってくる。また、サスペンス描写も特筆もの。とくに米駆遂艦が真上を通過する時の、息を潜めた艦内の物凄い緊迫感! ! 静寂から一転して爆雷の雨あられ。勇壮だが哀感溢れる音楽も忘れがたい。急転直下のラストも絶品。これが戦争なんだ! ! …ということをペーターゼン監督は訴えているのでしょう。まさに戦争映画の傑作です。 【光りやまねこ】さん 10点(2003-12-29 00:53:11) (良:1票) |
|
134.連合軍を震え上がらせた神出鬼没のUボートも、その内部では、若者達が、潜航時には艦内を駆け回ったり、駆逐艦をやり過ごすために息を潜めて怯えてたりしてた、という話。航行不能で海底に沈んだ絶望的な艦内で、酸素の消費を減らすために眠るんですが、人間、眠ってる間だけは幸せなんですね。で、目が覚めたらやっぱり非常灯の下に沈鬱な艦長の横顔。何も状況が改善していない元の現実に引き戻される絶望感。誰しも似た経験ある生々しいシーンじゃないでしょうか。その他、印象的なシーンやセリフの数々が、どうにも忘れ難い映画です。 【鱗歌】さん 10点(2003-08-17 14:08:57) (良:1票) |
133.潜水艦ものではダントツ。唯一にして無二。研ぎすまされた人間描写は、後年のハリウッド映画とは比べるまでもなく、っていうか、比べちゃ失礼でしょ。 |
132.誰もが認める潜水艦映画で最高傑作!!映像・効果音・音楽、どれをとっても文句ありません。印象付ける終わり方もまたイイ!映画館で見たかった。 |
131.事実はどうであったかは別にして、この映画には必要なもの全てがある。迫るスクリューの音、恐怖におののくサブマリナー、爆発、浸水、そして絶叫。駆逐艦どころか、水圧とまで戦わねばならないその緊張感。決して希望を捨てない、海の男達の逞しさ。潜水艦を見せるのではなく、ほとんどがその薄暗くじめじめと油の匂いが漂ってきそうな潜水艦の内部での映像を使っているのは、非常に効果的である。他の追随を許さぬ、史上最高・最強の潜水艦映画。 【イカリングフライ】さん 10点(2003-04-28 20:00:44) (良:1票) |
130.ものすごく衝撃を感じた作品の一つです。またBGMもこの作品を最高に演出しています。素直にお薦めできる作品です。 【サンドボーン】さん 10点(2003-02-18 00:19:00) (良:1票) |
129.ウォルフガング・ペーターゼン監督の最高傑作! |
128.2002-05-02 にNo.25にてすでにコメントしてる「はむじん」です。この度2004-6-4にて全文削除して再投稿しました(全文変更とも言えるが)。再投稿したのには理由があります。以前から気になっていたのですが、皆様の感想を拝見していますと、おそらく「劇場版」と「ディレクターズカット版」の2つある事を知らなくて、この区別を分けないで評価してしまっている人を非常に多く見かけます。ちなみにレンタル店やたまにTVで放映されるものは「ディレクターズカット版」である事が大半の様です。「劇場版」と「ディレクターズカット板」では作品の上映時間の長さも違いますし、編集も若干変わっています。それとここが重要なのですが、字幕の翻訳のされ方が全然違います。劇場版の翻訳の方が心に迫る訳され方がされていて、絶対的に素晴らしいのです。私が自分の過去の評価は「劇場版」の方であって、「10点」にて評価させて頂きましたが、ディレクターズカット版は私も拝見して見た事がありまして、やはり冗長になっており、中だるみを感じやすい物語構成になっています。こっちの方が好きな人は別ですが、傑作としての評価は断然「劇場版」の方にある事は間違いと確信しております。実は映画大辞典メニュー上ではちゃんと「ディレクターズカット版」のレビューがしっかり存在するので、できたら評価は分けていただければなと願っております。ちなみに劇場版は135分でディレクターズカット版は209分です。その上でつまんなかったという意見であれば、私もしょうがなかったと諦めます(笑)。長々と失礼したしました。 【はむじん】さん [映画館(字幕)] 10点(2002-05-02 00:56:36) (良:1票) |
【あこ】さん 10点(2002-04-05 02:39:39) (良:1票) |
126.完全版を見たがとても面白かった。あの緊張感がたまらない。U-571よりはるかに良い。 【デーニッツ】さん 10点(2001-08-03 22:22:06) (良:1票) |
125.ちょっと眼下の敵とか思い出しちゃったけど、この緊張感は上かな?ラストの救われない感じはヨーロッパ的? 【すめ】さん 8点(2001-05-15 00:24:54) (良:1票) |